元スレ男「5億年ボタン?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 :
友達に回数押させて金分けてもらうは
52 = 1 :
40年後
男「……生まれるって、何なんだろうな」
トモダチ「無の状態から"生きる"の状態になることだよ」
男「それは分かる……でも、その瞬間に何が起きてるんだ?」
トモダチ「それは君が一番良く知ってるじゃないか」
男「え……?」
トモダチ「ボクは君の想像から生まれた」
男「え……」
男「あ、そうか……そうだったな」
トモダチ「何だ、忘れたのか」
男「あ、いや……ちょっと、な」
トモダチ「キミは───」
ブツッ
男「ハッ」
男「…………」
53 = 1 :
男「………」
男(何だ……この感覚……)
男(我に帰る、って奴か……)
男(……一瞬、この宇宙空間にいたことを忘れてた……)
男(………)
男「……帰りたい」
男「……もっかい、この現状を忘れたい……」
男「また一から作らなきゃ……」
男「……そうだ……」
男「トモダチ一人じゃ可哀相だ……」
男「もう一人、トモダチを作ろう……」
男「今度は何年かかるか分からないけど……」
男「今度は……そうだ……女の子だ……」
男「場所も広くしよう……」
男「店員さんも作ろう……メニューも増やそう……」 ブツブツ
54 = 1 :
50年後
トモ男「でさー」
トモ女「うんうん」
男「へぇー」
トモ女「でさ、男はどう思うの?」
男「え?」
トモ男「おいおい、さっきも聞いたじゃんそれ」
トモ女「え? そうだっけ?」
男(……楽しい……)
トモ男「さっきから話ループしすぎだよw」
男(この楽しい時間が……ずっと続けばいい……)
トモ女「ループ? だって仕方ないじゃん」
男(……? 何だろう 何か大切なことを忘れてるような…… 言い知れぬ不安が……)
トモ女「だって、この時間も空間も、閉じ込められてるんだから」
男「え……」
55 = 1 :
トモ男「閉じ込められてる? どういうことだよ」
男「ゔ……」 ズキ…
男(頭が……痛……)
トモ女「だって、ココもアタシタチも、全部男くんが想像で作っただけだもんね?」
男「え……?」
ピキ
男「あ……」
トモ女「それ0pほpふ90うぇ───」
男「ッダメだぁぁ!! 行かないでくれ─── ッ!」
バリィィィィィン!
男「………」
男「…………」
男「…………クソッ……!」 ドンッ
56 :
60年後
男「ダメだ……どうしても……どうしても限界が来る……」
男「途中で思い出してしまう……5億年ボタンのことを……」
男「……そうだ……人間が少ないから、不自然だったんだ……」
男「もっと増やせばいい……」
男「時間はたっぷりあるんだ……もっと作ればいいんだ……」 ブツブツ
キーン コーン カーン コーン
委員長「男くん、今日の掃除当番、お願いね」
男「ああ、分かったよ」
女友「一人で大丈夫? 手伝っか?」
男友「おーおー優しいねぇ、俺ん時は声すら掛けてくれなかったのに」
女友「うっさい!」
男「ははは……」
57 :
意外と進んでいなかった
このスレ的な意味で
58 = 4 :
妄想スキルが高まりすぎて、何時の間にかただの学園物のSSになる予感
59 :
委員長「あ、男友くん! 進路希望調査の紙、まだ出してないでしょ」
男友「あーそうだった やべーどうしよっかなー」
男「おいおい」
女友「あたしも出してなーい」
男「え?」
男子A「俺も出してないや」
女子A「私も」
委員長「私も出してない」
男「え? え?」
60 = 59 :
男友「将来とか未来とか、くっだらねー」
男「男友……」
女子B「どうでもいいよね」
男「おい、皆……どうしちゃったんだよ」
男「ちゃんと将来のこと考えないと……」
女友「将来なんてないよ」
男「え………」
委員長「だって」
全員「「「ここはアナタの想像の世界だから」」」
男「うわあ゙ぁ゙ぁ゙ああ゙ぁ゙ぁああぁ!!! やめろお゙お゙お゙ぉぉお゙おぉお!!!」
バリイイィィィィイィィン!!!
