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元スレ和「宮永咲の消失・・・」
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和「…確執?」
ハギヨシ「はい、かれこれもう2年ほど…。しかし直接的な原因は6年前に遡ります」
ハギヨシ「透華お嬢様はご幼少の時より我が龍門渕家の親戚のお子様と親しくしておいででした。
…お嬢様からみて従姉妹に当たられます。非常に仲睦まじくまるで実の姉妹の様でした」
ハギヨシ「はい、かれこれもう2年ほど…。しかし直接的な原因は6年前に遡ります」
ハギヨシ「透華お嬢様はご幼少の時より我が龍門渕家の親戚のお子様と親しくしておいででした。
…お嬢様からみて従姉妹に当たられます。非常に仲睦まじくまるで実の姉妹の様でした」
ハギヨシ「しかし、透華様のお父上はあまりそれを好んでいらっしゃいませんでした」
和「…なぜ」
ハギヨシ「…曰く不幸が移る、と。他の方達は何を迷信めいたことをと真剣にとりあってはいませんでした。
しかし、そうは言ってられない事が起こってしまったのです」
ハギヨシ「…6年前。そのお子様のご両親が研究で旅行に行かれることになりました。ご両親はお二人とも国文学者で
それまで数々の優れた業績をあげてこられました。ただあまりにご多忙でお子様と十分接する機会がなかったのです。
そこでご両親が短期で学校の休暇中ということもあってお子様を誘われたのです…そしてお嬢様も」
和「…なぜ」
ハギヨシ「…曰く不幸が移る、と。他の方達は何を迷信めいたことをと真剣にとりあってはいませんでした。
しかし、そうは言ってられない事が起こってしまったのです」
ハギヨシ「…6年前。そのお子様のご両親が研究で旅行に行かれることになりました。ご両親はお二人とも国文学者で
それまで数々の優れた業績をあげてこられました。ただあまりにご多忙でお子様と十分接する機会がなかったのです。
そこでご両親が短期で学校の休暇中ということもあってお子様を誘われたのです…そしてお嬢様も」
ハギヨシ「…それまで一度もできなかった家族旅行も兼ねてということだったのでしょう。
また親しく遊んでくれたお嬢様に対するねぎらいという意味もあったものと思われます」
ハギヨシ「当然お嬢様は大喜びなさり、一緒に行くということになりました。
もしその場に透華様のお父上がいらっしゃれば先ほど述べたような理由で反対されたのでしょうが
あいにくその時は出張でご不在でした」
ハギヨシ「そして4人でご旅行に行かれました。…その中途で事故が起こったのです」
また親しく遊んでくれたお嬢様に対するねぎらいという意味もあったものと思われます」
ハギヨシ「当然お嬢様は大喜びなさり、一緒に行くということになりました。
もしその場に透華様のお父上がいらっしゃれば先ほど述べたような理由で反対されたのでしょうが
あいにくその時は出張でご不在でした」
ハギヨシ「そして4人でご旅行に行かれました。…その中途で事故が起こったのです」
和「…事故!?」
ハギヨシ「はい。4人の中で一命を取り留められたのは透華お嬢様ただ一人でした」
和「…名前。その時亡くなられた子の名前は」
(私の予想が正しければ…でも当たってほしくない…)
ハギヨシ「…衣といいます。天江衣」
和「」
ハギヨシ「はい。4人の中で一命を取り留められたのは透華お嬢様ただ一人でした」
和「…名前。その時亡くなられた子の名前は」
(私の予想が正しければ…でも当たってほしくない…)
ハギヨシ「…衣といいます。天江衣」
和「」
和「…」(道理で藤田プロが知るはずがない… いや他の誰も知ってるはずがなかったんです)
(だってもう亡くなっているんですから)
ハギヨシ「…当然のことながら、お嬢様にはかなりの精神的ショックがありました。
事故から4年たってその傷がやや癒える兆しを見せ始めた頃に確執が起こる事件が起きたのです」
(だってもう亡くなっているんですから)
ハギヨシ「…当然のことながら、お嬢様にはかなりの精神的ショックがありました。
事故から4年たってその傷がやや癒える兆しを見せ始めた頃に確執が起こる事件が起きたのです」
