私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ兄「おお、いもうとよ。しんでしまうとはなさけない」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★
レスフィルター : (試験中)
兄「妹ーマンガ買ってきたぞー」
妹「え! 休載じゃなかったの!」
兄「実はまた連載していたのだ」
妹「休載がやられたか……」
兄「くくく、やつは四天王のなかでも最弱」
妹「すぐに第二、第三の休載が……」
兄「もう数えきれないよ!」
妹「え! 休載じゃなかったの!」
兄「実はまた連載していたのだ」
妹「休載がやられたか……」
兄「くくく、やつは四天王のなかでも最弱」
妹「すぐに第二、第三の休載が……」
兄「もう数えきれないよ!」
兄「妹よ。お前ちょっとやつれてるんじゃないか」
妹「そんなことないよ」
兄「でやーっ真実の姿を映し出す鏡!」
妹「ぐあーやーめーろーっ」
妹「そんなことないよ」
兄「でやーっ真実の姿を映し出す鏡!」
妹「ぐあーやーめーろーっ」
妹「んーたしかに痩せたかなぁ」
兄「ちゃんと飯食ってるのか?」
妹「まぁ、食べてるよ。あんまり美味しくないけど」
兄「俺はおかわり三回するぞ!」
妹「聞いてねーよ」
兄「ちゃんと飯食ってるのか?」
妹「まぁ、食べてるよ。あんまり美味しくないけど」
兄「俺はおかわり三回するぞ!」
妹「聞いてねーよ」
\ r'´ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`、::. ___
l} 、:: \ヘ,___,_ ______/::.__| .|___________
|l \:: | | |、:.. |[], _ .|:[ニ]:::::
|l'-,、イ\: | | ∧,,,∧ . |::.. ヘ ̄ ̄,/:::(__)::
|l ´ヽ,ノ: | | (´・ω・`) ,l、:::  ̄ ̄::::::::::::::::
|l | :| | |,r'",´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、l:::::
|l.,\\| :| | ,' :::::... ..::ll:::: そうだ
|l | :| | | :::::::... . .:::|l:::: これは夢なんだ
|l__,,| :| | | ::::.... ..:::|l:::: ぼくは今、夢を見ているんだ
|l ̄`~~| :| | | |l:::: 目が覚めたとき、
|l | :| | | |l:::: ぼくはまだ12歳
|l | :| | | ''"´ |l:::: 起きたらラジオ体操に行って、
|l \\[]:| | | |l:::: 朝ご飯を食べて、涼しい午前中にスイカを食べながら宿題して、
|l ィ'´~ヽ | | ``' |l:::: 午後から妹とプールにいっておもいっきり遊ぶんだ・・・
|l-''´ヽ,/:: | | ''"´ |l::::
|l /:: | \,'´____..:::::::::::::::_`l__,イ::::
l} 、:: \ヘ,___,_ ______/::.__| .|___________
|l \:: | | |、:.. |[], _ .|:[ニ]:::::
|l'-,、イ\: | | ∧,,,∧ . |::.. ヘ ̄ ̄,/:::(__)::
|l ´ヽ,ノ: | | (´・ω・`) ,l、:::  ̄ ̄::::::::::::::::
|l | :| | |,r'",´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、l:::::
|l.,\\| :| | ,' :::::... ..::ll:::: そうだ
|l | :| | | :::::::... . .:::|l:::: これは夢なんだ
|l__,,| :| | | ::::.... ..:::|l:::: ぼくは今、夢を見ているんだ
|l ̄`~~| :| | | |l:::: 目が覚めたとき、
|l | :| | | |l:::: ぼくはまだ12歳
|l | :| | | ''"´ |l:::: 起きたらラジオ体操に行って、
|l \\[]:| | | |l:::: 朝ご飯を食べて、涼しい午前中にスイカを食べながら宿題して、
|l ィ'´~ヽ | | ``' |l:::: 午後から妹とプールにいっておもいっきり遊ぶんだ・・・
|l-''´ヽ,/:: | | ''"´ |l::::
|l /:: | \,'´____..:::::::::::::::_`l__,イ::::
妹「兄貴、タイクツ」
兄「了解、はぁっ!」
