元スレ凛「プロデューサーに私を意識させたい」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
凛「タイトルの通りなんだけどさ」
奈緒「オイ!やめろよそういうの!」
加蓮「プロデューサーって、モバPさん?赤羽根Pさん?」
凛「Pさん」
加蓮「………ふぅん」
シーン……。
奈緒(空気重っ!!)
2 = 1 :
凛「とりあえず、どうしたら良いかな?」
奈緒「ノープランなのかよ」
加蓮「モバPさんとか赤羽根Pさんで、コクる練習でもしたら良いんじゃないかな」
凛「………どうやれば良いかわかんなし、加蓮お手本見せて?」
シーン……。
奈緒「なに陰険な応酬してんだよ! ったく、これだからクール系は……」
凛・加蓮「「奈緒もクールじゃん」」
奈緒「ぅぐっ……」
4 = 1 :
加蓮「とりあえず、直接相談とかしてみれば良いんじゃない?」
凛「Pさんに?」
加蓮「うん。気になる人がいるの~って」
奈緒「まぁ、そいうのってありがちだよな」
凛「そっか……うん、やってみる」
加蓮「がんばってね、凛」
奈緒「(へぇ、急に協力的じゃん)」ヒソヒソ
加蓮「(とりあえず凛で様子見)」ヒソヒソ
奈緒「クール……ってか怖っ!」
――
―
5 = 1 :
夜(ファミレス)
P「ファミレスなんかで悪いな」
凛「ううん、ファミレス嫌いじゃないよ?」
P「そうか? なら良いんだけど……で、相談って言うのは?」
凛「うん。あのね、ちょっと気になる人がいて」
P「んぐっ!? ゲホッ、ゴホッ!」
凛「……大丈夫?」
P「ご、ごめん。それは凛が気になってるってことで良いんだよな?」
凛「う、うん」
6 = 1 :
P(この様子からすると、既に気になるってレベルじゃないような……)
凛「それでね、どうしたら良いかなって」チラッ
P「えっと、それは、その人と付き合いたいっていうことか?」
凛「ううん。まだそんなに具体的な感じじゃないんだけど……」
P(“まだ”か……でも、凛のことだし、色々考えた上での相談なんだろう)
凛「プロデューサー?」
P「もし、凛が本気でその人のことが好きなら、俺は凛の気持ちを尊重する」
凛「え、それって――」
7 = 1 :
P「その時が来たら、俺からも社長や皆を説得するよ!」
凛「えっ!? あ、いやっ……」
P「でも、アイドルのことも考えてみてほしいんだ。凛は才能もあるし――」
凛「ちょっと待っ……たないで」
P「え?」
凛「つ、つづけて」
P「あ、ああ……凛は才能もあるし、もったいないって思うんだ!」
8 = 1 :
凛「………プロデューサーから見て、私才能ある?」
P「ああ!」
凛「そうなんだ、ふぅん……♪」
P「モバPも赤羽根Pも、凛は才能あるって言ってたぞ!」
凛「え、ちっ、ちがっ……」
P「うん?」
凛「~~っ………なんでもない」ガックリ…
P「そ、そうか? まぁ、話を戻そう」
10 = 1 :
P「とにかく、よく考えて決めるんだ。あ、でも、相手は芸能関係の人なのか?」
凛「え?」
P「いや、そうなるとうちの事務所だけの問題じゃなくなるからさ」
凛「えっと、それは……」
P「ごめんな。本来ならこんなこと聞くべきじゃないんだけど」
凛(うぅ、こんな形で……)
P「あ、もし俺に言い辛かったら――」
凛「その……事務所の人なんだ」
11 = 1 :
P「は?」
凛「だから、うちの事務所の人……」チラッ
P「えっ!うちの人なのか!?」
凛「……///」コクコク
P(そっ、そんな……一体、誰なんだ………ハッ!まさか!)
凛(プロデューサー黙っちゃった……うぅ、サイアク……)ズ~ン…
P「し、しかしな凛。相手にも家族がいるわけだし、何より年の差がっ!」
12 = 1 :
凛「…………何言ってるの?」
P「いやいや、恋愛に年の差なんか関係ないとは思うけどさ!」
凛「ちょ、ちょっと待って!」
P「え?」
凛「誰だと思ってる?」ジロリ
P(うっ………どうやら、俺の予想は違ったらしい……)
P「な、なーんだ、そうだよな!さすがにそれは……あははは!」
13 = 1 :
凛「言って」ギロッ
P「は、はい……えっと、社長かなぁ~っと」
凛「はぁあっ!?」ガタン!
