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    元スレ勇太「凸守の執事になった……」

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    1 :

    ~11話・六花が実家へ行った後~

    勇太『そんな力はないんだよっ!』

    凸守『……!』ビクッ

    凸守『うぅ……、ヒグッ、~~グスッ、……エグッ、…………うぅ』

    勇太『…………』

    凸守『グシュ、ヒック…………ズズ、────です…』

    勇太『ん?』


    凸守『それでは今からDFMはこのミョルニルハンマーのサーヴァントになるがいいデスっ!』


    勇太『はぁ!?』


    凸守『マスターこと邪王真眼の監視がなくなった今!DFMを野放しにするのは危険デース!』

    凸守『ならばマスターの意思を引き継ぎ、DFMを制御下に置いて不可視境界線を見つけるのが凸守の使命デ~ス!』

    勇太『何を言っているんだお前は』

    凸守『では明日から覚悟するデスDFM!』タタタッ

    勇太『ちょ、おい凸守……!』

    3 = 1 :

    ~翌日~

    勇太「サーヴァントって……何させる気だよあいつ」

    一色「よう勇太。どうしたんだ浮かない顔して」

    勇太「おはよう一色。いや別にたいしたことじゃない……と思う」

    一色「小鳥遊さんのことか?」

    勇太「それも心配だが……本当にたいしたことじゃないから気にしないでくれ」

    一色「そうか……。ところでお前の後ろで髪の毛ブンブン振り回して着いてくる中坊はいったい何事だ?」

    勇太「え?ぁ痛っ!」ゴチン


    凸守「まったく。己のマスターの気配にも気づかないとは……たるみすぎデスよDFM」

    勇太「いきなり何するんだ凸守……仮にも先輩だぞこっちは」

    凸守「マ・ス・タ・ー!こう呼ぶデスよ我がサーヴァント」

    一色「マスター?サーヴァント?」

    勇太「こっちの話だ。それで朝から何の用だ」

    4 = 1 :

    凸守「ん」

    勇太「ん?ってなんだこの本の山は」

    凸守「この学園の第一級禁猟区にあたる特秘魔道書庫から拝借したマビノギオンたちで今日までに祭壇に戻し供えないと呪いが──」

    勇太「はいはい。要するに図書室から借りた本の返却日な」

    凸守「そうとも言うデス」

    一色「よくわかるなお前」

    勇太「な、なんとなくな!……で、その本がどうした。早く返して来いよ」

    凸守「はぁ……DFMにはサーヴァントたる自覚が足らないようデスねぇ」

    勇太「そんなもの最初からないが」

    5 = 1 :

    凸守「黙るデス!こんなに重たいものをミョルニルハンマーの遣い手とはいえこのか弱い凸守に運ばせる気デスか!」

    凸守「サーヴァントならば!いや本物の紳士ならばレディーには手を差し伸べるものデスよ?」

    勇太「レディーて。というかここまではどうやって運んできたんだよ」

    凸守「それは爺やが」

    勇太「じ、じいや?」

    凸守「いいからっ、とっとと、運ぶデ~ス!」ポカポカ

    勇太「わかったから叩くな!──ったく。サーヴァントっていうかただのパシリじゃないかこれ……?」

    凸守「何か言ったデスか?マイ・サーヴァント」トテトテトテ

    勇太「なんでもないですよ。まい・ますた~」テクテクテク


    一色「…………行っちまった」

    森夏「何あれ?」

    一色「おぉ丹生谷。俺にもよくわからんが勇太が中坊のパシリになってたぞ」

    森夏「…………ふ~ん」

    7 = 1 :

