元スレP「如月千早か。どんな子なんだろう」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
P「今日からは俺が如月の担当になる。よろしく頼む」
千早「新しいプロデューサー? 前の方は?」
P「ストレスでゲロ吐いて辞めた」
千早「……またですか。ではこれからよろしくお願いします、新しいプロデューサー」
2 :
つづけたまえ
3 = 1 :
P「初対面だし、自己紹介でもしてもらおうかな」
千早「構いませんが、履歴書やプロフィールに書いてあること以外は特に」
P「プロフィールっていうと……趣味は、歌と音楽鑑賞、だっけ?」
千早「はい」
P「特技も歌?」
千早「そうですね」
P「歌、好きなんだ」
千早「はい」
P「ふーん」
4 = 1 :
【ダンスレッスン】
P「今日は朝からレッスンの予定が入ってる。支度してくれ」
千早「ボーカルレッスンですか?」
P「いや、ダンス。初回だから俺も付いていく」
千早「……踊れることは、それほど重要でしょうか。私は歌を評価して欲しいのに」
P「重要だよ。如月はアイドルだからな」
千早「アイドルだから……ですか。そこで思考停止するのは少し浅はかだと思います」
P「そうか? できることのレパートリーが増えたら、色々とお声もかかりやすくなるだろう」
千早「それは……不本意ですが、そうでしょう」
P「その分、大舞台に出る機会も増えて、より多くの人に歌を聴いてもらえるじゃないか」
千早「……確かに」
5 = 1 :
P「そこそこは動けるみたいだな」
千早「一応、自主的に筋トレはしてますから」
P「筋トレか……」
千早「何か問題がありますか?」
P「下手な筋肉のつけ方をすると良くない。後で俺がトレーナーに相談しておく」
千早「相談?」
P「ダンスの専門家ならどこをどれだけ鍛えれば良いか、よく知ってるはずだろ?」
千早「……そう言われてみると、素人考えで無茶するより効率は良さそうですね」
P「そういうこと。何事もまずは効率重視だ」
7 = 1 :
千早「あなたは……今までのプロデューサーとは違います」
P「そうか?」
千早「下手な愛想笑いもしませんし、私の機嫌を伺ったりもしませんし」
P「ディレクターや、よその営業担当が相手ならともかく、如月に愛想笑いしてどうする?」
千早「でも前のプロデューサーも、その前の人も、私を腫れ物のように扱っていました」
P「へぇ。よく分からないけど、如月はそういう風に扱って欲しいのか?」
千早「……嫌に決まっています、そんなの」
P「じゃあ、今のままでいい?」
千早「はい。今のままがいいです」
8 :
ニヤニヤしながらみてる
10 = 1 :
【初オーディション】
P「今日は音楽番組のオーディションだ。合格すればデビューだぞ」
千早「アピールポイントは何が重視されるのですか?」
P「今回はボーカルだな。もしかしたら、如月なら余裕かも」
千早「……ですが、オーディションへの参加は初めてです。うまくできるかどうか」
P「え、初めて?」
千早「はい……」
12 :
ほーう
13 = 1 :
P「デビュー前でも、オーディションの1つや2つ受けてると思ってたけど」
千早「今まではどのプロデューサーも、二週間程度で辞めてしまいましたから」
P「……オーディションまでこぎつけられなかったのか」
千早「はい。ですが、原因は私にあるんです。私、うまくコミュニケーションが取れませんから」
P「そうか? 俺はそんなに困ってないけど」
千早「それは……あなたが変なんです」
P「その変な俺と噛み合ってる如月も変ってことか」
千早「……くっ」
14 :
このままいけ
15 :
ここまでは好き
16 :
貴音かわいいよ貴音
17 = 1 :
オーディション後――
審査員「合格は……2番と5番!」
千早「……受かった」
P「おめでとう。これで堂々のデビューだな」
千早「…………あの。ありがとうございます」
P「俺は何もしてない。如月の実力だ」
千早「実力、ですか……それなら尚更、あなたにお聞きしたいことがあります」
P「なんだ?」
千早「どうして、ろくにレッスンも受けていない私が、このオーディションに受かると?」
