智絵里（……なんだか、近いような……気のせい、だよね……？）


大御所「で、声を出すのは客席の向こうへ山なりに……」

智絵里「あ、あっちですか……？」

大御所「うんうん。いいねぇ……なかなか教えがいがありそうで嬉しいよ」

智絵里「ありがとうございます……」

大御所「さっきのは基本だから、よく覚えておくように。あとは台本を読み込むこと」

智絵里「は、はい」

大御所「それじゃあ今日はここらへんで解散かな……お疲れ様」

智絵里「えっ？ あ……ありがとうございました……！」

期待がかかる

智絵里「……山なりに声を出すイメージ」

智絵里「気にしすぎ、かな……プロデューサーさんのためにも、がんばらなきゃ……」

智絵里「台本も読んでおかなきゃ。練習できるかな……？」

智絵里「……うん。だいじょうぶ、だいじょうぶ……」


P「智絵里ー？」

智絵里「あっ、プロデューサーさん……」

P「今日は打ち合わせだったよな。どうだった？」

智絵里「えっと……少しレッスンもしてもらえました……」

P「へぇ、そうか！ よかったなぁ」

智絵里「……はい」

P「……？ 智絵里、どうした？」

智絵里「え？ な、なんでもないですっ……」

大御所（和田アキ子）

>>104
この方がよっぽどいい

P「レッスンは向こうでしていくわけなんだよな……」

智絵里「はい。次は他の人も合わせて、少しずつ形を作っていくみたいです……」

P「大丈夫か？」

智絵里「不安じゃないわけ、ないです……でも、大きなチャンスですよね……」

P「そうだな、確かになかなかないチャンスだ」

智絵里「だから……だいじょうぶです。プロデューサーさんが応援してくれたらわたし……」

P「智絵里……」

智絵里「えへへ、本番が近くなると施設で泊まり込みになりますけど……心配しなくても平気です」

P「……智絵里はえらいなぁ」

智絵里「えへへ……ありがとうございます……」

>>104
これなら許せる

泊り込みとか死亡フラグじゃないっすか・・・

きっとこんな表情
不幸にしたらマジで許さん

智絵里「あのころはッ！！！ハァッ！！！！！」

アカン

大御所「おはよう、智絵里ちゃん」

智絵里「おはようございますっ……」

大御所「スタッフたちもいるから、顔合わせだね。こっちがライバル役の――」

女優「よろしくね」

智絵里「は、はいっ。よろしくおねがいします」

大御所「じゃあ全体1回通してみようか。智絵里ちゃんも大丈夫？」

智絵里「はい……だいじょうぶ、です。読んできました……」

大御所「おぉ、えらいねぇ。それじゃあいってみよう」


智絵里（……がんばらなきゃ。きっと、うまくいから……）

落ちるぞ

　


智絵里「……はぁ」

大御所「どうしたんだい、智絵里ちゃん？」

智絵里「あっ……すみません。わたし、失敗しちゃって……」

大御所「最初からうまくいく子なんてほとんどいないよぉ……気にしすぎないこと」

智絵里「ありがとうございます……」

大御所「うんうん。よかったらレッスンしていくかい？」

智絵里「レッスン、ですか？」

大御所「まぁ、よければだけどね。時間があいてるわけだし……」

智絵里（……わたしが、失敗しちゃったせいでいろんな人が困っちゃった。でも、舞台のお仕事は……いつもと勝手も違うし……）


智絵里「……お願い、します」

大御所「うん、わかった。いいよ……」

もしかして猿か？

なら保守だろ

智絵里「君のそばにいられるのならっ……！」

大御所「うーん、もっと体を開いて手を伸ばして……届かないものをつかむ感じでいってみようか」

　ぐいっ　　ぴとっ

智絵里「え、あ……」

大御所「それで顔もその通り遠くを見る方に集中して……」

智絵里「あ、あの……」

大御所「ほら。あんまり遅くなって明日以降に響かせちゃいけないからトントンいこうかぁ」

智絵里「は、はい……」

大御所「んー、もっとこう……」

智絵里（ち、ちかい……けど、これが普通、なのかな……？）

大御所「大丈夫？ 調子が悪いならやめておこうか」

智絵里「あ、いえ……だいじょうぶ、です……」

おいそろそろやめろ

マジでやめろ

そっとじ

くやしいでもさる避けしちゃうﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

俺はそっとスレを閉じた

　　



