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    元スレサトシ「シゲル、お前を殺す」

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    101 = 1 :

    シゲル「ククク……最後まで読めた……この勝負!」

    シゲル「ヒードラン!みがわりだ!」

    サトシ「……フフ」

    サトシ「みがわり、ね」

    シゲル「…………」

    シゲル「何がおかしい……?」

    103 = 1 :

    サトシ「後ろのポケモンが割れていない時点で、この組み合わせが対峙したとき」

    サトシ「お前はみがわりを選択する可能性が高いと思っていた」

    シゲル「……読んでいたとでも?」

    シゲル「だが、それが?」

    シゲル「みがわりを読んで攻撃できたとして」

    サトシ「違うな」

    シゲル「…………なに?」

    サトシ「この一手により、状況は劇的に変わるのさ」

    104 = 91 :

    >>99
    くそワロタ

    105 = 1 :

    サトシ「有利すぎる組み合わせが対峙したときほど気をつけろ」

    サトシ「確信したときほど最も危険」

    サトシ「いうなれば思考停止……」

    サトシ「そういうときの心理は……つけこまれやすい」

    サトシ「足元をすくわれる」

    サトシ「こんな風にな!」

    サトシ「クチート!よこどりだ!!」

    クチート「げごげご!!」シュン!シュン!ポワン!

    シゲル「…………!!」

    シゲル「な…………」

    シゲル「よこどり……だと……!?」

    106 :

    シゲル「ばかな!!」

    シゲル「入っているかどうかも分からないみがわり一点読みだと……?」

    シゲル「それは読みでもなんでもない!!」

    シゲル「ただの運否天賦……!ぶっぱなしもいいところ!」

    サトシ「そうでもないさ」

    サトシ「タスキメタバはクチートの戦術として有名だし、お前がタスキを警戒するだろうことは分かっていた」

    サトシ「仮にお前のヒードランにみがわりが入ってないとしても、初手から全力の攻撃はない」

    シゲル「それにしても、あえて半減の攻撃を選択する可能性もあったはずだ!」

    サトシ「ないな」

    サトシ「お前はその選択をしない」

    シゲル「……なに?」

    109 :

    寝れなくなった

    110 :

    >>99
    これ見る限りカスミは非処女だな

    111 = 106 :

    サトシ「お前のPTは基本的に高火力のアタッカーで構成されているが、特定の受けに弱い」

    サトシ「そう、水の受けポケモンだ」

    サトシ「一見穴のように見えるが……」

    サトシ「あえてそうしている……違うか?」

    シゲル「…………」

    サトシ「水の受けポケモンを誘うためだ」

    サトシ「ならば、どこかに受け潰しのポケモンを仕込んでいるはず」

    サトシ「お前のPTの中でその役割を持っているのだとしたら、ヒードランだと思っていた」

    サトシ「受け潰しのどくどく」

    サトシ「鋼を呼ばないヒードランとは相性が良いからな」

    112 = 106 :

    サトシ「流しターンにみがわり」

    サトシ「受けにきた耐久水に対して毒を差し込む型」

    サトシ「仮にお前のヒードランがみがわりを持っていなかったとしても」

    サトシ「お前はこのターン、様子見でどくどくを選択しただろう」

    サトシ「失敗しても状況は五分のまま」

    サトシ「つまり、ここでのよこどりはリスクとリターンが見合っているのさ」

    シゲル「ククク……」

    シゲル「さすがだな、サトシ……」

    シゲル「……誘ったつもりが、誘われていたというわけか……」

    サトシ「誘って殺す……」

    サトシ「ポケモンバトルでの鉄則だろ?」

    113 = 106 :

    シゲル「ご高説だが」

    シゲル「まだ勝負はついてねえ……!」

    シゲル「クチートの火力では強化アイテム無しでヒードランを落とせねえはず」

    サトシ「そうだな」

    シゲル「クチートの技の中でヒードランに対して最もダメージが通るのがきあいパンチ」

    シゲル「仮にクチートが性格補正込みでA全振りしていたとしても」

    シゲル「俺のH振りヒードランに対して8割弱といったところ」

    シゲル「届かないんだよ……!」

    シゲル「種族値の壁にはな……!」

    サトシ「…………」

    シゲル「俺はこのターンでヒードランを確一に出来ない以上」

    シゲル「次のターンでクチートは落ちる!」

    サトシ「……フフ、試してみるか」

    115 :

    痛いし寒いだけで全く面白くない

    116 = 106 :

    サトシ「クチート!」

    クチート「げ!げごご!」ズズズズズ……!

    シゲル「行け、ヒードラン!だいもんじ!」

    ヒードラン「ごぼ!ごぼごぼぼ!」シュシュシュシュ!ドーン!

    サトシ「これでみがわりは破壊」

    サトシ「外れなくてよかったな」

    シゲル「ほざけッ!」

    サトシ「クチート!!きあいパンチ!」

    クチート「げごげご!」シュバ!ドガシャン!

