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    元スレ千早「また赤点を取ってしまったわ……」

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    タグ : - アイドルマスター ×2+ - はるちは + - 千早 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    千早「まずい……このままでは……」

    千早「確実に留年してしまう……」

    千早「どうしよう……」

    2 = 1 :

    千早「はぁ……」

    春香「おはよう、千早ちゃん!」

    千早「春香……」

    春香「ど、どうしたの? 虚【ホロウ】みたいな顔して……」

    千早「(虚【ホロウ】て)……いや、ちょっとね……」

    春香「……何かあったの? 千早ちゃん」

    千早「……いや、大丈夫よ。これは、私個人の問題だから……」

    春香「…………」

    千早「? 春香?」

    春香「千早ちゃん……。私、前に言ったよね?」

    千早「……えっ?」

    春香「……何があっても、千早ちゃんの事……ほっとかない、って」

    千早「! ……春香……」

    3 :

    72点って赤点だっけ?

    4 = 1 :

    春香「悩んでる千早ちゃんをそのままにしておくことだけは、私……したくないんだ」

    千早「……春香……」

    春香「だから……話してくれないかな?」

    千早「……ありがとう……春香」

    春香「あ、ありがとうなんて、そんな……と、友達として、当然の事だよっ!」

    千早「……ふふっ、そうね……友達、だものね……」

    春香「うん、そうだよ! 友達だもん!」

    千早「……ええ、わかったわ。じゃあ……話すわね」

    春香「うん」

    千早「実は――……」

    5 = 1 :

    千早「――……と、いうわけなのよ……」

    春香「な……なるほど……」

    千早「……びっくり……した?」

    春香「え? いや、ま、まあ……多少は……」

    千早「……よね……」

    春香「…………」

    春香(ま、まさか千早ちゃんがそんなに赤点取りまくってたなんて……)

    春香(話を聞いたはいいけど、これって私がどうこうできる問題じゃ……)

    春香(……あれ? でも確か千早ちゃんって……)

    春香「ね、ねえ? 千早ちゃん?」

    千早「……何かしら」

    春香「その……千早ちゃんって、元々結構成績良くなかったっけ? ほら、いつだったか私、テスト前に勉強教えてもらったことあったよね?」

    千早「……ええ」

    6 :

    歌さえあれば留年などどうでもいいんじゃね?

    7 = 1 :

    春香「あれからまだ、そんなに経ってないと思うんだけど……」

    千早「…………」

    春香「……何で急に、その、そんな……」

    千早「…………」

    春香「…………」

    千早「……私の……」

    春香「えっ?」

    千早「……私の家の事は……春香も、知ってるわよね」

    春香「え? あ、ああ……うん、まあ……」

    千早「私、早く家を出て……一人暮らしがしたかったの」

    春香「…………」

    千早「だから、高校受験の時……あえて、県外の高校を受験したの」

    春香「…………」

    千早「親を納得させるために、いわゆる名門校をね」

    春香「…………」

    8 = 1 :

    千早「中学の頃はまだアイドル活動もしていなかったし、勉強も元々不得意ではなかったから……必死になって勉強したら、無事に合格できたの」

    春香「……そうだったんだ」

    千早「でも入学してからは、想像以上に勉強が大変で……授業についていくのがやっとだったわ」

    春香「名門校だもんね……」

    千早「それでも高1の頃は、なんとか全体でも上位の成績をキープできていたの。高1の夏に765プロに入ったけど、まだ最初のうちは仕事も全然無かったし」

    春香「あはは、そうだったね……」

    千早「…………」

    春香「…………」

    千早「……でも」

    春香「…………」

    千早「……二年に進級したころから、アイドルの仕事が少しずつ増えてきて……同時に、勉強の方も一気に難しくなってきて」

    春香「…………」

    千早「私の成績は、徐々に下降していったわ」

    春香「…………」

    9 = 1 :

    千早「それでもなんとか勉強とアイドル業を両立しようと頑張って……全体で中の下くらいにはとどまっていたわ」

    春香「そうだったんだ……」

    千早「春香と一緒にテスト勉強したのは、ちょうどこの頃ね」

    春香「えっ……。じゃ、じゃあ千早ちゃん、あの時点で既に中の下くらいだったってこと? 私より全然出来てたのに……」

    千早「まあ……そうね」

    春香「…………」

    春香(次元が違うとはこのことか……)

