元スレ美希「ふーん、新しいプロデューサー?」

みんなの評価 : ★★
1 :
今から即興で少しゆっくり書くよ
2 :
おう
3 = 1 :
美希「なんだか久しぶりに聞いたの。うちってあんまりお金がないんだよね?」
社長「う、うむ……それが今回、こちらの厳しい提示を飲んでくれた新人プロデューサーがいてね。さぁ、入ってくれたまえキミィ!」
ガチャ
P「――こんにちは。新しく入ったPです」
美希「こんにちはー。なんだか冴えない人って感じだね」
社長「こ、こら星井君!」
P「ははは、正直な子ですね」
社長「いや、すまんねキミ……こんな子だが、確かな才能を持った子なのだよ。よろしく頼む」
P「ええ……」
美希「あふう……」
4 :
涼ちんちんぺろぺろ
5 = 1 :
P「さて……とりあえず自己紹介をしてもらえるかな星井さん」
美希「自己紹介? もう書類でミキのこと知ってるんでしょ? あふぅ……」
P「紙に書ける情報だけな。君がどういう人間なのかを俺はまだ知らないから、教えてくれないか」
美希「んー……ミキは、星井美希だよ? それ以上言うことないって思うな」
P「なるほど。実にわかりやすいね」
美希「ミキのことより、アナタはなんでわざわざうちの事務所に来たの? こんな貧乏事務所よりいいとこあるはずなの」
P「……いろいろ事情があってね。たまたま条件付きで雇ってもらえたんだよ」
美希「条件?」
P「ああ。星井美希という候補生を立派なアイドルにする、という条件だ」
6 = 1 :
美希「それって、ミキをトップアイドルにするってこと?」
P「目標としては、な。嫌なのか?」
美希「んーよくわかんないの。ミキは、キラキラできるアイドルになってもいいかなーって思って始めたの」
P「つまり星井さんは、明確な目標があってアイドルを目指しているわけではないんだね?」
美希「……そう言われたらそうなのかも。ミキ的には、みんなの前でキラキラできればイイかなーってカンジ」
P「なるほど、よくわかったよ。とりあえず、これからは俺が重点的に星井さんのプロデュースを担当することになる。頑張ろうな」
美希「ほどほどに頑張ってね。ミキはあんまり努力とか頑張るとかって好きじゃないの」
P「そうか。俺もあんまり張り切るのは嫌いだよ」
7 = 1 :
美希「プロデューサーさんなのに変なの。今までのヒトはみーんな『もっと頑張れ!』って言ってきたのに」
P「社長から聞いてるよ。ここのアイドルはみんな地道に活動を続けてるけど、一人だけやる気のないのがいるってな。今まで何人もの新人プロデューサーが手に負えずに投げ出してきたそうだね」
美希「ミキ的には、みんなが勝手に辞めちゃっただけなの」
P「ま、そうともとれるな。今回俺が星井さんの担当になったのも、ほかに担当できる人がもういないからだそうだ」
美希「ふーん……」
P「だから、別に俺は星井さんをどうしてもプロデュースしたくて選んだわけじゃない。星井さんも気楽に構えていてくれて構わないよ」
美希「……ねぇ、さっきから苗字でばっかり呼ばないでほしいの。ミキのことは美希って呼んでいいよ。社長にも気をつかってほしくないの」
P「そうか、伝えておくよ。これからよろしくな美希」
美希「あふぅ……よろしくねー」
9 :
貴音かわいいよ貴音
10 = 1 :
-数日後-
レッスンスタジオ
トレーナー「はいっ、そこでターン、ステップツー!」
美希「~♪」
トレーナー「うん、上出来ね。でも美希ちゃん、もう少し表情に締まりがないとダメよ?」
美希「はーい」
トレーナー「じゃあ、今日のレッスンはここまでにしましょう」
P「……」
美希「ふうっ。ミキ、どうだった?」
P「上々だ。確かに社長の言ってた通り、素質は抜群だな」
美希「ミキのこと見直した?」
P「まだ何もこなしてないだろう。今日はこれから営業に行く。準備ができたらきなさい」
美希「ふーん。わかったの」
11 :
ふーん
12 = 1 :
某TV局
P「――こちらがうちの新人の、星井美希です。どうかよろしくお願いします」
ディレクター「ああ、765さんのね。あそこは埋もれてるけど、いい子が多いからね」
P「恐縮です。さぁ美希、ご挨拶を」
美希「えっと、星井美希なの。よろしくね、ディレクターさん」
コツン!
