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    元スレ咲「異議あり!」 和「待ったッ!!」

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    1 :

    [?月?日 ??時??分 清澄高校麻雀部室]

    京太郎「うーん……また振りこんじまった……」

    京太郎「俺、やっぱり麻雀向いてないんですかね?」ポリポリ

    京太郎「どう思いま―――――」



       ゴスッ



    京太郎「が……っ……!?」


       バタッ


    ???「……」

    ???「……」スタスタ


       ギイッ バタンッ

    3 = 1 :

    [12月18日 午前9時30分 地方裁判所 被告人第1控室]

    咲 「……ふうっ」

    咲 (いよいよ今日が法廷デビューかぁ……)

    咲 (……緊張してきたよぉ)ブルッ


    ??「あら、武者震い?」

    咲 「部長!」

    久 「どう? はじめての法廷の感想は?」

    咲 「…緊張で何も分からないです」

    咲 「こんなに緊張したの、子供の頃の家族麻雀以来ですよ!」

    久 「……そ、そう。それは随分ご無沙汰みたいね」アセ

    4 = 1 :

    咲 「どうしよう……こんな状態で法廷に立つなんて」グス

    久 「……咲」

    咲 「は、はいっ!」

    久 「いい? 私たち弁護士は、依頼人を護らなきゃいけないの」

    久 「護る立場の人間が弱気じゃ、依頼人も不安になっちゃうわ」

    久 「依頼人が頼れる姿勢を保つのも、弁護士の大切な仕事のひとつよ?」

    咲 「…そうですね」

    咲 「分かりました! 私、もっと頼れるようになります!」フンスッ

    久 「ま、私たちみたいな高校生じゃ緊張するのも無理はないんだけれどねぇ」

    咲 「高校生で弁護士。……未だに信じられませんよ、私」



    久 (……去年、司法に関わる法律の大部分が改正された)

    6 = 1 :

    久 (その際追加された条文で、最も際立っていたのが……)

    久 (『高校生、かつ麻雀部員である者すべてに弁護士、検事、及び裁判官となる資格を与える』というもの)

    久 (極めて異質な内容だったけれど、何故かメディアは一切これに触れなかったのよね……)

    久 (…何か、動いているんでしょうね。裏で)



    咲 「それじゃ、今日はサポートよろしくお願いしますね!」

    久 「まっかせなさいっ! 弁護士としても頼れる先輩だってことを証明してあげ―――」


       ……ォォォ!!
       コンナサイバン、スルイミナイジェ!!


    久 「……」

    咲 「……」アワアワ

    8 = 1 :

    久 「依頼人……かなり荒れてるみたいね?」


       シケイダ!! シケイニナルンダジェ!!
       シヌ! ワタシハシヌンダジェェェェェ!!!!


    久 「…あらあら」





    ??「あっ! 咲ちゃん!」

    咲 「優希ちゃん。えと、その……」

    咲 (! 頼れる姿勢を……!)

    咲 「今日は弁護、頑張るかr」

    優希「その必要はないじぇ!」ビッ

    咲 「ふぇっ!?」

    優希「有罪だ! 私を有罪にするんだじぇ!」

    9 :

    タコスが庇うってことは犯人はすばら

    10 = 1 :

    咲 「ゆ、有罪って……」

    優希「死刑になって死んでやるんだじぇぇっ!」

    優希「京太郎が……きょ、京太郎がいない世界なんて……」ウルッ

    優希「生きてても意味が無いんだじぇぇぇぇぇぇっっ!!」ビエー

    優希「だ、誰が…誰が京太郎をぉぉぉぉっ!! ……うえぇぇぇぇぇ……」


    咲 (京ちゃんを殺害した犯人、か……)

    咲 (世間では『優希ちゃん』ってことになってるんだよね……)

    咲 (けれど、優希ちゃんがそんなことするはずがない!)

    咲 (それは私がよく知ってる。 …絶対に護らなきゃ!!)

    久 「……落ち着いて、優希」

    優希「う……。部長……」グスン

    11 :

    事件のカゲにやっぱりはやり

    12 :

    ちょっと高校入りなおしてくる

    13 = 1 :

    久 「そんな悲しいこと、言わないで? アナタが死んじゃったら、みんな悲しむわよ?」

    優希「……でも」

    久 「それに。私たちは真実が知りたいの」

    久 「正直に言ってね、優希。……アナタは、須賀君を殺したの?」

    優希「! そんなことするわけないじょ!!」

    久 「…うん」コクン

    久 「それだけ聞ければ十分。…ね、咲?」

    咲 「あ、はいっ!」

    咲 (うう……私が言うべき台詞だったんだよね、これって……)

    久 「…っと、そろそろ時間ね。それじゃ行こうか!」

    咲 (大丈夫かなぁ……こんなで……)

    14 :

    俺が殺りましたよ

    16 :

    俺得組み合わせ

    17 :

    まこ…?