ハギヨシ「命日の法事で深夜…たまたま起きてこられたお嬢様がお父上の会話を聞いてしまったのです」
ハギヨシ「不幸を呼ぶ者が死んでよかった。透華まで道ずれにされなくてよかった…と」
ハギヨシ「…その場に居合わせた者の話によりますとお嬢様は半狂乱でお父上と取っ組みあったそうです。
以来お嬢様はお父上と直接言葉を交わされたことは一度もありません」
和「…」
ハギヨシ「不幸を呼ぶ者が死んでよかった。透華まで道ずれにされなくてよかった…と」
ハギヨシ「…その場に居合わせた者の話によりますとお嬢様は半狂乱でお父上と取っ組みあったそうです。
以来お嬢様はお父上と直接言葉を交わされたことは一度もありません」
和「…」
ハギヨシ「状況を重く見た龍門渕グループの総帥…お嬢様の祖父にあたります…はしばらく冷却期間が必要だろう
とのことで龍門渕高校ではなく外部の公立の学校、清澄高校にお嬢様を進学させることになったのです」
ハギヨシ「しかし、今の所お嬢様とお父上の関係はまったく修復される気配はありません」
和「…」(あまりに重すぎます)
とのことで龍門渕高校ではなく外部の公立の学校、清澄高校にお嬢様を進学させることになったのです」
ハギヨシ「しかし、今の所お嬢様とお父上の関係はまったく修復される気配はありません」
和「…」(あまりに重すぎます)
ハギヨシ「…お嬢様もこちらの学校に移られてからあまり積極的に他の生徒と関わろうとは
されておりません。ただ唯一お嬢様が熱中されていたのがネット麻雀です」
和「ネット麻雀?」
ハギヨシ「…はい。麻雀そのものは従姉妹のお子様がご健在であられた頃から嗜んでおられたのですが
人との関わり合いをあまり好まれなくなってからはネット麻雀を好まれるようになりました」
ハギヨシ「なかでも、“のどっち”というプレイヤーを大変好まれていました」
和「!」
されておりません。ただ唯一お嬢様が熱中されていたのがネット麻雀です」
和「ネット麻雀?」
ハギヨシ「…はい。麻雀そのものは従姉妹のお子様がご健在であられた頃から嗜んでおられたのですが
人との関わり合いをあまり好まれなくなってからはネット麻雀を好まれるようになりました」
ハギヨシ「なかでも、“のどっち”というプレイヤーを大変好まれていました」
和「!」
ハギヨシ「お嬢様の“のどっち”への憧れは相当強いものがありました。
そして昨年のインターミドル大会に出場したあなたが“のどっち”
ではないかと思われたのです」
和「…」
ハギヨシ「あなたは個人戦で順調に決勝まで進まれた。しかし…すみませんこれ
以上言うのは野暮ですね」
和「?」
ハギヨシ「…その件でお嬢様はあなたが“のどっち”ではないと思われました。
しかし同時期にネット上から“のどっち”は姿を消しました」
和「??」
(確かに当時の私のデジタル打ちはお世辞にもそれほど洗練されたものではありませんでしたが…)
そして昨年のインターミドル大会に出場したあなたが“のどっち”
ではないかと思われたのです」
和「…」
ハギヨシ「あなたは個人戦で順調に決勝まで進まれた。しかし…すみませんこれ
以上言うのは野暮ですね」
和「?」
ハギヨシ「…その件でお嬢様はあなたが“のどっち”ではないと思われました。
しかし同時期にネット上から“のどっち”は姿を消しました」
和「??」
(確かに当時の私のデジタル打ちはお世辞にもそれほど洗練されたものではありませんでしたが…)
ハギヨシ「…それ以来お嬢様は増々内に籠られるようになりました。今では以前ほど
ネット麻雀にご興味を示されなくなっています」
ハギヨシ「しかし、先日の件から私はあなたが“のどっち”であると思い、今確証を得ました
お願いします、どうかお嬢様のために力を貸して下さいませんか?」
和「力…?」
ハギヨシ「はい、このような手順で…」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ネット麻雀にご興味を示されなくなっています」
ハギヨシ「しかし、先日の件から私はあなたが“のどっち”であると思い、今確証を得ました
お願いします、どうかお嬢様のために力を貸して下さいませんか?」
和「力…?」