美希「たっ! 何するのー?」
P「目上の方には敬語くらい使いなさい」
美希「むー、男のヒトならミキの可愛さで許してくれるの! ねっ、ディレクターさん?」
ディレクター「ははは、人懐っこい子だね」
P「すみません、まだ中学生で礼儀もなっていませんが。きっと素晴らしいパフォーマンスをお見せできます」
ディレクター「うん、それじゃとりあえず今度のオーディションに出てもらおう。期待してるよ美希ちゃん」
美希「ありがとうございますなのー!」
P「よろしくお願いします」
13 = 1 :
P「まずは次のオーディションに合格して、TV放映でデビューすること。それが美希の第一歩だ」
美希「ミキなら平気だよ? すぐにプロデューサーに、キラキラしてるとこ見せてあげるの」
P「そいつは楽しみだ」
美希「あはっ!」
………………
数日後
美希「――プロデューサー! オーディションに受かったの!」
P「ああ、ちゃんと見てたぞ。おめでとう」
美希「ねぇねぇ、ミキ、キラキラできてたよね?」
P「美希はどう思う?」
美希「とっても楽しかったの!」
P「そうか。その調子で頑張れよ」
美希「うん、頑張りすぎずに頑張るの!」
14 = 1 :
しばらくして――
事務所
P「おはようございます」
小鳥「あ、おはようございますプロデューサーさん」
P「音無さん、美希はまだきていませんか?」
小鳥「いえ、まだですけど……」
P「今日は昼から一緒に営業回りのはずなんだが……電話してみるか」
prrrr……
美希『もしもしー?』
P「美希、今どこにいる? もう仕事の時間だぞ」
美希『ミキ、公園にいるの。今日はお仕事の気分じゃないの』
P「……どこの公園だ?」
美希『えっとねー……』
………………
15 = 1 :
公園
美希「――あ、プロデューサーなの」
P「仕事サボってなにしてるんだ?」
美希「んー……ちょっと疲れちゃったから、カモ先生とお話ししてたの」
P「カモ?」
美希「なの。カモ先生はね、プカーって浮いて、気ままに過ごしてるの。ミキはカモ先生みたいに、のんびり気ままに生きていたいの」
P「……そうか」
美希「アイドルも好きだけど、ミキ頑張るのは好きじゃないの。プロデューサーも言ってたよね?」
P「ああ。それで?」
美希「ミキは別に頑張ってアイドルになりたいわけじゃないの。別に無理して頑張らなくてもミキはキラキラできるし、彼氏だって作れるの」
P「ほう」
美希「アイドルとしてデビューできてテレビにも出て、ミキ的には十分キラキラできたから。だからね、もうアイドルはいいかなーって」
P「……」
美希「だって、アイドルをやめても、ミキは今のままでも十分魅力的だもん」
P「そうか?」
16 = 1 :
美希「えっ……?」
P「今の美希に魅力があるとは思わんがな」
美希「そ、そんなことないもん! ミキ、学校でもすぐ男の子から告白されるし」
P「それがどうした。ガキっていうのは、ちょっと容姿が整っていたらすぐ言い寄ってくるもんだ」
美希「ミ、ミキはかわいいから当然なの!」
P「可愛いだけの女の子ならお前以外にもいくらだっているさ。うちの事務所にだって」
美希「~~っ!!」
P「やる気がないから努力もせずに、仕事もサボって、生まれ持った容姿にだけ頼るのが魅力的だと思うのか?」
美希「なんなのなの! プロデューサーは別にイケメンでもなんでもないくせにっ!!」
P「ああ。だから、頑張るしかないんだよ」
美希「っ……!?」
17 :
あーはん?
