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元スレ野明「後藤隊長が765プロに出向?!」
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【特車二課 会議室 8:00】
太田「どどどどういう事ですか南雲隊長ぉ!」
野明「まさかアイドルデビューとか?」
遊馬「ばーか、そんな訳あるかよ」
進士「しかし、警部補クラスが芸能プロダクションに出向というのはどうも妙ですね」
山崎「ぼくたち、どうなっちゃうんでしょうか……」
熊耳「出向の期間は?」
南雲「静かに! 今からその説明をします!」
――――
――
―
太田「どどどどういう事ですか南雲隊長ぉ!」
野明「まさかアイドルデビューとか?」
遊馬「ばーか、そんな訳あるかよ」
進士「しかし、警部補クラスが芸能プロダクションに出向というのはどうも妙ですね」
山崎「ぼくたち、どうなっちゃうんでしょうか……」
熊耳「出向の期間は?」
南雲「静かに! 今からその説明をします!」
――――
――
―
南雲「――以上が本庁からの通達です。期間は今日から1か月間と聞いているわ」
進士「つまり、この前の週刊誌記事が原因の綱紀粛正の一環って訳ですか」
野明「週刊誌? あぁ、ひなたぼっこ撮られちゃったアレか」
遊馬「でも、それで隊長を芸能プロダクションに出向させるっていうのがどうも結びつかないんだよな」
熊耳「お役所意識の改善が目的であれば、製造業が最適だと思うのですが」
南雲「レイバー産業に絡んでる企業に出向なんてしたら別の疑惑を持たれるわ」
進士「癒着ですか。確かに、現場からの意見は結構重視されますからねぇ」
野明「それで芸能プロダクションかぁ」
篠原「今や製造業は多かれ少なかれレイバーに関わってるからなぁ」
進士「大手で積極的じゃないのは水瀬グループ位でしょうね」
篠原「その水瀬にしても、水瀬建機は篠原重工からOEM供給受けてるからな」
進士「つまり、この前の週刊誌記事が原因の綱紀粛正の一環って訳ですか」
野明「週刊誌? あぁ、ひなたぼっこ撮られちゃったアレか」
遊馬「でも、それで隊長を芸能プロダクションに出向させるっていうのがどうも結びつかないんだよな」
熊耳「お役所意識の改善が目的であれば、製造業が最適だと思うのですが」
南雲「レイバー産業に絡んでる企業に出向なんてしたら別の疑惑を持たれるわ」
進士「癒着ですか。確かに、現場からの意見は結構重視されますからねぇ」
野明「それで芸能プロダクションかぁ」
篠原「今や製造業は多かれ少なかれレイバーに関わってるからなぁ」
進士「大手で積極的じゃないのは水瀬グループ位でしょうね」
篠原「その水瀬にしても、水瀬建機は篠原重工からOEM供給受けてるからな」
山崎「あの、後藤隊長がいない間の第二小隊長は誰なんでしょう?」
南雲「後藤警部補出向中は、私が第二小隊長を兼任します」
遊馬「げ」
野明「うへぇ」
進士「長い1ヶ月になりそうですねぇ……」
太田「なんだ貴様らその態度は! たるんどるぞ!」
南雲「そのたるんだ態度をこの1ヶ月でビシバシ鍛えなおしていきますからね」
熊耳「兼任と言っても、同時に2か所で事件が発生した場合はどうするおつもりですか?」
進士「当直任務なんて、ずっと出ずっぱりになっちゃいますよ」
南雲「熊耳巡査部長には第二小隊隊長補佐としてサポートしてもらいます」
熊耳「当直時や現場での運用指揮は私が行う、という事ですか?」
南雲「そうね。二号機バックアップとは兼任という形になるわ」
熊耳「了解しました」
南雲「後藤警部補出向中は、私が第二小隊長を兼任します」
遊馬「げ」
野明「うへぇ」
進士「長い1ヶ月になりそうですねぇ……」
太田「なんだ貴様らその態度は! たるんどるぞ!」
南雲「そのたるんだ態度をこの1ヶ月でビシバシ鍛えなおしていきますからね」
熊耳「兼任と言っても、同時に2か所で事件が発生した場合はどうするおつもりですか?」
進士「当直任務なんて、ずっと出ずっぱりになっちゃいますよ」
南雲「熊耳巡査部長には第二小隊隊長補佐としてサポートしてもらいます」
熊耳「当直時や現場での運用指揮は私が行う、という事ですか?」
南雲「そうね。二号機バックアップとは兼任という形になるわ」
熊耳「了解しました」
南雲「説明は以上、解散!」
野明「あ、あの! 後藤隊長今日はまだ来てないみたいですけど……」
南雲「言ったでしょう。『期間は今日から1ヶ月間』って」
野明「じゃ、もう765プロに行っちゃったんだ……」
遊馬「ちっ、もっと早く知ってりゃサインの1つも頼めたのに」
南雲「そういう輩が大量に出るだろうから直前まで知らせないようにという上からの通達もあったのよ」
進士「徹底してますねぇ。今頃後藤隊長は可愛い女の子達に囲まれてる頃でしょうかね」
野明「あ、あの! 後藤隊長今日はまだ来てないみたいですけど……」
南雲「言ったでしょう。『期間は今日から1ヶ月間』って」
野明「じゃ、もう765プロに行っちゃったんだ……」
遊馬「ちっ、もっと早く知ってりゃサインの1つも頼めたのに」
南雲「そういう輩が大量に出るだろうから直前まで知らせないようにという上からの通達もあったのよ」
進士「徹底してますねぇ。今頃後藤隊長は可愛い女の子達に囲まれてる頃でしょうかね」
【765プロ事務所 社長室 8:30】
高木「本来であればさっそくわが社のアイドル達をご紹介したい所なのですが、その前にお話したい事がありまして」
