元スレほむら「「泣いた赤鬼」を慰めてあげたかったの」杏子「…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 :
おいおい
102 = 15 :
元ネタが元ネタだしな……
103 = 1 :
杏子は芝居がばれないようにするためとはいえ、ほむらにひどいことを言ってしまったことを後悔していました。
早く謝りに行こうと思っていたのですが、その日はマミたちに誘われてしまい、結局会いに行けませんでした。
杏子はマミたちと過ごしていても、心の片隅ではほむらのことが気になっていました。
しかしタイミングを外してしまうと、今度は謝る勇気が出てきません。
1日、2日と時間が過ぎて、とうとう一週間が過ぎました。
杏子はその日、さりげなくマミたちに聞きました。
杏子「なあ、ところで最近ほむら見なかったか」
マミ「え、あの子? 知らないわ?」
まどか「先週から無断欠席が続いてるんだよ」
さやか「どうせあれでしょ、
杏子に負けてほかの街に魔女狩りの縄張りを探しに行ったんだよ!
…………あんな奴、気にすることないって」
杏子「そうか」
杏子(あいつ、助けた人間に、あんなこと言われてどんな風に思ったのかな…………。
あれがあたしの本音じゃないってわかってくれてるよな、きっと)
104 = 59 :
ほむほむ……
105 = 1 :
その日の夜、杏子はほむらの家を訪れました。
杏子「こんな時間だっていうのに外灯もついてない。…………部屋の明かりもついてない?
どうなってんだ? 出かけてるのか?」
しばらく家の前で待ちましたが、ほむらは帰ってくる様子がありません。
杏子「もしかして、病気で寝込んでる? 部屋でずっと動けないのか?」
杏子は意を決して家の中に入ることにしました。
魔法で窓のかぎを開けて中に入ります。
しかし中は家具は残されているものの、生活に必要な消耗品はほとんど空っぽでした。
杏子「?? 誰も住んでないような感じだな、あれ? これは…………」
杏子は一枚の封筒を見つけました。表に『杏子へ』と書かれていました。
それはほむらの置き手紙でした。
106 :
元ネタなんてあるのか
107 = 1 :
『この手紙を読んでいるころには、たぶん私は遠く離れた場所にいると思う。
何も言わずにあなたの前から姿を消す非礼をどうか許してちょうだい。
だけど、もし私と一緒に居たり、普通に話しているところをマミたちに見られたら
芝居をうったことがばれてしまうかもしれない。
だからしばらくこの街を離れることにするわ。どうか、あなたは幸せに暮らしてね』
杏子「!!…………」
109 = 39 :
ほむほむ…
110 = 59 :
ほむほむ……
111 :
むほっ
112 = 41 :
ワルプルギスとまどかの契約はどうしちゃうんだ
113 = 1 :
『マミの事だけれど、
彼女は、先輩として弱気なところを見せてはいけない、周りを導く「立派な魔法少女」でなくてはいけないと考えているの。
結果、その考えに彼女自身が縛られて、何もかも抱え込んで、無茶をすることがあるかもしれない。
彼女に必要なのは、後ろについてくる後輩ではなく
対等な存在として、隣に立って戦い、背中を守る相棒なの。
私ではその立場にはなれなかったけれど、あなたならできると思う。
どうか彼女を支えてあげて』
杏子「…………」
115 = 1 :
『さやかはマミにあこがれて、
見返りを求めない正義の魔法少女であろうとしている。
でも、あなたも指摘したように、あの娘はそこまで割り切ることはできない。
魔法少女が人のために願いを叶えても報われたりはしない、
その現実にさやかが押しつぶされそうになる時が来るかもしれない。
だからもしその時が来たらあなたが、さやかの力になってほしい』
杏子「…………」
116 = 59 :
ほむほむさやさや
117 = 1 :
『それから、まどかだけれど
あの娘はいつも誰かの役に立ちたいと考えている本当に優しい子なの。
だから、いつか自分を犠牲にしてでも、大事な友達を救いたいと考えて、魔法少女の契約を結ぼうとするかもしれない。
どうかそうならないように、あの娘の普通の女の子としての生活を守ってあげてちょうだい』
杏子「…………」
118 = 36 :
しかし前に鬱憤と本音をぶちまけて二つの意味で三人に襲い掛かった女である
119 :