61 = 38 :
まだ60年しか経ってないんだな・・・
62 :
想像なんだから自分追い詰めるなよ
63 :
俺だったら猿のようにSEXしまくるけどな
64 :
>>63
そんな段階はとうに過ぎてる気がする
65 = 59 :
男「……ハッ……」
男「………」
男「……うっ………」
男「うぅぅぅうぅ……」 ポロ…ポロ…
男「………」 ゴシゴシ
男「クラスじゃ……ダメだ……」
男「学校……いや……」
男「街……街だ」
男「街……」
男「できるか……? いや、時間は腐る程あるんだ……」
男「人……店……公園……」
男「道……車……街路樹……下水道……野良犬……」ブツブツ
66 :
このペースで進むのか
まだ60年しか経ってないぞ
67 = 59 :
140年後
男「行ってきまーす」
母「行ってらっしゃい」
バタン
男「ふぁぁ……昨日は深夜テレビ見すぎた……」
男友「よーっす 何だか眠そうだな」
男「ああ、ちょっとな」
ブルル…
男友「おい、車来るぞ」
男「おっと」
男友「はぁ……しかし最近寒くなって来たなぁ」
男「だな……息が白い」
女友「あ、おはよーっ!」
男「おー、おはよう」
女友「今日の国語、小テストだねー、勉強した?」
68 :
これはいい!
69 = 59 :
男「げ、そうだっけ」
男友「おいおい、連絡あっただろ」
男「やべぇ、忘れてた……」
女友「へへー、ノート見せたげよっか?」
男「マジ!? 助かるっ!」
男友「へぇ、やけに優しいじゃんか」
女友「うっさい!」
男「あはは……」
男(ん……?)
男友「ん? どうした?」
男「あ、いや、何でも……」
男(前にも……こんなこと……)
女友「ねぇ、大丈夫? 何だgか顔色が悪いよ?」
男「あ、いや……大丈夫」
70 = 59 :
男友「この顔色の悪さ……小学校の給食でグリーンピース出たときみたいだな」
男「何でそんなこと覚えてんだよ!」
女友「さすが幼馴染……」
男「感心するとこ違う!」
男友「おっ、もうこんな時間……急ぐか」
男「おう」
ガララッ
男「セーフ」
ザワザワ
男子A「なあ、知ってる?」
男子B「何をだよ」
男子A「5億年ボタン」
男「っ」 ピク
男子B「5億年ボタン? 何だそれ」
71 :
てす
72 :
はい
73 = 59 :
男「……」 ズキン…ズキン…
男子A「何かよー、ボタン押すと100万円もらえてー、でも5億年過ごさなくちゃいけないんだって」
男子B「何だよそれ」
男「………」 ハァ…ハァ…
男友「おい、男? どうしhた?」
女友「今日の男、何だqか変……」
男「だ、大丈夫……なんか頭痛が……」
グニャ…
男「何だか景色が歪んで……」
女子A「ねぇ、昨日ネットで見たんだけどさー」
女子B「何なに?」
女子A「5億年ボタンってのが最近話題でさー」
男(やめてくれ……その話をやめてくれ……!)
男友「おいgy、ほkんjとにどうh」したんwkmだよ」
女友「保g健室、fつれ6dてこlklh43っpsか?」
74 = 59 :
女子B「5億年ボタンかぁー、なんか怖いねー」
女子A「でもさー、ネットとかでも凄い議論になっててー」
男(やめろ……やめろよ……)
男(よくあるくだらない妄想話の類じゃないか……)
男(何でそんなに皆……そんなものの話をしたがるんだよ……!!)
グニャァ…
男(不自然じゃないか……)
男子A「現実じゃありえねーのになー」
男子B「なんか興味わいちゃうよな」
男(まるで……)
男子A「───」
男子B「────」
女子A「──、──」
女子B「───!」
男(まるで……ココが現実じゃないみたいじゃないか……!!) ズキン、ズキン、ズキン
76 = 59 :
男子A「だ」
男子B「っ」
女子A「て」
女子B「そ」
男子C「う」
女子C「じ」
男子D「ゃ」
女子D「ん」
男「………え………」
男友「ココは」
やめろぉぉ……… やめてくれええぇぇぇえぇ………!!
女「5億年ボタンが作り出した」
「「「「 幻なんだから 」」」」
男「やめろお゙おお゙お゙お゙お゙お゙おおお゙ぉぉぉお゙お゙ぉぉぉお゙お゙!!!」
77 = 59 :
バリィィィ───イイィィィン!!!
男「…………」
男「………………」
男「…………………は」
男「あは、はは」
はははははhガハハハハあははははははははははは
ハハハhハハハハはははははははハハハハはははははははは
ハハハアはははははhハハハはははハハハハハははははははハハハ
あ は は は は は は は は は は は は は !!!!!