    18 = 1 :

    [同月同日 地方裁判所 第2法廷]


     ガヤガヤ       ザワザワ
         ニギニギ         ワイワイ




      カンッ!!


    尭深「……」ズズーッ

    尭深「これより、片岡優希の法廷を開廷します」

     「検察側、準備完了しています」

    咲 「あっ、和ちゃん! おーい!」キャッキャ

     「……」コホンッ

    尭深「……弁護人」

    咲 「へ? ……あ」

    咲 「は、はいっ! 弁護側も、その……準備完了してますっ!」

    尭深「……」

    19 = 1 :

    >>18
    [訂正]
    ×:[同月同日 地方裁判所 第2法廷]
    ○:[同月同日 午前10時00分 地方裁判所 第2法廷]

    21 = 1 :

    尭深「宮永さん。あなたは確か、今日が初めての法廷だったね」

    咲 「うう……そうです。緊張してます」

    尭深「……」ズズーッ

    咲 (…お茶好きなのかな、この人)

    尭深「…そうだね。あなたが本当に準備できているかどうか、少しチェックさせてもらおうかな」

    咲 「え?」

    尭深「いくつか簡単な質問をするから、それに答えてね」

    咲 (うう……頭の中が真っ白になってきたよ)



    尭深「ではまず、この事件の被告人の名前を。…言ってみて」

    >>24

    24 :

    宮永照

    25 :

    長野地裁で確定して良い

    http://www.courts.go.jp/nagano/about/index.html

    26 = 17 :

    安価しちゃっていいんだ
    しえん

    27 = 16 :

    この流れまさに逆裁だな

    28 = 1 :

    咲 「被告人……お姉ちゃんのことですよね」

    尭深「……」ダラダラ

    久 「咲……アナタ大丈夫?」

    久 「被告人は、その裁判で裁かれる人のこと。この場合は優希のことね」

    咲 「あ、そっか」

    久 「なんでお姉さんが出てくるのよ……アタマが痛くなってきたわ」

    尭深「……うん、隣の人が言う通りだよ。しっかり確認しておいてね」

    29 = 1 :

    尭深「それじゃ、次の質問」

    尭深「この裁判は殺人事件についてだけれど、被害者の名前を教えて?」

    咲 「被害者…それなら、京ちゃんだよね。須賀京太郎」

    尭深「正解。じゃあ、被害者の死因は何だった?」

    咲 (死因なら大丈夫だね! あれだけ調書を読んだし……)

    咲 (……)

    咲 (……あれ?)

    咲 (ど、ど忘れしちゃったよう!)

    30 = 12 :

    テクノブレイクやな

    31 = 1 :

    久 「咲。あなた、まさか……」

    咲 「ど、どうしましょう…忘れちゃいました……」

    久 「はぁ……」ヤレヤレ

    久 「事件に関することは【法廷記録】を見れば分かるわ。
       ほら、そこにファイルがあるでしょ?」

    咲 「あ、ホントだ。 えーっと……」



    【法廷記録】
    ○弁護士バッジ
    ――弁護士であることを証明してくれる、大切なバッジ。

    ○須賀京太郎の解剖記録
    ――死亡時刻は、12月17日午後4時30分から5時まで。
      後頭部を何かで殴られ、脳震盪により死亡。
      被害者の口腔内、及び胃からは、何かを食べた痕跡が見られる。

    32 = 1 :

    咲 「これでばっちりだね!」

    尭深「……」ズズーッ

    尭深「それじゃ、改めて。被害者の死因は?」

    >>36

    35 = 12 :

    脳震盪で死ぬのか…?

    36 :

    脳震盪

    37 = 1 :

    >>31
    [訂正]
    ×:~脳震盪により死亡。
    ○:~脳挫傷により死亡。

    38 = 1 :

    咲 「後頭部を一発、ガツンと……」

    尭深「うん。……そろそろ、落ち着いてきたみたいだね」

    咲 (そうかなぁ……)

    尭深「じゃあ、審議を進めて行きたいんだけれど……原村検事」

     「何でしょうか」

    尭深「今、宮永さんが言った通り、被害者は何かで殴られてるよね」

    尭深「その凶器。見つかってる?」

     「……」フルフル

     「…残念ながら。目下捜索中です」

    尭深「そっか……。」

    39 = 1 :

