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    元スレ菫「暇だから宥を監禁してみるか」

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    1 :

     
    九月二十一日

    今日から日記をつけることにした。
    理由は強いて言えば記憶の反芻とでも言えばいいか。
    その日の出来事を書いて興奮を忘れないためだ。

    明日の朝、彼女は東京へ来る。

    2 = 1 :

     
    九月二十三日

    昨日は忙しくて日記をつけることができなかった。

    計画は成功した。
    廃病院の電気系統だけが心残りだが、最悪自家発電機も用意してある。
    寒がりで良かった。エアコンを必要としない彼女には本当に助かった。

    泣きじゃくる宥の顔は非常に嗜虐心がくすぐられる。
    記念に写真を一枚撮っておいた。

    3 = 1 :


    「うう……」ムクリ

    「気がついた?」

    「ひぁっ!」

    「驚かないでくれ。私だよ、弘世だ」

    「弘世さん……? ここはどこですか?」

    「詳しくは言えない。東京のとある地下だ」

    「……?」

    「今からここで私と暮らすんだ」

    「え」

    ジャラ

    「なにこれ……、鎖……」

    「すまない、君が理解してくれるまでは足枷をつけさせてもらう」

    「え……え……?」

    4 :

    最近は押しの強い菫さんが目立つな

    5 = 1 :

     
    「夕食はそこに置いてある。トイレは部屋の隅に洋式が。暇になったらテレビでも見るといい。本は読むかい?」

    「意味がわからないですっ。帰してください!!」

    「本は……読まないのか」

    「私の話を聞いて!!」

    「へぇ、そんな声も出せるのだな」

    「弘世さん、」グッ

    「鎖の長さは丁度ここまでが限界だ」

    ギギギギ

    「さようなら。明日の朝にまたくるよ」

    ガチャン

     「助けて! ここから出して!!」ドンドン

     「お願いしますっ、私、何かしましたか」ドンドン

     「お願い……、グス、玄ちゃん、誰か……」

    「――っ」ゾクゾク

    ガチャ

    6 :

    最後は愛人に刺されそうな菫さん
    期待

    7 = 1 :

     
    「たす――」

    「笑って」

    パシャ

    「おやすみ」

    ガチャン カチャリ


    「……」

    「……」

    「……ふぇ」

    「……」フラフラ


    「玄ちゃん助けて……」ポロポロ

    9 :

    かわいい

    10 = 1 :

     
    九月二十四日

    朝から宥の様子を見に行った。
    夕食に手がついておらず、話しかけても一言も口を聞いてくれなかった。
    朝食と昼食を差し出しても反応なし。
    ちょっとだけ想像と違って驚いた。私の顔を見るなり謝り倒してくると思っていたからだ。

    意外に強気なのだと新たな彼女の一面が知れて満足した。
    それにいくらなんでも餓死を選ぶはずはない。
    なぜなら彼女の瞳にはいまだ希望の光が残されていたからだ。

    もちろん解放するつもりはないが。

    11 = 1 :


    ガチャ

    「!っ、……」

    「夕飯……」

    「なぜ食べない」

    「……」

    「好き嫌いが多いのか?」

    「……」

    「無視か……」

    ダン

    「!!!?」

    「少しは返事をしてくれてもいいんじゃないか……?」

    「……っ」ウル

    12 = 1 :

     
    「なぁ」クイ

    「……」ウルウル

    「綺麗だ」ボソ

    「!!っ」ビクビク

    「本当に泣き顔が似合うな。誰かに奪われる前で良かった」

    「っ、」

    「その目もいい」

    「……何日持つかな」



    「夕食は一緒にとろう。じゃあ行ってくるよ」


    返事はなかった。

    14 :

    最後は立場逆転しそうなパティーン

    15 :

    ふぅ~む

    16 :

    これは菫に同意

    17 = 1 :

     
    九月二十五日

    少しずつだが食べてくれた。
    学校と家で寝ているとき以外はできるだけ傍にいるつもりだが、それでも独りの時間は長い。

    ほとんど会話もなく、宥の気持ちを掴むことができない。
    「表情から読み取る心理学」なるものを買ったが役に立つことはないだろう。

    18 = 1 :

     
    九月二十六日

    慣れてきたのか、会話をするようになった。
    食も進んでいるようで残さず皿を返してくる。
    宥には好き嫌いはないらしい。いいことだ。私は好き嫌いがある人間は嫌いだ。

    宥の妹の玄から電話が来た。
    私は「知らない」とだけ答えた。
    電話口の私は少し必死さが足りなかったかもしれないが、玄はそれを気にするどころではなさそうだ。

    真面目で面倒見のいい菫を演じるのは、ずいぶんとかったるい。
    私の18年間はこうもくだらないものだと気付かせてくれたのは宥だ。
    彼女には感謝しても尽くせない。

    20 = 1 :


    カチャカチャ

    「……」モグモグ

    「……」モグモグ

    「どうかな?」

    「……」モグモグ

    「また――」

    「おいしいです」

    「そう」

    「……」モグモグ

    「なんで、私なんですか」

    「弘世さんはお友達で、いい人だと思ってたのにっ、なんで、」

    「君を好きになったから」

    21 :

    支援するぜ

    22 :

    病み菫略してヤミレ

    23 = 1 :

     
    一秒間、宥の身体が硬直した。

    「……ふぁ」

    「わぁぁ、」

    「ぁああああぁぁぁあ……」ポロポロ

    絶望を感じたのだろうと菫は思った。
    四日間の監禁を耐えてきた。菫から何かしらの要求があるなら、交渉しだいでここから出れる。そんな一抹の可能性を否定されたのだ。
    緊張の糸は切れ、見せまいとしていた涙がこぼれていく。

