私的良スレ書庫
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元スレ玄「おねえちゃーん、弘世さんたち帰っちゃうよー」
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照「菫は何してるの?」
宥「えっ……?」
照「まさか寝てるとかじゃないよね」
宥「ち、違うの宮永さんっ。菫ちゃんは何もっ……」
照「分かってる。菫は松実さんを傷つけるようなことは絶対にしない」
照「松実さんが何かしちゃったんだよね?」
宥「!」
宥「どうして……分かるの……?」
照「松実さんの考えてることは分からない。でも、菫のことなら分かるから」
宥(菫ちゃんのことなら、分かる……)
宥「教えてください宮永さん……」
宥「私、どうすれば……」ポロ…
宥「えっ……?」
照「まさか寝てるとかじゃないよね」
宥「ち、違うの宮永さんっ。菫ちゃんは何もっ……」
照「分かってる。菫は松実さんを傷つけるようなことは絶対にしない」
照「松実さんが何かしちゃったんだよね?」
宥「!」
宥「どうして……分かるの……?」
照「松実さんの考えてることは分からない。でも、菫のことなら分かるから」
宥(菫ちゃんのことなら、分かる……)
宥「教えてください宮永さん……」
宥「私、どうすれば……」ポロ…
照「……」
照「側にいてあげて」
照「何も言わなくていい。松実さんと一緒なら……それだけで菫は大丈夫だから」
宥「菫ちゃんの側に……?」
照「うん。話しかけてきても無視していい」
照「気持ちを伝える方法は……言葉だけじゃない」
宥「!」
照「松実さん。早く行ってあげて」
照「菫もたぶん、松実さんと同じくらい辛いだろうから」
照「側にいてあげて」
照「何も言わなくていい。松実さんと一緒なら……それだけで菫は大丈夫だから」
宥「菫ちゃんの側に……?」
照「うん。話しかけてきても無視していい」
照「気持ちを伝える方法は……言葉だけじゃない」
宥「!」
照「松実さん。早く行ってあげて」
照「菫もたぶん、松実さんと同じくらい辛いだろうから」
宥「でも、私っ……」
照「菫のことを本当に大切に思ってるなら……勇気を出して」
宥「宮永さん……」ウルウル
照「頑張ってね、松実さん」ニコ
宥「あっ……」
照「それじゃあ、また明日」
宥(さっき宮永さん、笑って……)
照(誰かのためにこんなにも泣いて、思い詰めて……)
照(人を好きになるって……どんな気持ちなんだろう)
照「菫のことを本当に大切に思ってるなら……勇気を出して」
宥「宮永さん……」ウルウル
照「頑張ってね、松実さん」ニコ
宥「あっ……」
照「それじゃあ、また明日」
宥(さっき宮永さん、笑って……)
照(誰かのためにこんなにも泣いて、思い詰めて……)
照(人を好きになるって……どんな気持ちなんだろう)
―――――――――――――――――――――――――――――――
菫「……」
菫(宥に拒まれることがこんなにも辛いことだとは思わなかった……)
菫(いや、実際には拒まれたのかすらも分からない)
菫(一緒に居るのが辛い……ただ、その一言で私は……)
菫「はぁ……」
菫(今、酷い顔をしてるんだろうな)
菫(年甲斐も無くこんなにも泣いて……)
菫(これからどうやって宥と向き合えばいいのだろうか……もしかしたら、このまま疎遠になって……)
ガチャ
菫「!」ビクッ
菫(だ、誰だ……?)
菫「……」
菫(宥に拒まれることがこんなにも辛いことだとは思わなかった……)
菫(いや、実際には拒まれたのかすらも分からない)
菫(一緒に居るのが辛い……ただ、その一言で私は……)
菫「はぁ……」
菫(今、酷い顔をしてるんだろうな)
菫(年甲斐も無くこんなにも泣いて……)
菫(これからどうやって宥と向き合えばいいのだろうか……もしかしたら、このまま疎遠になって……)
ガチャ
菫「!」ビクッ
菫(だ、誰だ……?)
