私的良スレ書庫
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元スレ僕「え、僕に義妹?」
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少女「じゃあ…これ!」
僕「え、ヘアピン?」
彼女が持ってきたのは、何とも可愛らしいヘアピンだった。
小さくアサガオの意匠が付いた、幼さを感じるデザインのもの。
僕(結構安いけど、こんなもので良いんだろうか)
少女「ねぇ、わたしに付けて見せて?」
僕「あ、付け方がよく解らない……」
少女「もう、しょーがないな。お兄ちゃんは」
そう言うと、彼女は自分でヘアピンを付けてみせた。
前髪を右から左へ流して分けた、少しおでこが見えるような髪型。
少女「また、帰ってきてね……?」
僕「うん」
少女「じゃ……」
僕「バイバイ」
僕「え、ヘアピン?」
彼女が持ってきたのは、何とも可愛らしいヘアピンだった。
小さくアサガオの意匠が付いた、幼さを感じるデザインのもの。
僕(結構安いけど、こんなもので良いんだろうか)
少女「ねぇ、わたしに付けて見せて?」
僕「あ、付け方がよく解らない……」
少女「もう、しょーがないな。お兄ちゃんは」
そう言うと、彼女は自分でヘアピンを付けてみせた。
前髪を右から左へ流して分けた、少しおでこが見えるような髪型。
少女「また、帰ってきてね……?」
僕「うん」
少女「じゃ……」
僕「バイバイ」
新幹線
僕(結局僕は、少女に彼女の生い立ちを訊く事は出来なかった)
僕「ヘタレだな……」
僕(結局、残る手掛かりは親父だけになった)
僕(次に親父とじっくり話し合える機会はいつになるんだろうな)
僕「結局、彼女は……」
僕「……Zzz…」
僕(結局僕は、少女に彼女の生い立ちを訊く事は出来なかった)
僕「ヘタレだな……」
僕(結局、残る手掛かりは親父だけになった)
僕(次に親父とじっくり話し合える機会はいつになるんだろうな)
僕「結局、彼女は……」
僕「……Zzz…」
数年後・僕の部屋
友「あー、俺はとてもとても寂しい」
僕「……」
友「俺の友達連中は皆就職しちまって、院に進むのは俺一人。この先どうすりゃ良いんだい?」
僕「友、ちょっとうるさいよ」
友「あー、俺はとてもとても寂しい」
僕「……」
友「俺の友達連中は皆就職しちまって、院に進むのは俺一人。この先どうすりゃ良いんだい?」
僕「友、ちょっとうるさいよ」
友「ああ、お前だけは俺の仲間だと思っていたのに!」
僕「大体君は、卒業コンパで僕のお酒まで飲み干してゲロまでしてたじゃないか。もう十分でしょ」
友「お別れのキスくらいしてくれよ」
僕「嫌だよ、気持ち悪い」
友「そう邪険にしないで」
僕「大体君は、卒業コンパで僕のお酒まで飲み干してゲロまでしてたじゃないか。もう十分でしょ」
友「お別れのキスくらいしてくれよ」
僕「嫌だよ、気持ち悪い」
友「そう邪険にしないで」
僕「だったら僕の引越しの準備、手伝ってくれないかな!?」
友「それは疲れるからヤダ」
僕「ホント邪魔くさいなぁ」
?「お兄ちゃん、その人をそんなに苛めると可哀想でしょっ」
僕「いやこいつホモだからこれくらい言わないと尻を触ってく……ん?」
友「誰だよ、この可愛い娘」
?「さぁ問題です。わたしは誰でしょうっ?」
友「それは疲れるからヤダ」
僕「ホント邪魔くさいなぁ」
?「お兄ちゃん、その人をそんなに苛めると可哀想でしょっ」
僕「いやこいつホモだからこれくらい言わないと尻を触ってく……ん?」
友「誰だよ、この可愛い娘」
?「さぁ問題です。わたしは誰でしょうっ?」
僕「少女…ちゃん…?」
少女「せいかーい! 久しぶり、お兄ちゃんっ!」ダキッ
僕(だ、抱きつかれた!)
僕「お、大きくなったね。背……」
少女「うん、今150センチ!」
友「なんだよお前、浮気かよ」
少女「え、お兄ちゃん浮気してたの……?」
僕「いや、浮気もクソも誰とも付き合った事ないから」
少女「せいかーい! 久しぶり、お兄ちゃんっ!」ダキッ
僕(だ、抱きつかれた!)
