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    元スレ美希「ふーん、新しいプロデューサー?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - アイドルマスター + - 末永く爆発しろ + - 美希 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 1 :

    ………………

    美希「……」

    P「わざわざ出払わせちゃって悪いな……さて、なにから話そうかな」

    美希「それって、つらいお話?」

    P「俺にとってはつらいというか、ただの経験談だよ。三十路近くのオジサンの、楽しくない話だ」

    美希「ミキ、ちゃんと聞いてるの」

    P「ん……そうだな、まず俺は生まれた時から心臓が弱かった。いわゆる病弱な子供だったんだよ」

    P「って言っても入院とかはしてなくて、普通の生活はできたぞ? ただ、普通の小学生みたいに外で走り回ったり、体育活動に参加したりもできなかった」

    P「冴えない顔、痩せた体、おまけに引っ込み思案ときたもんだから、友達なんて全然できやしない。大学で何人か知り合いもいたが、すぐ疎遠になっちまった」

    P「生まれつきあんまり目立つもの持ってなかったんだよ。親も大学卒業のころには二人とも病気で死んじゃってな……とにかく働かなきゃダメだった」

    P「ところがどっこい、こんな紙切れみたいな人間はどこに行っても必要とされない。体に鞭打って泥のように働いてもやりがいはない。おまけに無理がたたって、心臓が一気に弱り始めた」

    P「もうその時点であきらめたよ。頑張ることに疲れた。もうなんでもいいから、のんびり気ままにやりたいことをやろうと思った」

    102 = 90 :

    しえん

    104 = 79 :

    ハッピーエンドですよね?

    105 = 1 :

    P「大学まで親が行かせてくれたのには感謝してる。世の中のあり方をそこで勉強できた。だからかな、普通の会社で働いたりしても意味がないと思った」

    美希「それで765プロに……?」

    P「ここを見つけたのは偶然だよ。ただ、安月給だがアイドルと真摯に向き合ってくれる人間を募集していると聞いてね。いまどきそんな馬鹿正直な芸能事務所はないから、面白そうで一発契約してもらった」

    P「で、後は美希に出会って今に至る。実際、好き放題やらせてもらってたから楽しかったよ」

    美希「そ、そんなのどうでもいいの! なんで病気のこと隠してたの!?」

    P「……最初はわざわざ隠すつもりはなかった。かわいい子がいたらプロデュースさせてもらって、体が追い付かなくなったらさっさと病気のことを話して引退すればいい。その程度の考えだったんだよ」

    美希「……かわいい子ってミキのこと?」

    P「現金な耳だな……まぁ、そうだ。最初はああ言ったけど、ホントは俺自身が最初から美希を選んでた」

    美希「そ、そうだったんだ……」

    P「まぁ正直に言うと、生まれつきの幸福だけで生きてるやつがどんな面なのか見てみたかったんだけどな」

    美希「それって結構ひどいの!」

    106 :

    109 = 58 :

    帰ってきたほ

    110 = 1 :

    P「ははは……案の定ゆとりのお嬢さんだと思ったが、これが意外と根性のあるヤツでな。やめたきゃやめろと言ったら途端に食いついてきた」

    美希「ミキだってあそこまで言われたら悔しいの!」

    P「そうだな。でも、頑張ることにあまり意味を見いだせないってとこが、理解できてね。それでも頑張ろうと食らいついてきた美希が……」

    美希「?」

    P「美希が、だんだんと魅力的に思えてきた。どれだけ俺が認めようとしなくても、必死に自分を輝かせようと頑張る美希がな」

    美希「プロデューサー……」

    P「かんたんな話だ。美希が俺に、必死になって頑張る意味を教えてくれたんだよ。だから……言い出せなくなった」

    P「俺が病気のことを話して、美希が頑張る意味を失わせちゃいけないと思った。だから体がダメにならないうちに、新しいプロデューサーを育てることした……まぁ、あんまりうまくいかなかったみたいだが」

    美希「そんなの……話してくれたって」

    P「俺がいきなりぶっ倒れて活動休止してたのは誰だっけ?」

    美希「それはっ……! 仕方ないの!」

    P「今回は悪かったよ……ただ、俺が病気のこと隠してたのは、美希に弱みを見せないため。それだけだ。下らない意地で申し訳ない」

    113 = 1 :

