元スレ女「朝起きたら女になってたからアイドルになる」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 1 :
女「ライブやりますー来てくださーい」
女「来てくださーい……」
オタ「君めっちゃ可愛いねwwwww行くよありがとうwwwww」
女(うおおいかん寒気が……)
女「ありがとうございますー」
オタ「ずっと配ってて疲れない?wwwwお茶行こうよwwwww」
女「え、あの、大丈夫です」
オタ「無理しないでさwwwwほらwwww」
女「いえ、本当に、疲れてないんで……」
52 = 7 :
ほ
53 = 1 :
友「ふおおおおおおおおおおおおい!!!!」
オタ「!!」
女「!!」
友「俺、こ、この子のマネージャーなんですよ、フヒ、ちゃんと休憩、と、取らせてますんで、」
オタ「あ、はい……すみません」
友「フヒ、フヒヒ……」
オタ(キモすぎて退いてしまった……)
54 = 1 :
女「うおー……ありがとう。めっちゃキモかったけど」
友「ですよね……」
女「あーすげえ怖かった……女から見ると男ってあんな怖いんだなあ……」
友「そうだな……さっきは一人で置いてこうとして悪かったな」
女「いや気にすんな。でもやっぱお前居て良かったわ」
友「……」
女「えなに?」
友「いや女の子にそんなこと言われたの始めてだからちょっとジーンと……」
女「早く本当の女の子に言って貰えるといいな。あと今から向こう向いて喋って」
55 = 1 :
友「それより男よ、お前が何故ナンパされたか分かるか」
女「そりゃ可愛いからだろ」
友「違うね」
女「? それなら何だ」
友「お前にはプロ意識が足りん」
女「いやプロじゃないし……」
友「違うねッ!プロになった者がプロ意識を持つのでは無くッ!!プロ意識を持った者がプロになるのだッッ!!」
56 :
おお、なんかいいことを言った
57 = 1 :
女「!!……ちょっと説得力あるな」
友「というかこれは真理だ。お前が今度出るライブ、これはワンマンではない」
女「あ、そうなの?よくチラシ見てなかった」
友「お前はそのライブで、他のアイドルのファンを分捕るのだ」
女「なんか嫌な話だな……」
友「確かに嫌な話だが、それぐらいの気持ちを持つ、それがプロ意識ってことだ」
女「ふむ……で、それと今のナンパと何の関係が?あと面倒だからこっち向いていいよ」
58 = 1 :
友「要はお前が『アイドル』ではなく、『アイドルの格好した女の子』に見えたからナンパされたのだ」
女「はあ……具体的にはどうしたらいいんだ。張り合う相手いないぞここ」
友「元気に大きな動きをし、アイドルスマイルをしながら、可愛く大きな声を出す。これだ」
女「こないだまで男だったのに……」
友「そのぐらい出来ずに何が『日本中の豚を手なずける』だ……豚はそんなに甘くないぞ!」
女「豚うぜえ……」
59 = 1 :
飯食ってくるわ、多分三十分くらいで戻る
残ってたらまた続けるな
60 = 7 :
ほ
61 :
続けなくて良いよ
62 = 7 :
ほ
64 = 7 :
ほ
65 = 7 :
俺は・・もう・・・ダメだ・・・
66 = 1 :
友「まあ少し見ててやるからやってみろ」
女「めっちゃ恥ずかしい」
友「このビラ配りには恥を克服する意味もあるのだ!さあ!」
女「チキショー……」
友「さあさあ」
女「今度ライブやりまーす!来てくださーい!///」
友「照れるな!可愛いけど!」
女「死ね!くそ……ライブやりまーす!来てくださーい!」
68 = 1 :
友「声はおkだ。あと敬語じゃなくていいぞ。それからもっと大きく動け」
女「ライブやるよー!来てねー!!」クルクル
友「よし、あとはスマイルだな」
女「こ、こうか……?」
友「うわ可愛くねえ」
女「……地味にショックだな」
友「はいこの鏡見ながら作って」
ニュ……ニヤァ……ギュウ……ニチャ……ニコォ……ニコッ
69 = 1 :
友「うはwwwwwめっちゃおもろいwwwwアイドルじゃなくて芸人にしよかwwwww」
