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元スレはやり「宮永咲育成計画☆」
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その当時は珍しく、東京の空から深々と雪が落ちる夜だった。
はやり(21歳)「やっほー、健夜ちゃん。おひさー☆ 今帰り?」
健夜(20歳)「あ……瑞原プロ。お久しぶりです。はい、今日の試合は全部終わりましたので」
はやり「もー、そんな他人行儀な挨拶しちゃ嫌だぞ☆ インターハイからの付き合いなんだからさ」
健夜「インターハイからって……み――はやりさんとは私が1年生の時に個人戦で1回試合しただけじゃないですか……」
はやり「私にとってはその一戦がとても思い深いんだぞ☆ あれだけボコボコにされたのは生まれて初めてだったもん」
健夜「うっ、すいません……」
はやり「アハ、気にしないで! 今となってはあの敗北のお陰で天狗にならずにすんだと思ってるんだからさ☆」
健夜「そう言っていただけると」
はやり「――まぁいつかあの恨みははらすけどな」
健夜「!?」
はやり「☆」
はやり(21歳)「やっほー、健夜ちゃん。おひさー☆ 今帰り?」
健夜(20歳)「あ……瑞原プロ。お久しぶりです。はい、今日の試合は全部終わりましたので」
はやり「もー、そんな他人行儀な挨拶しちゃ嫌だぞ☆ インターハイからの付き合いなんだからさ」
健夜「インターハイからって……み――はやりさんとは私が1年生の時に個人戦で1回試合しただけじゃないですか……」
はやり「私にとってはその一戦がとても思い深いんだぞ☆ あれだけボコボコにされたのは生まれて初めてだったもん」
健夜「うっ、すいません……」
はやり「アハ、気にしないで! 今となってはあの敗北のお陰で天狗にならずにすんだと思ってるんだからさ☆」
健夜「そう言っていただけると」
はやり「――まぁいつかあの恨みははらすけどな」
健夜「!?」
はやり「☆」
はやり「それにしても健夜ちゃんは相変わらずの鬼神っぷりだね☆ プロになっても全戦全勝完全無敗って半端ないよ!」
健夜「運が良かっただけですよ」
はやり「もう謙遜しちゃって☆」
健夜「あはは……」
はやり「殺してぇ☆」
健夜「!?」
はやり「ジョーダン☆」
健夜(うわぁ、相変わらずよくわかんないよこの人……)
健夜「運が良かっただけですよ」
はやり「もう謙遜しちゃって☆」
健夜「あはは……」
はやり「殺してぇ☆」
健夜「!?」
はやり「ジョーダン☆」
健夜(うわぁ、相変わらずよくわかんないよこの人……)
健夜「は、はやりさんだってアイドルとしても雀士としても凄い人気ですよね」
はやり「まーね☆ 今度から教育番組であの牌のお姉さんもやるんだぞ☆」
健夜「え、凄いじゃないですか」
はやり「えへへ☆ 子供の頃からずっと夢だったことが叶ったんだよー!」
はやり「はやりは子供が大好きだから、子供と接することが出来る仕事がしたかったの☆」
健夜「うわぁ、嘘くさい……」ボソッ
はやり「――ぁ?」ピキ
健夜「」
はやり「まーね☆ 今度から教育番組であの牌のお姉さんもやるんだぞ☆」
健夜「え、凄いじゃないですか」
はやり「えへへ☆ 子供の頃からずっと夢だったことが叶ったんだよー!」
はやり「はやりは子供が大好きだから、子供と接することが出来る仕事がしたかったの☆」
健夜「うわぁ、嘘くさい……」ボソッ
はやり「――ぁ?」ピキ
健夜「」
はやり「しかし今日は寒いねー☆」
健夜「ええ、雪が振るくらいですから」
はやり「そうだ! 今日はお鍋を食べに行こう☆ 健夜ちゃんも来なよ、ご馳走するよ☆」