    勇太「ふぅ。やっと終わった」

    凸守「ご苦労だったデースDFM。まぁサーヴァントならば主人を助けるのは当然の務めデスが」

    勇太「お前六花にも同じようなことしていたのか」

    凸守「元マスターは自分の道は自分で切り開く高潔な精神を持っていました」

    凸守「よって些細なことではこのミョルニルハンマーの力を必要としなかったのデス」

    凸守「無論凸守もこのような些事は一人で十分だったのデスが」

    凸守「まだサーヴァントとして未熟なDFMを教育するために、協力させてあげたのデスよ」

    勇太「さいですか。寛大なますたーに感謝いたしますよっと」

    凸守「むむ。まぁだサーヴァントとしての自覚が足らないようデスねぇ」

    勇太「ほら、ますたー!もう始業のベルが鳴りますよっ。急げ急げ」

    凸守「わわっ!どうやら管理局の手で時空を捻じ曲げられたようデス!」

    凸守「指導の続きは放課後までとっておいてやるデス!ちゃんと結社に顔を出すのデスよっ」テテテッ

    勇太「結社って。部活は無くなったんじゃないのか……」

    8 = 1 :

    ~放課後~

    勇太「ちーっす」

    くみん「zzz」

    勇太「って。まだ先輩だけか」

    勇太「なんだか先輩が邪王真眼を継承して中二病になってる気がしたけどそんなことはなかったぜ」

    くみん「zzz……クチュン!……zzz」

    勇太「寒そうだな先輩。え~っとどこかに毛布が……あったあった」

    くみん「(ファサ)zzz……あったか~い……zzz」

    勇太「これでよし。それにしても凸守は中等部だから早く終わってるんじゃ──」


    ロッカー「ガっシャー!!<凸守「DFM!!」


    勇太「おわぁ!!お、おま、いつからそこにいたんだ!」

    凸守「それデスよそれ!」

    勇太「ど、どれ?」

    9 = 1 :

    凸守「今くみんに毛布をかけてあげたように!その気遣いをもっと凸守にむけるべきデス!」

    勇太「はぁ」

    凸守「サーヴァントたるものマスターには敬意と誠意をもって慈愛に満ちた接待をするものなのデス。DFMよ」

    勇太「別にくみん先輩を特別扱いしてるつもりはないんだけどな」

    凸守「と・に・か・く!DFMは凸守にもっと──や、やさ、やさし、く、するべきデス!」

    勇太「そう言われてもな。具体的にどうすればいいんだ」

    凸守「ふむ。たとえば…………そうデス!今日のミョルニルハンマー。どこか違うと思いませんか?」

    勇太「???まったくわからん」

    凸守「ぶぁかデぃスか?もっとよく括目するデース!」

    勇太「んんむ……(皆目見当もつかないがまがいなりにも女子がわざわざ髪をアピールしてくるってことは───)」

    勇太「(何か目に見えない変化を指摘してほしいのではないだろうか───)」

    11 = 1 :

    凸守「ドキドキ」

    勇太「はっ!(……ふふ、このDFMに解けない謎はない。たどり着いたぞ真実≪オリジナル≫に!)」

    凸守「ワクワク!」

    勇太「ズバリ!≪キューティクル・エキス≫……もとい  シ  ャ  ン  プー  を変えたな?」

    凸守「…………違うデス」

    勇太「あ、あれ?じゃあリンス?」

    凸守「違うdeath」

    勇太「わかった!シャンプーハットだ!」

    凸守「──爆ぜろリアル──弾けろシナプス」

    勇太「落ち着け!髪を振り回すな!ちょ、ちょっと待て今当てるから……」

    凸守「───バニッシュメント・ディス・ワールド!」ポカポカポカポカポカポカポカポカ

    勇太「ぐわあぁぁぁぁぁァァァァァ」

    くみん「zzz……乙女心がわかってないねぇ……富樫くん……むにゃzzz」

    12 = 1 :

    凸守「まったく。サーヴァントたるものマスターの変化にはつねに気を配るデース」

    勇太「結局なんだったんだよ」

    凸守「ほらっ」ミョルニルグイーーー

    勇太「…………?何か、違うのか?」

    凸守「ふんっ、DFMの洞察力もたいしたことないデスね」

    凸守「髪を結う位置がいつもより低いでしょう?つまり今日のミョルニルはロングレンジに特化した魔具ということデ~ス!」

    勇太「わかるかっ」ペシッ

    凸守「デコッ?!」

    勇太「くだらん。もう誰も来ないようだし俺は帰るぞ」

    凸守「えぇ!?ま、待つデス!」

    13 = 1 :