P「ちょっ!」
ザワザワ…。
凛「ご、ごめん」スゴスゴ…
P「ふぅ、夜だし客が少ないと言っても、気を付けないとダメだぞ」
凛「うん、ごめんなさい……っていうか、プロデューサーが悪いんじゃん」
14 = 1 :
P「ごめんなさい」
凛「はぁ……っていうか、なんで社長だって思ったの?」
P「お、怒らないでくれよ?」
凛「内容による」
P「くっ」
凛「ほら、早く言いなよ」
P「……凛って、ちょっとオジセンぽいなって」
凛「…………………………っ///」プイッ
15 :
これは怒っていいと思うぞ
16 = 1 :
P(目ぇそらしちゃったよ!?)
P「や、やっぱり社ちょ――」
凛「それはない」キッパリ
P「そ、そうか」
P(でも、凛がオジセンで社長じゃないとすると、年齢的に次は俺だけど……)
P「うーん、俺はオジサンじゃないしなぁ」
凛「えっ! そんなことないって、プロデューサーは立派なオジサンだよ!」
P「えええっ!!?」ガーン!
17 = 1 :
P「オレ、オジサン……?」
凛「うん、絶対オジサンだって!」←必死
P「いやいやいや!これでもギリギリ二十代だぞ!?」←必死
凛「私から見たら完全にオジサンだしっ」
P「ぐはっ!!!」グサッ!
P「ハ、ハハ……そうだよな、JKからすれば俺は既にオジサン……」
凛「うんっ」グッ!
18 = 1 :
P「アンチエイジングはじめようかな……」ズ~ン…
凛「あ、あれ?」
P「はぁ……で、結局、凛の気になる人って誰なんだ?」
凛「えええっ!!?」ガーン!
P「な、なんだぁ!?」
凛「ありえないよ、プロデューサー……」
P「えっ!? ま、待ってくれ、俺にもう一度チャンスをくれ!」ガシッ、ギュ…
凛「(あぅ……て、手ぇ……///)」ゴニョゴニョ…
19 = 1 :
P「頼む、凛――」キリッ
凛(こ、こんなときに限って、無駄に凛々しい顔するし……)
凛「わかったから……手、はなして?」
P「おっと、これは失敬」
凛(びっくりした……)
P「よーし、次は当てちゃうぞぅ!」
凛「はぁ……」
――
―
20 = 1 :
数時間後(渋谷家前)
P「それじゃあ、また明日な」
凛「うん、送ってくれてありがとう」
P「ムフフ、赤羽根Pじゃなくてごめんな~」ニヤニヤ
凛「そ、そんなことない!っていうか、誤k――」
P「んじゃ、おやすみぃ~☆」
ブロロロ~……。
凛「………話を聞いて」
――…。
23 = 1 :
翌日(事務所)
凛「――っていう感じだった」
加蓮「ぷはっ……くふっ……コ、コントぉ?」
奈緒「ぶふぉっ……くくっ……し、死ぬうぅ」
凛「………」イラァ…!
加蓮「はぁ、はぁ……わかったよ。次は私が行ってみる」
凛「は?」
奈緒「へ?」
24 = 1 :
加蓮「だって、凛もお手本見せろって言ってたしぃ」シレ~
凛「……うん、そうだね。頑張って、加蓮」
奈緒「(おい、良いのか?)」ヒソヒソ
凛「(あの鈍さは、ちょっとやそっとじゃどうにもならないよ)」ヒソヒソ
奈緒「(でもさぁ~)」ヒソヒソ
凛「加蓮が帰ってきたら笑ってやるんだ……ふふ」
奈緒「こえーよ!!」
――
―
25 = 1 :
夜(ファミレス)
加蓮「私ね、気になってる人がいるの」
P「なんだとぅ!?」ガタンッ!
加蓮「どうしたら良いかなぁ……」チラッ
P「いけません!」キッパリ
加蓮「えっ!」
加蓮(り、凛の話と違うよ!?)