健夜「……きょ、今日は急用が」
はやり「お前を具材にしてやってもいいんだぞ☆」
健夜「イカセテイタダキマス」ガタガタガタ
健夜「ええ、雪が振るくらいですから」
はやり「そうだ! 今日はお鍋を食べに行こう☆ 健夜ちゃんも来なよ、ご馳走するよ☆」
健夜「……きょ、今日は急用が」
はやり「お前を具材にしてやってもいいんだぞ☆」
健夜「イカセテイタダキマス」ガタガタガタ
はやり「そうと決まれば私の行きつけのお店へレッツゴー☆」
健夜「今日は厄日だ……」
―――ぁ―――
はやり「――」ピタ
健夜「どうしたんですか? いきなり立ち止ま……」
はやり「静かに」
健夜(どうしたんだろう、急に真面目な顔に……)
はやり「……赤ちゃんの泣き声が聞こえる! こっちだ!」
健夜「ちょ、ちょっと!? はやりさん、どこいくんですかー!?」
健夜「今日は厄日だ……」
―――ぁ―――
はやり「――」ピタ
健夜「どうしたんですか? いきなり立ち止ま……」
はやり「静かに」
健夜(どうしたんだろう、急に真面目な顔に……)
はやり「……赤ちゃんの泣き声が聞こえる! こっちだ!」
健夜「ちょ、ちょっと!? はやりさん、どこいくんですかー!?」
――路地裏
おぎゃ――おぎゃぁ――
はやり「はぁ、はぁ!」
健夜「ほ、本当だ、こんなとこから赤ちゃんの泣き声が……」
健夜「――あ! あれじゃないですか!? あのダンボールの中から聞こえます!」
健夜(……って、“ダンボール”の中から……? それって、まさか……)
はやり「っ!」ガバッ
はやり「……居た」
赤ちゃん「おぎゃぁ! おぎゃぁ!」
はやり「おーよしよし、寒かったんだね☆ 泣かなくてもいいんだぞー☆」
おぎゃ――おぎゃぁ――
はやり「はぁ、はぁ!」
健夜「ほ、本当だ、こんなとこから赤ちゃんの泣き声が……」
健夜「――あ! あれじゃないですか!? あのダンボールの中から聞こえます!」
健夜(……って、“ダンボール”の中から……? それって、まさか……)
はやり「っ!」ガバッ
はやり「……居た」
赤ちゃん「おぎゃぁ! おぎゃぁ!」
はやり「おーよしよし、寒かったんだね☆ 泣かなくてもいいんだぞー☆」
健夜(はやりさん、赤ちゃんの扱い手馴れてるなぁ……子供好きって本当なのかも)
健夜(ん? ダンボールの中に手紙が……)
健夜(『訳あってこの子を育てられなくなりました、だれか拾ってください』……)
健夜(……)ガタガタガタ
健夜「はっ、はやりさん! こ、この子!」
はやり「――言わないで。わかってるよ、こんな状況……答えは……」
はやり「1つしか、ないから」
赤ちゃん「おぎゃぁ! おぎゃぁ!」
健夜(ん? ダンボールの中に手紙が……)
健夜(『訳あってこの子を育てられなくなりました、だれか拾ってください』……)
健夜(……)ガタガタガタ
健夜「はっ、はやりさん! こ、この子!」
はやり「――言わないで。わかってるよ、こんな状況……答えは……」
はやり「1つしか、ないから」
赤ちゃん「おぎゃぁ! おぎゃぁ!」
赤ちゃん「すぅ……すぅ……」
はやり「――ふっざけんじゃねえええええええええええぇ!」
はやり「何が『訳あって』だよ! 育てられねぇなら子供なんて産むんじゃねぇよ糞野郎!」
はやり「犬猫飼うんじゃねぇんだぞ!? わかってんのか! 犯罪なんだよ子供を捨てるのは!」
健夜「落ち着いて! せっかく寝たこの子がまた起きちゃいますよ!?」
はやり「っ……畜生、畜生……なんで、子供を捨てる親がいるんだよ……くそぅ」ポロポロ
健夜「……はやりさん」
健夜「これから、どうするんですか?」