僕「お、大きくなったね。背……」
少女「うん、今150センチ!」
友「なんだよお前、浮気かよ」
少女「え、お兄ちゃん浮気してたの……?」
僕「いや、浮気もクソも誰とも付き合った事ないから」
友「なんか俺、空気みたいだから退散するわ」
ガチャ…バタンッ
少女「で、何してるの?」
僕「あぁ、引越しの準備だよ。就職したからこの寮を出なくちゃいけないの」
少女「やけにダンボール多いね?」
僕「うん、結構重いから、気をつけてね」
ガチャ…バタンッ
少女「で、何してるの?」
僕「あぁ、引越しの準備だよ。就職したからこの寮を出なくちゃいけないの」
少女「やけにダンボール多いね?」
僕「うん、結構重いから、気をつけてね」
僕「で、今日は何の用事で来たのさ?」
少女「えーっと……お兄ちゃんに会いたくなって……」
僕(これは何か隠してるな)
少女「わたしは身長伸びたけど、お兄ちゃんは変わらないね」
僕「え、まぁ成長期も終わったしね」
僕(君はカラダはデカくなったけど、胸は成長してないじゃんか)
少女「えーっと……お兄ちゃんに会いたくなって……」
僕(これは何か隠してるな)
少女「わたしは身長伸びたけど、お兄ちゃんは変わらないね」
僕「え、まぁ成長期も終わったしね」
僕(君はカラダはデカくなったけど、胸は成長してないじゃんか)
少女「引越し、手伝ったげるよ!」
僕「そう? じゃあの本棚の本をダンボールに詰めてくれないかな」
少女「うん、わかったっ!」
僕(なかなか手際が良いな)
少女「よいしょっと……」セッセッ
僕(あ、パンツ見えた)
僕「そう? じゃあの本棚の本をダンボールに詰めてくれないかな」
少女「うん、わかったっ!」
僕(なかなか手際が良いな)
少女「よいしょっと……」セッセッ
僕(あ、パンツ見えた)
ワンボックスカーの中
少女「あ、お兄ちゃん車持ってたの?」
僕「いや、これは友人から借りたものだよ。これで引越し先にダンボールを持ってく」
少女「引越し屋さんは使わないの?」
僕「ここの寮の家具や家電は僕の物じゃないからね。それに僕の私物もあんまりないし、業者を雇うより自分で運んだほうが安い」
少女「ふーん」
少女「あ、お兄ちゃん車持ってたの?」
僕「いや、これは友人から借りたものだよ。これで引越し先にダンボールを持ってく」
少女「引越し屋さんは使わないの?」
僕「ここの寮の家具や家電は僕の物じゃないからね。それに僕の私物もあんまりないし、業者を雇うより自分で運んだほうが安い」
少女「ふーん」
僕たちを乗せた車は公道を走っていく
少女「会社には寮はないの?」
僕「一応あるんだけどね。狭いから自分でアパート借りる事にした。ちょっと広い家だよ」
少女「ふーん……」
僕「?」
少女「その話なんだけどさ、わたし、お兄ちゃんと一緒に住んで良い?」
僕「……え?」
少女「会社には寮はないの?」
僕「一応あるんだけどね。狭いから自分でアパート借りる事にした。ちょっと広い家だよ」
少女「ふーん……」
僕「?」
少女「その話なんだけどさ、わたし、お兄ちゃんと一緒に住んで良い?」
僕「……え?」
僕「いやいや、君、学校あるんじゃないの?」
少女「うん、東京の高校に受かったし、お兄ちゃんのアパートから通えるだろうってパパも言ってた」
僕「じゃあ少女ちゃんは、僕がアパートに入居した事は知ってたけど、その場所は知らなかったってこと?」
少女「うん」
僕(つまりこれも親父の差金か……)
僕(まるで数年前、彼女と初めて会った時みたいだな)
僕(考える事が多い……)
少女「うん、東京の高校に受かったし、お兄ちゃんのアパートから通えるだろうってパパも言ってた」
僕「じゃあ少女ちゃんは、僕がアパートに入居した事は知ってたけど、その場所は知らなかったってこと?」
少女「うん」
僕(つまりこれも親父の差金か……)
僕(まるで数年前、彼女と初めて会った時みたいだな)
僕(考える事が多い……)
夕方・アパート
少女「じゃあわたし、晩ご飯作ってくるね!」
僕(今のうちに親父に電話しとくか)
Prrrrrr Prrrrrr
父『おう、お前か、どうした?』
僕「父さん。今日少女が来たんだけど、僕の家から通学するって?」
父『ああ、その話か。前もって話しておかなくて悪いな』