    117 = 106 :

    シゲル「…………!?」

    シゲル「H振りヒードランに対して、7割弱程度……!」

    シゲル(このクチート、Aに全振りしているわけじゃないのか……?)

    シゲル(もしくは性格補正をかけていない……)

    サトシ「フフ……」

    シゲル「まさか…………いや……」

    サトシ「気付いたか?」

    119 :

    対戦の解説がなかなか面白い…が、こんな奇形クチートいる筈がない
    なにどくまもドランピンポでメタってんだよ

    120 = 108 :

    メジャー所ならともかく、クチートのダメ差まで把握してるとかシゲルぱねぇ

    121 = 106 :

    シゲル「耐久調整……!」

    シゲル「つまり、そのクチート……!!」

    サトシ「そう」

    サトシ「最初からタスキじゃなかったのさ」

    シゲル「!!」

    シゲル「だが……」

    シゲル「サトシ、なにを考えている……?」

    シゲル「ジュエルでも持っていれば話は違っただろうが……」

    シゲル「さっきのターンでヒードランを落とせなかった以上、何を持っていても同じだ」

    122 :

    シゲルの逆襲も見たい

    123 = 114 :

    さっきから面白すぎる

    124 = 106 :

    サトシ「さあ……そうかもしれないし」

    サトシ「そうじゃないかもしれない」

    シゲル「…………」

    シゲル「ここから逆転できるつもりでいるってえのか?」

    シゲル「……いや、問うまい」

    サトシ「…………」

    シゲル「ククク……試せばわかることか……!」

    125 :

    完全に運否天賦だし
    ドランで毒持ってんなら守るも持ってんだろ

    126 = 106 :

    シゲル「まさか技を外すのを期待しているんじゃねえだろうな……!」

    シゲル「ヒードラン、だいもんじ!」

    ヒードラン「ごぼぼぼぼ!」シュシュシュシュ!ドーン!

    サトシ「クチート!」

    クチート「オッカ!」ガッガッ!

    シゲル「!?」

    シゲル「オッカだと!?」

    シゲル「だが……!みがわりで削れた体力で耐え切れるものかよ!!」

    クチート「げごげご……!」ピュウウン

    サトシ「補正なしのヒードランのだいもんじ」

    サトシ「……体力が完全なら耐えたんだがな」

    127 = 106 :

    シゲル「こいつ……」

    シゲル「もし、俺のヒードランにみがわりがなく、どくどくしかなければ……」

    シゲル「おとされていた……ってえことか……」

    サトシ「……そういうことだが」

    サトシ「バトルにifはないからな」

    シゲル「…………」

    シゲル「ククク……」

    シゲル「そうさ、サトシ……!!」

    シゲル「分かってるじゃねえか……!」

    シゲル「目の前にあるこの状況がすべてだ!!」

    シゲル「さあ!!最後のポケモンを出せ!!」

    128 = 106 :

    サトシ「…………」

    サトシ「ラティアス、クチート……」

    サトシ「よくやってくれた」

    サトシ「上出来だ……」

    サトシ「……あとは」

    サトシ「お前に任せた」

    サトシ「ピカチュウ!」シュッ!

    129 = 118 :

    アス置き土産→猿

    130 = 106 :

    シゲル「……ピカチュウ?」

    シゲル「ピカチュウだと……?」

    サトシ「ああ」

    サトシ「俺の最後のポケモンはピカチュウだ」

    シゲル「クク……ククク……!」

    シゲル「よもや、この後に及んでピカチュウが出てくるとはな……」

    シゲル「所詮、お前も信頼や情を拠り所にするバカ共と同じというわけだ……!」

    サトシ「…………」

    サトシ「……違うな」

    サトシ「確かに俺はこいつを一番信頼してる」

    サトシ「だが、俺は愛着とか拘りとか……」

    サトシ「そういうものでピカチュウを選んだわけじゃない」

    サトシ「こいつなら勝てると踏んで選出した」

    シゲル「…………なんだと?」

    131 = 106 :

    サトシ「シゲル…………」

    サトシ「お前は信頼や情をムダなものだといったな」

    シゲル「そうだ!」

    シゲル「ポケモンとはつまるところ数値だ……!」

    サトシ「…………」

    サトシ「分かっていないよ……お前は」

    シゲル「分かってねえのはお前だ!」

    シゲル「ならば、お前は信頼や愛情などという不確かなものでバトルに勝てるってえのか!?」

    サトシ「それも違う」

    サトシ「そもそもが違うんだ……シゲル」

    サトシ「強いポケモンも弱いポケモンも関係ない」

    サトシ「自分が信頼した……こいつって決めたポケモンで勝てるように頑張るべきなんだ」

    133 :

    上から殴られて即死、先制技で即死のS90アタッカーが出たぞー!