はやり「……警察に連れて行くよ」
はやり「そして、絶対にこの子を捨てた親を探して貰う」
はやり「親が見つかったら……死なない程度にぶん殴ってやるんだ」ギリ
だが、数週間の捜索にも関わらず捨て子の両親は見つからなかった――。
はやり「――ふっざけんじゃねえええええええええええぇ!」
はやり「何が『訳あって』だよ! 育てられねぇなら子供なんて産むんじゃねぇよ糞野郎!」
はやり「犬猫飼うんじゃねぇんだぞ!? わかってんのか! 犯罪なんだよ子供を捨てるのは!」
健夜「落ち着いて! せっかく寝たこの子がまた起きちゃいますよ!?」
はやり「っ……畜生、畜生……なんで、子供を捨てる親がいるんだよ……くそぅ」ポロポロ
健夜「……はやりさん」
健夜「これから、どうするんですか?」
はやり「……警察に連れて行くよ」
はやり「そして、絶対にこの子を捨てた親を探して貰う」
はやり「親が見つかったら……死なない程度にぶん殴ってやるんだ」ギリ
だが、数週間の捜索にも関わらず捨て子の両親は見つからなかった――。
はやり「やっほー! はやりが来たぞー☆」
赤ちゃん「ばぶっ、ばぶっ!」
警察「どうも、お疲れ様です」
はやり「お巡りさん、やっぱり今日も……」
警察「……残念ながら」
はやり「これからこの子は、どうなるんですか?」
警察「里親を探しますが、見つからなかった場合は施設に送られる手筈です」
はやり「……」
赤ちゃん「あうぅ?」
はやり「……ほーら、高い高いー☆」
赤ちゃん「きゃっきゃっ」
赤ちゃん「ばぶっ、ばぶっ!」
警察「どうも、お疲れ様です」
はやり「お巡りさん、やっぱり今日も……」
警察「……残念ながら」
はやり「これからこの子は、どうなるんですか?」
警察「里親を探しますが、見つからなかった場合は施設に送られる手筈です」
はやり「……」
赤ちゃん「あうぅ?」
はやり「……ほーら、高い高いー☆」
赤ちゃん「きゃっきゃっ」
――はやりの事務所
社長「……」
プロデューサー「本気、なんだな」
マネージャー「はやりさん……」
はやり「はい。あの赤ちゃんは――私が育てます」
社長「……お前さ、正気か?」
はやり「……」
社長「今が旬のアイドルが、どうやって子供育てんだよ。時間もねぇ、金もねぇ、血も繋がってねぇの三重苦だぞ」
はやり「……」
社長「お前いつも言ってたよな。子供を育てるのはペットを飼うんじゃない、人一人の命を背負うことなんだってよ」
社長「お前、背負えんのか」
社長「……」
プロデューサー「本気、なんだな」
マネージャー「はやりさん……」
はやり「はい。あの赤ちゃんは――私が育てます」
社長「……お前さ、正気か?」
はやり「……」
社長「今が旬のアイドルが、どうやって子供育てんだよ。時間もねぇ、金もねぇ、血も繋がってねぇの三重苦だぞ」
はやり「……」
社長「お前いつも言ってたよな。子供を育てるのはペットを飼うんじゃない、人一人の命を背負うことなんだってよ」
社長「お前、背負えんのか」
はやり「――背負えます」
社長「簡単に抜かしてんじゃねぇよクソガキが!」バン
マネージャー「ひっ!」
社長「同情だけでなぁ! 子供を育てられるわけねぇだろ!」
社長「可哀相だって思うのはわかるぞ!? オレだって同じだよ! 可哀相だとは思う!」
社長「だけど断言してやる! そんな一時の感情だけで血も繋がらない子供を育てられるわけがねぇ!」
はやり「……」
社長「はやり。子供好きで、子供達をずっと見てきたお前ならわかるだろ……自分の乳で育てられない事が、どれほどのものか」
はやり「……」
社長「考えなおせ……はやりよぉ」
社長「簡単に抜かしてんじゃねぇよクソガキが!」バン