後藤「事情が事情ですからな。この度はご迷惑をおかけすることになって申し訳ありません」
高木「いやいや! 今回の件はむしろわが社にとってある意味チャンスだと思っているのですよ」
後藤「チャンスですか」
高木「はい。わが社は最近男性プロデューサーを1名採用しまして、計2名のプロデューサーでで12名のアイドルをプロデュースしております」
後藤「アイドルの数に対してプロデューサーの数が随分少ない気がしますな」
高木「はい。でも当分は今の体制で行きたいと考えております。その為のお手伝いを後藤警部補にはしていただきたい」
後藤「とは言われましても、今まで泥臭い事しかしてこなかったもので。華やかなお仕事のお役に立てるかどうか」
高木「今回のきっかけとなった雑誌、私も読ませて頂きました。屋上で日光浴をする特車二課第二小隊の方々の記事です」
後藤「お恥ずかしい話です」
高木「本来であればさっそくわが社のアイドル達をご紹介したい所なのですが、その前にお話したい事がありまして」
後藤「事情が事情ですからな。この度はご迷惑をおかけすることになって申し訳ありません」
高木「いやいや! 今回の件はむしろわが社にとってある意味チャンスだと思っているのですよ」
後藤「チャンスですか」
高木「はい。わが社は最近男性プロデューサーを1名採用しまして、計2名のプロデューサーでで12名のアイドルをプロデュースしております」
後藤「アイドルの数に対してプロデューサーの数が随分少ない気がしますな」
高木「はい。でも当分は今の体制で行きたいと考えております。その為のお手伝いを後藤警部補にはしていただきたい」
後藤「とは言われましても、今まで泥臭い事しかしてこなかったもので。華やかなお仕事のお役に立てるかどうか」
高木「今回のきっかけとなった雑誌、私も読ませて頂きました。屋上で日光浴をする特車二課第二小隊の方々の記事です」
後藤「お恥ずかしい話です」
高木「あの写真を見て、我が765プロと第二小隊の方々とはどうも似ている部分がありそうだと思いまして」
後藤「はぁ、似ている部分ですか。確かにアイドル顔負けの個性を持った連中ではありますが」
高木「私は、アイドル達の自主性を出来る限り優先させてあげたいと思っているんですよ」
後藤「しかし、自主性が事務所としての方針に背く場合もあるでしょう」
高木「もちろん私の理想とするアイドル像はあります。しかし、それを実現する為にアイドルをチェスの駒のように扱ったりはしたくないのです」
後藤「ほぅ」
高木「一人ひとりでは出来ない事も、お互い支え合って、団結して乗り越えていってほしい。その為に『大人』はあれこれ口出しすべきではない」
後藤「なるほど。『大人』ね」
高木「はい。アイドル達と同じ目線に立って一緒に成長していってくれるプロデューサーが、わが社には必要だったのです」
後藤「はぁ、似ている部分ですか。確かにアイドル顔負けの個性を持った連中ではありますが」
高木「私は、アイドル達の自主性を出来る限り優先させてあげたいと思っているんですよ」
後藤「しかし、自主性が事務所としての方針に背く場合もあるでしょう」
高木「もちろん私の理想とするアイドル像はあります。しかし、それを実現する為にアイドルをチェスの駒のように扱ったりはしたくないのです」
後藤「ほぅ」
高木「一人ひとりでは出来ない事も、お互い支え合って、団結して乗り越えていってほしい。その為に『大人』はあれこれ口出しすべきではない」
後藤「なるほど。『大人』ね」
高木「はい。アイドル達と同じ目線に立って一緒に成長していってくれるプロデューサーが、わが社には必要だったのです」
後藤「それが新しく入社したプロデューサーだと」
高木「ゆくゆくはそうなって欲しいのですが、正直に言って彼は未熟です。後藤警部補には彼のサポートをしていただきたいのです」
後藤「買いかぶりすぎではありませんか? 日光浴の記事は、私の放任主義がもたらした結果だとか言われていますし、何より私も『大人』だ」
高木「はい。ですから、『子供』達が困った時に『大人』としてのアドバイスをしてもらいたいのです」
後藤「困ってから、アドバイス、ね」
高木「はい。私からではどうしても命令になりますし、解決してしまっては彼らの為になりません」
後藤「なるほど、分かりました。税金泥棒と言われない程度には働いてみましょう」
高木「では、さっそく他のみんなにも紹介しましょう。すでに全員そろっているはずです」
高木「ゆくゆくはそうなって欲しいのですが、正直に言って彼は未熟です。後藤警部補には彼のサポートをしていただきたいのです」
後藤「買いかぶりすぎではありませんか? 日光浴の記事は、私の放任主義がもたらした結果だとか言われていますし、何より私も『大人』だ」
高木「はい。ですから、『子供』達が困った時に『大人』としてのアドバイスをしてもらいたいのです」
後藤「困ってから、アドバイス、ね」
高木「はい。私からではどうしても命令になりますし、解決してしまっては彼らの為になりません」
後藤「なるほど、分かりました。税金泥棒と言われない程度には働いてみましょう」
高木「では、さっそく他のみんなにも紹介しましょう。すでに全員そろっているはずです」
【765プロ事務所 9:00】
P「これで全員集まったな」
律子「何があるんですか? 私何も聞いてないんですけど、小鳥さんは?」
小鳥「私も何も……。社長からは全員集めておいてほしいとしか」
社長「あー、全員揃ってるかね?」