    勇太「まだなにかあるのか?はっきり言って六花がいないんじゃ部活が成り立たないだろう」

    凸守「そ、そんなこと!」

    勇太「お前一人で中二病を逸らせたって不可視境界線なんて見つかりっこないし」

    凸守「……っ」

    勇太「お前しか活動してない部なんて廃部になるのも時間の問題さ(くみん先輩も活動?してるけど…)」

    凸守「~~~~っっっ!」ポカァ!

    勇太「おいっ、いきなり叩……く、…………凸守」

    凸守「~~~~、グス、…デス、……ヒグッ、……境界線は、エッグ、あぅ、…………あるデス、~~~~」ポカポカ

    勇太「……………………ないよ」

    凸守「 あ る デ ス ! ! 」ポカッ

    勇太「…………」

    凸守「うぅ、ヒッグ、……グシュ、~~~~うぅぅぅ、」

    14 :

    見てるぜ

    15 = 2 :

    見てるよ

    16 :

    凸森ってそこらの妹キャラより妹っぽいよな

    17 = 1 :

    勇太「(俺は、きっと、六花がいなくなって、少しイラついていたんだ)」

    勇太「(いや、六花だけじゃなく、みんなと過ごした、この場所が無くなるのが、辛いのかもしれない)」

    勇太「(こいつも……寂しいんだろうな)」


    勇太「──すまん。悪かった凸守。……だから泣かないでくれ」

    勇太「ちゃんと来るよ。部活」

    勇太「俺にできることなら何でもするからさ」

    凸守「グスッ、ヒック…………本当に?」

    勇太「ああ。本当だ」

    凸守「……………………ふふっ」

    勇太「(よかった。機嫌なおしたみたい──)」


    凸守「────本当に何でもしてくれるんですね?」

    勇太「 え 」


    くみん「zzz……ご愁傷さま……zzz」

    18 = 1 :

    勇太「それからというもの」

    ~休み時間~

    凸守「DFM!」

    一色「おぉ中坊。また来たのか」

    勇太「……今度はなんだ」

    凸守「あからさまに嫌な顔をしていますねぇ」

    勇太「当たり前だ。たびたび押しかけてきて宿題やら日直の手伝いやら面倒なことを手伝わされてるんだぞ」

    凸守「…………何でもするっていったのに」シュン

    一色「ん?何でも?」

    勇太「わかった!わかったからそのことはここで言うな!」

    凸守「わかればいいのデ~ス!さすがはマイ・サーヴァント」

    凸守「では早速この忌まわしき古文書≪マイノリティ・リポート≫を済ませてしまうデス」

    勇太「……結局宿題の手伝いか」

    一色「なんだか大変みたいだなぁ」

    19 :

    一色「ん?今何でもするって言ったよね?」

    20 = 1 :

    ~昼休み~

    勇太「どうもー。凸守いますかー?」

    モブ「あ、凸ちゃんの……凸ちゃ~ん、彼氏さん来たよー」

    凸守「かっ、彼……!そんなんじゃないデース!何回言わせる気デスかっ」ワタワタ

    モブ「本当ですか~?」

    勇太「ああ…。ただの部活の先輩 凸守「 サ ー ヴ ァ ン ト っ!」 ……だそうだ」

    モブ「それはそれで意味深……まぁ後は二人で楽しんでくださ~い」

    凸守「まったくもう……それよりDFM!遅いですよ!」

    勇太「これでも急いできたんだよ。というかどうして毎日一緒に飯を食う必要があるんだ」

    凸守「サーヴァントがマスターの膳のお供をするのは当たり前でしょう?」

    凸守「いつ刺客が毒を盛ってくるかもわからないデスしね」

    凸守「というわけで毒味デスDFM!はい、あ~~~……」

    勇太「そんなわけあるかっ」ペシッ

    凸守「デコォ?!」

    21 = 10 :