女「うるせえ!これでどうだ!」ニコッ
友「」
女「?」
友「私の御主人たまになってくだたい……」
ズシャッ
友「!? 目が見えないよ!御主人たま!」
女「心配するな目の前に地面があるだけだ」
友「ああなるほど……」
70 = 1 :
友「しかし俺の目は間違っていなかったようだ、お前は天才かもしれん……」
女「ふふ、そうだろうそうだろう……男の喜ぶツボなら手に取るように分かる……」
友「じゃあその感じで、残り300枚行ってみようか」
女「300枚!? 最初は何枚あったんだ……」
友「320枚だ」
女「oh...」
友「心配するな、さっきの通りやれば行ける。あと頭抜くの手伝って」
女「チッ」
71 = 1 :
女「ライブやるよーっ!来てねー!」クルクル ニコッ
女(面白いようにさばけるぞ!やはり天才か……)
オタ「うおー可愛いね!良かったら今かr」
女「ありがとう!絶対ライブ来てね!」ニコッ
オタ「あ……うん」
女「ライブやるよ!来てねーっ!」
友(あれの中身が男だと思うと恐ろしい)
72 = 1 :
女「おらーさばいたぞ!!」
友「本当に300枚さばいたな……おつかれ。明日からも毎日これな」
女「文字通り豚に餌を撒くような感覚だったわwwwwwww」
友「すまない豚仲間たちよ……騙してすまない……」
女「本当はwwwww男なんですけどねwwwww」
友「いや女だよね!そこは騙してないよ!女だよね!」
女「あれ?なんか臭いな……」
友「それはトラウマだからやめて」
73 = 1 :
友「次は家で歌の練習だ」
女「歌は得意だ任せろ」
友「そういやそうだったな」
女「しかも羞恥心ならとうに捨てている!可愛く歌ってやるからちゃんと耳立てて聴いとけ!」
友「いや人間の耳は立ちませんよw 豚じゃないんですからw」
女「~~♪」
友「無視、か……」
75 = 1 :
女「~~♪」
女(?)
女「~~♪」
女「あれ……なんか上手く行かないな……」
友「やはりか……」
女「というと?」
友「声変わりしたての男が上手く歌えないのと同じだ」
女「ほう」
76 = 1 :
友「まだどうすればどういう声が出るのかよく分かってないんだな」
女「なるほど……どうしたらいいんだ」
友「とにかくたくさん歌うしかないだろうな。一日4時間だ」
女「げえ」
友「汚い声を出すんじゃありません!女の子でしょ!」
女「ちげえよ不細工」
友「不細工はちょっとおじさんショックだなあ……」
友「まあそうなるとずっと俺が見てても仕方ないし、毎日録音を持ってくるってことでいいか」
女「はいはい」
77 = 1 :
そして一週間後……
友「なかなか良くなったな」
女「本当に一日4時間歌ったからな……ざっとこんなもんよ」
友「俺ならその間に20回は抜けちゃうもんなあw」
女「早漏乙」
友「あんまり罵られると……ウッ」
女「お前それやったらもう友達じゃないからね?」
友「マジレスきた」
78 = 1 :
友「じゃあ今日から振り付けの練習もしよう」
女「うわ何か足りないと思ったらそれか……忘れてたわ」
友「この動画を参考に、明日までに覚えてくれ」
女「よしわかtt……えこの動画では誰が踊ってんの?」
友「私です」
女「お前踊り上手いの?」
友「うむ」
女「へー意外……ペッ」
友「その唾をすかさずキャーッチwwwwwwww」
79 :
ほ
80 = 1 :
次の日
友「やつれたなあ」
女「吐きながら覚えたよ……踊り」
友「すまねえな……俺が気持ち悪いばっかりに」
女「気にすんなよ、お前だって好きで気持ち悪い訳じゃないんだから」
友「じゃ今日踊り見に行くな?……久しぶりだなお前んち。ドキドキ」
女「よろしくペッ頼むよ」
友「ああしまった間に合わない……唾が勿体ない!」
81 = 1 :
女「~~♪」クルクル
友「……!!」
女「~~♪」シュタシュタ
友「!!!」
女「ふう……どう?」
友「いや……お前……」
女「?」
友「トランクスじゃん」
ジャスコー!!