    10 = 1 :

    千早「……でも、その少し後にあった、初の765プロオールスターライブ」

    春香「…………」

    千早「……もう今更言うまでもないことだけれど……あのライブを機に……私達を取り巻く環境は、一変したわよね」

    春香「……うん……」

    千早「……それと同時に、私の成績も……一変したわ」

    春香「…………」

    千早「まあ元々既に、一年の時よりは下がっていたのだけれど……ライブ以降、もうほとんど勉強する時間が無くなってしまって……」

    春香「…………」

    千早「それに、仕事で学校自体を休むことも多くなってしまったから……あれよあれよという間に、成績は一気に落ちていき……」

    春香「…………」

    千早「気が付けば……私は地の獄……っ! どこかわからぬ……地中の底の底……っ! 落ちこぼれが巣喰う、留年候補組の中にいたっ……!」

    春香「…………。(なんで千早ちゃんちょっと楽しそうなんだろう)」

    11 = 1 :

    千早「……とまあ、そういう状況なわけで……次のテストでも今回と同じような成績だったら、私はほぼ確実に留年するわ」

    春香「りゅ、留年か……それは流石にちょっと……いや、かなり重いね……」

    千早「でしょう? それで、どうしたものかと……」

    春香「うーん……まあでも、こればっかりは地道に頑張って、なんとかするしかないよねぇ……」

    千早「……まあ、そうよね……」

    春香「私にできることがあれば、なんとかしてあげたいけど……多分、今でも学力的には千早ちゃんの方が上だと思うし……」

    千早「……そう……」

    春香「……うん……」

    千早「…………」

    春香「…………」

    千早「……ちなみに、春香はどうなの? 成績の方は……特に、ライブ以降」

    春香「私? 私はまあ……元々真ん中くらいだったのが、ちょっと下がったかな……」

    千早「そう……ちょっとで済んでるのね……」

    春香「いや、私の高校は特に進学校ってわけでもない、普通の公立高校だからさ」

    12 :

    実際のアイドルだとV6のイノッチは現役の時中退したんだっけか

    13 = 1 :

    千早「そう……」

    春香「うん……」

    千早「…………」

    春香「…………」

    千早「ま……まあでも、春香の言う通りよね! 地道に頑張るしかないわよね!」

    春香「そ……そうだよ千早ちゃん! まだ次のテストまでは大分時間あるんだし、今からでも十分巻き返せるよ!」

    千早「ふふっ。そうね……そうよね。……やっぱり、春香に話して良かったわ」

    春香「い……いやいや、私なんて、何も……」

    千早「ううん。こうやって話を聞いてもらえただけでも、すごく気持ちが楽になったもの」

    春香「そ、そう? それなら……よかったかな。えへへ……」

    千早「ええ。ありがとう……春香」

    春香「な、なんか照れくさいな……ははっ」

    14 = 1 :

    千早「よし、じゃあ今日も一日、頑張りましょう!」

    春香「そうだね! アイドルも、勉強も!」

    千早「ええ!」

    春香「一緒に頑張ろうね、千早ちゃん!」

    千早「頑張りましょう、春香!」

    春香「ふふふっ……」

    千早「あははっ……」



    ―――二ヶ月後――。


    千早「……………」

    千早「テストまで、後一週間……」

    千早「何も……やってないわ……」

    千早「ど、どうしよう……」

    16 :

    谷間にカンペを隠すんだ!

    17 :

    >>16
    72言ってんだお前、常識で考えろよ!