ハギヨシ「はい、このような手順で…」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
和「…なるほど」
ハギヨシ「よろしくお願いします。では放課後手筈通りに」シュパッ
和「消えた!?」
(よくわからない人ですね…)
ハギヨシ「よろしくお願いします。では放課後手筈通りに」シュパッ
和「消えた!?」
(よくわからない人ですね…)
~放課後清澄高校情報室
まこ「麻雀やる言われてウチでやるんかと思うたらネット麻雀かい…」
優希「パソコンがいっぱい並んでるじぇ~。パソコン部の活動場所なのに
私達が使っていいのか、のどちゃん?」
和「大丈夫、許可はもらってあります…いいですよね、パソコン部の皆さん?」
パソコン部部員「「はい…」」(執事っぽい人にニコニコ顔で迫られた…)
まこ「それにしてもあと一人はどうするんじゃ?CPUにするのか?」
和「…大丈夫来ます、必ず」
まこ、優希「?」
まこ「麻雀やる言われてウチでやるんかと思うたらネット麻雀かい…」
優希「パソコンがいっぱい並んでるじぇ~。パソコン部の活動場所なのに
私達が使っていいのか、のどちゃん?」
和「大丈夫、許可はもらってあります…いいですよね、パソコン部の皆さん?」
パソコン部部員「「はい…」」(執事っぽい人にニコニコ顔で迫られた…)
まこ「それにしてもあと一人はどうするんじゃ?CPUにするのか?」
和「…大丈夫来ます、必ず」
まこ、優希「?」
~同時刻透華部屋
透華「…なんですの、ハギヨシ」
ハギヨシ「お嬢様、ネット麻雀をして頂けませんか?」
透華「…今日は麻雀やる気分じゃありませんわ」
ハギヨシ「…お嬢様。“のどっち”復活の噂はご存じですか?」
透華「! …ええ、知ってますわ。でも単なる偶然か、万が一仮に復帰したとしてもそれにそうそうネット上で遭遇するはずが…」
ハギヨシ「こちらをご覧ください」
透華「え…“のどっち”…?」
透華「…なんですの、ハギヨシ」
ハギヨシ「お嬢様、ネット麻雀をして頂けませんか?」
透華「…今日は麻雀やる気分じゃありませんわ」
ハギヨシ「…お嬢様。“のどっち”復活の噂はご存じですか?」
透華「! …ええ、知ってますわ。でも単なる偶然か、万が一仮に復帰したとしてもそれにそうそうネット上で遭遇するはずが…」
ハギヨシ「こちらをご覧ください」
透華「え…“のどっち”…?」
透華「…」
ハギヨシ「どうでしょうお嬢様?」
透華「…半荘1回だけですわよ」
crystal:よろしくお願いします
まこまこ:おっ、来たようじゃの
タコスウマー:それじゃ、始めるじぇ!
のどっち:お願いします
透華「のどっち…本物かどうか見定めさせてもらいますわ」
ハギヨシ「どうでしょうお嬢様?」
透華「…半荘1回だけですわよ」
crystal:よろしくお願いします
まこまこ:おっ、来たようじゃの
タコスウマー:それじゃ、始めるじぇ!
のどっち:お願いします
透華「のどっち…本物かどうか見定めさせてもらいますわ」
透華「…」
ハギヨシ「どうでしょうお嬢様?」
透華「…半荘1回だけですわよ」
crystal:よろしくお願いします
まこまこ:おっ、来たようじゃの
タコスウマー:それじゃ、始めるじぇ!
のどっち:お願いします
透華「のどっち…本物かどうか見定めさせてもらいますわ」
ハギヨシ「どうでしょうお嬢様?」
透華「…半荘1回だけですわよ」
crystal:よろしくお願いします
まこまこ:おっ、来たようじゃの
タコスウマー:それじゃ、始めるじぇ!
のどっち:お願いします
透華「のどっち…本物かどうか見定めさせてもらいますわ」
~対戦終了後
透華「…なんですの、これは…」
透華「あの私が恋い焦がれた“のどっち”、いやそれ以上…数段の進化を遂げている…」
透華「まさか本当に本物…?」
crystal:のどっち、あなたは誰ですか?
のどっち:あなたに私を見つけられますか?
透華「…なんですの、これは…」
透華「あの私が恋い焦がれた“のどっち”、いやそれ以上…数段の進化を遂げている…」
透華「まさか本当に本物…?」
crystal:のどっち、あなたは誰ですか?
のどっち:あなたに私を見つけられますか?