律子「はい社長。それで、今日はなぜ皆を……ってそちらの方は?」
社長「紹介しよう。こちらは後藤警部補。警視庁警備部特化車両二課第二小隊の隊長を務めていらっしゃる」
後藤「どうも、後藤です」
P「これで全員集まったな」
律子「何があるんですか? 私何も聞いてないんですけど、小鳥さんは?」
小鳥「私も何も……。社長からは全員集めておいてほしいとしか」
社長「あー、全員揃ってるかね?」
律子「はい社長。それで、今日はなぜ皆を……ってそちらの方は?」
社長「紹介しよう。こちらは後藤警部補。警視庁警備部特化車両二課第二小隊の隊長を務めていらっしゃる」
後藤「どうも、後藤です」
雪歩「お、男の人……!」
P「け、警察の方ですか……」
亜美「兄ちゃん……素直に白状した方がいいよ」
真美「今ならまだ罪は軽いよ」
伊織「あんたとも短い付き合いだったわね」
やよい「プロデューサーさん、逮捕されちゃうんですかぁ?!」
P「なんでそうなる! 俺は悪い事はしてない! ……多分」
真「なんでそこで弱気になるかな」
社長「うぉっほん! もちろん、この場の誰かを逮捕しに来たわけじゃない」
小鳥「それでは、どういったご用件でこちらに?」
社長「これから1ヶ月間、後藤警部補に我が765プロの仕事のお手伝いをして頂く事になった」
一同「えぇぇぇぇ?!」
律子「あ、あの! 何で警察の方がお手伝いに?」
後藤「それについては私から説明しましょう。そもそも事の発端は――」
P「け、警察の方ですか……」
亜美「兄ちゃん……素直に白状した方がいいよ」
真美「今ならまだ罪は軽いよ」
伊織「あんたとも短い付き合いだったわね」
やよい「プロデューサーさん、逮捕されちゃうんですかぁ?!」
P「なんでそうなる! 俺は悪い事はしてない! ……多分」
真「なんでそこで弱気になるかな」
社長「うぉっほん! もちろん、この場の誰かを逮捕しに来たわけじゃない」
小鳥「それでは、どういったご用件でこちらに?」
社長「これから1ヶ月間、後藤警部補に我が765プロの仕事のお手伝いをして頂く事になった」
一同「えぇぇぇぇ?!」
律子「あ、あの! 何で警察の方がお手伝いに?」
後藤「それについては私から説明しましょう。そもそも事の発端は――」
後藤「――という訳で、しばらくこちらにお世話になることになった、と。みなさん、一つよろしく」
P「はぁ、事情は大体理解できました」
やよい「うぅ、何が何やらさっぱりです……」
P「後で俺が教えてあげるから」
やよい「ありがとうございますー!」
亜美「要するに、おっちゃんの所のサボりを雑誌にすっぱ抜かれたから、うちでおべんきょーする、って事?」
律子「こら亜美! 失礼でしょうが!」
後藤「あー、平たく言えばそういう事だな」
亜美「そっかー。おっちゃんも大変だねぇ」
真美「こーきしゅくせーって奴だね」
後藤「そういう事。公僕って意外と大変なのよ」
春香「さっそく意気投合してるね」
千早「怖い人ではないのかもしれないわ」
P「はぁ、事情は大体理解できました」
やよい「うぅ、何が何やらさっぱりです……」
P「後で俺が教えてあげるから」
やよい「ありがとうございますー!」
亜美「要するに、おっちゃんの所のサボりを雑誌にすっぱ抜かれたから、うちでおべんきょーする、って事?」
律子「こら亜美! 失礼でしょうが!」
後藤「あー、平たく言えばそういう事だな」
亜美「そっかー。おっちゃんも大変だねぇ」
真美「こーきしゅくせーって奴だね」
後藤「そういう事。公僕って意外と大変なのよ」
春香「さっそく意気投合してるね」
千早「怖い人ではないのかもしれないわ」
美希「もしかしておじさんもプロデューサーになるの?」
社長「いや、後藤警部補にはプロデューサー2名や音無君のお手伝いをしてもらう」
貴音「なるほど、事情は理解できました。して、この方はなんとお呼びすれば?」
響「警部補、なんて付けて呼ぶとちょっと物々しい感じがするぞ」
春香「あの、特車二課では何て呼ばれてたんですか?」
後藤「『隊長』が一番多かったかな。後は『後藤さん』とか。改まった場じゃなきゃそんなもんだよ」
亜美「『隊長』だって真美!」
真美「チョーかっこいーよね亜美!」
亜美真美「よろしくお願いします隊長!」
P「お前らな……。役職で呼ぶと物々しいって話したばっかりだろうが」
後藤「ま、いいんじゃない? 事務所の外でアイドル達と一緒に行動することはない訳だし」
あずさ「あら、そうなんですか? 残念です~」
社長「いや、後藤警部補にはプロデューサー2名や音無君のお手伝いをしてもらう」
貴音「なるほど、事情は理解できました。して、この方はなんとお呼びすれば?」
響「警部補、なんて付けて呼ぶとちょっと物々しい感じがするぞ」
春香「あの、特車二課では何て呼ばれてたんですか?」
後藤「『隊長』が一番多かったかな。後は『後藤さん』とか。改まった場じゃなきゃそんなもんだよ」
亜美「『隊長』だって真美!」
真美「チョーかっこいーよね亜美!」
亜美真美「よろしくお願いします隊長!」
P「お前らな……。役職で呼ぶと物々しいって話したばっかりだろうが」
後藤「ま、いいんじゃない? 事務所の外でアイドル達と一緒に行動することはない訳だし」
あずさ「あら、そうなんですか? 残念です~」
後藤「警察の人間だって知ってる人もいるから、アイドルと一緒の所見られると何かと面倒になりそうなんだわ」
貴音「警察とアイドル……三流週刊誌の良いネタとなりましょう」
P「呼び方は常識の範囲内で各自に任せよう。後藤さんは俺らをどう呼びましょう?」