    かわいい

    22 = 1 :

    ~部活~

    勇太「ちーっす……ってまたお前だけか」

    凸守「来たデスねDFM。……確かに最近はくみんもあまり居ないデスね」

    凸守「(気を遣わせてしまったのでしょうか……だとしたら悪いことをしてしまいました)」

    凸守「そんなことより!例のごとく不可視境界線を探しに行くデスよDFM!」

    勇太「はいはい。仰せのままにまい・ますたぁ」

    凸守「と、その前にっ。ミョルニルハンマーが崩れてしまったデス。直してくださいDFM」

    勇太「それは構わないけど……普通女子は髪を異性に触れさせたくないもんじゃないか?」

    凸守「ただの髪ではなくミョルニルハンマーデス!これは魔力に耐性がないものが触れると大惨事に~~~」

    勇太「あーそういう設定はもういいから。ほら梳くぞ」

    凸守「むむぅ。…………DFMはサーヴァントだから特別なんデス」

    勇太「そういうもんかね」

    23 = 2 :

    デコォって言うところがかわいい

    24 = 1 :

    凸守「それに凸守は自分でミョルニルを結べませんから」

    勇太「え?じゃあ普段は誰にしてもらっているんだ」

    凸守「それは婆やが」

    勇太「ば、ばあや?」

    凸守「……なんだか髪を梳くのが様になってるデスねDFM」

    勇太「ん?ああ。昔はよく樟葉の髪も梳かしてたからな。今はやらせてくれなくなったけど」

    凸守「……じゃ、じゃあ。これからは」


    凸守「ミョルニルの整備はDFMに任せるデス。これから…………ずっと」ゴニョゴニョ


    勇太「アホ。自分の髪くらい自分で結えるようにしとけ」

    凸守「~~~っっっ」

    凸守「あーあー!なんだか喉が渇いたデース!ついでに紅茶もいれるデス、マイ・サーヴァント!」

    勇太「調子にのるな」ペシッ

    凸守「デコス?!」

    25 :

    たまげたなぁ……

    26 = 1 :

    ~放課後~

    勇太「そろそろ帰るか」

    凸守「そうデスね。今日はこれ以上の成果は望めそうにないデスし」

    勇太「(いつもどんな成果がでているっていうんだ)」

    凸守「今なにか失礼なことを考えたデスね」

    勇太「滅相もございませんまい・ますたー」

    凸守「ふんっ。では今日もエスコートを頼むデス、マイ・サーヴァント」

    勇太「すぐそこの駅まで送るのにエスコートも何もないだろ」

    凸守「とんだ甘ちゃんデスねぇDFMは」

    凸守「常日頃から命の危機に晒されているこのミョルニルハンマーは」

    凸守「いついかなる瞬間も外敵からの急襲にそなえ気を張り巡らしているのデス」

    凸守「それは我がサーヴァントであるDFMも同じことデスよ?」

    勇太「まぁ確かに……こう暗くなってからお前を一人で帰すのは心配だけどさ」

    凸守「わかればいいのデ~ス!ではでは……」ギュッ

    27 = 1 :

    勇太「…………この手をつなぐのにも意味はあるのか」

    凸守「もちろん!こうしてお互いの魔力を高めあっているのデスよ?」

    勇太「───はいはい」


    勇太「(なぜだかわからないけど)」

    勇太「(こいつと手をつなぐと、少し、安心する)」

    勇太「(人肌が、恋しかったのかもしれない)」


    凸守「ほらっ行くデスよ!」

    勇太「ああ……そうだな」

    凸守「ふふっ」



    森夏「……………………」

    28 = 1 :