19 = 9 :
美希かわいいよ美希
20 = 1 :
P「出会いがしらに美希に言われたのが事実だ。冴えない男だよ俺は。今までもろくな人生を歩んできたわけじゃない」
美希「そ、そんなのミキは知らないの……」
P「まぁ話しても楽しくないから何も言わないけどな。俺みたいな人間が『キラキラ』するにはな、頑張るしかないんだよ」
美希「……」
P「カモ先生のように生きていけたら素晴らしいと思う。でも人間は理不尽だ」
P「美希には生まれながらに、ほかの人が欲しくても手に入れられないような才能がある。普通の人の何倍も、いや何百倍もキラキラできる素質がある」
P「だがそれは素質だ。磨かなければ、ちょっときれいな石ころのままだ。何も魅力的じゃない。少なくとも俺はそう思うね」
美希「ミキは、石ころなんかじゃないの……」
P「そう思うなら自分で自分を磨いてみるんだな。はっきり言って、今の美希には俺だって告白しようと思わないよ」
美希「!!」
P「……どうしても仕事がしたくないというのなら、もう社長に話をつけてくるよ。星井美希はダメだってね」
美希「っ……」
P「美希が自分を輝かせたいなら、俺は君を全力でサポートする。これからどうするのか、自分の頭で考えなさい」クルッ……
美希「……うぅ」ブルブル
21 = 1 :
数日後
事務所
社長「キミィ……美希君はどうなっているんだね? 最近姿を見せないが」
P「彼女の意志を尊重しています。我々ではどうにもできませんよ」
社長「しかし、彼女ほどの逸材を失うのは……」
P「……おそらくは、心配ないと思いますよ」
ガチャ……
美希「……おはようございます、なの」
小鳥「あ……美希ちゃん!」
社長「おお美希君! 心配していたのだよ。もう、大丈夫なのかね?」
美希「……」スタスタ
社長「み、美希君?」
P「……」
美希「……」ピタ
23 :
やめれ
24 = 1 :
小鳥「み、美希ちゃん? ど、どうしたの怖い顔で……」
美希「ミキ、決めたの」
社長「ま、まさか美希君!? アイドルをやめるのはもっとよく考えてからでも――」
美希「プロデューサーがミキにメロメロになるまで、ミキはアイドルをやめないの!」
小鳥「ええっ!?」
社長「なぁっ!?」
P「それは、どういうことだい美希?」
美希「ミキがなんの魅力もないわけがないの! プロデューサーだってミキのキラキラしてる姿をもっといっぱい見たら、もうミキから目が離せなくなるの!」
P「ほう……大きく出たじゃないか。だったら証明してもらわないとな」
美希「今すぐお仕事を探しに行くの! ぜーったいプロデューサーにだって告白させてみせるの!」
社長「こ、告白ぅ!? キミィ、そんなスキャンダラスなことは……!」
P「大丈夫ですから社長。当分はそんなことありえませんよ」
美希「むっかーなの!! 今に見てるがいいのー!!」
25 :
最終的にはこう

26 = 1 :
美希「――ねぇプロデューサー、ミキの下着見たくなぁい?」
P「そんなに下着に興味があるならランジェリーのCMでも探してみるか」
美希「違うの! ミキがプロデューサーのために脱いであげてもいいっていてるの!」
P「俺のためにひと肌脱いでくれるのか。じゃあ早速業績アップのために営業だ」
美希「もーっ! この朴念仁!」ポカポカ
P「難しい言葉知ってるな。頭まではキラキラしていなかったか」
美希「なんなのなの!! バカプロデューサー!」
………………
美希「うぅー、今日は全然お昼寝できてないの……」
P「いくらでも仕事をとってきていいと言ったのは美希だぞ」
美希「休養は必要なの! このままじゃミキ死んじゃうの!」
P「そうか。じゃああの有名なお菓子屋さんのいちごババロアCMはキャンセルで」
美希「や! 絶対行くの!」