後藤「部下は苗字を呼び捨てで呼んでたけど、これもそっちにまかせるよ」
律子「いいんじゃないですか、それで。社長除けば最年長な訳だし」
P「よし、そうと決まれば各自自己紹介だな。まずは――」
貴音「警察とアイドル……三流週刊誌の良いネタとなりましょう」
P「呼び方は常識の範囲内で各自に任せよう。後藤さんは俺らをどう呼びましょう?」
後藤「部下は苗字を呼び捨てで呼んでたけど、これもそっちにまかせるよ」
律子「いいんじゃないですか、それで。社長除けば最年長な訳だし」
P「よし、そうと決まれば各自自己紹介だな。まずは――」
【翌日 765プロ事務所 7:00】
小鳥「おはようございまーす」
後藤「はいおはようさん」
小鳥「ご、後藤さん! もう来てたんですか?」
後藤「おじさんになると朝が早くてね」
小鳥「またまた……。今お茶淹れますね。それともコーヒーの方がいいですか?」
後藤「コーヒーかな。そうだ、淹れ方、教えてもらえる?」
小鳥「いいですけど、お茶とかコーヒー位私が淹れますよ?」
後藤「一応新入りだし、一番飲む事になると思うからね。自分の分位は淹れるさ」
小鳥「そうですか? では……。コーヒー豆はここに挽いたのがあるので――」
小鳥「おはようございまーす」
後藤「はいおはようさん」
小鳥「ご、後藤さん! もう来てたんですか?」
後藤「おじさんになると朝が早くてね」
小鳥「またまた……。今お茶淹れますね。それともコーヒーの方がいいですか?」
後藤「コーヒーかな。そうだ、淹れ方、教えてもらえる?」
小鳥「いいですけど、お茶とかコーヒー位私が淹れますよ?」
後藤「一応新入りだし、一番飲む事になると思うからね。自分の分位は淹れるさ」
小鳥「そうですか? では……。コーヒー豆はここに挽いたのがあるので――」
【同 7:30】
春香「おはようございまーす!」
小鳥「春香ちゃんおはよう」
後藤「おはよう。天海は来るの早いな。今日の予定は午後からのボイストレーニングだけじゃなかったか?」
春香「あ、後藤さんおはようございます。えへへ、なるべく事務所に顔出すようにしてるんです」
後藤「ふーん。あ、コーヒー飲む?」
春香「え? あの、その、頂ます」
後藤「ほい。砂糖とミルクは適当に入れちゃって」
春香「あ、ありがとうございます。すいません、私ったら年上の人にこんなことさせちゃって……」
後藤「同僚の分のコーヒー淹れる位なら特車二課でもやってたし、気にしなくてもいいよ」
春香「おはようございまーす!」
小鳥「春香ちゃんおはよう」
後藤「おはよう。天海は来るの早いな。今日の予定は午後からのボイストレーニングだけじゃなかったか?」
春香「あ、後藤さんおはようございます。えへへ、なるべく事務所に顔出すようにしてるんです」
後藤「ふーん。あ、コーヒー飲む?」
春香「え? あの、その、頂ます」
後藤「ほい。砂糖とミルクは適当に入れちゃって」
春香「あ、ありがとうございます。すいません、私ったら年上の人にこんなことさせちゃって……」
後藤「同僚の分のコーヒー淹れる位なら特車二課でもやってたし、気にしなくてもいいよ」
P「おはようございます。あ、後藤さん早いですね」
後藤「はい、おはようさん。コーヒーあるけど飲む?」
小鳥「今度は私が用意しますよ」
P「お願いします。……今度は?」
春香「これ、後藤さんが淹れてくれたんですよ!」
P「そ、そうだったんですか。すいません、こんな雑用みたいな事させて」
後藤「雑用って事ぁないでしょ。自分が飲む分淹れたついでだし」
P「俺、警察とかてっきり専用のお茶係とかいるものと思ってました」
後藤「金食い部署にそんな人いないって。食事も茶坊主も隊員の当番制だし」
春香「へぇ、そうだったんですね」
後藤「はい、おはようさん。コーヒーあるけど飲む?」
小鳥「今度は私が用意しますよ」
P「お願いします。……今度は?」
春香「これ、後藤さんが淹れてくれたんですよ!」
P「そ、そうだったんですか。すいません、こんな雑用みたいな事させて」
後藤「雑用って事ぁないでしょ。自分が飲む分淹れたついでだし」
P「俺、警察とかてっきり専用のお茶係とかいるものと思ってました」
後藤「金食い部署にそんな人いないって。食事も茶坊主も隊員の当番制だし」
春香「へぇ、そうだったんですね」
小鳥「はい、プロデューサーさんのコーヒーです」
P「ありがとうございます」
後藤「警部補ってついてはいても、出世コースから外れた場末部署にいるからね。特別な待遇なんてないさ」
春香「でも、あのパトレイバー部隊の隊長さんなんですよね?」
小鳥「98式AVって、最新機種じゃないですか。それで場末の部署だなんて」
後藤「色々と問題児集団でもあるからね。どっちにしろ、湯水のようにお金使える環境じゃないさ」
P「なるほど……。懐具合はうちも厳しいですからね」
小鳥「でも、竜宮小町がデビューしましたし、お金的にだんだん余裕もできるんじゃないですか?」
律子「その通りです! その為にもこれから頑張らなきゃですよ」
P「うわっ! 律子いつの間に」
律子「おはようございます! 結構早く来たつもりだったんだけどなぁ」
春香「律子さん、コーヒー淹れますよ」
律子「うん、お願い」
P「ありがとうございます」
後藤「警部補ってついてはいても、出世コースから外れた場末部署にいるからね。特別な待遇なんてないさ」
春香「でも、あのパトレイバー部隊の隊長さんなんですよね?」
小鳥「98式AVって、最新機種じゃないですか。それで場末の部署だなんて」