    ~数日後~

    凸守「──っと。今日はこれくらいで勘弁してやるデースDFM。ではまた黄昏時に!」

    勇太「放課後な。それじゃまた後で」

    勇太「ふぅ。なんだかんだ慣れてきたな、あいつのサーヴァントとやらにも」


    森夏「とーがしくん」

    勇太「おわっ!……ってなんだ丹生谷か」


    森夏「なんだとはなによ。つれないわね」

    勇太「そっちこそつれないじゃないか。最近はまったく部活にも顔を見せないでさ」

    森夏「べっつに~。二人の邪魔しちゃいけないと思ってね~」

    勇太「凸守のことか?邪魔どころかあいつの相手を代わってほしいくらいなんだが」

    森夏「そうなの?それにしては随分楽しそうだったけど」

    勇太「楽しいもんか。宿題手伝わされたり昼飯に無理やり付き合わされるんだ」

    森夏「あの娘ほど頭が良かったら宿題に手伝いなんていらないと思うけど」

    森夏「それに私たちの黒歴史と違ってぼっちってわけでもなさそうだから、お昼の相手にも困らないはずよ」

    29 = 1 :

    勇太「それは……」

    森夏「本当は富樫くんもわかっているんでしょう?」

    勇太「……なんか怒ってる?」

    森夏「あら。どうして?」

    勇太「いや、なんとなく、不機嫌そうに見えるんだが……」

    森夏「へぇ~。私の気持ちはわかるんだ~」


    森夏「───小鳥遊さんの気持ちはわかってあげられないのにね……」

    勇太「……っ」


    森夏「ま。私には関係ないけど。せいぜい浮気者の富樫くんはあの中坊とよろしくやってなさいよ」

    勇太「俺と凸守はそんなんじゃ……!」

    森夏「あーあー聞こえなーい。それじゃあね~」

    勇太「待てよ……おぃ……!」

    勇太「…………」

    勇太「───やっぱりいけないのかな……こんなこと…………」

    30 = 1 :

    ・・・・・・


    凸守「DFM!待ちくたびれたデスよ」

    勇太「……ああ、すまない」

    凸守「まったく。いまだにサーヴァントとしての自覚が足らないんデスから。困ったものデス!」

    勇太「…………」

    凸守「……?まあ御心深いマスターである凸守は臣下の素行不良ぐらい大目に見てあげるデース」

    勇太「…………」

    凸守「……???さ、さて今日もはりきって不可視境界線の謎を──」

    勇太「───凸守」

    凸守「は、はひ?」ビクッ


    勇太「もうやめないか」


    凸守「………え」

    31 = 1 :

    凸守「………え」


    凸守「やめ、る、って、なにを…」

    勇太「このマスターとサーヴァントの契約をだ」

    凸守「~~~なんでデスか!」

    凸守「今まで通りだったじゃないデスか!」

    凸守「邪王真眼とDFMの関係が、私に置き換わっただけで、上手くやれてたじゃないデスか!」

    勇太「……それがいけないんだ」

    凸守「なっ……なんで……」

    勇太「お前も、俺も、六花がいなくなって寂しくなって…」

    勇太「それでポカンと空いた穴を埋めるために無意識に」

    勇太「──こんな傷を舐めあうような関係が間違っているんだ」

    凸守「~~~っっっ」

    勇太「…………」

    32 = 1 :

    凸守「~~~ぅデス…」

    勇太「え?」

    凸守「違うデス!!……ぅしてェ……どうしてっ、わかってくれないんデスか……!」

    凸守「邪王真眼が……!……小鳥遊先輩がいなくなったせいじゃ…………ないっ……!」

    凸守「わ、私が!~~~っ」


    凸守「───富樫先輩……何でもするって言ってくれたじゃないですか…………!」



    勇太「…………すまない」

    凸守「…………」

    勇太「本当に悪いと思ってる。……でもやっぱりやめようこんなこと」

    凸守「…………」

    勇太「……凸守」

    33 = 1 :

    凸守「……………………フフッ」

    勇太「………?」

    凸守「………ふふっ。フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ……」

    勇太「~~~っ?」

    凸守「あ~。なんでもっとはやくこうしなかったんだろう」

    勇太「で、凸守さん???」



    凸守「調教します」


    勇太「はぃ?」



     

    34 = 10 :

    はい

    35 = 2 :

    見てるよ

    36 :

    はい

    37 = 16 :

    はい

    38 :

    はい!