P「じゃあ頑張れ」
美希「頑張るのと眠いのとは話が違うの!」
27 = 1 :
美希「――プロデューサー、ミュージックターミナルのオーディションに受かったの! すごいでしょ!」
P「やるじゃないか。あの番組に出られたら一躍有名アイドルだぞ」
美希「ね、ミキすごいでしょ? 見直した?」
P「そうやってすぐに調子に乗らなければな」
美希「むー、いつまでたってもつれないの」
………………
数ヶ月後
美希「おはようございますなのー!」
小鳥「おはよう美希ちゃん! 前に撮った美希ちゃんが表紙に載ってる雑誌、届いたわよ!」
美希「ホント!? ……わっ、ホントにミキが表紙なの!」
社長「いやぁ、美希君の勢いのおかげでこの事務所も有名になってきたよ! ほかのアイドル達もキミに負けないつもりで頑張っているし、いい調子だね!」
美希「えへへ……そうなの、プロデューサーは?」
小鳥「今日はまだ来ていないわよ。でもおかしいわね、いつもはもう来てる頃なのに……あら、電話だわ」ガチャ
美希「(これなんかすごくかわいく撮れてるの。きっとプロデューサーも惚れ直すに違いないの!)」
28 = 11 :
嫌な予感しか
29 = 1 :
小鳥「えっ!? ……はい、はいわかりました。社長には伝えておきますので。ゆっくり休んでくださいね」チン
社長「誰からかね?」
小鳥「それが……プロデューサーさん、熱出して動けないそうなんです」
美希「えっ……」
社長「なんと……いや、考えてみればこのところ彼は毎日働きづめだったな。やはり無理がたたってしまったか……」
美希「ね、ねぇ小鳥。プロデューサー大丈夫なの?」
小鳥「さぁ……明日また出社するって言ってたけど」
社長「仕方がない、今日のところは私が美希君の方も面倒を見よう。今日は……ラジオ番組の収録だね」
美希「で、でもプロデューサーは?」
社長「なに、また私の方から具合を聞いておくよ。美希君は仕事に集中してくれたまえ」
美希「はいなの……」
30 :
たのむぜ
31 = 1 :
収録スタジオ
DJ「はぁい、というわけで今日のゲストは今もっともHOTなアイドル、星井美希ちゃんでした~!」
美希「みんな、バイバイなの~!…………ふぅ」
DJ「美希ちゃん、どうかしたのかい? なんだかいつもより調子悪そうだったけど」
美希「だ、大丈夫なの! それじゃ、お疲れ様でしたなの~!」
美希「……」
美希「次は、雑誌のグラビア撮影なの」
撮影スタジオ
カメラマン「う~ん! いいね美希ちゃん、今日はいつもと雰囲気違う!」
美希「そ、そうなの! 今日のミキは大人の魅力ってカンジ?」
カメラマン「なんか切なそうな表情がいいね! 『魅力的すぎて困っちゃう』みたいな?」
美希「あははっ……」
美希「(なんでだろう……褒められてもあんまりキラキラしないの)」
32 = 1 :
翌日
美希「おはようございますなの」
小鳥「あ、おはよう美希ちゃん」
P「よ。おはよう美希」
美希「!! プロデューサー、もう大丈夫なの!?」
P「すまんないきなり仕事サボって。ちょっと休んだらすぐに治ったよ」
美希「もう、勝手におサボりしちゃだめなの! ミキに偉そうなこと言えないの!」
P「悪い悪い。お前と一緒にいすぎて怠け癖が付いたかな」
美希「憎まれ口が治ってないのー!」
小鳥「ふふっ、美希ちゃんたらプロデューサーさんがきた途端にはしゃいじゃって」
P「そうだ、この前の美希の雑誌を見たんだけどな」
美希「あ、ホント!?」
P「ありゃダメだ。腑抜けた顔じゃ本当に脳みそまでキラキラになっちゃうぞ」
美希「なんなのなのー!!」
33 = 1 :
数ヶ月後
事務所
社長「いやぁ、キミが美希君をプロデュースしてくれたおかげで事務所が軌道に乗り始めたよ。まったく感謝のしようもない」
