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    元スレ照「後輩が欲しい…」

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    101 = 83 :

    神様が必死にタイピングしてると思うと…

    102 = 1 :

    「後輩か…」

    (仲の良い後輩はいない)

    (中学時代の後輩の大半は変態シスコン女のレッテルを貼られた私のことを気味悪がっていた)

    (どうしよう。菫に相談してみようかな…)

    照は携帯を手に取り、素早い指使いで菫の番号を打ち、そのまま通話ボタンを押した。

    初めて菫に電話をかけたときに彼女の番号を入力しては消してというのを1時間以上は繰り返していたため、菫の番号は完璧に覚えている。

    103 :

    淡は相変わらず無礼千万だな

    105 = 1 :

    プルルルルルル……ガチャ

    『もしもし』

    「菫、おはよう」

    『もう夜だぞ』

    「…菫。こんばんわ」

    『ああ、こんばんわ。それで、どうしたんだ?』

    「…………」

    『照?』

    「べっ、別に菫の声が聞きたくなったからかけたんじゃないんだからね!」

    『…私は照の声を聞きたかったがな』

    「…っ////」カァ

    107 :

    おお!
    いまからよむほ

    108 = 1 :

    『それで何かあったのか、照』

    「…子供が欲し…間違えた。後輩が欲しい」

    『子供はまだ早い。後輩なら来年の4月に出来るだろう』

    「…うん。そうなんだけど…」

    『…照。明日、会えないか?』

    「………会いたい。会いたいけど…」

    『…やっぱり無理だよな。すまない。言ってみただけだ』

    「…夜。多分、夜なら会える」

    『そうか。なら夜に…』

    「うん」

    109 = 107 :

    110 = 107 :

    きをぬくとおちそうやな

    112 = 1 :

    ピッ……

    菫との電話を終え、携帯を折り畳み、その辺りに放り投げた。

    「……」

    (明日、菫に会える。菫に会ったらまず…)

    (はぁー…すみれ…)

    (二日間、会ってないだけでかんなに会いたくなるなんて…)コテッ

    (すみれぇ…)ゴロゴロゴロ

    嬉しさのあまり枕を強く抱きしめ、床を転がりまわる。

    113 :

    てるかわいい

    115 = 58 :

    てるてる天使

    116 = 83 :

    かわええ

    117 = 86 :

    ほしえ

    119 :

    次の日の夜。真冬の寒空の中、公園のベンチに宮永照は座っている。その首には、彼女が聖夜の夜に送られた赤いマフラーが巻かれていた。

    「………」

    呼吸するたびに白い吐息が漏れ、凍えるような寒気に全身が冷える。かなり寒い。

    「やっぱりはやく来すぎたのかな」

    両手を擦り合わせ、掌に白い吐息を吐きかける。まだ待ち合わせの時間までは30分近くある。

    「……菫。はやく会いたい」

    「嬉しいな、照。そんなに私のことを恋い焦がれてたなんて思わなかった」

    いつの間にか背後に彼女“宮永照”の待ち人が立っていた。

    121 :

    幸せになりてぇ

    122 = 121 :

    124 = 121 :

    しえん

    125 = 121 :

    しえん

    126 = 119 :

    その待ち人―――弘世菫の姿を認識した瞬間に宮永照は、すでに動きはじめていた。

    「…すみれッ!」

    彼女は弘世菫の胸に飛び込み、彼女もまた宮永照の身体を受け止めていた。

    「おっと、危ない。気をつけろ」

    「…ごめん。菫の姿を見た瞬間、私の体が勝手に動いた。多分、我慢できなかったんだと思う」

    「…そうか。私も似たようなものだが、あんまり危なっかしい真似はしないでくれ。心臓がいくつあっても足りない」

    「…うん。分かった。気をつける」

    127 = 121 :

    128 = 119 :

    二人はベンチに座り込み、お互いに寄り添っていた。宮永照は菫の肩に頭を預け、弘世菫は照の肩に手を回して抱き寄せている。

    「…菫。会いたかった」

    「私もだ、照」

    (…というか三日間会わない程度でここまで会いたくなるとは流石に思わなかった)

    「…菫。菫に相談がある」

    「…相談?」

    129 = 121 :

    130 :

    132 :

    寝る前ほ

    134 = 121 :

    しえん

    135 = 119 :

    「相談事を話す前にまずは妹について話す。実は―――」

    ―――照はあまり知られたくないところは言わずに咲のことを話した。主に隠したのは二つのことだ。自分たちの過去と咲の悪戯という名目の悪行の数々―――それらのことは言わなかった。

    菫に明かしたのは“妹に友達がいない”ということだけ。それだけの情報を開示すれば十分だと判断したからだ。

    「―――だよ」

    「ああ、成程。つまりは妹に仲の良い友達を作ってもらいたいんだな」

    「そういうこと」

    136 = 130 :

    137 = 119 :

    「照、お前は過保護が過ぎる」

    「…え?」

    「どうやら自覚はないようだな。何故、妹の友達をお前が見付ける必要がある」

    「だって、それは私が」

    「お姉ちゃんだからか?」

    「…うん」

    「はぁー…別にお前が何を隠そうが咎めるつもりはないけど」

    「…っ」

    (やっぱり何かを隠してることは見抜かれてる)

    「妹の幸せまで姉のお前が面倒を見るのか…?」

    「…え」

    「妹の友達を探す。その次は妹の恋人を探す。さらに最後には妹の結婚相手まで見付ける。これは極論だが、お前が妹さんの面倒を全部見てたらその子は何も出来ない子になるだろうな」

    「………」

    138 = 130 :

    139 :

    ふんふむ

    140 :

    しえん

    141 :

    支援するよもー

    142 :

    照井さん!

    144 = 121 :

    しえんよ

    146 = 130 :

    寝たのか

    147 = 121 :

    遅漏はまだしも、寝るのか

    149 = 140 :

    なんだかんだ朝まで保つやろ~

    150 :


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