    135 = 106 :

    シゲル「黙れッ!!!」

    シゲル「そんなものは弱者の論理だ!!」

    シゲル「弱いも強いも関係ないだと……!?」

    シゲル「そんなもの勝利への努力を放棄した言い訳にすぎねえ!」

    シゲル「敗北への言い訳を予め用意しているだけだろうが!!」

    サトシ「…………シゲル」

    シゲル「サトシ!!!ならばお前は!」

    シゲル「バトルに勝利する必要はないとでもいうつもりか!?」

    シゲル「お前の言ってることはそういうことだろうがッ!!」

    サトシ「…………究極的にはそうだ」

    シゲル「ッ!!!」

    シゲル「貴様ッ!!!」

    136 = 109 :

    俺の知ってるサトシに近づいてきたぞ

    137 = 106 :

    シゲル「俺達のこのバトルを侮辱する気か!!?」

    サトシ「……時には負けることも必要だ」

    サトシ「それがトレーナーとポケモンの戦術を磨きあげ、更なる高みへと押し上げる」

    サトシ「時には敗北を受け入れることも必要なんだ、シゲル」

    サトシ「それに……勝つことだけが全てじゃない」

    サトシ「バトルを通じてポケモンと心を通わせること……それが出来れば」

    サトシ「勝利も敗北も関係ないんだ」

    サトシ「……俺はそれを知っている」

    シゲル「俺は貴様を心底から軽蔑する……ッ!!」

    シゲル「俺が勝てば貴様を殺す!」

    シゲル「敗北を受けれて死ね!!」

    138 = 134 :

    サトシ原作にちかずいてきた

    139 :

    なにこれ、面白い…ってかポケモンしらないけど読めるわ。

    140 = 106 :

    サトシ「…………」

    サトシ「……ひとつ言い忘れたな」

    サトシ「……勘違いするなよ、シゲル」

    サトシ「俺は全てのバトルで勝利する必要はないと思っている」

    サトシ「だが、それは通常のポケモンバトルでの話だ」

    サトシ「お前とのこれはそんなものじゃない」

    サトシ「もっと生々しく、血なまぐさく……吐き気を催すもの」

    サトシ「……そうだ」

    サトシ「これは殺し合いだ」

    141 :

    あれ?

    142 :

    >>99
    カスミがシゲル並の下種だった

    144 = 106 :

    シゲル「……!」

    サトシ「最初に言ったはずだ」

    サトシ「忘れたなら何度でも言ってやる」

    サトシ「シゲル、お前を殺す」

    シゲル「サトシ………………!」

    シゲル「サトシ……サトシ、サトシ、サトシィィィ!!!」

    サトシ「……やるぞ、ピカチュウ」

    ピカチュウ「ぴかー!」

    145 :

    はい、わかりました

    146 = 106 :

    サトシ「ピカチュウ!ちきゅうなげ!」

    ピカチュウ「ぴかぴー!」キュイーン!ドン!

    ヒードラン「ごぼ!ごぼぼっ!!」ピュウウン

    シゲル「……ちきゅうなげ!」

    シゲル(ピカチュウは技スペに比較的、余裕が出来るタイプ……)

    シゲル(だが、普通のアタッカー型にちきゅうなげを搭載なんぞ……まずしねえ)

    シゲル(つまり、このピカチュウにはそれを搭載する理由があるってことだ)

    シゲル(おそらく……タスキカウンター型)

    シゲル「……行け、アグノム」シュッ!

    アグノム「きゅううん!」

    サトシ「最後はアグノムか」

    サトシ「フフ……予想通りだな」

    148 = 125 :

    まさか幻のがむせっかピカチュウか

    149 = 106 :

    シゲル(ピカチュウはミラーコートを覚えない)

    シゲル(ならば、特殊で攻めれば……と安易に考えるのは危険……!)

    シゲル(サトシの狙いはおそらくそこ……!)

    シゲル(タスキカウンター型に隠れたもうひとつの可能性……!)

    シゲル(こいつにはがむしゃらせっか型がある……!)

    サトシ「フフ……どうした?」

    サトシ「お前の方が圧倒的に有利な組み合わせだろ?」

    シゲル「…………」

    シゲル「気にくわねえな……」

    シゲル「……勝てると思っているのか?」

    サトシ「ん?」

    シゲル「自分の状況を分かっているのか……?」

    シゲル「多少の不利だとか、追い込まれたとか……そういう生易しいもんじゃねえ」

    シゲル「詰みだ!」

    シゲル「お前に目はない!」

    150 = 106 :

    サトシ「シゲル」

    サトシ「ひとつ言っておく」

    サトシ「……お前は俺には及ばない」

    シゲル「……ッ!!」

    シゲル「サトシ……!!」

    シゲル「お前はそうだった……!!」

    シゲル「いつもそうだった!!!」

    シゲル「いつもいつも俺の先を行きやがって……ッ!!」

    シゲル「そんなお前だから俺は……ッ!!!!」

    サトシ「…………」

    シゲル「引導だ……!」

    シゲル「この一手……!!」

    シゲル「この一手がお前を殺る決定的なものとなるッ!!」


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