P「ありがとうございます……ということは、そろそろ新しいプロデューサーを雇う余裕も出てきたんですよね?」
社長「うむ、さすがにこのままキミと私だけできちんとアイドル達をプロデュースするのも限界だからね。ここらでまた募集を始めようと思う」
P「でしたら、一つご相談があるのですが……」
………………
収録スタジオ
美希「お疲れ様でしたなのー!」
P「おう、お疲れ美希。生放送なのによく二時間も頑張ったな」
美希「ミキに不可能はないの! そろそろプロデューサーもミキの魅力が分かってきたでしょ?」
P「そうだな。ようやくガラス玉程度には光るようになってきたか」
美希「むー。ちょっとプロデューサーは見る目がないって思うな。でもいずれミキがトップアイドルになったら、自分の愚かさに気づくに違いないの!」
P「ん……そのことなんだがな、美希」
美希「?」
36 :
えっ
37 = 1 :
P「俺は美希の担当を外れることになった」
美希「…………え?」
P「もちろん明日からいきなりってわけじゃない。今度、新しいプロデューサーを募集することになってな。そいつが来たら俺は美希の担当を交代しようかと思ってる」
美希「な、なんなのそれ! 聞いてないの!」
P「そりゃこの前社長に話したばかりだからな。心配するな、引き継ぎのケアはちゃんと――」
美希「そんなんじゃないの! プロデューサー言ったよね!? ミキが頑張るなら全力で助けてくれるって!」
P「……ああ、言ったよ」
美希「ミキはプロデューサーを見返すためにアイドルを続けてきたの! そんなんじゃ意味ないの! それとももう愛想が尽きたの!?」
P「落ち着け。俺は美希を見捨てるわけじゃないよ。ただ、お前は俺のやり方だけで終わるにはもったいない器を持ってるからだ」
美希「そんなのっ」
P「聞け美希。言ったよな、美希には誰にもない素晴らしい才能があるって。それを開花させてお前が本当に輝くためには、一つのところにとどまってちゃいけないんだよ」
美希「……うん」
P「お前も知ってのとおり、俺はたまたま雇ってもらえただけの、ただの冴えない三流プロデューサーだ。ここまで美希が成長してこれたのは、まぎれもなく美希自身の力なんだ」
美希「そんなことないの! ミキは――」
P「だから美希。もっとキラキラするために、俺みたいなオジサンは捨てていけ。俺はちゃんと後ろから美希を見続けているから」
39 = 1 :
美希「……」
P「本当に俺を見返したいなら、お前が最高に輝けるその頂点までいってしまえ。美希にはその力がある」
美希「……じゃあ、約束するの!」
P「ん?」
美希「もしミキがホントのトップアイドルになったら、負けを認めてプロデューサーが告白するの! 『ミキは世界一魅力的な女の子でした』って認めるの!」
P「いいとも。乗ってやろう」
美希「絶対約束なの! 指切りするの!」
P「はいはい……指切りげんまん」
美希「ウソついたらおにぎり千個おーごるなの!」
P「おいおいなんだそれ」
美希「ふふふ、ミキ流の指切りなの!」
………………
40 = 1 :
数日後
社長「――さて、話は聞いていると思うが、美希君に新しいプロデューサーが付くことになった」
新P「えっと、新Pです! 精一杯頑張るのでよろしくお願いします!」
美希「ふーん……あんまり頑張らないでいいと思うな」
新P「えっ?」
社長「はっはっは! 美希君も今までの彼と離れるのはさびしいかもしれんが、これも新しい可能性を拓くためだ。新P君は若いが有能なプロデューサーだから、安心して任せたまえ!」
美希「わかったの。よろしくね、新しいプロデューサーさん」
………………
新P「えーと、P先輩から美希さんの活動方針は聞いています。早速ですが、今日は新しい番組のオーディションを受けてもらいます」