後藤「色々と問題児集団でもあるからね。どっちにしろ、湯水のようにお金使える環境じゃないさ」
P「なるほど……。懐具合はうちも厳しいですからね」
小鳥「でも、竜宮小町がデビューしましたし、お金的にだんだん余裕もできるんじゃないですか?」
律子「その通りです! その為にもこれから頑張らなきゃですよ」
P「うわっ! 律子いつの間に」
律子「おはようございます! 結構早く来たつもりだったんだけどなぁ」
春香「律子さん、コーヒー淹れますよ」
律子「うん、お願い」
律子「で、何の話してたんですか?」
P「うちも特車二課も懐事情は同じって話してたんだ」
後藤「少ない人数とお金で組織回さなきゃいんだ。出来ることは自分たちで協力してやらなきゃ」
春香「えへへ、うちもアイドル自らお茶淹れたりするから同じですね」
律子「プロデューサーも少ない上に事務員は小鳥さんだけですもんね。」
小鳥「大変なんですよ~。だから領収書は早めに提出して下さいね。この前みたいに一気にドバっとはなしですよ」
P「うっ」
律子「気を付けます……」
P「うちも特車二課も懐事情は同じって話してたんだ」
後藤「少ない人数とお金で組織回さなきゃいんだ。出来ることは自分たちで協力してやらなきゃ」
春香「えへへ、うちもアイドル自らお茶淹れたりするから同じですね」
律子「プロデューサーも少ない上に事務員は小鳥さんだけですもんね。」
小鳥「大変なんですよ~。だから領収書は早めに提出して下さいね。この前みたいに一気にドバっとはなしですよ」
P「うっ」
律子「気を付けます……」
P「そういえば後藤さん、もしかしてアイドルの顔と名前覚えてしまったんですか?」
後藤「昨日自己紹介された後、アイドル紹介のビデオを見させてもらったからね」
P「それってもしかして、俺が入社直後に撮ったやつですか?」
後藤「多分そうじゃないかな」
春香「そういえばあれ、カメラマンがプロデューサーさんだって皆知らなかったんですよね」
P「あの後なぜか俺だけ執拗に責められたんだよな……」
後藤「アイドルとしてだけじゃなく、事務所での普段の一面も見ることができたから、理解も早かったよ」
P「そ、そういって頂けると俺も嬉しいです」
春香「顔だけじゃないですよね。スケジュールも覚えてくれたんですか?」
P「えっ? そうなのか?」
後藤「昨日自己紹介された後、アイドル紹介のビデオを見させてもらったからね」
P「それってもしかして、俺が入社直後に撮ったやつですか?」
後藤「多分そうじゃないかな」
春香「そういえばあれ、カメラマンがプロデューサーさんだって皆知らなかったんですよね」
P「あの後なぜか俺だけ執拗に責められたんだよな……」
後藤「アイドルとしてだけじゃなく、事務所での普段の一面も見ることができたから、理解も早かったよ」
P「そ、そういって頂けると俺も嬉しいです」
春香「顔だけじゃないですよね。スケジュールも覚えてくれたんですか?」
P「えっ? そうなのか?」
春香「はい。私の予定が午後からだって、ホワイトボード見ずに言ってくれたんですよ」
後藤「出向と言っても形だけのパフォーマンスだけど、やることはやらなきゃな」
律子「さすがですね。私たちも見習わないと……と、やることって、何をやってもらえばいいのかな」
P「俺たちのサポート、でしたよね。でも現場とか外に付いていくのはまずいと」
律子「営業とかは確実にNGだし、局に出入りする類の仕事もダメですね」
P「トレーニングの送り迎え……も外に出るからダメか」
小鳥「車から下りなければ大丈夫じゃないですか?」
律子「う~ん、変な記者が張り付くとも限らないけど……」
P「律子が竜宮小町専属になる分、手薄になるかもしれません。その時はサポートお願いします」
後藤「はい了解」
後藤「出向と言っても形だけのパフォーマンスだけど、やることはやらなきゃな」
律子「さすがですね。私たちも見習わないと……と、やることって、何をやってもらえばいいのかな」
P「俺たちのサポート、でしたよね。でも現場とか外に付いていくのはまずいと」
律子「営業とかは確実にNGだし、局に出入りする類の仕事もダメですね」
P「トレーニングの送り迎え……も外に出るからダメか」
小鳥「車から下りなければ大丈夫じゃないですか?」
律子「う~ん、変な記者が張り付くとも限らないけど……」
P「律子が竜宮小町専属になる分、手薄になるかもしれません。その時はサポートお願いします」
後藤「はい了解」
小鳥「そうなると普段は私と一緒に事務、って感じですか?」
律子「そうなっちゃいますね。トラブルがなければアイドル達の話し相手で終わっちゃうかも……」
後藤「それで終わるに越したことはないさ。警察の為に民間企業に無理して仕事作らせる訳にもいかないんだし」
P「すいません、俺たちもアイドルたちも、出来るだけ後藤さんから色々教えてもらう機会を作るようにしますよ」
律子「現役レイバー隊長に組織や人事について教えてもらう機会なんて、そうそうありませんからね」
後藤「あんまり見習わない方がいいかもしれないよ。週刊誌に変な記事書かれちゃうかもしれない」
小鳥「その変な記事ってもしかして今週号のJ-WATCHですか?」
P「『屋根の上の油売り』って記事でしたよね」
小鳥「警察が平和な分には結構だと思うんですけどね」
後藤「ねぇ」
律子「まぁ、マスコミの目のある所で堂々と、ってのはちょっとアレですけど……」
小鳥「特車二課でニュースって、もっと大きな事やらかした時かと思ってましたから、ちょっと拍子抜けです」