妹「それは前屈」
兄「あぁ、主に女性が履く防寒用の薄布の、」
妹「それはタイツ」
兄「いいんだ……どうせ俺なんか、ゴミカスのようなやつなんだ……」
妹「そだね」
兄「鬱屈だよ!」
兄「了解、はぁっ!」
妹「それは前屈」
兄「あぁ、主に女性が履く防寒用の薄布の、」
妹「それはタイツ」
兄「いいんだ……どうせ俺なんか、ゴミカスのようなやつなんだ……」
妹「そだね」
兄「鬱屈だよ!」
兄(昨夜、妹は発作を起こして意識を失った)
兄(今は小康状態だが、会って話せそうになかった)
兄(俺は家でひとりでゲームをすすめた)
兄(時間が進むのが遅い)
兄(妹は、大丈夫だろうか)
兄(今は小康状態だが、会って話せそうになかった)
兄(俺は家でひとりでゲームをすすめた)
兄(時間が進むのが遅い)
兄(妹は、大丈夫だろうか)
兄「よう、けんじゃのいしが入り用か?」
妹「あぁ、兄貴。ひさ、しぶり、だね」
兄「会いたくてしかたなかったろう」
妹「まあ、ね」
兄「どうした妙に素直だな。風邪か」
妹「風邪、じゃ、ねー、よ。まぁ、はやく、マンガ、読みたいから」
兄「マンガ目当てかよ!」
妹「あぁ、兄貴。ひさ、しぶり、だね」
兄「会いたくてしかたなかったろう」
妹「まあ、ね」
兄「どうした妙に素直だな。風邪か」
妹「風邪、じゃ、ねー、よ。まぁ、はやく、マンガ、読みたいから」
兄「マンガ目当てかよ!」
妹「ね、兄貴」
兄「なんだ。あんまり無理して喋んな」
妹「じゃ、兄貴が、しゃべって、よ」
兄「まったく注文の多いお姫様だぜ」
妹「お姫様、じゃ、ないし。魔王、だもん」
兄「じゃあ魔王様、古い国のおはなしをしましょう。むかしむかし、あるところに……」
兄「なんだ。あんまり無理して喋んな」
妹「じゃ、兄貴が、しゃべって、よ」
兄「まったく注文の多いお姫様だぜ」
妹「お姫様、じゃ、ないし。魔王、だもん」
兄「じゃあ魔王様、古い国のおはなしをしましょう。むかしむかし、あるところに……」
兄「そうして、国は平和になったのでした。めでたしめでたし」
妹「………」
兄「寝てるし」
兄(妹は薬のせいでいつもぼうんやりしているようになっていた)
兄(俺がお見舞いにきても、起きないこともあった)
兄(もとから小さかった手が、ますます小さくなっていく気がした)
妹「………」
兄「寝てるし」
兄(妹は薬のせいでいつもぼうんやりしているようになっていた)
兄(俺がお見舞いにきても、起きないこともあった)
兄(もとから小さかった手が、ますます小さくなっていく気がした)
妹(真夜中に目が覚めることが増えた)
妹(誰もいない病室で、意識がはっきりしないまま時計の音を聞いてる)
妹(部屋に満ちる静寂に、急に心細くなる)
妹(昼間に意識を取り戻すと、いつも兄貴が手を握ってくれてるのに)
妹(寒い)
妹(とても、寒かった)
妹(誰もいない病室で、意識がはっきりしないまま時計の音を聞いてる)
妹(部屋に満ちる静寂に、急に心細くなる)
妹(昼間に意識を取り戻すと、いつも兄貴が手を握ってくれてるのに)
妹(寒い)
妹(とても、寒かった)
兄「俺、参上」
妹「わ、う、あ、兄貴」
兄「なにをわたわたしている妹よ。いついかなるときでも明鏡止水の心でだな……」
妹「あ、ほ」
兄「最後まで喋らせて!?」
妹「わ、う、あ、兄貴」
兄「なにをわたわたしている妹よ。いついかなるときでも明鏡止水の心でだな……」
妹「あ、ほ」
兄「最後まで喋らせて!?」
適当に殴ったら死んだ、みたいなショボい内容だと思って開いたのに・・・おおぅ
妹「兄貴、まだ、そのゲーム、やってんの?」
兄「ラスボスが倒せないんだよ。何回魔力を解き放つんだよ」
妹「そこ、が、ニートの、げんかい、か」
兄「限界を突破してこそ、男だ!」
妹「だから、とっぱ、できて、ないん、じゃん」
兄(妹はくすくすと笑った)
兄(点滴の針が刺さった細い腕を見てられなくて、俺は目をそらせて笑い返した)
兄「ラスボスが倒せないんだよ。何回魔力を解き放つんだよ」
妹「そこ、が、ニートの、げんかい、か」
兄「限界を突破してこそ、男だ!」
妹「だから、とっぱ、できて、ないん、じゃん」
兄(妹はくすくすと笑った)
兄(点滴の針が刺さった細い腕を見てられなくて、俺は目をそらせて笑い返した)
妹「あに、き」
兄「なんだね妹くん」
妹「何キャラ、だよ。さいきん、まいにち、きてる、よね?」
兄「家にいてもつまらんし、外は寒いからな」
妹「あした、も、きて、くれる?」
兄「あーどーかなー仕事が忙しいからなー」
妹「だまれ、むしょくの、くせに」
兄「はい、すいませんでした。明日も来ます」
妹「よろしい」
兄「なんだね妹くん」
妹「何キャラ、だよ。さいきん、まいにち、きてる、よね?」
兄「家にいてもつまらんし、外は寒いからな」
妹「あした、も、きて、くれる?」
兄「あーどーかなー仕事が忙しいからなー」