P「それは……もちろん、如月の地力を踏まえた上で決めた。でも決定的だったのは、アレだ」
千早「アレ?」
19 :
やよいに俺のもやしを食べさせたい
20 = 16 :
千早かわいいよ千早
21 = 1 :
P「初めて会った日、『特技も歌?』って質問したの覚えてるか?」
千早「よく覚えています。なぜ改めて聞いたのか疑問でしたし」
P「あの時、如月が自信満々で『そうです』って答えたからだよ。その日のうちに応募した」
千早「ええ……!? そ、それだけで……?」
P「迷ってるだけ時間の無駄だからな。どうせデビュー前なんだし、何でもやってみるもんさ」
千早「なんだか……すごい人です。思い切りがいいというか」
P「でも、結果的に良かっただろ。如月の歌は評価に値する物だってことが分かったんだから」
千早「……はい。これからも、よろしくお願いします」
22 :
実際は千早歌下手だよね
23 = 8 :
これはできるP
24 :
千早可愛いよ千早
25 = 1 :
【ボーカルレッスン】
千早「おはようございます」
P「おはよう。今日も早いな」
千早「朝のジョギングのために早起きしていますから」
P「へえ、ジョギングか……じゃあ喉渇いてるだろ、お茶でも淹れてやろう」
千早「気を使って頂かなくて結構です。甘やかされる為にアイドルになった訳ではありませんし」
P「いや……如月は歌が命のアイドルだから、もっと喉を大事にして欲しいだけだ」
千早「……そうですか。それなら、お言葉に甘えて」
26 = 9 :
>>22
ちょっとブルジュ・ハリファ
27 = 1 :
千早「ふぅ……ご馳走様でした」
P「ところで歌といえば、今日は午後からボーカルレッスンだったな」
千早「そうですが、何か?」
P「今回は俺も付いていく」
千早「え?」
P「少しな。如月の歌を聴いて、色々勉強しようかなと」
千早「……まあ、なんでも、いいですけれど」
28 :
>>22
下手じゃねえよ
普通だ
29 :
なんか千早スレ立ち過ぎてないか?
30 = 1 :
P「あおいぃぃ~とりぃぃぃ~もぉししあぁわぁせぇぇぇ~」
千早「それでは演歌です。私のデビュー曲を馬鹿にするなんて、最低です」
P「俺は大真面目だ。そもそも、この曲が難しいのが悪いんだ」
千早「言ってることが無茶苦茶です……ところで、なぜ急に『蒼い鳥』を歌ってみたいなんて」
P「俺は如月のプロデューサーだからな」
千早「……どういうことでしょうか?」
P「どこが歌いづらいとか、どこで息継ぎするかとか、把握しとかないとアドバイスもできないだろう」
千早「それは……私としても助かりますけど、歌唱力が絶望的では意味が……」
P「それを言うな」
31 = 9 :
>>29
あと1時間16分後に祭りがあるからだろ
32 :
喘ぎ声ほどではない
33 :
このタイプのPは新鮮
期待
34 = 1 :
【番組の都合】
千早「納得できません」
P「だいたい予想できるけど、何がだ?」
千早「あのディレクター、この番組は私がメインじゃないからもう少し下手に歌えと」
P「……やっぱりか。でもデビュー曲の初披露、思いっきり歌いたいよな」
千早「はい……私、どうすればいいのか。せっかくオーディションに合格したのに……」
P「…………」
35 = 1 :
P「如月……すまない」
千早「えっ?」
P「俺にもっと力があれば、意見もできる。偉くなればゴリ押しもできる」
千早「…………」
P「でも今の俺では、無理なんだ。無名のプロデューサーでは……」
千早「…………」
P「こればかりは、本当に……すまない……」
千早「…………」
36 = 1 :
春香「――って、昨日そんなことがあったんだ。それで千早ちゃんはどうしたの?」
千早「自分がギリギリ許せる範囲で下手に歌ったら、OKが出たわ」
春香「え……千早ちゃんが自分から折れたの!?」
千早「しょうがないでしょう」
春香「……なんか、意外」
千早「プロデューサーが無理と言うのだから、無理なのでしょうし」
春香「へぇ……プロデューサーさんのこと、結構信用してるんだね」
千早「べ、別にそういうわけではないけれど……」
37 = 8 :
いいね!