ほむら「ふふふふ! かわいいわ、まどか!! 触らせて! もませて! なめさせてえええ!」
120 = 39 :
あれ演技だから
心にもないことやっただけだから
121 = 1 :
『杏子、あなたは、マミのように両親を亡くして孤独に戦い続ける苦しみも
さやかのように報われないのに他人のために願いを叶えてしまったつらさも知っている。
あなたならきっと誰よりも強くて優しい魔法少女になれると私は信じている。
あなたと過ごした時間は短かったけれど
私はその間、本当に久しぶりに他人と自分の気持ちを共有できた気がするの。
あなたといて楽しかったわ。
また会える日が来るかわからないけれど、どうか元気でいてちょうだい。
あなたの腹心の友 暁美ほむら』
杏子「…………」
123 = 1 :
杏子は黙って手紙を読みました。読んだ後でもう一度、隅から隅まで読みました。
そしてその場にへたりと座り込みました。
杏子「…………あたしは、あたしはとんだ大馬鹿だ。なんでもう少し早くほむらに会いに行こうとしなかったんだ」
杏子の頬を涙が伝って、手紙の字をにじませました。
杏子「…………ほむらのやつ、何が腹心の友だよ。
礼の一つくらい言わせないで行っちまったくせに。ちくしょう。…………ちくしょう!」
125 = 1 :
杏子は、ほむらの家を飛び出して、そのまま走りだしました。
杏子がほむらと過ごした時間は、ほんの数週間でしたが、それでも家族を亡くし長い間一人で生きてきた杏子にとって
その時間が自分にとってどれほど大切なものだったのか、杏子は気づくのでした。
一緒に作戦を立てて、魔女退治をしたこと。
おなかをすかせていたときに食事をおごってもらったこと。
一つひとつの思い出が、杏子の頭の中に浮かんでは消えていきました。
杏子「ほむら…………」
杏子は何度もつぶやくように、姿を消してしまった友達の名前を呼びました。
その日から、杏子の中で何かが変わりました。
126 = 1 :
ある日のこと、マミは魔女と一人戦っていました。
その魔女は攻撃力こそ強くありませんが、幻惑的な動きでマミを翻弄するのでした。
マミ(くっ!…………この魔女、煙幕みたいなのを出すから、マスケット銃の狙いがつけられない!
やっぱり美樹さんたちに手伝ってもらえばよかったかしら。
でも『今日はエリアごとに分かれて手分けしてパトロールしよう』って言い出したのは私だし。
…………それに、私だってリボンを使えば接近戦ができないわけじゃない!)
マミは鞭のようにリボンを扱って、魔女が吹き出した煙幕に飛び込みました。
マミ「もらった!……え?」
煙幕の中にいたのは使い魔でした。
いつの間にか煙幕から抜け出した魔女が真上からマミに襲いかかります。
127 = 59 :
まみまみ
129 :
おいおい…
130 = 1 :
杏子「あぶねえ!」
杏子が現れて、マミを襲う魔女を真横から串刺しにしました。
強力な奇襲に魔女は消滅します。
マミ「佐倉さん!」
杏子「……マミ、魔女と戦うなら無茶しないで、あたしにも声をかけてくれよ。」
マミ「え、でも、私その」
杏子は照れくさそうに顔をかきながら言葉をつづけました。
杏子「……その、昔、あんたはあたしに戦い方を教えてくれただろ。
だから、今度はあたしがマミの力になりたいと思っているんだ。
もう、あたしには先輩としての見本を見せなくていいんだよ。
きつい時にはあたしを頼ってくれよ。絶対に助けに行くから、さ」
マミ「…………佐倉さん」
マミは少しうつむいて、顔を赤くした後、声をつまらせて「ありがとう」と小さく答えました。
131 = 1 :
また別のある日の事、
さやかは、友人の仁美が恭介に恋心を抱いていると知ってしまいました。
仁美はさやかに自分が恭介に告白することを告げ、
もし恭介のことが好きなのであれば1日だけ待つとさやかに言うのでした。
さやか「明日の放課後に上條君に告白します、か。どうしたらいいんだろ」
まどか「さやかちゃん、仁美ちゃんとの話ってもしかして…………」
さやか「まどか、あたし……。後悔しそうになっちゃった。
あのとき、仁美を助けなければって、ほんの一瞬だけ、思っちゃった。 正義の味方失格だよ…………。
このままじゃ、仁美に恭介とられちゃうよ……でもあたし、何もできない」
杏子「何を悩んでるんだよ!?」
まどか「杏子ちゃん?」
さやか「杏子……だって、あたし魔法少女なんだよ?