ヒタ…ヒタ…
菫(ち、近づいて……)
宥(体が震える……寒いだけじゃない、怖い……)ブル…
宥(でも……)
菫(すぐ側に誰かいる……寝ぼけた照か……? )
菫(いや、違う……アイツなら布団に潜り込んで来るなりするはず……)
菫(ま、まさか幽霊……? そそ、そんなバカなことが……)カタカタ
宥(何も言わなくていい……)
宥(気持ちを伝える方法は……言葉だけじゃない)
宥(言葉、だけじゃ……)スッ
菫(本当に誰なんだ……宥……? それこそあり得……)
宥「……」ギュ
菫「!?」
菫(ち、近づいて……)
宥(体が震える……寒いだけじゃない、怖い……)ブル…
宥(でも……)
菫(すぐ側に誰かいる……寝ぼけた照か……? )
菫(いや、違う……アイツなら布団に潜り込んで来るなりするはず……)
菫(ま、まさか幽霊……? そそ、そんなバカなことが……)カタカタ
宥(何も言わなくていい……)
宥(気持ちを伝える方法は……言葉だけじゃない)
宥(言葉、だけじゃ……)スッ
菫(本当に誰なんだ……宥……? それこそあり得……)
宥「……」ギュ
菫「!?」
菫(な……)
宥(怖い……でも……)
菫(ま、まさか本当に……)
菫「宥、なのか……?」
宥「!」
宥(菫ちゃん、起きて……)
菫「な、何をしてるんだ……? 自室に戻ったんじゃ……」
宥「……」ギュ…
菫「っ……」ドキ
菫(どういうことだ……私と一緒に居るのが辛いんじゃないのか……?)
菫(それなのにどうして、こんなこと……)
宥(怖い……でも……)
菫(ま、まさか本当に……)
菫「宥、なのか……?」
宥「!」
宥(菫ちゃん、起きて……)
菫「な、何をしてるんだ……? 自室に戻ったんじゃ……」
宥「……」ギュ…
菫「っ……」ドキ
菫(どういうことだ……私と一緒に居るのが辛いんじゃないのか……?)
菫(それなのにどうして、こんなこと……)
宥「……」
菫(何も喋らない……さっきからずっとこの状態で……)
宥(菫ちゃん、今どんな気持ちなんだろう……)
宥(さっきあんなことがあって……今は私に抱きしめられて……)
宥(やっぱり怖い……嫌われたくない……)フルフル
菫(体が震えてる……)
菫「宥、寒いのか……?」
宥「……」
菫(無視されてる……私と話すのが嫌なら、どうしてこんなこと……)
菫(分からない。さっきの言葉もこの行為の意味も……宥の考えていることが、私には……)
菫(何も喋らない……さっきからずっとこの状態で……)
宥(菫ちゃん、今どんな気持ちなんだろう……)
宥(さっきあんなことがあって……今は私に抱きしめられて……)
宥(やっぱり怖い……嫌われたくない……)フルフル
菫(体が震えてる……)
菫「宥、寒いのか……?」
宥「……」
菫(無視されてる……私と話すのが嫌なら、どうしてこんなこと……)
菫(分からない。さっきの言葉もこの行為の意味も……宥の考えていることが、私には……)
宥(一緒に居るのは辛い……でも、一緒に居たい……)ギュウ
宥(こうしているとよく分かる……やっぱり私、菫ちゃんのことが……)
菫(宥の手……)スッ
宥「っ……」
宥(菫ちゃんの、手……?)
菫「……」
宥(あったかい……私の手より一回り大きくて……)
菫「……宥」ゴソ…
宥(え……?)
菫「……」ギュ…
宥(菫……ちゃん……?)
宥(こうしているとよく分かる……やっぱり私、菫ちゃんのことが……)
菫(宥の手……)スッ
宥「っ……」
宥(菫ちゃんの、手……?)
菫「……」
宥(あったかい……私の手より一回り大きくて……)
菫「……宥」ゴソ…
宥(え……?)
菫「……」ギュ…
宥(菫……ちゃん……?)
