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    元スレ淡「あわずきんだよ!」

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    401 = 57 :

    「菫さん」

    「なんだ」

    「実は私……オオカミなんです」

    「……そうか」

    「驚かないんですか……?」

    「正直に言うと信じられない」

    「じゃあ、こっち向いてください」

    「……」スッ

    「!」

    「……」モジ…

    (こんなことが……)

    402 = 277 :

    しえん

    407 = 57 :

    「私、生まれつき耳と尻尾を隠せるんです」

    「このおかげで、今まで人間に混じって生活したりもしてて……」

    「……」

    「私のこと……怖いですか?」

    「ああ。指先の震えが止まらない」

    「……」シュン

    「君に怯えているというより、そんなことが出来るオオカミがいることに対してだが……」

    「たぶん、これが出来るオオカミは私とお姉ちゃんだけです」

    「お姉ちゃん……?」

    (まさか……)

    「照か?」

    「!」

    「ど、どうして……」

    408 = 129 :

    ???「わっちの他にも結構居るみたいじゃの」

    409 = 223 :

    >>408
    おまえは隠しきれてねーだろ

    410 = 58 :

    ホロさんちっす

    411 = 57 :

    「私は猟師でアイツはオオカミ」

    「互いにこの森での生活が長いとなると……知り合わない方がおかしいだろ」

    「お姉ちゃんと菫さんが……」

    「それこそアイツとの付き合いも長い」

    「襲われたこともあるし肩に穴を空けてやったこともある」

    「!」

    「ま、昔の話だがな……今となってはそんなことも出来ないし……」

    「……?」

    「君は最近この森に来たのか?」

    「は、はい。2年ほど前にこの森に移り住んで、それからはほとんど家の中で暮らしていて……」

    (2年前というと……淡を拾ったくらいの時期か)

    414 = 64 :

    壮大なドラマが隠されてたりするのでせうか

    415 = 57 :

    「それ以前は何を?」

    「ナガノで人間と混じって暮らしていました」

    「どうしてここに移り住んで来たんだ?」

    「母に言われたんです。オオカミとして生きるか人間として生きるか……自分で決めなさいって」

    「その選択の結果が今か」

    「私、優柔不断で……お姉ちゃんみたいに即決出来なくて……」

    「それが普通だと思うが……」

    418 = 57 :

    「いっぱい悩んで、たくさん泣いて……ここで暮らすことを決めました」

    「……この森を選んだ理由は?」

    「年頃の女の子がこんな浮世離れした場所で暮らすなんて……常識から外れてると思うぞ?」

    「ふふ、それを言うなら菫さんもそうじゃないですか」

    「あわずきんさんだって」

    「まあ、それもそうだが……」

    419 = 362 :

    おおかみこどもの雨と雪っぽい

    421 :

    おおかみこどもの照と咲

    422 = 57 :

    「……一言でいうと、逃げて来たんです」

    「向こうで出来た友達や、私に良くしてくれる街の人たちに……オオカミだとばれるのが怖くて」

    「……」

    「お姉ちゃんは頭が良いな、って思いました」

    「こうなるってことが分かってたから、最初からオオカミとしての人生を選んで……」

    「少し早計過ぎないか? そんなこと、自分から言いださない限りは……」

    「オオカミとしての本能はどうにもならないですよ」アハハ

    「!」

    425 :

    「今こうやって菫さんと一緒に居るだけでも……」

    「す、すまないが自己防衛くらいはさせてもらうぞ……?」ゾク…

    「だだ、大丈夫です! 街で暮らしていたおかげで我慢出来るようになったんで!」

    (さっきは危なかったけど……)

    「しかし、君と照にそんな生い立ちがあったとはな……」

    「菫さんには知っていて欲しくて」

    「どうして?」

    「森で猟師をしているって聞いて、長い付き合いになりそうだと思ったから……」

    426 :

    パンツ脱ぐわ

    431 = 425 :

    「なるほどな……」

    「あの、菫さん。やっぱりあなたも私たちのことを……」

    「心配するな。襲われてる人間を助けるようなことはあっても君たちを殺すような真似はしない」

    「!」

    「というより出来ないんだよ」

    「え……どういうことですか……?」

    434 = 423 :

    ふぅ~む

    436 = 425 :

    「オオカミを殺したり捕まえたりすることは法律で禁止されたんだ」

    「ほ、本当ですか!?」

    「ああ。今や君たちは絶滅危惧種だからな……そういう扱いになるのも時代の流れなんだろう」

    「まあ、街中で暴れ回るようなのに対しては対象外だが」

    「私が家に籠っていた間にそんなことが……」

    「ただでさえ戦闘能力の高いオオカミだ」

    「喧嘩を売るアホなんて居ないだろうに……つくづく過保護だと思うよ」

    440 :

    宮永さんに獣耳と尻尾あるならそれはウィッ…

    441 = 425 :

    「に、人間側はそれでいいんですか……?」

    「それじゃあ襲われ損で……」

    「襲われるような場所に行くヤツが悪い」

    「それが社会の認識さ」

    「ウルフシンドロームなんてモノが流行る世の中だ。何も不思議なことはない」

    「……」

    「時代は変わってるんだ。人間とオオカミの関係もな」

    「殺され犯されの血なまぐさい関係なんて、それこそ教科書に載るくらい遠い昔の話だ」

    「真面目に勉強していれば歴史で習うはずだが?」フフ

    「ぅ……」

    442 :

    443 :

    なんか違う

    444 :

    ヨシカチャーン!

    446 :

    それ芳佳ちゃんや

    447 = 429 :

    完全に芳佳ちゃん

    448 :

    淫獣さんでしたか

    449 = 425 :

    「ま、つまりそういうことだ」

    「君が心配しているようなことは一切あり得ない。安心してくれ」

    「……私たちオオカミと人間が仲良く暮らせる日もいつか来ますか?」

    「流石に街中を闊歩するレベルの市民権を得ることは出来ないだろうが……」

    「私や淡のような物好きとなら、仲良く暮らして行けると思うぞ」ニコ

    「……ぐずっ」ウルウル

    「お、おい……何も泣くことは……」アワワ

    「私、嬉しいです……」

    「やっと、私たちが安心して暮らせる世の中に……」ポロ…

    (私が生まれた頃にはもうそんな世の中だったと思うが……)

    450 :

    宮藤咲さん?


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