26 = 1 :
P「加蓮ちゃんには刺激が強過ぎます」
加蓮「はっ、はぁあ!? なに言ってんの!?」
P「加蓮……俺は、君のことが心配で心配でたまらないんだ……」
加蓮「Pさんっ……」キュン…
P「本当なら、加蓮を滅菌のガラスケースにでも入れて置きたいくらいなんだ!」
加蓮「そ、それは異常……」
P「いいや!こうしてる間にも、加蓮の身体目的の病魔が忍び寄ってるかも!」ワナワナ…
加蓮「いや、身体目的って……」
27 = 1 :
加蓮「っていうか、いつから病気の話になったの?」
P「とにかくダメです。加蓮ちゃんは恋愛禁止!」
加蓮「めちゃくちゃだよっ!」
P「議論の余地はありません」
加蓮「私だって、色々やりたいこととかあるんだよ?」
P「この前した放課後デートとかか?」
加蓮「それもそうだけど……(その先とかも……///)」ゴニョゴニョ…
P「む!加蓮、顔が赤くないか?」
28 = 21 :
Pの謎の勢い
29 = 1 :
加蓮「べ、別に赤くないっ///」カァ~
P「この話はやめよう」
加蓮「え?」
P「やっぱり加蓮にはまだ早かったみたいだ」
加蓮「意味わかんないよ!」
店員「お待たせしました。スパゲティアラビアータとオムライスになります」
P「お、来た来た。とりあえず食べよう、な?」
加蓮「もうっ……」プクゥ!
30 = 1 :
食後。
加蓮「ごちそうさま。さ、話のつづきしよっか」
P「その前に加蓮、口を空けてくれないか」
加蓮「え、なんで」
P「頼むよ、良いものあげるから」
加蓮「………ぁ~」
P「そぉいっ!」
ズボッ!
加蓮「もごぉっ!!?」
加蓮「ッ…っ……ぁ、あぃこぇ?」
P「のど飴(大)だよ。外は空気が乾燥してるからな」
31 :
のど飴ならしかたねえな
32 = 1 :
P「もう八時だし、良い子と加蓮は帰る時間だろ?」
加蓮「ほ、ほんあぁっ」
P「それと今夜は冷えるから、コレを装備するんだ!」
――モコモココート、フワフワニットキャップ、ロングマフラー、ビッグマスク。
加蓮「ひょっ! むぐぐ……!」グルグル~
P「あ、コートとマフラーで簀巻き状態になっちゃった……まぁ、良いか」
加蓮「むむぐ~!(あと、マスクとマフラーの所為でじゃべれないから!)
P「よ~し、車で家まで送るぞ~!」
加蓮「むぐ~!(ほどいて~!)」
33 = 1 :
数十分後(北条家前)
P「ドアの前まで送るからな。どっこいしょっと!」ガシッ!
加蓮「むぐぐぅー!(か、担ぐなぁ~!)」ジタバタ!
P「すまない加蓮。高くて怖いかもしれないけど、我慢してくれ」
加蓮「む~む~ぐ~!(どんな心配の仕方!?お~ろ~し~てぇ~!)」
P「あはは、加蓮もすっかり元気になったよなぁ」
加蓮(え……)
P「本当に、良かったよ――」シミジミ…
加蓮(Pさん………Pさんっ、私っ…!)
加蓮「むーむんむむぐむむむぐ!」←告白中
P「あはははっ!何言ってるかわかんねぇw」
34 = 1 :
加蓮「むぐぅっ!!」ガーン
P「さ、着いたぞ。ぽちっとな♪」
ピンポーン♪
加蓮「むぐぐ!?(押すの!?)」
加蓮母『はい、どちらさまでしょう』
P「夜分遅くにすみません。765プロのPですが、お嬢様を送らせて頂きました~」
加蓮母『あら、いつもすみません。今開けますね~』
――。
35 = 21 :
まだ凛の方が善戦したな…
36 = 1 :
翌日(レッスンスタジオ)
加蓮「――って感じ」
凛・奈緒「「………」」
加蓮「……笑えば?」
奈緒「いや、ごめん。笑えない」
凛「加蓮かわいそう……」
加蓮「くっ………(ぐすん…)」
37 = 1 :
奈緒「っていうか、お母さんが出て来て大丈夫だったのか?」
凛「娘が簀巻きにされてたら驚くよね」
加蓮「最初は少し驚いてたけど“暖かそうで良いわね~”だって……」
奈緒「え゛?」
凛「加蓮のお母さんって、過保護だって言ってたよね?」
加蓮「そうなんだけど、最近は私よりPさんの方が信用されてる気がする……」
奈緒「おいおい、さすがにそれはないだろ」
凛「言い過ぎだよ」
38 = 1 :
加蓮「でも、お父さんもお母さんも“Pさんのやることに間違いはない!”って」
凛「あれ?」
奈緒「んん?」
加蓮「どうしたの二人とも?」
凛「それとまったく同じ台詞、うちの親も言ってた」
奈緒「う、うちもだ」
凛奈緒加蓮「「「………」」」
39 = 31 :
Pさんのやることなら間違いはねえな
40 = 1 :
凛「え、新興宗教?」
加蓮「Pさんが教祖様?」
奈緒「なにそれこわい」
凛「(……入信しようかな)」ボソ…
加蓮「ッ!!」
奈緒「ええっ!?」
凛「じょ、冗談だから」
41 = 1 :
加蓮「………はぁ、とにかく私はそんな感じだった」
奈緒(今、すげぇ凛のこと睨んでた)
凛「じゃあ、次は奈緒の番だね」
奈緒「よし!って、なんでだよ!」ズビシッ!