     「一応、事件現場の写真を提出します」

    尭深「うん、分かりました。証拠として受理します」


     【証拠品:事件現場写真 が法廷記録にファイルされた】

    ○事件現場写真
    ――  部室入口より撮ったもの。荒らされた形跡はなし。
      被害者はついたての向こう側で、PCに突っ伏して倒れていた。


    尭深「コンピュータに突っ伏して……?」

     「ええ。どうやら、ネット麻雀をプレイしていたようです」


     【証拠品:PC が法廷記録にファイルされた】

    ○PC
    ――被害者がもたれかかって死んでいた。
      死ぬ直前までネット麻雀をプレイしていたらしい。
      最終プレイ時間は午後4時58分。

    40 = 1 :

     「ネット麻雀に熱中していたところを、背後からゴン。といったところでしょうか」

    尭深「…なるほど」

     「また、今回の事件は被害者・容疑者ともに学生です」

     「さらに、犯行が平日に学校で行われた、ということもありますので、事件当日の学校についてを調べたところ……」

     「容疑者のクラスの授業のみ、定時より早く終わったということが分かりました。これがその証言です」

     【証拠品:1-Bの担任の証言・清澄高校時間割 が法廷記録にファイルされた】

    ○1-Bの担任の証言
    ――片岡優希のクラスの担任の証言。
      午後5時に授業を終える予定だったが、
      体調不良で40分前に終了、解散した。

    ○清澄高校時間割
    ――事件当日、1年生は午後5時に授業終了。
      2・3年生は午後4時30分に授業終了。

    42 = 23 :

    寝れないじゃないか

    43 = 1 :

    尭深「上級生の方が授業終わるのが早いんだ。珍しいね」

     「生徒の自主性に任せる、ということだそうです」

     「…実際に、頑張れる人はほんの数人でしょうが」

    尭深「……」ズズーッ


    久 「咲。こんな風に、裁判が進んでいくと証拠品が提出されるの」

    久 「証拠品のデータは、これからアナタの武器になるわ」

    久 「しっかり目を通しておくのよ」

    咲 「はいっ、分かりました!」


      カンッ!!


    尭深「では、原村検事。証人を呼んでください」

     「今回の事件の被告人。…片岡優希を」

    44 = 36 :

    なかなか凝ってる

    45 = 1 :

    咲 「…あの、私はどうすれば……」

    久 「今は、しっかりと話を聞くこと。反撃のチャンスは後で必ずやってくるわ」

    久 「…優希が余計なことをしゃべらないよう、祈りましょう?」

    咲 (優希ちゃん、さっきかなり荒れてたなあ)

    咲 (…うう、心配だよう……)

     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

    尭深「証人。名前と職業を――」

    優希「おおっ、のどちゃん!」ピョンッ ピョンッ

    尭深「……」

    優希「のどちゃんも今回の裁判に関わってたのか!」

     「ええ」

    46 = 1 :

    優希「そっかー。『清澄高校大集合!』って感じだな!」

     「はい。それより今は――」

    優希「あ……でも、京太郎はもういないのか……」ウル

    優希「……やっぱり死ぬ! 私は死んでやるじぇ!」バシンッ

    尭深「机、叩かないで……」

    優希「のどちゃん! 早く私を死刑にするんだじぇぇぇぇっ!!」ガーッ バシンッバシンッ

    尭深「……うう」

     「……分かりました。そのためにも、証言をお願いします」

    咲 「!? …原村さん……?」

    咲 (そんな…なんで、そんなこと……)

    優希「よっしゃあっ! ドンと来い、だじぇい!」

    47 = 36 :

    寝る前支援

    48 :

    部長はチヒロさんポジか…てことは……

    49 = 1 :

     「では……被害者・須賀京太郎を殺したのはあなたですか?」

    優希「そんなわけあるか! 私と京太郎はラブラブなんだ!」

     「……では、あなたが殺したのではないと言える、その理由を証言してもらいましょうか」

    優希「お、おうっ!」



    《証言開始》
    ~被害者を殺害出来ない理由~

    ①優希「私が京太郎を殺せない理由? そんなの決まってるじぇ!」

    ②優希「私たちはお互いを愛し合っているからな! 動機が無いじぇ!」

    ③優希「…え? もっとはっきりとした証拠?」

    ④優希「あー…ほ、ほら! 京太郎が殺されたのは午後5時なんだろ?」

    ⑤優希「私の授業が終わったのは午後5時! 京太郎には会いに行けないじぇ!」

    50 = 1 :

    >>49
    [訂正]
    ×:~午後5時なんだろ?
    ○:~午後4時30分から5時の間なんだろ?


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