78 :
くるったか
79 = 59 :
150年後
男(もう……いい……)
男(………もう……疲れた………)
200年後
男「…………」
300年後
男「………………」
500年後
男「……………………」
残り、799999500年
80 :
なんで8億年になってんだ
83 = 59 :
150年後
男(もう……いい……)
男(………もう……疲れた………)
200年後
男「…………」
300年後
男「………………」
500年後
男「……………………」
残り、499999500年
84 = 59 :
538年242日後
男「…………」
男「……、……」
男「っ!」 ガバッ
男(俺は……想像で人間を作ろうとしていた……)
男(人間の集団を作ろうとしていた……)
男(でもそれだけじゃ不十分だった………)
男(矛盾点が生じれば、そこを綻びとして、世界が揺るいでしまう……)
男(そうだ……地球を作ればいいんだ)
男(地球……)
男(最初は……火の玉だったんだよなぁ……)
男(マグマが噴き出して……とても生き物が住めたものじゃない……)
男(そこに雨が降って……)
600年後
男(いいぞ……そうだ、生き物の時代だ……)
85 :
そして男は考えるのをやめた・・・
86 :
http://www.youtube.com/watch?v=doFEQo8Hgck
87 :
妄想を5億年し続ければ
88 :
気づいたら8億年ボタンだった
89 :
光速で走りつ図桁らいいんじゃね
90 :
>>89
続けるはつ、づ、けるだぞ
91 = 59 :
男(そうだ……初めはプランクトンみたいな小さい生き物だった……)
男(それが虫や魚みたいな奴になって……)
男(……大きい奴が出て来たなぁ……)
男(すごい、恐竜が地上の支配者だ……)
男(このネズミみたいな奴……生き残れるかな……)
男(……寒くなって来た……雪……? これが氷河期か……)
男(おっ……ネズミみたいなのが生き残ってるぞ……)
男(色んな生き物が増えたなぁ……)
男「(あ、猿……)
男(……あれ、あいつ、2本足で立った……)
男(仲間も真似してる……)
男(……道具を使い始めたな……)
男(! 火か…… ついに、だな)
男(……凄い速さで進化していく……服、宗教、文化……)
男(そろそろ思考スピードを落とすか……)
92 :
これ5億年経って戻ってきてもそれが5億年ボタンの世界でってループじゃねえだろうな
93 :
そしてナメクジが
94 :
>>92
五億年世界を俯瞰して眺めることで脱出法がわかるかも
95 = 59 :
1000年後
男(色んな国も出来た……文明も、文化も、歴史も、学問も……発展した……)
男(はは、ほんと、人類って凄いスピードで進化してきたんだなぁ……)
男(そろそろ参加させてもらうか……)
男(完璧に作ったんだ……)
男(矛盾も、綻びも、何も無い……)
男(絶対に、思い出すことは無い……!)
フッ
男「………」
男「オギャーッ! オギャーッ! オギャーッ!」
母「はぁ……はぁ……」
医師「元気な男の子ですよ!」
父「母さん!がんばったな……!」
母「ええ……」 ポロ…
男「オギャァァ! オギャァァ!」
96 :
お前らも実は5億年ボタン押しててお前らの見てるこの画面は妄想の産物なんじゃね?
97 = 59 :
男「見て見て!ランドセル!」
母「ほら、動かないの チーズ!」
男「チーー!」
パシャッ
───
男友「なあ、高校どうする?」
男「……全然わかんねー」
───
男「あれ、君……」
女友「あ、いつもバスで一緒の……」
男「同じ高校、だったんだね……」
───
男「はぁー……なーんか忘れてる気がすんだよなぁ」
男友「はぁ?」
男「うんにゃ、何でもないっ」
98 = 90 :
>>96
そう言い切れないのが怖い
99 = 59 :
───
母「あんまり夜更かししちゃダメよー おやすみー」
男「はーい」
男「最近ネットが唯一の楽しみ……」カタカタ
男「ん?」
新規スレッド:「5億年ボタンって知ってるか?」
男「……?」
男「…ッ」 ズキィ!
男「な、何だ……急に頭痛が……」
男「……今日はもう寝よう……」
パチン
男「………」
男(……5億年ボタン……?)
───
100 :
新規スレッド:「5億年ボタンって知ってるか?」
ワロタwwwwwwwwワロタwwwww
ワロタ・・・
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