普通の人には隠して魔女と戦い続けないといけないわけだし。説明したくたって、魔女なんて普通の人には見えないし」
132 = 59 :
さやさや……
133 = 1 :
杏子「魔法少女として戦いながら恋愛なんてできないってことか?
親しい人に隠し事を続けることになるからか?」
さやか「…………うん」
杏子「嘘だな」
さやか「え」
杏子「本当はお前は怖いんだ。
好きな人のために今までやってきたけれど、自分のことを向いてくれる保証なんてない。
気持ちを伝える努力をする前から結果を知るのを怖がってる。魔法少女のことは言い訳だ」
さやか「杏子」
135 = 1 :
杏子「さやか、自信を持てよ。おまえはいい女だって!
お前の優しさだって、そいつにきっと伝わってると思うぜ。
その恭介ってやつは、お見舞いに来ていた幼馴染に何の恩も感じない薄情な奴なのか?」
さやか「そんなことない!……と思う」
杏子「それじゃあ、喫茶店でも公園の散歩でも二人きりになれる時間を作ってくれるように頼めばいいさ。頑張って気持ちを伝えてこい。
…………いいか、今伝えなかったら、一生後悔するかもしれない。
「あの時伝えていれば」なんて気持ちをずっと抱えるよりも、勇気を出して前へ出るんだ。
そりゃあ、良い結果が出るとは限らないけど、確実なのは何もしなければ何も手に入らないってことだろ?」
さやか「杏子…………」
杏子「……もしお前の気持ちが報われなかったら、そん時はあたしがいつまででもそばにいてやるから、さ。
あたしじゃ役者不足かもしれないけど」
さやか「あはは、杏子が私をお嫁にもらってくれるんだ?」
杏子「…………ふん。
まあ、今日は魔女退治はあたしとマミで行く。おまえは告白のセリフでも考えとけ」
さやか「うん!」
さやかは笑って、うなづきました。
まどか(……杏子ちゃん、すごい。さやかちゃんを勇気づけちゃった)
136 = 59 :
きょこきょこさやさや
137 = 1 :
またある日のこと、まどかは杏子の言動を思いだして、考えこむのでした。
まどか「杏子ちゃん、最近頑張っているよなぁ。魔女退治もして、マミさんとさやかちゃんを支えてあげて。
あたしもあんなふうに役に立ちたいけど…………」
QB「だったら、僕と契約して魔法少女になったらどうかな?」
まどか「キュウべえ!?」
QB「まどかが魔法少女になって、皆を助けられれば魔女退治もはかどる。
きっと杏子もまどかが魔法少女になったら喜ぶかもしれないよ?」
まどか「杏子ちゃんも喜んでくれる?…………そっか。
よし! わたし決めたよ! わたし、皆を助けるために魔法少女になるよ!」
QB「本当かい? それじゃあさっそく……」
杏子「杏子キイイイーック!!」
QB「ひでぶ!」
138 :
これが幻想作りか……
139 = 1 :
杏子「まどか、あたしはあんたに魔法少女になってほしいなんて思ってないぞ!」
まどか「え、でも、わたし」
杏子「なあ、まどか、あたしら魔法少女にとって一番つらいことは何だかわかるか?」
まどか「一番……つらいこと?」
杏子「……一生懸命、戦っても誰も普通の奴らはあたしらのことを知りもしないし、感謝もしてくれないってことさ。
まあ、魔女は普通の奴には見えないから仕方ないけど」
まどか「…………」
杏子「でも、お前が、魔法少女じゃない普通の女の子のお前が、あたしたちの戦いを知っていてくれる。
それが、あたしやマミたちにとっての救いになるんだ」
まどか「救い?」
140 = 59 :
キュゥべえになりたい
141 = 59 :
まどまど
142 = 1 :
杏子「そうさ。まどかは、あたしたちが守り、やがて帰るべき平和な日常の象徴みたいなもんさ。
あたしらが船ならまどかが帰るべき港だよ。
だから、お前には普通の女の子として日常を過ごして普通の幸せをつかんでほしいんだ。」
まどか「杏子ちゃん…………」
杏子「わかってくれたか?」
まどか「うん!わたし契約するのはやめるよ。
…………でも約束して。何があっても絶対わたしの所に帰ってくるって。
わたしたちずっと一緒だよ!」
杏子「ああ。まどかを一人になんかしないさ。マミもさやかも同じ気持ちだよ、きっと」
QB(…………何だか今回、僕ひどい目にばっかりあってないか?)