マネージャー「ひっ!」
社長「同情だけでなぁ! 子供を育てられるわけねぇだろ!」
社長「可哀相だって思うのはわかるぞ!? オレだって同じだよ! 可哀相だとは思う!」
社長「だけど断言してやる! そんな一時の感情だけで血も繋がらない子供を育てられるわけがねぇ!」
はやり「……」
社長「はやり。子供好きで、子供達をずっと見てきたお前ならわかるだろ……自分の乳で育てられない事が、どれほどのものか」
はやり「……」
社長「考えなおせ……はやりよぉ」
はやり「……全世界の子供が、いつでも笑顔でいられたら――」
はやり「そんな、絶対にありえない理想が私の夢でした」
社長「……」
はやり「そんなの無理だって、わかってます。でも、私がテレビや芸能活動で、一人でも多くの子供が笑ってくれるなら」
はやり「そう思って私はプロ雀士になり、芸能界に入りました」
プロデューサー「そうだった、な」
はやり「けど、あの子は……この先、笑顔が少なくなります」
はやり「孤児院に送られたって、きっと幸せを掴むことも出来るでしょう」
はやり「でも、でも――! それでもあの子の笑顔は! 絶対に少なくなる! 私はそれが耐えられない!」
はやり「そんな、絶対にありえない理想が私の夢でした」
社長「……」
はやり「そんなの無理だって、わかってます。でも、私がテレビや芸能活動で、一人でも多くの子供が笑ってくれるなら」
はやり「そう思って私はプロ雀士になり、芸能界に入りました」
プロデューサー「そうだった、な」
はやり「けど、あの子は……この先、笑顔が少なくなります」
はやり「孤児院に送られたって、きっと幸せを掴むことも出来るでしょう」
はやり「でも、でも――! それでもあの子の笑顔は! 絶対に少なくなる! 私はそれが耐えられない!」
社長「……捨て子なんて、溢れかえるほどいるんだぞ。お前、捨て子見つけたらかたっぱしから自分で育てるつもりか」
はやり「これが偽善なんてわかってる! これが同情なんてわかってる! それでも! それでも!」
はやり「私に向かって笑顔を向けてくれたあの赤ちゃんを!」
はやり「見捨てることなんて、絶対に嫌だ! あの子は一度捨てられた! それをもう一度捨てるなんて絶対に出来ない!」
はやり「あの子は! 私が育てます!」ポロポロ
はやり「これが偽善なんてわかってる! これが同情なんてわかってる! それでも! それでも!」
はやり「私に向かって笑顔を向けてくれたあの赤ちゃんを!」
はやり「見捨てることなんて、絶対に嫌だ! あの子は一度捨てられた! それをもう一度捨てるなんて絶対に出来ない!」
はやり「あの子は! 私が育てます!」ポロポロ
マネージャー「っ社長! 私からもお願いします!」
プロデューサー「はやりなら、はやりならアイドルと子育ての両立はやり遂げられます!」
社長「……マネージャー、プロデューサー。てめぇら……」
社長「――子守唄の練習しとけよ」
はやり「っ!」
社長「お前の覚悟はわかった。認めてやるよ、クソガキ」
はやり「社長……!」
社長「スケジュールも、出来るだけ赤ちゃんといられるようにしてやるが、死ぬほど忙しくなるぞ。冗談じゃなく寝る暇もねぇ」
はやり「覚悟の上です!」
プロデューサー「はやりなら、はやりならアイドルと子育ての両立はやり遂げられます!」
社長「……マネージャー、プロデューサー。てめぇら……」
社長「――子守唄の練習しとけよ」
はやり「っ!」
社長「お前の覚悟はわかった。認めてやるよ、クソガキ」
はやり「社長……!」
社長「スケジュールも、出来るだけ赤ちゃんといられるようにしてやるが、死ぬほど忙しくなるぞ。冗談じゃなく寝る暇もねぇ」