菫「こんなにも冷たくなって、一体何をしていたんだ」
菫「自分の部屋に戻ったんじゃなかったのか……」
宥(抱きしめられる力が、強く……)
宥(どうしよう……すごく、あったかい……気持ちいい……)
菫「まさかずっとこの部屋の外で……?」
宥「……」
菫「……何も言いたくないならそれでいい」
菫「ただ、私のことを拒もうとしないなら……体が温まるまで離さない」
宥「!」
菫(宥が何を考えているのか、何をしたいのか……どれだけ考えても分からない)
菫(それなら私は……私自身が宥にしたいことをする)
菫(宥のために出来ることを……)ギュ…
菫「自分の部屋に戻ったんじゃなかったのか……」
宥(抱きしめられる力が、強く……)
宥(どうしよう……すごく、あったかい……気持ちいい……)
菫「まさかずっとこの部屋の外で……?」
宥「……」
菫「……何も言いたくないならそれでいい」
菫「ただ、私のことを拒もうとしないなら……体が温まるまで離さない」
宥「!」
菫(宥が何を考えているのか、何をしたいのか……どれだけ考えても分からない)
菫(それなら私は……私自身が宥にしたいことをする)
菫(宥のために出来ることを……)ギュ…
宥(ああ……やっぱりそう……)
宥(あなたは優しい……)ポロ…
宥(どんどん好きになっていく……この温もりに触れて、優しさを感じる度に……)
宥(誰にも取られたくない……私だけを見ていて欲しい……)
宥(すごくわがままなことだけど、今だけは……)
宥(自分の気持ちに……正直に……)ギュ…
菫(いつまで私たちがそうしていたのかは分からない)
菫(気付いた時には……互いの体を抱き合ったまま眠っていた)
宥(あなたは優しい……)ポロ…
宥(どんどん好きになっていく……この温もりに触れて、優しさを感じる度に……)
宥(誰にも取られたくない……私だけを見ていて欲しい……)
宥(すごくわがままなことだけど、今だけは……)
宥(自分の気持ちに……正直に……)ギュ…
菫(いつまで私たちがそうしていたのかは分からない)
菫(気付いた時には……互いの体を抱き合ったまま眠っていた)
気づいた時には裸のまま抱き合って眠っていたに見えた
心汚れすぎワロス
心汚れすぎワロス
――――――――――――――――――――――――――――――
照「ねえ菫」
菫「なんだ」
照「松実さんと仲直り出来た?」
菫「……そもそも仲違いなんてしてないんだが」
照「あ、そうなんだ……じゃあ質問変えるね」
照「松実さんと何か進展はあった?」
菫「なっ……」
照「答えたく無いなら無理には訊かないけど」
菫「ど、どういうことだ……? 何をどこまで知ってる……?」
照「何も知らない。だから訊いてる」
照「ねえ菫」
菫「なんだ」
照「松実さんと仲直り出来た?」
菫「……そもそも仲違いなんてしてないんだが」
照「あ、そうなんだ……じゃあ質問変えるね」
照「松実さんと何か進展はあった?」
菫「なっ……」
照「答えたく無いなら無理には訊かないけど」
菫「ど、どういうことだ……? 何をどこまで知ってる……?」
照「何も知らない。だから訊いてる」
菫「……」
照「キスくらいはした?」
菫「はぁ!?」
照「してないんだ……」
菫「するわけないだろ!!?」カァァ
照「じゃあ告白は?」
菫「さ、さっきから何を言って……」
照「もしかして……何もなかったの?」
菫「あ、あるわけないだろ……」
照「一晩同じ部屋で過ごしたのに?」
菫「……」
照「はぁ……松実さん可哀想……」
照「キスくらいはした?」
菫「はぁ!?」
照「してないんだ……」
菫「するわけないだろ!!?」カァァ
照「じゃあ告白は?」
菫「さ、さっきから何を言って……」
照「もしかして……何もなかったの?」
菫「あ、あるわけないだろ……」
照「一晩同じ部屋で過ごしたのに?」
菫「……」
照「はぁ……松実さん可哀想……」
菫「どうして宥が可哀想なんだ」
照「勇気出したのに菫が応えてくれなかったから」
菫「お前、本当にどこまで知って……」ジト
玄「お待たせしましたー」タタ
照「あ、玄さん来た」
菫「早いな……さっき行ったばかりなのに」
玄「傘のついでにお土産も持って来たんで、帰って食べてください」ニコ
照「おお……ありがとうございます玄さん」
菫「何から何まですまないな……最後まで頭が上がらないよ」
玄「気にしないでください。好きでやっていることなんで」ニコ
照「勇気出したのに菫が応えてくれなかったから」
菫「お前、本当にどこまで知って……」ジト
玄「お待たせしましたー」タタ
照「あ、玄さん来た」
菫「早いな……さっき行ったばかりなのに」
玄「傘のついでにお土産も持って来たんで、帰って食べてください」ニコ
照「おお……ありがとうございます玄さん」
菫「何から何まですまないな……最後まで頭が上がらないよ」