    39 = 1 :

    凸守「爺や!婆や!」

    爺・婆「「ほっほ」」シュタ!

    勇太「はぃ?!」

    凸守「連行」パチン

    爺・婆「「ほっほ」」ガシィ!

    勇太「はぃぃぃ?!!」

    凸守「例の手筈でよろしくお願いします」

    爺・婆「「ほっほ」」コクン

    勇太「ちょ!ちょっと待て凸守!これはいったいどういうことだ!!誰なんだこの人たちは!!」

    凸守「大丈夫ですよ先輩っ。すぐ楽になりますから」

    勇太「どういう意味だ!?おいっ、離せ!離してくれ!」

    40 = 19 :

    よしきた

    41 = 1 :

    凸守「それではあとは二人に任せますので。先輩しばしお別れですね……寂しいです」

    勇太「待て、待ってくれ凸守!……くそっ行ってしまった」

    勇太「ぜんっっっぜん状況についていけない!えぇいなんて力してるんだこのジジババどもはぁ!」

    勇太「……あ、あのう?離してはくれませんか?というか助けてくれませんか?」

    「ほっほ」

    勇太「お願いします!何されるかわからないけど取り返しのつかないことになる予感がする!」

    「ほっほ」

    勇太「ああ引っ張らないでぇ!離せぇ!~~~わ、我が名はDFM!貴様らなど容易く灰に……」

    爺・婆「「ほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほ」」

    勇太「ぅわあああぁぁぁァァァ!!たすけてくれえええぇぇぇェェェ!!!」


     

    43 = 1 :

    ~数日後~

    森夏「(……富樫くんここ最近ずっと欠席)」

    森夏「(もしかして……ちょっと言い過ぎちゃった?)」

    森夏「(でも富樫君がふわふわと中途半端なのがいけないのよ)」

    森夏「(一応釘を刺したわけだし、あれ以上中坊と進展することはないでしょうけど)」

    森夏「念のためもう少し様子見るかぁ。はぁ~あ。私ってほんとおせっかい焼きよね」

    一色「何がだ?」

    森夏「あんたには関係ないわよ。それより富樫くんまだ休みなの?」

    一色「あぁ勇太な。どうも家にはいないらしいぞ」

    森夏「は?」

    44 = 1 :

    一色「なんかな、あいつが休み始める前に俺のとこに電話きてよ」

    一色「相手は知らないオッサンだったけど『富樫君はしばらく君の家に泊まっていることにしてほしい』って言ってさ」

    一色「勇太の家にばれないよう口裏あわせてるってわけよ」

    森夏「……は?え、ちょ?はぁ?」

    一色「ん?どうした」

    森夏「どうしたじゃないわよハゲ。あんたそれめちゃくちゃ怪しいじゃない」

    一色「でも安全だとも言ってたし勇太とも親しいって……」

    森夏「なんでそんなこと真に受けてんのよワカハゲ!誘拐だったらどうすんのよ!」

    一色「えぇ~考えすぎじゃないか?それにすぐ返すって……」

    森夏「あんたが考えなさすぎなのよバカハゲ!!もう話してらんないわ……少しでも情報を集めないと」

    一色「大げさだなぁ。───あれ。勇太じゃん」

    森夏「へっ?どこよ」

    一色「ほら……校門の……とこ……ろ……?」

    森夏「あらほんと……よかっ……た…………?」

    45 = 1 :

       ・・・・・・
    勇太「早苗お嬢さま。今日は寒さが厳しくお体が冷えるでしょう。これをひざ掛けにお使いください」キリッ
                                   ・・・・
    凸守「まあ可愛らしいブランケット。ふふっ。ありがとうございます勇太さん」ストレートファサァ