後藤(この子結構詳しいな)
律子「そうなっちゃいますね。トラブルがなければアイドル達の話し相手で終わっちゃうかも……」
後藤「それで終わるに越したことはないさ。警察の為に民間企業に無理して仕事作らせる訳にもいかないんだし」
P「すいません、俺たちもアイドルたちも、出来るだけ後藤さんから色々教えてもらう機会を作るようにしますよ」
律子「現役レイバー隊長に組織や人事について教えてもらう機会なんて、そうそうありませんからね」
後藤「あんまり見習わない方がいいかもしれないよ。週刊誌に変な記事書かれちゃうかもしれない」
小鳥「その変な記事ってもしかして今週号のJ-WATCHですか?」
P「『屋根の上の油売り』って記事でしたよね」
小鳥「警察が平和な分には結構だと思うんですけどね」
後藤「ねぇ」
律子「まぁ、マスコミの目のある所で堂々と、ってのはちょっとアレですけど……」
小鳥「特車二課でニュースって、もっと大きな事やらかした時かと思ってましたから、ちょっと拍子抜けです」
後藤(この子結構詳しいな)
律子「さて、後藤さんもいるし、お互いの今日の予定を確認しておきましょうか」
P「俺の方は午前中は外で営業、13時から春香と千早のボイストレーニング、終わったら一緒にTV局に顔出してみるよ」
律子「竜宮小町の方は、午前中に雑誌取材が2件、どっちも外ですね。午後はダンススタジオで振付の確認です」
後藤「タイトだな」
小鳥「竜宮小町がデビューしてからはずっとこんな感じですよ」
P「……」
後藤(ま、気にはなるわな)
律子「その後4人で衣装の打ち合わせもやっちゃいますから、帰りは夕方過ぎると思います。小鳥さんからは?」
小鳥「昨日律子さんが帰った後、さくらTVのディレクターさんから律子さんに電話が。今日中に連絡が欲しいそうです」
律子「あー、あの件か。了解しました。時間見つけて連絡入れます」
P「俺の方は午前中は外で営業、13時から春香と千早のボイストレーニング、終わったら一緒にTV局に顔出してみるよ」
律子「竜宮小町の方は、午前中に雑誌取材が2件、どっちも外ですね。午後はダンススタジオで振付の確認です」
後藤「タイトだな」
小鳥「竜宮小町がデビューしてからはずっとこんな感じですよ」
P「……」
後藤(ま、気にはなるわな)
律子「その後4人で衣装の打ち合わせもやっちゃいますから、帰りは夕方過ぎると思います。小鳥さんからは?」
小鳥「昨日律子さんが帰った後、さくらTVのディレクターさんから律子さんに電話が。今日中に連絡が欲しいそうです」
律子「あー、あの件か。了解しました。時間見つけて連絡入れます」
小鳥「お願いします。それと、竜宮小町宛のファンレターがいっぱいなので、仕分けと事前チェックを手伝ってもらいたいんですが」
後藤「お手伝いしましょう」
律子「変なのが入ってないか磁石でチェックした後、封だけ切っておいてもらえますか? 中身は私が確認します」
P「一日ずっと外だろ。大変じゃないか?」
律子「私の企画ですし、変なのがないかだけざっと目を通すだけですから」
P「そうか……。後藤さんは事務所でフォローをお願いします」
後藤「了解。事務的な事は一通り聞いてあるし、ま、大丈夫でしょう」
律子「よーし、それじゃ今日も一日頑張っていきましょう!」
後藤「お手伝いしましょう」
律子「変なのが入ってないか磁石でチェックした後、封だけ切っておいてもらえますか? 中身は私が確認します」
P「一日ずっと外だろ。大変じゃないか?」
律子「私の企画ですし、変なのがないかだけざっと目を通すだけですから」
P「そうか……。後藤さんは事務所でフォローをお願いします」
後藤「了解。事務的な事は一通り聞いてあるし、ま、大丈夫でしょう」
律子「よーし、それじゃ今日も一日頑張っていきましょう!」
【同 8:00】
あずさ「おはようございます~」
伊織「もぅ! 道に迷ったあずさ拾ったおかげで着いたのギリギリじゃない!」
亜美「そう言いつつ見捨てないいおりんは優しいですな」
真美「ツンデレですな」
伊織「ちょっとあんた達ねぇ!」
律子「朝から騒がないの! 時間ないんだから……。竜宮小町の3人はもうすぐ出かけるから準備するのよ」
亜美「はーい。あ、隊長だ! おはようございます隊長!」
真美「おはようございます隊長! 双海亜美、双海真美両名、ただいま到着しました!」
後藤「はいおはよう」
亜美「もー、それじゃダメダメだよ隊長!」
真美「部下にシメシが付きませんぞ!」
P「お前らな、そんな事言ってないでさっさと……」
あずさ「おはようございます~」
伊織「もぅ! 道に迷ったあずさ拾ったおかげで着いたのギリギリじゃない!」
亜美「そう言いつつ見捨てないいおりんは優しいですな」
真美「ツンデレですな」
伊織「ちょっとあんた達ねぇ!」
律子「朝から騒がないの! 時間ないんだから……。竜宮小町の3人はもうすぐ出かけるから準備するのよ」
亜美「はーい。あ、隊長だ! おはようございます隊長!」
真美「おはようございます隊長! 双海亜美、双海真美両名、ただいま到着しました!」
後藤「はいおはよう」
亜美「もー、それじゃダメダメだよ隊長!」
真美「部下にシメシが付きませんぞ!」
P「お前らな、そんな事言ってないでさっさと……」
後藤「任務を伝える。亜美隊員は準備ができ次第、秋月P指揮の元、三浦、水瀬両名と行動を共にすること」
亜美「おぉう。ハクリョクが違いますな」
真美「さすがですな」
