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元スレ京子「結衣…食事、置いておくから……」
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結衣(時期を同じくして、京子は漫研に入った)
結衣(クラスが別々になったことと、部活の忙しさが加わり私たちは疎遠になっていった)
結衣(でも、その他にも理由はあった)
結衣(ちなつちゃんだ)
結衣(学校が別になったことからの不安だろうか、私と京子が近すぎるのを快く思っていないようだった)
結衣(時期を同じくして、京子は漫研に入った)
結衣(クラスが別々になったことと、部活の忙しさが加わり私たちは疎遠になっていった)
結衣(でも、その他にも理由はあった)
結衣(ちなつちゃんだ)
結衣(学校が別になったことからの不安だろうか、私と京子が近すぎるのを快く思っていないようだった)
結衣(ちなつちゃんと付き合いだしてからというもの、京子と二人きりで泊まることはなくなった)
結衣(ちなつちゃんとそう約束したからだ。けれど、はたしてそれだけだっただろうか?)
結衣(次第に、京子の私物も引き上げられていく)
結衣(その隙間を、ちなつちゃんの私物が取ってかわった)
結衣(当時は考えもしなかったが、いまでこそ、ある疑問が浮かぶ)
結衣(もしかしたら、京子は私のことが好きだったのではないだろうか?)
結衣(ちなつちゃんとそう約束したからだ。けれど、はたしてそれだけだっただろうか?)
結衣(次第に、京子の私物も引き上げられていく)
結衣(その隙間を、ちなつちゃんの私物が取ってかわった)
結衣(当時は考えもしなかったが、いまでこそ、ある疑問が浮かぶ)
結衣(もしかしたら、京子は私のことが好きだったのではないだろうか?)
結衣(それから、何度かその真相を京子に問いかけようとした)
結衣(でも、私はその勇気すら失っていた)
結衣(今でも聞けずじまいだ)
結衣(だが、そんな打算があったからこそ私は京子に依存し続けたんだ)
結衣(しかし、もうタイムリミットは近いようだ)
結衣(今日か、明日か。私も覚悟を決めなけれればならない)
結衣(でも、私はその勇気すら失っていた)
結衣(今でも聞けずじまいだ)
結衣(だが、そんな打算があったからこそ私は京子に依存し続けたんだ)
結衣(しかし、もうタイムリミットは近いようだ)
結衣(今日か、明日か。私も覚悟を決めなけれればならない)
結衣(高校の1年間は順調だった。私は陸上部でも頭角を表し、大会でも成績を残した)
結衣(そして、2年に進学した)
結衣(約束どうり、ちなつちゃんが同じ学校に入学した)
結衣(そして、2年に進学した)
結衣(約束どうり、ちなつちゃんが同じ学校に入学した)
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
結衣「入学おめでとう、ちなつちゃん」
ちなつ「えへへ、これでずっと結衣先輩と一緒にいれますね」
結衣「うん、高校は行事も中学より多いしいっぱい楽しめるよ」
ちなつ「むふふ、楽しみです~」
結衣「入学おめでとう、ちなつちゃん」
ちなつ「えへへ、これでずっと結衣先輩と一緒にいれますね」
結衣「うん、高校は行事も中学より多いしいっぱい楽しめるよ」
ちなつ「むふふ、楽しみです~」
結衣「でも、あかりは別の高校にいっちゃったし幼なじみ3人組もこれで終わりか」
結衣「そう思うと、なんだかさみしい」
結衣「娯楽部も3人じゃ欠員がでちゃうしな」
ちなつ「大丈夫ですって、あかりちゃんなら一人でも上手くやれますよ」
結衣「たしかに、あかりならあっという間にクラスのみんない信頼されるだろうしな」
ちなつ「ささっ、せっかく二人きりなんですしイチャイチャしましょう!」
結衣「そう思うと、なんだかさみしい」
結衣「娯楽部も3人じゃ欠員がでちゃうしな」
ちなつ「大丈夫ですって、あかりちゃんなら一人でも上手くやれますよ」