はやり「覚悟の上です!」
社長「……出来るだけ事務所に赤ちゃん連れてこい。だれか見ててやらねぇといけねぇからな」
はやり「はいっ……」
社長「そんときゃ、一回くらいオレに赤ちゃんを抱かせろ」
はやり「はいっ!」
社長「いけ……いって、赤ちゃんに会ってこい」
はやり「……社長! 本当に、本当にありがとうございます!」タッタッタッ
社長「……はぁ、頭痛ぇ」
マネージャー「社長、私からもお礼を言います!」
プロデューサー「私からも……!」
社長「お礼はいいからてめぇらも赤ちゃんについて勉強してこい」
2人「はいっ!」タッタッタッ
はやり「はいっ……」
社長「そんときゃ、一回くらいオレに赤ちゃんを抱かせろ」
はやり「はいっ!」
社長「いけ……いって、赤ちゃんに会ってこい」
はやり「……社長! 本当に、本当にありがとうございます!」タッタッタッ
社長「……はぁ、頭痛ぇ」
マネージャー「社長、私からもお礼を言います!」
プロデューサー「私からも……!」
社長「お礼はいいからてめぇらも赤ちゃんについて勉強してこい」
2人「はいっ!」タッタッタッ
社長「……子供を育てるには金がいるよな」
社長「その為に、はやりはもっと売れる必要がある。賭けにはなるが、やってみるか」
社長「……子育て系アイドル、瑞原はやり――か」
――数年後、子持ちということを包み隠さず活動するアイドルという路線を歩み始める瑞原はやり。
そんな前代未聞のプロデュースが大成功を収め、はやりの人気を不動のものにすることなど、この時。
はやり本人を含め、思っていたのは社長以外居なかった。
社長「その為に、はやりはもっと売れる必要がある。賭けにはなるが、やってみるか」
社長「……子育て系アイドル、瑞原はやり――か」
――数年後、子持ちということを包み隠さず活動するアイドルという路線を歩み始める瑞原はやり。
そんな前代未聞のプロデュースが大成功を収め、はやりの人気を不動のものにすることなど、この時。
はやり本人を含め、思っていたのは社長以外居なかった。
はやり「私の赤ちゃん☆ 私の娘!」
赤ちゃん「きゃっきゃっ」
健夜「はやりさん! 私、はやりさんのこと誤解してました!」
健夜「こんないい人を、腹黒い人なんて思ってたりしてすいませんでした!」
はやり「健夜、後で屋上な」
健夜「」
はやり「書類を作らなきゃいけないけど、まずは名前を決めないとね☆」
健夜「名前ですか。一生ものですからね、安易にはつけられませんよ」
健夜「……男の子みたいな名前は止めてあげてくださいね」
健夜「……やめて、あげてね」ズーン
はやり「う、うん」
赤ちゃん「きゃっきゃっ」
健夜「はやりさん! 私、はやりさんのこと誤解してました!」
健夜「こんないい人を、腹黒い人なんて思ってたりしてすいませんでした!」
はやり「健夜、後で屋上な」
健夜「」
はやり「書類を作らなきゃいけないけど、まずは名前を決めないとね☆」
健夜「名前ですか。一生ものですからね、安易にはつけられませんよ」
健夜「……男の子みたいな名前は止めてあげてくださいね」
健夜「……やめて、あげてね」ズーン
はやり「う、うん」
はやり「何がいいかなー☆ 私がはやりだから、はやてなんて……ってのもこの子のイメージにはあわないしー☆」
赤ちゃん「ばぶっ」ガチャガチャ
はやり「こらー☆ 麻雀牌で遊ぶのはまだ早いぞー、飲み込んだら危ないからね―☆」
健夜「でもこの子麻雀牌が好きですよね。さっきからずっと弄ってますよ」
はやり「生まれついての雀士なのかもね☆」
健夜「バラバラだけど手元に十四牌揃えるなんて、凄い偶然……」
赤ちゃん「あうぅ」