大御所「おや？ もうだいぶ時間がたってしまったみたいだねぇ」

智絵里「あ……ほんとう、ですね」

大御所「お疲れ様。明日も来れるかな？」

智絵里「だいじょうぶです。ありがとうございました……」

大御所「うんうん。ちゃんと帰り道も気を付けてねぇ」


智絵里（たいへん、だけど……でも……）

智絵里（わかりやすいし、すごく、力になってる気がする……）

智絵里（大きなチャンスってプロデューサーさんも言ってたから、成功させたい……）

智絵里「……うん。だいじょうぶ、だいじょうぶだよね」

ハッピーエンドであってくれ！頼む！

包丁置いときますね

　　=iニニフ

翌日



女優「あなたのそばにいるだけで、すべてが狂ってしまいそう……」

智絵里「君のそばにいられるのならっ、この名すらも捨てましょう……！」

大御所「……はい、ここまで！ いやぁ、今回はよかったねぇ」

女優「そうですね。智絵里ちゃんすごいわぁ」

智絵里「えへへ……ありがとうございます」

男優「いやぁ、可愛いしねぇ……いいなぁ」

智絵里「わたし、まだまだです。でも、みなさんのおかげで……」

女優「やぁんもーかわいいー！ 連れて帰っちゃダメ？」

智絵里「あ、あのっ……こまります……！」


智絵里（今回は、ちょっとうまくいったみたい……えへへ、特訓の成果かな……？）

大御所さんが智絵里の甘さを見かねて芸能界の怖さを智絵里に教えておくために迫るふりをしてる
ということにしてくださいお願いします智絵里は幸せにしてあげてください

胃が痛くなるスレだな

好きに書けばいいのよ(泣かしたら○すぞオラァ)

大御所「智絵里ちゃん、いやぁすごかったね」

智絵里「えへへ……ありがとうございました。ほめられちゃいました……」

大御所「やっぱり若い子は吸収が早いねぇ……それで、今日もやっていくかい？」

智絵里「えっと……はい。おねがいします……」

大御所「おぉ、やる気まんまんだねぇ……うんうん、感心感心」

智絵里「わたし、まだまだだから……みなさんに迷惑をかけちゃいけないと思って……」

大御所「そうかぁ……ふふふ。熱心でいいねぇ。それじゃあ台本を開いて……」

智絵里「はいっ……」

大御所「ここの下りのセリフは覚えれたかな？」

智絵里「はい……そこはだいじょうぶ、です」

ふふふの部分にゾッとした

もし大御所が木場さん辺りだったら

フフフ…

デッドエンドシュート！

大御所「このくだりは体を大きく動かしてやる必要があるけど、若い子のほうが得意かな？」

智絵里「えっと……いちおう、ダンスなら……」

大御所「いいねぇ。じゃあこうステップを踏んでいって……」

智絵里「はい、こう……ですか……？」

大御所「そう、ここでジャンプ！」

　　　　がしっ

智絵里「ひゃっ……！？」

大御所「おっと、ごめんね」

智絵里「あ、い、いえ……」

大御所「でもステップは軽やかだねぇ……うん……」

　　すりすり…

智絵里「ひ、ぅ……」

智絵里（こ、腰……こ、これって……わざと……なのかな……）

早苗さんアイツです撃ち殺せ

頼む…
マジでやめてくれ…

ハッピーエンドにしてくれ…

そろそろ震えるイチゴが現れるぞ

大御所「……」

　　　すりすり…

智絵里「あ、あのっ……」

大御所「それじゃあ次のくだりだね。最初の基本に戻って手を伸ばしてやるんだ……」

智絵里「え？ あ、はい……」

大御所「うん。それで視線は？」

智絵里「えっと……向こう側へ……」

大御所「うん。いいね……えらいねぇ……」

　　ぴとっ　　さす…

智絵里「……ぅ、あの……」

大御所「さぁて、智絵里ちゃん……」

智絵里泣かせたら絶対に許さねえぞおい

スーパーサイヤ人になれた

大御所って薬中春……いや何でもない

木場さんと早苗さんと…
あと誰がいれば足りる？

>>143
俺とお前と大五郎

ちくわ大明神

智絵里「は、はい……なんですか……？」

大御所「智絵里ちゃんはえらいねぇ……頑張り屋さんで感心するよ」

智絵里「あ、ありがとうございます……その……」

大御所「ところで智絵里ちゃんは、もっと上を目指したいのかな？」

智絵里「………え？」

大御所「協力してあげられないわけじゃあないよ……さぁ、どうしたい？」

智絵里「きょうりょくって、どういうこと、ですか……？」

大御所「いやぁ、もう少し……智絵里ちゃんの成長を見ていたかったんだけどねぇ。あまりにもかわいいもんだからおさえがきかなくなりそうなんだよぉ」

　　むにぅ…

智絵里「ゃっ……！？」

そっ閉じ

（胃薬ください・・・）

ふおおおおおおぉぉぉ！！！！！

いやああああああああああああああああああああああああああああああ