後藤「真美隊員は亜美隊員の準備を手伝った後は別命あるまで事務所にて待機。以上!……こんなもんでいい?」
P「後藤さん、ノリがいいですね……」
亜美「了解! 亜美隊員、さっそく準備に入ります!」
真美「真美隊員、亜美隊員の準備手伝いに入ります!」
伊織「朝から何やってんのよあんた達は……」
亜美「おぉう。ハクリョクが違いますな」
真美「さすがですな」
後藤「真美隊員は亜美隊員の準備を手伝った後は別命あるまで事務所にて待機。以上!……こんなもんでいい?」
P「後藤さん、ノリがいいですね……」
亜美「了解! 亜美隊員、さっそく準備に入ります!」
真美「真美隊員、亜美隊員の準備手伝いに入ります!」
伊織「朝から何やってんのよあんた達は……」
【同 8:30】
P「じゃ、俺も外出てきます」
春香「いってらっしゃい」
小鳥「いってらっしゃ~い……と。さて、今のうちに仕分けやっちゃいますか」
後藤「そうしましょう」
真美「ねぇはるるん。この前亜美達が取材受けてた雑誌買うって言ってたよね」
春香「うん、今日来る時に買ってきたよ。一緒に見る?」
真美「見る見る!」
小鳥「ふふ、これで少しは静かになりそうですね」
後藤「妹の活躍は気になる……か」
小鳥「え?」
P「じゃ、俺も外出てきます」
春香「いってらっしゃい」
小鳥「いってらっしゃ~い……と。さて、今のうちに仕分けやっちゃいますか」
後藤「そうしましょう」
真美「ねぇはるるん。この前亜美達が取材受けてた雑誌買うって言ってたよね」
春香「うん、今日来る時に買ってきたよ。一緒に見る?」
真美「見る見る!」
小鳥「ふふ、これで少しは静かになりそうですね」
後藤「妹の活躍は気になる……か」
小鳥「え?」
後藤「さっき真美は『竜宮小町が』じゃなくて、『亜美達が』って言ってたでしょ」
小鳥「そういえば……」
後藤「双子で、しかも妹の方が活躍してるっていうのを意識してるのかなと思って」
小鳥「そうかもしれませんね。今は一緒に遊べない、って言うのが大きいのかもしれませんけど」
後藤「問題はそこからどうなるかさ。なんで亜美だけ、となるか、それとも自分も同じ位活躍するぞ、となるか」
小鳥「あの仲良し2人なら変な関係にはならないと思いますよ」
後藤「俺もそう思う。会って間もない人間が言うのもなんだけど」
小鳥「そんなことないですよ。あの短い会話からそこまで分析できるなんて、さすがですね」
後藤「職業柄、どうしてもね」
小鳥「そういえば……」
後藤「双子で、しかも妹の方が活躍してるっていうのを意識してるのかなと思って」
小鳥「そうかもしれませんね。今は一緒に遊べない、って言うのが大きいのかもしれませんけど」
後藤「問題はそこからどうなるかさ。なんで亜美だけ、となるか、それとも自分も同じ位活躍するぞ、となるか」
小鳥「あの仲良し2人なら変な関係にはならないと思いますよ」
後藤「俺もそう思う。会って間もない人間が言うのもなんだけど」
小鳥「そんなことないですよ。あの短い会話からそこまで分析できるなんて、さすがですね」
後藤「職業柄、どうしてもね」
【同 10:30】
響「はいさーい! ってうぉ! すごい量のファンレターだな!」
千早「おはようございます」
小鳥「おはよう2人とも。こっちにあるのは全部竜宮小町宛よ」
千早「流石にすごい人気ね」
響「自分たちも負けないように頑張らなきゃだぞ!」
後藤「我那覇、如月。お前たちにもファンレターが来てたぞ」
響「本当?!」
小鳥「2人の分はそっちのテーブルに置いてあるわよ。念のため、軽くチェックは入れてあるから」
千早「ありがとうございます」
響「さっそく読んでみるさー!」
響「はいさーい! ってうぉ! すごい量のファンレターだな!」
千早「おはようございます」
小鳥「おはよう2人とも。こっちにあるのは全部竜宮小町宛よ」
千早「流石にすごい人気ね」
響「自分たちも負けないように頑張らなきゃだぞ!」
後藤「我那覇、如月。お前たちにもファンレターが来てたぞ」
響「本当?!」
小鳥「2人の分はそっちのテーブルに置いてあるわよ。念のため、軽くチェックは入れてあるから」
千早「ありがとうございます」
響「さっそく読んでみるさー!」
千早「後藤さん。春香は来てますか?」
後藤「あぁ、さっきまでソファーで真美と雑誌を読んでたな」
千早「そうですか。ありがとうございます」
小鳥「千早ちゃん、ファンレターは?」
千早「トレーニング後に読みます。今は集中したいので。それでは」
後藤「対照的だな」
小鳥「千早ちゃんの場合、色々と事情があったみたいで。私も詳しくは知らないんですけど」
後藤「となると、歌に対する強迫観念か……」
小鳥「どういう事ですか?」
後藤「アイドルとしては、我那覇の反応はごく自然なものと言える」
小鳥「確かにそうですね。まぁ響ちゃんに限った事でもないですけど」
後藤「あぁ、さっきまでソファーで真美と雑誌を読んでたな」
千早「そうですか。ありがとうございます」
小鳥「千早ちゃん、ファンレターは?」
千早「トレーニング後に読みます。今は集中したいので。それでは」
後藤「対照的だな」
小鳥「千早ちゃんの場合、色々と事情があったみたいで。私も詳しくは知らないんですけど」
後藤「となると、歌に対する強迫観念か……」
小鳥「どういう事ですか?」
後藤「アイドルとしては、我那覇の反応はごく自然なものと言える」
小鳥「確かにそうですね。まぁ響ちゃんに限った事でもないですけど」
後藤「如月のあの反応の場合、2つの可能性が考えらえる。1つは大舞台で曲を披露する予定がある場合」