僕「いや、その話もなんだけど……数年前から訊きたい事はいっぱいあった」
父『……』
少女「じゃあわたし、晩ご飯作ってくるね!」
僕(今のうちに親父に電話しとくか)
Prrrrrr Prrrrrr
父『おう、お前か、どうした?』
僕「父さん。今日少女が来たんだけど、僕の家から通学するって?」
父『ああ、その話か。前もって話しておかなくて悪いな』
僕「いや、その話もなんだけど……数年前から訊きたい事はいっぱいあった」
父『……』
僕(…っと、ここからの話は家でしない方が良いな。一旦外に出るか)
少女「……」
…バタンッ
僕「今日が良い機会だから訊くけどさ」
父『あの子は何者か?って話か』
僕「そう」
父『お前があの日、役所に行って確認してきた事は知っている。だが今はきちんと我が家の養子になっているはずだ』
少女「……」
…バタンッ
僕「今日が良い機会だから訊くけどさ」
父『あの子は何者か?って話か』
僕「そう」
父『お前があの日、役所に行って確認してきた事は知っている。だが今はきちんと我が家の養子になっているはずだ』
僕「……そもそも少女は誰の子だよ?」
父『……』
僕「じゃ次の質問。養父になるには配偶者が要るって話だけど、父さんの再婚相手は誰?」
父『……そんなこと聞いてどうする?』
僕「僕の義母に当たる人が何者なのかを訊いたら駄目なの?」
父『……』
僕「実は僕、あの子が父さんの隠し子じゃないかとか、あの子自身が父さんの愛人だとか、考えてる」
父『それは違う』
父『……』
僕「じゃ次の質問。養父になるには配偶者が要るって話だけど、父さんの再婚相手は誰?」
父『……そんなこと聞いてどうする?』
僕「僕の義母に当たる人が何者なのかを訊いたら駄目なの?」
父『……』
僕「実は僕、あの子が父さんの隠し子じゃないかとか、あの子自身が父さんの愛人だとか、考えてる」
父『それは違う』
僕「3つ目の質問。どうして父さんはそんなに、僕と少女を仲良くさせようとしてるんだよ?」
父『……』
父『少女が我が家の養子にならなければ、あの子は学校に通う事も出来なかった』
僕「……」
父『ま、仲良くやってくれ』
僕「え? あ、ちょっとっ!」
電話『ツーッ、ツーッ、ツーッ』
僕「……」
僕(結局、ろくに教えてくれなかった)
父『……』
父『少女が我が家の養子にならなければ、あの子は学校に通う事も出来なかった』
僕「……」
父『ま、仲良くやってくれ』
僕「え? あ、ちょっとっ!」
電話『ツーッ、ツーッ、ツーッ』
僕「……」
僕(結局、ろくに教えてくれなかった)
…バタン
僕「ただいまー……ってあれ?」
少女「……」
僕(どうしたんだろ?)
少女「…お兄ちゃんは、わたしの事、キライ?」
僕(まさか今の話を聴かれたか?)
僕「ただいまー……ってあれ?」
少女「……」
僕(どうしたんだろ?)
少女「…お兄ちゃんは、わたしの事、キライ?」
僕(まさか今の話を聴かれたか?)
僕(そりゃ愛人が云々話してれば傷付くわな……)
少女「……」
僕「……そんな事ない、好きだよ」
少女「……ホント…?」
僕「本当だって。こんなに可愛い妹がいるんだもん、嬉しくない訳ないよ」
僕(我ながらなんて臭いセリフだ……)
少女「……♪」ニマー
少女「でも妹かぁ……」
僕「……」
少女「……」
僕「……そんな事ない、好きだよ」
少女「……ホント…?」
僕「本当だって。こんなに可愛い妹がいるんだもん、嬉しくない訳ないよ」
僕(我ながらなんて臭いセリフだ……)
少女「……♪」ニマー
少女「でも妹かぁ……」
僕「……」
少女「さっ、早くご飯食べよっ? 今日は唐揚げだよ!」
僕「うん。美味しそうな匂い」
『でも妹かぁ……』
僕(まさか…な……)
僕(そういや、血縁がなければ義妹と結婚できたっけ)
僕「……」
彼女の作った晩ご飯は美味しかった。
僕「うん。美味しそうな匂い」
『でも妹かぁ……』
僕(まさか…な……)
僕(そういや、血縁がなければ義妹と結婚できたっけ)
僕「……」
彼女の作った晩ご飯は美味しかった。
ご飯食べに行ってきます
一、二時間以内に帰ってきますので、よろしくお願いします
一、二時間以内に帰ってきますので、よろしくお願いします
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