38 = 22 :
これは出来る>>1
39 = 1 :
P「昨日は、如月に悪いことをしたな……」
律子「芸能界にいる以上、避けられない話ですよね」
P「でも将来大舞台に上がる如月のことを考えると、下手に反論して経歴にキズをつけたくなかったんだ」
律子「……その判断は間違いじゃないと思います。同じプロデューサーとして賛同しますよ」
P「ありがとう……ただ、如月がすんなりと承知してくれたのが意外なんだ」
律子「それだけ、千早に信用されてるってことじゃないんですか?」
P「別にそういうわけじゃないと思うけど……」
40 = 1 :
【初ライブ】
P「――さて。今日は初のソロライブだ」
千早「はい。あの、プロデューサー」
P「なんだ?」
千早「プロデューサーが発言権を得るためには、どうすればいいのでしょうか」
P「……俺のプロデュースのもと、如月が成長して、もっと活躍していくこと、かな」
千早「そうすれば、この前のようなことは……」
P「うん、徐々に減っていくとは思う」
千早「……分かりました。私が努力することは、あなたの為になり、私の為にもなる」
P「そうだけど、俺もいるんだから一人で頑張られてもなぁ」
千早「あ……二人で、ですね。すみません。拗ねないでください」
P「拗ねてないし」
42 = 1 :
ライブ後――
千早「ふう……」
P「おつかれ。ほら、タオル」
千早「だから甘やかさないでくださいと……」
P「早く汗拭かないと風邪ひくだろ。そしたら如月も、俺も困るんだ」
千早「……そうですね。たまには素直に受け取ります」
P「いいライブだったよ。でもこれだけ人が集まるなら、ハコはもっと大きい方が良かったな」
千早「はい。まだこんな規模では満足できません」
P「だよな……よし、次はもう少し上を狙おう。社長や律子にも相談してみるよ」
千早「是非、お願いします」
43 = 1 :
【ランキング】
P「如月、ちょっとこれ見てみろ」
千早「なんですか? えっと、月間のCD売上ランキング?」
P「この間リリースした『蒼い鳥』が約1万枚で、50位にランクインしてる。上出来だ」
千早「い、1万枚ですか……?」
P「初シングルでそれだけ売れたのも凄いけど、50位に入ったことが大きい」
千早「1万枚……」
P「50と51じゃ雲泥の差がある。ランキングサイトは50位までを表示させるところが多いしな」
千早「いちまん……」
P「パッと見て目に入るかどうかの違いは大きい。これからもっと宣伝すれば……如月?」
44 = 28 :
一万って今だともっと上のイメージ
45 :
月間だから妥当じゃないの?
46 :
今のオリコン(笑)だと週によったら10位に入っちゃうレベル
47 = 28 :
>>45
ああ月間か勘違いした
48 = 1 :
P「無理もないか。最初のうちは、自分のCDを買った人が1万人もいるとは信じがたいだろうから」
千早「は、はい……」
P「でも嘘じゃない。現に、この前の番組の視聴者やライブ参加者から、何十通もファンレターが届いてる」
千早「ファンレター……」
P「あと、これはまだ未確定だけど……次の番組のお誘いも来ている。しかも2つ」
千早「2つも……」
P「ただ『蒼い鳥』に傾倒しすぎると一発屋になるから、二曲目も考え始めてて――」
千早「私が……私、アイドルに……」
P「……今さら自覚したのか。もう立派なアイドルだよ、如月千早は」
49 = 1 :
【水着撮影】
千早「水着……ですか」
P「これも名前を売るために必要なんだ。将来を考えて、ここは我慢してくれないか?」
千早「プロデューサーがそう仰るのなら……でも、私の体に需要があるとは思えませんけど」
P「ところが、ファンは色々な如月の姿を見たいと思ってるんだよ」
千早「……理解に苦しみます」
P「そういうのに敏感な年頃のはずなのにな。もっと友達が増えれば分かるかな」
千早「失礼です。私にだって友達の1人や2人くらい……」
カメラマン「如月さーん、準備できたんでお願いしまーす」
千早「あ……はい。今行きます」
50 = 1 :
カメラマン「はいこっち見てェ」
千早「こうでしょうか」クルッ
カメラマン「いいねェいいねェ、小さいのは最ッ高だねェ!」パシャパシャ
千早「……くっ」
P「…………」
カメラマン「スレンダーな体がなんともたまらないねェ」パシャパシャ
みんなの評価 : ★
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