143 = 41 :
女は港 男は船
とか杏子ちゃん演歌聞きすぎだろ
まどか演歌好きだからやばい効果
144 = 59 :
まどまど
145 = 1 :
杏子はその後も、マミを助け、さやかを支え、まどかを守り続けました。
そして時折、一人になったときは、ほむらのことを想いました。
ほむらが姿を消してしまったのは、
マミたちと杏子との関係を壊してしまうことを心配してのことなのだから、
自分がマミたちと強い絆を作れれば、
ほむらが思ってくれたような「誰よりも強くて優しい魔法少女」に自分がなればきっと帰ってきてくれる、
共に最強の魔女「ワルプルギスの夜」と戦う約束をしたのだから、その時までにはきっと戻ってくると信じていたのです。
しかし、ほむらは姿を見せないまま、「ワルプルギスの夜」との戦いが迫るのでした。
146 :
これから読んでみようと思うんだけど、面白い?
147 = 11 :
>>146
ゴミだから読まなくていいよ
148 = 1 :
とうとう、見滝原を「ワルプルギスの夜」が襲来する日がきました。
水平に回転する巨大な歯車の下に異形の貴婦人が逆さまにぶら下がった、不気味なその姿は、普通の人間には見えません。
しかし、その恐ろしい力は、現実世界にも巨大な暴風雨として顕現して、普通の人々の生活を脅かすのでした。
嵐の中、三人の魔法少女は懸命に戦いを挑みました。
さやか「うわあ!」
マミ「美樹さん!大丈夫?」
さやか「はい! どうにか。…………でも、使い魔が倒しても倒しても、わいて出てきて
これじゃきりがないですよ!」
杏子「ああ、まずいな。魔女本体ははるか上空。
向こうは一方的に衝撃波みたいなのを飛ばして、攻撃してきてる。
なのにこっちはさっきから攻撃をあてるどころか、使い魔の相手に手間取って近づくことすらできない。
このままだと、あたしたち、体力も魔力も削り殺されちまう……」
杏子(……だけど、まどかとこの街はあたしがほむらから託されたんだ。あいつが帰ってくるまであたしが守り抜いて見せる!)
149 = 1 :
杏子「マミ! さやか! あたしに作戦がある!一度引くぞ!」
マミ「作戦?」
さやか「了解!」
杏子たちは一度「ワルプルギスの夜」の攻撃範囲から少し離れた、ビルの中に逃げ込みました。
杏子「いいか? 魔女本体の攻撃は今まで見る限り、横方向か、下方向だ。
推測だが、あいつは自分の上方向には攻撃が出せないのかもしれない」
マミ「…………」
杏子「そして、あいつの攻撃は体の歯車の動きと連動している。
あの歯車の回転の軸になっている中心部分が魔力の中枢で間違いないと思う」
さやか「それで?」
杏子「だから、あたしが魔法で足場を作って、魔女本体の所まで昇っていく。
そして魔女の真上から魔力の中枢めがけて最大級の攻撃を仕掛ける。」
150 = 106 :
何回もループして弱点がわからないほむらさん
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