その時、偶然にも赤ちゃんが嶺上牌(っぽい)場所から1つの牌を取り出した。
健夜「あー、だから駄目だって……あ、これ」
はやり「んー? どうしたの☆」
赤ちゃん「ばぶっ」ガチャガチャ
はやり「こらー☆ 麻雀牌で遊ぶのはまだ早いぞー、飲み込んだら危ないからね―☆」
健夜「でもこの子麻雀牌が好きですよね。さっきからずっと弄ってますよ」
はやり「生まれついての雀士なのかもね☆」
健夜「バラバラだけど手元に十四牌揃えるなんて、凄い偶然……」
赤ちゃん「あうぅ」
その時、偶然にも赤ちゃんが嶺上牌(っぽい)場所から1つの牌を取り出した。
健夜「あー、だから駄目だって……あ、これ」
はやり「んー? どうしたの☆」
健夜「見てくださいよはやりさん。この四牌で槓したことにして、今赤ちゃんが持ってきた牌を入れると」
はやり「……わぉ☆ 嶺上開花で上がってる!」
健夜「あはは、偶然にしても出来すぎですね」
はやり「凄いぞ私の赤ちゃん☆ ゼロ歳で嶺上開花なんて……そうだ! この子の名前は――!」
はやり「カンちゃんにしよう!」
はやり「……わぉ☆ 嶺上開花で上がってる!」
健夜「あはは、偶然にしても出来すぎですね」
はやり「凄いぞ私の赤ちゃん☆ ゼロ歳で嶺上開花なんて……そうだ! この子の名前は――!」
はやり「カンちゃんにしよう!」
健夜「やめろ」
はやり「えーなんで☆ 結構可愛いとおも」
健夜「や め ろ」ゴゴゴゴ
はやり「……はい」
健夜「それにするならせめて嶺にしましょうよ」
はやり「……んー☆ それもちょっと安直すぎるかなー☆」
健夜(カンにようとしたお前がいうな)
赤ちゃん「ばぶばぶ」
はやり「……なら、嶺上開花を咲かせる雀士ってことで」
はやり「あなたの名前は、咲! 咲ちゃんだよ☆」
赤ちゃん「ばぶっ!」
はやり「えーなんで☆ 結構可愛いとおも」
健夜「や め ろ」ゴゴゴゴ
はやり「……はい」
健夜「それにするならせめて嶺にしましょうよ」
はやり「……んー☆ それもちょっと安直すぎるかなー☆」
健夜(カンにようとしたお前がいうな)
赤ちゃん「ばぶばぶ」
はやり「……なら、嶺上開花を咲かせる雀士ってことで」
はやり「あなたの名前は、咲! 咲ちゃんだよ☆」
赤ちゃん「ばぶっ!」
>>46
すこやんとはやりんのオーラに耐え切れなかったんや
すこやんとはやりんのオーラに耐え切れなかったんや
はやり「咲! 咲ー☆」
健夜「咲……とってもいい名前だと思います」
赤ちゃん改め咲(0歳)「あう、あぅ」
はやり「咲……はやりはアイドルだから、とっても忙しいんだ☆」
はやり「だけど、どんなに忙しくても、咲のことを放っておいたりなんてしないよ☆」
健夜「私も手伝いますよ、実家暮らしですし」
はやり「ありがとう☆ 事務所のみんなにも迷惑かけると思う……」
はやり「だけど、みんなで頑張って行こうね☆ 乗り越えて行こうね☆」
はやり「咲、あなたは。そして私は――」
はやり「一人じゃないよ!」
健夜「咲……とってもいい名前だと思います」
赤ちゃん改め咲(0歳)「あう、あぅ」
はやり「咲……はやりはアイドルだから、とっても忙しいんだ☆」
はやり「だけど、どんなに忙しくても、咲のことを放っておいたりなんてしないよ☆」
健夜「私も手伝いますよ、実家暮らしですし」
はやり「ありがとう☆ 事務所のみんなにも迷惑かけると思う……」
はやり「だけど、みんなで頑張って行こうね☆ 乗り越えて行こうね☆」
はやり「咲、あなたは。そして私は――」
はやり「一人じゃないよ!」
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