    美希「……まだ、終わってないの」

    P「ん? なにがだ?」

    美希「ミキがキラキラして、プロデューサーを見返す約束なの。ミキ、それまで絶対アイドル辞めないって決めたもん」

    P「……けど、もう俺はリタイアだ。こんな体じゃもう……」

    美希「プロデューサーも頑張ってよ!」

    P「!」

    美希「ミキ、言ったよね。これから本当にがんばるって! ミキだって、頑張るのはヤ! でもプロデューサーにキラキラしてるのを見せるために頑張るの! だからプロデューサーも頑張ってミキを見てて!」

    P「美希……」

    美希「じゃないと……ミキ、ホントにダメになっちゃうの……プロデューサーがいないと、ダメなのっ……」ブルブル

    P「……そうか。やっぱり俺が見てないとダメなんだな」

    美希「プロデューサー……」

    P「仕方ないやつだな。そんなんじゃいつまでたっても俺を見返せないぞ?」

    美希「いいの! いつまでかかっても絶対ミキに振り向かせるの!」

    P「まったく……おちおち死ねやしない」

    美希「あはっ、ミキの目が黒いうちは死なせないの!」

    115 :

    しえん

    116 = 1 :

    ………………

    数週間後

    事務所

    P「――なんだかすみません社長、居座るみたいな真似してしまって……」

    社長「なに、このままキミがいなくなったら美希君までアイドルをやめてしまいかねないからね!」

    小鳥「それに、事務員だって大切な仕事ですよ?」

    新P「俺もまだまだ先輩に教わることがありますし……特に美希のことで」

    P「ははは、じゃじゃ馬だからなぁ……おっと噂をすれば」

    タタタタ…… ガチャン!

    美希「ハニー! 退院おめでとうなのーっ!」ガバッ

    P「はいはいありがとう……ぁ?」

    小鳥「変わらないわねこの子は……ん?」

    117 = 106 :

    髪切る事に定評のある美希

    118 = 1 :

    美希「あれ? ハニーどうして車椅子なの?」

    新P「後遺症があるらしくて、しばらくこのままだそうなんだが……美希、それより今」

    美希「大変なの! じゃあハニーのお仕事はどうするの?」

    社長「ああ、彼にはしばらくうちの事務員をやってもらおうと……なぁ、美希君いま確かに」

    美希「そうなんだ! あはっ☆ じゃあまた毎日会えるね!」

    P「うん、それはいいんだが美希……なんだよ『ハニー』って」

    美希「? ハニーはハニーだよ? ミキのハニーなの」

    小鳥「な、なんやてぇええええええ!?」ドンガラガッシャーン!

    P「ちょっと待て。いつから俺とお前はそういう関係になったんだ」

    美希「だってこの前ハニー、ミキと一緒にいてくれるって言ったの」

    社長「キ、キミィ! スキャンダラスだよ!」

    P「待て待てそんなこと言ってないぞ。美希が俺がいないとダメになるって……おい、まさかお前」

    美希「ミキ的には、あれはミキの彼氏になってもいいって返事だと思うな」

    新P「そ、そんなめちゃくちゃな!」

    120 :

    大団円やで

    121 = 1 :

    P「このガキ……いいのか? こんな不健康なおっさんよりもっと年頃の相手がいるだろうに」

    美希「年頃の相手はみんなガキだって言ったのはハニーなの」

    P「いやそれはそうだが……はぁ、まぁいいか」

    小鳥「ええんかいぃぃいいい!?」ドンガラガッシャーン!