    18 = 1 :

    千早「お、おかしいわ……こんなはずでは……」

    千早「そうよ。確か前のテストの後、春香に成績の事を話して……」

    千早「アイドルも勉強も一緒に頑張ろう! って二人で励まし合って……」

    千早「その後、すぐに遅れていた分を取り返すべく」

    千早「一日三時間は机に向かうようにした……はずだったんだけど……」

    千早「…………」

    千早「……最後に机に向かったのがいつだったか、既に思い出せないわ……」

    千早「……確か、最初の三日くらいはちゃんとやってたのよね。でもやっぱり仕事がしんどくて……」

    千早「その次の日が一時間くらいしかできなくて、その次の日に四時間分やろうとして……」

    千早「でも結局、三十分くらいで力尽きちゃって……」

    19 = 1 :

    千早「その後は……」

    千早「……あ、ちょうどこの頃に海外レコーディングが入ったんだわ」

    千早「で、もう勉強どころじゃない! テストまではまだ一ヶ月以上あるんだからなんとかなる! って思って……」

    千早「二週間くらい海外レコーディングに専念して……」

    千早「帰国した後も、なんとなくやらなきゃいけないことは分かっていたんだけど……」

    千早「『明日から』『明日から』って思ってるうちに……」

    千早「もうテストまで後一週間になってしまった……」

    千早「……どうしよう……」

    20 :

    まんま高校の俺

    21 :

    きっと英語はパーフェクトだからあと頑張れ

    22 :

    俺なんて仕事してないけど勉強できない

    23 = 1 :

    千早「はっ!」

    千早「そ、そうだわ……こんなときこそ……」

    千早「春香に……」ポパピプペ

    千早「…………」

    春香『――もしもし、千早ちゃん?』

    千早「! 春香!」

    春香『どうしたの?』

    千早「あ、えっとね……その……テストの事なんだけど……」

    春香『テスト?』

    千早「ほ、ほら、二ヶ月くらい前に、話したでしょ? 私の、その、成績の事……」

    春香『……あ、あ~』

    千早「…………」

    春香『…………』

    千早「…………」

    24 :

    春香『……千早ちゃん』

    千早「……ええ」

    春香『……やばいんだね?』

    千早「……はい」

    春香『…………』

    千早「…………」

    春香『……千早ちゃん』

    千早「は、はい」

    春香『テストまで、後どれくらいなの?』

    千早「ちょうど、一週間」

    春香『……勉強の進み具合は』

    千早「…………」

    25 = 24 :

    春香『…………』

    千早「……えっ、と」

    春香『千早ちゃん』

    千早「! はい」

    春香『明日から、千早ちゃん家でテストの対策会議しよう』

    千早「えっ! で、でも仕事が……」

    春香『もちろん、仕事はちゃんとやる。その上で、残りの時間を可能な限り試験対策に充てるの』

    千早「春香……」

    春香『もちろん、私達だけじゃ限界があるから、事務所の皆にも協力してもらってね』

    千早「えっ! わ、悪いわそんなの。春香だけでも、すごく迷惑かけてしまうのに……」

    26 = 24 :

    春香『千早ちゃん』

    千早「は、はい」

    春香『そういうのは、もういいから』

    千早「えっ……」

    春香『友達が困っていたら、助ける』

    千早「…………」

    春香『ね? 簡単でしょ?』

    千早「うん……ありがとう。……春香」

    28 :

    春香さんは優しいなぁ

    29 :

    千早の"春香しか頼る友達がいない感"は異常

    31 :

    一週間も前から勉強するなんてえらいなぁ千早は

    32 = 24 :

    ~翌日・千早の家~

    春香「と、いうわけで! 今日から一週間、千早ちゃんを留年の危機から救うべく、765プロ一致団結での千早ちゃんの試験対策会議を始めます!」

    美希「わーわーなの!」

    やよい「皆でがんばりましょー!」

    千早「ごめんね。皆……私のために」

    伊織「いや、それはいいんだけどさあ……」

    春香「? 何? 伊織?」

    伊織「いや……今集まってるのって、春香以外、全員中学生じゃないの」

    やよい「あー、ホントですねー!」

    春香「…………」

    伊織「高校の勉強なんて、私達じゃどうすることもできないわよ?」

    千早「…………。(た、確かに……)」

    33 :

    律子は頭良さそうに見えて実はそうでもなさそう
    逆に亜美は頭良さそう

    34 :

    >>29
    やめたげてよぉ…

    35 :

    千早が頭悪いとはまた

    36 = 24 :