透華「!! 見つけてみせますわ、この龍門渕透華が! ハギヨシ!」
ハギヨシ「ハッ」
透華「のどっちの居場所を突き止めますわよ!!」
ハギヨシ「御意。……どうやら清澄高校からアクセスしているようです」
透華「なんですって!? 清澄から… 離れる前に現場を押さえますわよ、ハギヨシ、車を」
ハギヨシ「御意!!」
ハギヨシ「ハッ」
透華「のどっちの居場所を突き止めますわよ!!」
ハギヨシ「御意。……どうやら清澄高校からアクセスしているようです」
透華「なんですって!? 清澄から… 離れる前に現場を押さえますわよ、ハギヨシ、車を」
ハギヨシ「御意!!」
~清澄高校校門
ハギヨシ「お嬢様。どうやら情報室からアクセスしているようです」
透華「わかりましたわ!」タッタッタッタ
男子生徒「!? おい、氷姫が血相変えて走ってるぞ!」
女子生徒「ホントだー、何があったんだろ」
男子生徒「見に行こうぜ!」ガヤガヤ
ハギヨシ「お嬢様。どうやら情報室からアクセスしているようです」
透華「わかりましたわ!」タッタッタッタ
男子生徒「!? おい、氷姫が血相変えて走ってるぞ!」
女子生徒「ホントだー、何があったんだろ」
男子生徒「見に行こうぜ!」ガヤガヤ
透華(ハギヨシが車を飛ばしてくれましたが、それでも十数分は経過していますわね…)タッタッタッタ
透華(ひょっとしたらもう帰ってしまっているかも…急がないと…)ハアハア
~情報室
ガラッ
透華「」ハアハア
まこ「…ん? うちと同じ学年の…ってそんなに息きらせてどうしたんじゃ!?」
優希「初めて見たじぇ…」
透華「…っちは」
優希「ん?」
透華(ひょっとしたらもう帰ってしまっているかも…急がないと…)ハアハア
~情報室
ガラッ
透華「」ハアハア
まこ「…ん? うちと同じ学年の…ってそんなに息きらせてどうしたんじゃ!?」
優希「初めて見たじぇ…」
透華「…っちは」
優希「ん?」
透華「どこにいますの!? のどっちは!!」
まこ、優希「!!」ビクッ
和「…ここにいますよ」スッ
透華「!? あなたは…」
和「今朝もお会いしましたが、私の方から自己紹介がまだでしたね」
「原村和です」
透華「…龍門渕透華ですわ。あなたが本当に…」
和「はい、私がのどっちです」ニコッ
まこ、優希「!!」ビクッ
和「…ここにいますよ」スッ
透華「!? あなたは…」
和「今朝もお会いしましたが、私の方から自己紹介がまだでしたね」
「原村和です」
透華「…龍門渕透華ですわ。あなたが本当に…」
和「はい、私がのどっちです」ニコッ
和「麻雀で私と一緒に全国に行きませんか?」
透華「…」ポロポロ
和「! 大丈夫ですか?」
透華「…すみません。まさか本当に会えるなんて思いもしなくて…」
和「…麻雀部に入ってもらえますか―龍門渕さん?」
透華「…その呼び方はキライですわ。透華と呼んでくださいまし」
和「わかりました…透華さん?」
透華「はい、よろこんで」ニコッ
和以外全員「!!??」
透華「…」ポロポロ
和「! 大丈夫ですか?」
透華「…すみません。まさか本当に会えるなんて思いもしなくて…」
和「…麻雀部に入ってもらえますか―龍門渕さん?」
透華「…その呼び方はキライですわ。透華と呼んでくださいまし」
和「わかりました…透華さん?」
透華「はい、よろこんで」ニコッ
和以外全員「!!??」
「…笑った」
「今の見た…!?」
「うん見た…」
「…氷姫が笑ったぞー!!」
「あんな表情もできるんだ…」
「私、龍門渕さんが笑ってるとこ初めて見たよ…笑うとすごいキレイ…」ワイワイガヤガヤ
優希「…のどちゃん、朝に無視られた女を夕方にはもう口説き落とすなんて…魔性の女だじぇ」
まこ「まったくじゃ。まさかここまで考えていたとはのう…」
和「ちょっと、二人とも口が悪いですよ!!」
「今の見た…!?」
「うん見た…」
「…氷姫が笑ったぞー!!」
「あんな表情もできるんだ…」
「私、龍門渕さんが笑ってるとこ初めて見たよ…笑うとすごいキレイ…」ワイワイガヤガヤ
優希「…のどちゃん、朝に無視られた女を夕方にはもう口説き落とすなんて…魔性の女だじぇ」
まこ「まったくじゃ。まさかここまで考えていたとはのう…」
和「ちょっと、二人とも口が悪いですよ!!」
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