小鳥「う~ん、今の所そういう予定はないですね」
後藤「そこで考えられるもう一つの可能性が、歌の上達を自分自信に過剰に強いている場合」
小鳥「千早ちゃんの場合、そっちかもしれませんね」
後藤「歌が下手なコンプレックスから来ている、というのはありえないだろう」
小鳥「歌の上手さは折り紙付きですもんね」
後藤「そこから導き出される答えはなんだろう?」
小鳥「えっ、う~ん……」
後藤「『アイドル如月千早』としてよりも、今はその答えの方が今は勝っている状態なんだろうな」
小鳥「な、なるほど。分かるような、分からないような……」
小鳥「う~ん、今の所そういう予定はないですね」
後藤「そこで考えられるもう一つの可能性が、歌の上達を自分自信に過剰に強いている場合」
小鳥「千早ちゃんの場合、そっちかもしれませんね」
後藤「歌が下手なコンプレックスから来ている、というのはありえないだろう」
小鳥「歌の上手さは折り紙付きですもんね」
後藤「そこから導き出される答えはなんだろう?」
小鳥「えっ、う~ん……」
後藤「『アイドル如月千早』としてよりも、今はその答えの方が今は勝っている状態なんだろうな」
小鳥「な、なるほど。分かるような、分からないような……」
後藤「ともすれば――いや」
小鳥「え?」
後藤(ともすれば、如月にとって『アイドル』としての自分なんてどうでもいいのかも知れないな)
小鳥「ど、どうしたんですか?」
後藤「いや、これは一筋縄にはいかない問題だなと思ってね」
小鳥「そうですね。社長も焦って解決すべき事じゃない、とは言ってましたし」
後藤(とはいえ、解決の糸口もない訳でもない、か)
春香「え……っと。あはは、後藤さん、私の顔に何か付いてますか?」
後藤「あぁ、すまん。如月が来て探してたぞ」
春香「さっき会いました。音楽プレーヤーの件みたいで」
小鳥「え?」
後藤(ともすれば、如月にとって『アイドル』としての自分なんてどうでもいいのかも知れないな)
小鳥「ど、どうしたんですか?」
後藤「いや、これは一筋縄にはいかない問題だなと思ってね」
小鳥「そうですね。社長も焦って解決すべき事じゃない、とは言ってましたし」
後藤(とはいえ、解決の糸口もない訳でもない、か)
春香「え……っと。あはは、後藤さん、私の顔に何か付いてますか?」
後藤「あぁ、すまん。如月が来て探してたぞ」
春香「さっき会いました。音楽プレーヤーの件みたいで」
後藤「音楽プレーヤー?」
春香「はい。私電車の中とかでよく音楽聞いたりするんですけど」
後藤「ビデオにもあったな」
春香「はい。それに千早ちゃんが最近興味を持ったみたいで」
後藤「如月は持ってないのか」
春香「そうなんですよ。それで、今度一緒に操作が簡単なのを買いに行こう、って話してたんです」
後藤「ふーん……」
春香「あの、後藤さん?」
後藤「いや、最近の若い子にしては珍しいなと思って」
春香「千早ちゃん、そういうのには疎いみたいで。携帯も結構古いの使ってますし」
後藤(これは重症かもしれんなぁ……)
春香「はい。私電車の中とかでよく音楽聞いたりするんですけど」
後藤「ビデオにもあったな」
春香「はい。それに千早ちゃんが最近興味を持ったみたいで」
後藤「如月は持ってないのか」
春香「そうなんですよ。それで、今度一緒に操作が簡単なのを買いに行こう、って話してたんです」
後藤「ふーん……」
春香「あの、後藤さん?」
後藤「いや、最近の若い子にしては珍しいなと思って」
春香「千早ちゃん、そういうのには疎いみたいで。携帯も結構古いの使ってますし」
後藤(これは重症かもしれんなぁ……)
【翌日 765プロ事務所 社長室 10:00】
後藤「さっきインタビューに来ていた記者、吉澤さんといいましたか。彼は社長のお知り合いとか」
高木「彼とは古くからの付き合いでして。良い記事を書く記者としても有名ですよ」
後藤「そうでしたか。それで竜宮小町のインタビュー記事をお願いしたと」
高木「えぇ。記者の中では誰よりも765プロを知っています。きっと良い記事にしてくれるでしょう」
後藤「それはそうと、お話とは?」
高木「いえ、大したお話ではありません。今日で3日目ですが、いかがですか、我が765プロは」
後藤「そうですね。良い雰囲気でアイドル達が仕事を出来ていると思いますよ」
高木「ありがとうございます。何か気が付かれた点などありますか?」
後藤「気になると言えば、プロデューサーの彼について」
高木「ほぅ」
後藤「それと、如月千早の過去について」
後藤「さっきインタビューに来ていた記者、吉澤さんといいましたか。彼は社長のお知り合いとか」
高木「彼とは古くからの付き合いでして。良い記事を書く記者としても有名ですよ」
後藤「そうでしたか。それで竜宮小町のインタビュー記事をお願いしたと」
高木「えぇ。記者の中では誰よりも765プロを知っています。きっと良い記事にしてくれるでしょう」
後藤「それはそうと、お話とは?」
高木「いえ、大したお話ではありません。今日で3日目ですが、いかがですか、我が765プロは」
後藤「そうですね。良い雰囲気でアイドル達が仕事を出来ていると思いますよ」
高木「ありがとうございます。何か気が付かれた点などありますか?」
後藤「気になると言えば、プロデューサーの彼について」
高木「ほぅ」
後藤「それと、如月千早の過去について」
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