加蓮「はいはい、もうそういうのいいから」
凛「そうだよ、結局やることになるんだから」
奈緒「はぁあ!?いやだよ!あたしは絶対やらないからな!」
――
―
42 = 9 :
P何気にやり手か
43 = 1 :
夜(ファミレス)
奈緒(どうしてこうなった……)
P「いきなりファミレス連れて行けなんて、流行ってるのか?」
奈緒「べっ、別に、ちょっと行きたくなっただけだって」
P「まぁ、良いけどさ」
奈緒「……あ、あのさ」
P「相談なら乗らないぞ~」
奈緒「んなっ!?」ガーン
44 = 1 :
P「あははっ、冗談だよ」
奈緒「(ったく、なんであたしのときだけ……)」ブツブツ
P「それは、奈緒がツンデレカワイイからだな」
奈緒「なっ、なに言ってッ――っていうか聞こえてたのか!?」
P「バッチリ聞こえてた。奈緒って、ついつい意地悪したくなる可愛さなんだよ」
奈緒「か、かわっ!?」
P「むふふ」
奈緒「へ、変態っ!」カァ~///
45 = 1 :
数分後。
P「うん、このハンバーグ美味いな」
奈緒「へぇ~、Pさんのはトマトソースなんだな」
P「良かったら食べてみるか?」
奈緒「いいの?」
P「ああ、美味いぞ。ほら、あーん」
奈緒「ええっ!?そっ、それはいいって!!」
P「早くしないとソースが垂れるぞ?」ニヤニヤ
奈緒「そ、それは……お店にも迷惑だよな。しっ、仕方ないな~。あ~ん…///」
46 = 1 :
数分後。
奈緒「でさ、凛も加蓮も、もうグチョグチョでさぁ~」
P「へぇ~、あの二人が以外だなぁ」
店員「失礼します。お済のお皿、お下げしてよろしいでしょうか?」
P「はい、お願いします。あ、そうだ奈緒?」
奈緒「へ、なに?」
P「デザート食わないか?」
奈緒「え、いいの?」
P「ああ、PV撮影も終わったしな。すみません。注文良いですか?」
47 = 1 :
数分後。
P「ふぅ、食った食った」
奈緒「うん、お腹いっぱいだ」
P「というか、あんなデカイパフェ食べて大丈夫か?」
奈緒「全然へーき、余裕だって!」
P「そうか? よし、ぼちぼちドライブでもしながら帰るか!」
奈緒「おー!」
――。
48 = 1 :
翌日、事務所。
奈緒「――って、あたしなにもしてねぇー!!」
凛・加蓮「「………」」
奈緒「フ、笑ってくれよ、二人とも……」
凛・加蓮「「えい」」ムギュ~~ッ!
奈緒「いひゃひゃひゃひゃっ!!!」
加蓮「まったく、何もしてなくないじゃん」パッ
凛「ほんとだよ。奈緒が一番楽しんでる」パッ
奈緒「うぅ、ほっぺいたぃ……」メソメソ…
49 :
モバマスは眉毛っ娘率が地味に高いよな
50 = 1 :
凛「っていうか、そもそも私の企画だったのに……」
奈緒「まぁ、結局全滅だったよな、あたしら」
加蓮「なんか自信なくなってきた……」
P「おはようございます」
美希「あ、ハニー!おはようなの!」ガバッ!
P「うおっ、美希!? いきなり飛び付くなって!」
美希「ごめんなさいなの~♪」スリスリ
凛奈緒加蓮「「「………」」」
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