美希「ミキ」
新P「え?」
美希「ミキはミキなの。敬語もかた苦しいから、ヤ」
新P「そ、そうでs……そうか。じゃあ美希、これから狙っていく売り込み方法なんだけど……」
美希「……」
41 :
NTR
42 = 1 :
レッスンスタジオ
トレーナー「はい、ここですぐ踏み込んでっ、ワンッツー!」
美希「よっ、なのっ」
トレーナー「いいわね、その調子! じゃあ次のフレーズは――」
美希「ミキ、ちょっと疲れちゃったの」
トレーナー「え?」
新P「こらこら美希、勝手なこと言っちゃダメだ。レッスンできる時間も限られてるんだから」
美希「でもこれ以上やっても集中できないの。もうこの曲は全部踊れるし……」
新P「それでもすこしでも確実にしておかないと、いざという時に失敗するぞ? ほら、もうちょっと頑張るんだ!」
美希「わ、わかったの……ふぅ」
43 :
NTRはやなの
44 = 23 :
あ
45 = 1 :
某TV局
新P「さぁ、今日は深夜のトーク番組のオーディションだ!」
美希「トーク番組?」
新P「ああ! オーディションで特別枠に入れたら、歌のステージまで用意されるからな」
美希「へぇ……うえっ!」
新P「どうした?」
美希「この番組、ミキの嫌いなオジサンが出てるの……いっつもミキの胸ばっかり見てくるの」
新P「うーん……でもその人は、芸能界では有名な人なんだ。ちゃんと仲良くしておかないと」
美希「ヤ! ミキこの番組出たくないの!」
新P「ええっ!? わがまま言うんじゃない美希! 嫌でも我慢しないと、名前を売り出すことはできないぞ!?」
美希「ミキは有名になりたいんじゃなくてキラキラしたいの! このオジサンの近くにいたらキラキラできないの!」
新P「トップアイドルになるためには必要なことなんだ! ここで我慢して頑張らないと!」
美希「うう……わ、わかったの……」
46 = 23 :
あ
47 = 1 :
収録スタジオ
大物芸能人「さて、今日のトークゲストはアイドルの星井美希ちゃんです」
美希「よろしくおねがいしますなの」
大物芸能人「いやー実は何回か美希ちゃんとは共演したことがあるんですけどねぇ。ホントにかわいいのよこの子」
美希「あはっ、そんなことないよー?」
大物芸能人「もうね、体つきが中学生じゃないよね。年齢詐称とかしてないだろうなぁ~?」
美希「ミキは中学生ですなの! だからあんまりオジサンな人には、ミキは年下すぎると思うなー」
大物芸能人「ほほー。じゃあ僕は美希ちゃんの彼氏にはなれないのかな? んん?」
美希「あはは……ミキ的には、かっこいいオジサンが好きってカンジ?」
大物芸能人「おっ、じゃあ僕もアプローチしちゃいますか! ハハハハ!」
美希「(早く終わってほしいの……)」
48 :
美希はプロだな…
49 = 1 :
美希「あふぅ……もう疲れたの」
新P「お疲れ様。さぁ、最後に大物芸能人さんにご挨拶に行くぞ」
美希「えっ、ウソだよね!?」
新P「上下関係はきちんとしておかないと、芸能界ではトップになれないぞ。ちゃんと大物芸能人さんと仲良くしなきゃ」
美希「ヤ、ヤなの! あの人何回もミキを誘ってくるから行きたくないの!」
新P「我慢しなさい! トップアイドルになるんだろう!?」
美希「ヤなものはヤなの! ミキ帰るっ!」ダッ
新P「あ、こら美希!!」
………………
公園
カァー カァー カァー……
美希「はぁ……また戻ってきちゃったの……」
美希「仕事熱心なのはいいけど、ミキに押し付けないでほしいの……」
50 :
何故か新PがバネPで再生される
みんなの評価 : ★★
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