    春香「……そ、それでも!」

    千早「! 春香……」

    春香「765プロは……一つだから!」

    千早「春香……!」

    春香「今日はお仕事で来れない他の皆の為にも……今ここにいる私達全員で、力を合わせて頑張ろう!」

    美希「ひゅーひゅーなの!」

    やよい「春香さんかっこいいですー!」

    千早「あ、ありがとう……春香……ぐすっ」

    伊織「……ま、まあ、それでいいならいいけど……」

    37 = 34 :

    >>35
    仮にも名門校なんだから地頭はいいんじゃないの?
    問題は勉強する時間がないってことだし

    38 = 24 :

    春香「よし! じゃあ今日は、中学生組にも力を借りれそうな教科にしよう!」

    伊織「そんなのあるの?」

    春香「そうだね……じゃあ現国なんかどう? これならむしろ、中学生組の柔軟な思考力が役に立つかも!」

    千早「あ、ごめん春香……。私、現国は別に危なくないのよ」

    春香「え? そうなの? 流石千早ちゃん! やっぱ頭良いんだね!」

    千早「え、いや、そういうわけではないけれど……」

    春香「またまた~。謙遜しちゃって~」

    千早「だ、だから別にそんなこと……」

    伊織「……おっほん」

    千早「…………」

    春香「……ご、ごめんちゃい」

    39 :

    かわいい事務員さんもいるんですよ?

    40 = 34 :

    女の子だし、普通に考えてやばいのは数学だろうな

    41 = 24 :

    春香「え、えっと……じゃあ具体的に、どの科目が危ないの? 千早ちゃん」

    伊織「あんた……そんなことも聞かずに勉強始めようとしてたわけ?」

    春香「あ、まあ、その……えへへ」

    伊織「……あっきれた。……じゃあせめて、大まかな段取りくらいは私がしたげるわ。勉強の内容は分かんないけど」

    春香「あ、ありがとう……伊織」

    千早「ごめんね、水瀬さん」

    伊織「……だ、だからそういうのはいちいち言わなくていいの! ……その、な、仲間……なんだから」

    千早「水瀬さん……」

    美希「あ~っ! デコちゃんってば、おデコが真っ赤になってるの!」

    伊織「で、デコちゃん言うな! それに赤くなんかなってないし!」

    やよい「あはは、伊織ちゃんかわいいですー!」

    伊織「や、やよいまで……もうっ!」

    42 :

    >>40
    授業受けてないんだし暗記系の方が怪しいんじゃね

    43 = 34 :

    >>42
    なるほど、その可能性もあったか
    じゃあ地歴と化学のセンもあるな

    44 = 24 :

    春香「えっ、と……」

    伊織「はっ」

    美希「…………」ニマニマ

    伊織「……お、おっほん。……で、千早は、どの教科が危ないっていうの?」

    千早「え、ええ。まあぶっちゃけ、現国以外は全部やばいんだけど……」

    伊織「うぇえ!? ま、マジで?」

    千早「あ、でも本当に留年の危機に直結しそうなのは……数学、物理、化学ね」

    伊織「…………」

    美希「…………」

    春香「…………」

    やよい「……ぶ、ぶつり?」

    45 :

    数学みたいな少しサボるとわけわかめな教科ですかね

    46 = 45 :

    理系かな
    生物じゃなくて物理選択したか

    47 :

    やはり理数か

    48 = 31 :

    春香は生物日本史選択
    千早は物理世界史
    伊織は物理地理
    やよいは因数分解でこける
    美希は私立先願

    49 = 24 :

    春香「えっと……ち、千早ちゃんって理系だったの……?」

    千早「いや、文系だけど……二年までは、理科二科目が必須なのよ……」

    春香「でも、なんだって物理と化学……」

    千早「一年の時は、結構理系科目も得意だったから……」

    春香「そうなんだ……ちなみに私、両方ともやってないよ……」

    千早「えっ……でも普通、文系でも一科目はやるんじゃ……?」

    春香「生物選択なんだ……」

    千早「…………」

    美希「同じ学年の春香がやってない教科なら、もうお手上げなの」

    50 = 47 :

    基本与えられた問題集以上は出ないとして
    例題とB問のパターン暗記しか


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