玄「気にしないでください。好きでやっていることなんで」ニコ
玄「おねえちゃーん、弘世さんたち帰っちゃうよー」
宥「ま、待って……!」タタ…
玄「ふふ、早く早くー」
照「すごい走ってる……」
玄「忘れ物に気付いた時から大慌てでしたからね」アハハ
菫「少しくらいなら待つと言ったのにな……」
宥「はぁ……ま、待たせちゃって……はぁ……ごめんなさい……」
照「松実さんも早かった。全然待ってない」
菫「大丈夫か宥? 随分と息を切らしてるが……」
宥「大丈夫……少し走っただけだから……」ニコ…
玄「お姉ちゃんが廊下走るところなんて初めてみたかも」アハハ
宥「ま、待って……!」タタ…
玄「ふふ、早く早くー」
照「すごい走ってる……」
玄「忘れ物に気付いた時から大慌てでしたからね」アハハ
菫「少しくらいなら待つと言ったのにな……」
宥「はぁ……ま、待たせちゃって……はぁ……ごめんなさい……」
照「松実さんも早かった。全然待ってない」
菫「大丈夫か宥? 随分と息を切らしてるが……」
宥「大丈夫……少し走っただけだから……」ニコ…
玄「お姉ちゃんが廊下走るところなんて初めてみたかも」アハハ
照「松実さんは何を取りに行ったの?」
宥「二人に渡したい物があって、それを……」ハァハァ
菫「渡したい物?」
宥「宮永さん」
照「?」
宥「良かったらこれ、受け取ってください」スッ
照「これは……手袋?」
宥「少し前に手芸部の課題で作った物で……」
宥「宮永さん手袋着けてなかったから、もし良かったらと思って……」
照「ってことは、松実さんの手作り……」
宥「は、はい……」
照「……ありがとう。すごく嬉しい」ニコ
宥「二人に渡したい物があって、それを……」ハァハァ
菫「渡したい物?」
宥「宮永さん」
照「?」
宥「良かったらこれ、受け取ってください」スッ
照「これは……手袋?」
宥「少し前に手芸部の課題で作った物で……」
宥「宮永さん手袋着けてなかったから、もし良かったらと思って……」
照「ってことは、松実さんの手作り……」
宥「は、はい……」
照「……ありがとう。すごく嬉しい」ニコ
照「手作り手袋なんて初めて貰った……大切に使うね」
宥「昨日のお礼としては足りないかもだけど……」
照「そんな。お礼だなんて……」
菫「……」ジトー…
玄(弘世さんから黒いオーラが……)アハハ
照(私の視界に入る位置で睨むのはやめて欲しい)
宥「それと……菫ちゃん」
菫「っ……な、なんだ?」
宥「菫ちゃんにも渡したい物があって……」
菫「私に?」
宥「昨日のお礼としては足りないかもだけど……」
照「そんな。お礼だなんて……」
菫「……」ジトー…
玄(弘世さんから黒いオーラが……)アハハ
照(私の視界に入る位置で睨むのはやめて欲しい)
宥「それと……菫ちゃん」
菫「っ……な、なんだ?」
宥「菫ちゃんにも渡したい物があって……」
菫「私に?」
宥「これ、なんだけど……」スッ
菫「……マフラー?」
宥「それも私が作った物で……菫ちゃんにずっと渡そうと思ってて……」
菫(宥の手作りマフラー……)
宥「気に入らない、かな……?」
菫「とんでもない。すごく嬉しいよ……本当に嬉しい……」
照(菫泣きそうになってる……)
玄(紺色にピンクの刺繍……)フフ
宥「今も雪が降ってるから、気を付けて帰ってね」
宥「傘はまた学校で会った時に渡してくれればいいから」ニコ
菫「本当に何から何までありがとう……二人とも世話になったな」
玄「なんならもう一晩泊まって行って貰ってもいいですよ?」アハハ
菫「……マフラー?」
宥「それも私が作った物で……菫ちゃんにずっと渡そうと思ってて……」
菫(宥の手作りマフラー……)
宥「気に入らない、かな……?」
菫「とんでもない。すごく嬉しいよ……本当に嬉しい……」
照(菫泣きそうになってる……)
玄(紺色にピンクの刺繍……)フフ
宥「今も雪が降ってるから、気を付けて帰ってね」
宥「傘はまた学校で会った時に渡してくれればいいから」ニコ
菫「本当に何から何までありがとう……二人とも世話になったな」
玄「なんならもう一晩泊まって行って貰ってもいいですよ?」アハハ
照「本当はそうしたいんだけど、妹たちが帰って来いってうるさくて……」
玄「なら弘世さんだけでも……」チラ
宥「く、玄ちゃんっ!」
玄「ふふ、冗談だよー」
菫「次は年明けにでもお邪魔させてもらうよ」
宥「うん……楽しみにしてるね」ニコ
玄「宮永さんも……また来てくださいね」
照「喜んで」ニコ
玄「なら弘世さんだけでも……」チラ
宥「く、玄ちゃんっ!」
玄「ふふ、冗談だよー」
菫「次は年明けにでもお邪魔させてもらうよ」
宥「うん……楽しみにしてるね」ニコ
玄「宮永さんも……また来てくださいね」
照「喜んで」ニコ
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