    「ここから出して……、玄ちゃんに合わせてっ……」

    宥の口元から咀嚼をしていたパンがこぼれ落ちた。
    汚いとは思わなかった。菫は拾い上げると口に放り込んだ。

    「大丈夫。私がいるから」ニコリ

    24 = 16 :

    松実姉妹ってどっちも泣かせたいよね

    26 :

    ハッピーエンドにしてくれよ

    27 = 1 :

     
    九月二十七日

    いよいよ宥の失踪に対して警察や彼女の周り騒がしくなってきた。
    彼女が東京へ向かう際、私と遊ぶ名目で玄から許可をとっていた。
    妹から許可とは、彼女らしいといえばそうだが少々面倒だ。あれだけ黙っておけと言ったのに。

    昨日の様子から、枷を一時的にはずすことを判断した。
    風呂へ入るには邪魔だからだ。
    五日ぶりの入浴に宥もずいぶんと安らいでいた。

    そろそろ、私を求めるはずだ。
    それだけ孤独は辛い。

    29 = 1 :


    「宥、風呂に入ろう」

    「!」

    「五日もほっぽっておいてすまなかった。気持ち悪かったろう」

    「あ、いえ……」

    「足を出して」

    「さ、触らないで……」

    「鎖を外すから。ほら、そうしないとここから出れないだろ?」

    「あっ」

    カチャン

    「ね?」

    鎖を外して、二歩後退する。
    テーブルには食事に使ったナイフ。菫は丸腰をアピールする。
    実験のつもりだった。どの程度、宥が墜ちているかを知るためには必要な行為。

    宥は潤んだ目で、こちらの指示を待つばかりだった。菫は嗤った。

    30 :

    >そろそろ私を求めるはず


    何でこんなに自信たっぷりなんですかね、このポンコツは

    31 = 1 :

     
    「目隠しをしてくれ」

    「……」

    シュルシュル

    「転んだら危ない。私が抱えていこう」

    「っ、」


    「く、臭くないですか?」

    「いや、」

    その言葉は嘘で、正直に言えば臭いがした。
    だけども宥の臭いだと思えば、興奮剤と言えなくもない。
    それよりも、宥がこちらに対して羞恥心を持っていることに驚きであった。

    「軽いな」

    「……そう、ですか?」

    「ああ、羨ましいよ」

    「ありが……」

    宥は、はっとして口をつぐんだ。
    完全に許しきれてはいないことに、菫の中で不満は生まれなかった。

    32 = 13 :

    攻めてる菫さんすばらっ

    34 = 1 :

     
    ◇◆◇◆◇◆

    「目隠しをとるぞ」

    「ん……」

    「服は全て、このカゴに」

    「汚れ物は……?」

    「私が分けておくから。脱がそうか?」

    「出て行ってください」

    「わかった」

    小さな脱衣所の中は、二人入ればほとんど身動きできなかった。
    今まで抱いて運ばれてきたクセして、身体が触れ合うのを避けようと菫の挙動に合わせて身をくねらせる宥に菫は苦笑した。
    一瞬だけ振り返り、宥の視線が“それ”に行き届いていないことを確認して、脱衣所から退散した。

    病院の風呂場には緊急用の押しボタンが壁に設置されている。
    それを取り外し、注意書きも全て剥がしたつもりだったが、跡は残る。
    廃病院だと知られたところで大した支障はないが、自分がいない時に彼女を不安がらせるのは嫌だった。

    再び脱衣所の扉を開くと、雲りガラスの向こうで身体を流す宥の影が見えた。
    お湯は出ている。
    電気系統云々は計画においての最大の難所だったが、監禁部屋と同じ地下一階は配電盤が地上施設と分けられていたため、大掛かりな工作を必要としなかった。
    電力問題の解決は宥にとっては不幸な事実だった。計画の頓挫にはそれらの要因があったからだ。
    菫は浅い思考のまま、宥の下着を手に取る。

    35 = 15 :

    病んでるなぁ

    36 = 1 :

     
    恥部が当てられていた部分に鼻を押し付けた。
    アンモニア臭。
    冗談じゃないぐらい興奮する。自身の性器には指一本触れていないのに快楽の波がおしよせた。
    吸い込む度、副交感神経が爆発しそうなほどトリップを起こし、形状できない欲求を解消できず、身が悶えた。
    股間に手をやると、ショーツの中は洪水を起こしていた。親指と人差し指の間で糸を引き、それを宥の下着にこすりつける。
    ちょっとした征服感があった。愛液が宥の下着を汚す。それは菫に、宥を傷物にしたような気にさせた。

    「新しい下着と服、ここに置いておく」

    返事はなかったが、それでも菫は脱衣所から出た。

    37 :

    ふんふむ

    38 = 1 :

     
    九月二十八日

    玄が来た。
    宥が見つかるまで奈良へは帰らないらしい。

    邪魔だ。どうしよう。

    39 :

    クロチャー監禁フラグ

    40 = 16 :

    そりゃ玄さんも監禁よ

    42 = 15 :

    アカン

    43 = 8 :

    44 = 21 :

    しゅ

    45 :

    46 = 21 :

    はやくっ・・・!

    47 = 15 :

    さるったかな

    48 = 21 :

    ダメだ!去るなんて!

    49 = 1 :


    「今日は遅いですね」

    「ああすまない、カップ麺は食べた?」

    「……」フルフル

    「なぜ? 夕食は約束したが、お腹がすいたら食べろって言ったじゃないか」

    「……」

    「だんまりはやめてくれ」

    「待ってたんです」


    「……弘世さんを待ってたんです」

    「ほう、理由は?」

    「それは……」

    「まぁいいさ。用意してくるから待っていてくれ」

    「……はい」

    50 = 21 :

    よかった、>>1が戻ってきてくれて


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