82 = 1 :
女「ああそういえば稀に見える仕様になってるんだったな」
友「ソウデス」
女「やっぱダメかあ男用の下着じゃ……なんか恥ずかしいんだよな女性用は」
友「シカタナイデスネ」
女「流石にブラは着けてるんだけど……じゃ明日から替えるわ」
友「ソノホウガヨロシイカト」
83 = 1 :
女「で、踊りはどうだった?」
友「そうだな……踊りはかなり出来てる。ちゃんと俺の真似をしてくれたみたいだな」
女「ああ最初はびっくりしたよ。豚が回りながら汁撒きしちらしてるんだからな」
友「あとは踊りながらだと歌と表情のクオリティが落ちるくらいだブー」
女「ふむ……その辺意識して練習してみるよ」
友「それじゃライブ前日にまたチェックにくるブー」
女「おう」
84 = 1 :
そしてライブ前日
女「明日ライブやるよっ!来てねーっ!」
女(いよいよ明日かあ……)
女(正直こうしてビラを配ってると、男が向けてくる目線のねちっこさに寒気がすることがある)
女(これがライブとなると……想像するだけできついな)
オタ「? すいませんビラください」
女「わーありがとう!絶対来てねー待ってるよっ!」ニコニコ
女(しかし板に付いてきている自分もいるのである)
85 = 74 :
レス数の割に話がぜんぜん進んでおらぬ
86 = 1 :
友「それじゃ歌と踊りの最終チェックいこうか」
女「おう任せとけ!」
女「~~♪」クルクル
女「~~♪」シュタッ ニコニコ
女「よし!どうだ!」
友「うむ、完璧だ」
女「ふふふ、そうだろう……これで天下を統一してやる……」
友(しかし、なんだか……)
女「?」
友「いや、明日頑張ろうな」
女「おう!」
87 = 1 :
そしてライブハウス
女「ライブハウスってこんななのかあ」
友「どうだ?」
女「いや俺プロのライブしか観たことないから、正直すげえ狭く感じる」
友「あーそうかもな、演者と客が近い」
女「正直怖いな……」
友「大丈夫、俺がついt」
女「? 蝿か……?うるさいな」
友「困っちゃうねw」
88 = 1 :
友「ところで男……いや、女よ」
女「なんだその呼び方は気持ち悪い」
友「芸名である。俺が付けた」
女「そういやチラシにも書いてあったな」
友「うむ。……もう今日からお前は、アマチュアとは言えアイドルだ。だから」
女「お、おう」
友「一応人がいる時は女の子らしく話そう。な」
女「マジでか……死ねよ」
友「いやちょっと真面目に言ってるのよ!」
女「お前が女言葉になってどうする」
89 = 1 :
女「いやでも、お前……友の言ってることは分かったよ。気をつける」
友「そうしなさい」
女「まあなんだかんだビラ配りで慣れてるからね!任せてよ!」
友「おお……可愛い!可愛いぞ!女!」
女「近寄んな」
友「急に冷たくなるのもたまりませんなwwwwwブホwwwww」
90 = 1 :
女(さて、いよいよ次が出番な訳だが……)
女(凄い熱気だ……思ったより人が多いし、みんなすげえ前に来てる)
女(まあ何のことはない、練習した通りをやるだけだ!大丈夫)
女「お、前の出番が終わったみたい。行こう!」
91 = 22 :
ノリノリやな
92 = 1 :
女「こんばんはー!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
女(うわ、凄い歓声だな……)
女「えっこんなに来てくれたんだ!嬉しい!今日は女のデビューライブに来てくれてありがとう!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
女(うわ、もう悪寒がする……くそ)
女「じゃあうたいまーす!」
友(凄い客入りだな、まああいつだけルックスのレベル違うもんな……)
94 = 1 :
ウオオオオオオオオオオオオオオ
女(残り一曲……)
女(どんどんボルテージが上がって、ステージの前がぎゅうぎゅうだ……)
女(凄い見られてるの分かるな、胸、足、スカートの中……)
女(気持ち悪い……でもあと一曲……!)
95 = 79 :
ほ
96 :
>>2
同意、マジで糞つまんねー
フヒ
とか、いちいち小さい片仮名使っているのとか、本当に寒いわ
死ねよキモヲタ
97 :
元気でよろしい
98 = 1 :
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
女「ありがとうございましたー!また来てねっ」
オタ「女ちゃーん!」
オタ「また来るよー!」
オタ「あの子、めっちゃ可愛かったなあ……」
オタ「また観に行こう、あの子……」
女(終わった……。よかった)
99 = 1 :
女「どんなもんだ!」
友「最高だったよ、よく頑張ったな」
女「!」
友「……?」
女「……」
友「女……?」
女「……すげえ怖かった」
100 = 1 :
友「……そうか」
女「ライオンの檻に入れられたみたいだった……」ヒック
友「……」
女「早く終われって……思いながらやってた……」ヒック ヒック
友「……」
女「……ごめんな……泣いて、困らせて……。こんな所まで女になっちゃった。嫌だなあ……」
友「……」
友「……ごめん、弱みに付け込んで、こんなこと付き合わせて」
友「アイドルは、辞めにしよう」
みんなの評価 : ☆
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