妹「だまれ、むしょくの、くせに」
兄「はい、すいませんでした。明日も来ます」
妹「よろしい」
兄「じゃ、今日は帰るわ」
妹「うん。また、あしたね」
兄「おう。また明日なー」
兄(小さく手を振る妹に応えて、俺は病室を出た)
妹「うん。また、あしたね」
兄「おう。また明日なー」
兄(小さく手を振る妹に応えて、俺は病室を出た)
兄(その夜に、妹は息を引き取った)
兄(俺は実感が湧かなかった)
兄(通夜をして、葬式をして、妹が骨だけになっても)
兄(俺は妹が死んだということを受け入れられずにいた)
兄(俺は実感が湧かなかった)
兄(通夜をして、葬式をして、妹が骨だけになっても)
兄(俺は妹が死んだということを受け入れられずにいた)
兄(遺品整理の際に、妹が家族それぞれに宛てた手紙が見つかった)
兄(もう指に力が入らない頃に書いたらしい。文字は乱れていて、読むのに難儀した)
兄(俺は部屋に戻って、ひとりでそれを読んだ)
兄(もう指に力が入らない頃に書いたらしい。文字は乱れていて、読むのに難儀した)
兄(俺は部屋に戻って、ひとりでそれを読んだ)
妹『兄貴へ』
妹『兄貴には、えーと、なにを書いたらいいのかわかんないな』
妹『あたし、小さいときから、兄貴に遊んでもらってたよね』
妹『外で遊べなくなっても、兄貴はあたしと遊んでくれたね』
妹『入院してからも、兄貴が来てくれて、楽しかった』
妹『すごく嬉しかった』
妹『兄貴には、えーと、なにを書いたらいいのかわかんないな』
妹『あたし、小さいときから、兄貴に遊んでもらってたよね』
妹『外で遊べなくなっても、兄貴はあたしと遊んでくれたね』
妹『入院してからも、兄貴が来てくれて、楽しかった』
妹『すごく嬉しかった』
妹『ほんとのこと言うと、しんじゃうのはこわいよ』
妹『さみしいよ』
妹『でもね』
妹『兄貴が毎日来てくれたから、あたしは幸せだった』
妹『ありがとう』
妹『さみしいよ』
妹『でもね』
妹『兄貴が毎日来てくれたから、あたしは幸せだった』
妹『ありがとう』
妹『ありがとう、兄貴』
妹『ばいばい』
妹『ps.はやくしゅうしょくしろよ』
妹『ばいばい』
妹『ps.はやくしゅうしょくしろよ』
兄「うるせえよ、ばか……」
兄「ごめんじゃねえよ……」
兄「謝るのは俺のほうだろ」
兄「お前を助けるって言ったのに。絶対助けるって約束したのに……っ!」
兄「約束守れなくて、ごめん……!」
兄「ごめんじゃねえよ……」
兄「謝るのは俺のほうだろ」
兄「お前を助けるって言ったのに。絶対助けるって約束したのに……っ!」
兄「約束守れなくて、ごめん……!」
兄(それでも俺は涙を流せなかった)
兄(それから、かじりつくようにがんばって就職し、妹の死から一年が経った)
兄(俺は一年間レベル上げに徹していたあのゲームで、ラスボスに挑んでいた)
兄(あんなに強かったボスをあっさりと倒して、エンディングを迎える)
兄(エンディングで勇者は、今までの道のりをたどりながら故郷へと帰っていく)
兄(それから、かじりつくようにがんばって就職し、妹の死から一年が経った)
兄(俺は一年間レベル上げに徹していたあのゲームで、ラスボスに挑んでいた)
兄(あんなに強かったボスをあっさりと倒して、エンディングを迎える)
兄(エンディングで勇者は、今までの道のりをたどりながら故郷へと帰っていく)
類似してるかもしれないスレッド
- 唯「だいじょうぶ、あずにゃんのこと好きじゃないよ」 (146) - [57%] - 2010/8/25 10:46 ★
- 男「しまったああああゾンビに噛まれてもうたあああ」 (493) - [57%] - 2011/9/5 5:00 ★★★
- 妹「そこにいたのお兄ちゃんだったんだ、私てっきり」 (220) - [57%] - 2012/8/9 2:00 ★
- まどか「ほむらちゃんのぬいぐるみつくっちゃった」 (1001) - [56%] - 2011/8/11 1:00 ★★★
- 妹「はあ。あんたの妹にだけは生まれてきたくなかったわ」 (695) - [56%] - 2012/7/2 5:00 ★★★
- P「おお美希よ、死んでしまうとはなさけない!>>」 (239) - [56%] - 2013/1/12 8:00 ☆
- まどか「ほむらちゃんのなでなでがすごく気持ちいい」 (284) - [56%] - 2012/3/20 3:00 ★★
- まどか「ほむらちゃんがほむほむしか言えなくなった」 (563) - [56%] - 2011/12/29 8:00 ★★★×4
- 姉「あっ……あぁっ……あっあっあぁっあっっっ」 (394) - [55%] - 2011/3/2 2:15 ★★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について