    社長「キ、キミィ! いくらなんでもアイドルとプロデューサーは……」

    P「心配ありませんよ。中学生の子供が背伸びしたがってるだけです」

    美希「むー! 恋人にそんな言い方ないって思うな!」

    P「一方的な恋人なんぞあるものか。……本気にしてほしかったら、トップになって俺を見返してからにしなさい」

    美希「上等なの! 新しいプロデューサーさん、早速お仕事にいくの! 早くハニーにもミキをハニーって呼ばせるの!」

    新P「ぐぐぐ……なんだろうこの腹の底から湧いてくる怒りは」

    P「その力を営業にぶつけてくれ。もう美希に遠慮することはないぞ」

    美希「行ってきますなのー!」バタバタ……

    ………………

    122 :

    新Pは帰ってください

    123 = 115 :

    ちょっとかわいそうな新P

    125 :

    新はにぃ

    126 :

    >>125
    お前のせいでwwwwwww

    127 = 1 :

    うそ…全部消えたの…
    こんなのってないの…
    ちょっと待っててほしいの…

    129 = 11 :

    おう待ってやんよ

    130 = 1 :

    テンション下がったから晩御飯食べてくるの…
    エピローグまで書くから保守は任せたの…

    131 :

    頑張ってほしいの

    132 = 58 :

    うわ・・がんばれ・・・

    133 :

    美希はうっかりやさんだなぁ

    134 :

    >>125
    新おにぃみたいだな

    135 :

    >>134

    136 :

    新はにぃクソワロタ

    137 :

    美希、愛してたぞおおおぉぉ

    138 = 43 :

    過去形かよ

    139 :

    そら三代目はにぃに乗り換えたからな

    140 :

    新Pの怨念により書き溜が消されたか

    141 = 38 :

    旧P→おまえら
    新P→俺

    142 = 1 :

    うっうー!もやし食べて元気モリモリですよー!
    再開かなーって!

    143 :

    よし、がんばれ

    144 = 90 :

    良かったミスチル好きな奴まだいっぱいいた
    VIPまだ終わってなかった

    146 = 115 :

    その日 美希は 嫌がった~♪

    147 = 1 :

    ブロロロロロ……

    新P「あのなぁ美希、冗談でもああいうこというのは……」

    美希「冗談なんかじゃないの」

    新P「え?」

    美希「ハニーがいたら恥ずかしいから言えないけど……ミキね、少し前までホントにダメな子だったの」

    美希「ただ過ぎていく毎日に飽き飽きして……刺激が欲しくてキラキラしてたの。でもそれだけ。何にも頑張らなくても全部うまくいくのが、ホントは楽しくなかったんだと思うな」

    美希「……でもハニーがやってきて、『お前に告白されたいとは思わない』って言ったの。あんなこという男のヒト初めてだったの! 新しいプロデューサーさんも、ミキに告白されたらうれしいって思うよね?」

    新P「いやまぁ……そりゃこんな魅力的な女の子に言われたら」

    美希「ううん。ハニーはね、『お前は全然魅力的じゃない』とも言ったの。もうそれでミキ、頭にキタの! 絶対ミキに惚れさせて、夢中にさせてやる! って」

    新P「美希らしいというかなんというか……自信に満ち溢れた反抗の仕方だな」

    美希「でも……気づいたら、夢中にさせられてたのはミキの方だったの。あんな冴えない顔のオジサンなのに、ハニーは結構小悪魔だったの」

    新P「……ってことは、一刻も早くトップアイドルになって先輩を見返さなきゃいけないな!」

    美希「なの!」

    149 = 1 :

    新P「よーし、こうなったら俺も先輩を見返してやるぞ! 俺の手で美希をトップアイドルにして、一緒にあっと言わせてやろう!」

    美希「うんうん、新しいプロデューサーさんも頑張るの!」

    新P「ははは、がんばったら俺も美希を惚れさせることができるかな?」

    美希「あ、それはないの」

    新P「そ、即答だな……いや別にいいんだけどさ」

    ………………

    P「やれやれ美希にも困ったもんだ」

    小鳥「ふふふ、まんざらでもないくせに」

    P「……正直、俺が美希の足を引っ張るんじゃないか不安です。もともと大した目的もなかったのに、こんなに入れ込んじゃって……何やってるんですかね」

    小鳥「大丈夫です。美希ちゃんて、ああ見えて強い子なんですよ?」

    P「ええ、知ってます……じゃないと、惚れこんだりしませんよ」

    小鳥「あらやだ」

    P「今の内緒ですからね」

    社長「キミィ、くれぐれも気を付けたまえよ? ……ここでスキャンダルにでもなれば、将来にさしつかえるからね! はっはっは」

    150 :

    お、来てたか


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