    勇太「お気に召されたようでなによりです。では本日のスケジュールを確認いたします」

    凸守「大丈夫です。今日一日の予定は頭に入っています」

    勇太「失礼いたしました。さすがは早苗お嬢さまです」

    凸守「もう。そんなたいしたことではありませんよぅ。それよりちゃんと……」

    凸守「……休み時間も、お昼休みも、部活動も、放課後も───」

    凸守「───ずーっと、一緒にいなくちゃ……困りますからね私」

    勇太「心得ておりますとも。…おや、もうHRの時間ですね。お嬢様の教室までご一緒させていただきます」

    凸守「はいっ」



    森夏「…………………何あれ」

    一色「…………………さぁ?」

     

    46 = 1 :

    ~休み時間~

    凸守「勇太さん。試験も近いので勉強を教えてほしいのですが……」

    勇太「それでは僭越ながらこの富樫勇太が責任をもって監督させていただきます」

    凸守「ありがとうございますっ。じゃあ早速ここの問いを…」

    勇太「…………………………………………?????」

    凸守「勇太さん……?」

    勇太「……も、申し訳ありませんお嬢さま……。不肖たる富樫勇太ではお嬢さまの指導係は役不足だったようです……っ」

    凸守「あぁ気を落とさないで!ちなみに役不足の使い方も間違っています」

    勇太「聡明なお嬢さまの執事にあるまじき失態……!なんとお詫びすればいいことかッッッ」

    凸守「いいんです。ちょっとお馬鹿でも勇太さんは私の最高の執事ですよ。なんなら私が勉強を教えてあげます」

    勇太「はぅああ……!なんともったいなきお言葉!愚鈍なわたくしめに救いの手を差し伸べるとは現生に降臨なされたまさに女神!」

    凸守「もうっ大げさなんですから。ほら、ここはこうやって~~~」アーダコーダ

    勇太「ふむふむ~~~なるほど~~~ほうほう~~~」マッタクワカラン


    モブ「凸ちゃん今ハーバード大の過去問なんてやってるんだ~。すご~」

    47 = 19 :

    DFM声で言ってるんだろうな

    49 = 1 :

    ~昼休み~

    勇太「お嬢さま。本日のランチは海鮮風ペンネアラビアータでございます」

    凸守「やったぁ。パスタは大好物ですっ」

    モブ「わ~凸ちゃんいいなあ。お昼ごはん豪華~。わたし今日お金忘れてパン一個だけだよ~」

    凸守「それはいけません。よろしかったらご一緒にどうぞ」

    モブ「え?いいの!」

    凸守「ええ。困ったときはお互い様ですから。構いませんね?」

    勇太「もちろん。今日は作りすぎてしまいましたから助かります。お先にスープをどうぞ」

    凸守「ふふっ。ありがとう」

    モブ「あれ?ポッドにパスタが入ってると思ったのに…。じゃあパスタはどこに?」

    勇太「ただいまお持ちいたしますので」

    凸守「特別に許可をいただいて家庭科室で調理しているんですよ。産地直送ですっ」

    モブ「お金持ちってすごい」

    50 = 1 :

    ~部活~

    凸守「……今日も誰も来ませんね」

    勇太「きっと皆さんお忙しいのでしょう。けれどご安心ください」

    勇太「まだ未熟なれどこの富樫勇太はお嬢さまの執事にして所有物」

    勇太「あなたの傍を一時も離れたりはしません」

    凸守「──ふふっ。一時も?じゃあこれからは授業中も傍にいてもらいましょうか」

    勇太「そ、それは~~~。お嬢さまが望むのであれば……」

    凸守「じょーだーんです。……しかし誰もいないというのであれば好都合ですね」

    勇太「はっ。それでは…」

    凸守「ええ。≪封印≫を解きましょう」

    凸守「……と、その前に──」

    勇太「お嬢さま。御髪を整えます」

    凸守「さすがは私の執事っ。よろしくお願いしますね」


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