結衣「たしかに、あかりならあっという間にクラスのみんない信頼されるだろうしな」
ちなつ「ささっ、せっかく二人きりなんですしイチャイチャしましょう!」
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結衣(あの頃の私たち二人は不自然なほどに、京子の話題を避けていた)
結衣(ちなつちゃんは、私が京子の話をするのを露骨に嫌がるようになり
私もそれに従っていくうちに、京子の話題は減っていった)
結衣(実際、当時の私は京子とほとんど関わりがなくなっていた)
結衣(ちなつちゃんと二人きりの時間で満足だったんだ)
結衣(あの頃の私たち二人は不自然なほどに、京子の話題を避けていた)
結衣(ちなつちゃんは、私が京子の話をするのを露骨に嫌がるようになり
私もそれに従っていくうちに、京子の話題は減っていった)
結衣(実際、当時の私は京子とほとんど関わりがなくなっていた)
結衣(ちなつちゃんと二人きりの時間で満足だったんだ)
大学で真っ先に彼氏作りそうなのは京子だろうな
そんでひきこもりになる結衣ってのを見たかった
そんでひきこもりになる結衣ってのを見たかった
あかりは天使過ぎて男魅了しちゃうから
大学とかではビッチ化しそうだな
大学とかではビッチ化しそうだな
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
結衣「さて、今日は部活が休みだからちなつちゃんと一緒に帰る約束をしてたんだよな」
結衣「はやくしないと、怒られちゃうよ」
タタタタタ
京子「……」
タンタンタン
結衣「……あれは京子」
結衣「どうしたんだろう、あんなに急いで」
結衣「どうせ原稿が遅れてるとかそんなんだろう」
結衣「……まぁ、すっかり疎遠になっちゃったし久しぶりに声でもかけてみるかな」
結衣「あんんまり忙しそうなら様子を見るだけでもいいし」
結衣「さて、今日は部活が休みだからちなつちゃんと一緒に帰る約束をしてたんだよな」
結衣「はやくしないと、怒られちゃうよ」
タタタタタ
京子「……」
タンタンタン
結衣「……あれは京子」
結衣「どうしたんだろう、あんなに急いで」
結衣「どうせ原稿が遅れてるとかそんなんだろう」
結衣「……まぁ、すっかり疎遠になっちゃったし久しぶりに声でもかけてみるかな」
結衣「あんんまり忙しそうなら様子を見るだけでもいいし」
結衣「さーてと、どうかな?」
漫研部室
「ほら、歳納さん。いくらクオリィティ高くても入稿日に間に合わなかったら意味ないんですよ」
京子「うあー、ミラクるんの同人誌は死んでも手を抜くわけにはいかないんだよ」
「はぁ、ホントにミラクるんしか書きませんね。その作品愛は尊敬しますけど
とりあえず時間配分はちゃんと考えないと」
京子「くそー、わかったって10倍速で仕上げるからさー。お説教は勘弁してよ」
廊下
結衣「あの隣にいる子、私と同じクラスだよな」
結衣「教室じゃいつも一人なのに、あんなに喋れるんだな」
漫研部室
「ほら、歳納さん。いくらクオリィティ高くても入稿日に間に合わなかったら意味ないんですよ」
京子「うあー、ミラクるんの同人誌は死んでも手を抜くわけにはいかないんだよ」
「はぁ、ホントにミラクるんしか書きませんね。その作品愛は尊敬しますけど
とりあえず時間配分はちゃんと考えないと」
京子「くそー、わかったって10倍速で仕上げるからさー。お説教は勘弁してよ」
廊下
結衣「あの隣にいる子、私と同じクラスだよな」
結衣「教室じゃいつも一人なのに、あんなに喋れるんだな」
結衣「……京子、締め切りに追われてるってのに楽しそうだな」
結衣「あんなに嬉しそうな顔、久しぶりに見たな」
結衣「まぁ、京子と会うのすら久しぶりだけど」
結衣「ははっ、なんだ私がいなくてもよろしくやってるじゃないか」
結衣「結構結構」
結衣「あの調子だと、私がいなくても大丈夫そうだな」
結衣「……でも、もう少しだけ」
結衣「あんなに嬉しそうな顔、久しぶりに見たな」
結衣「まぁ、京子と会うのすら久しぶりだけど」
結衣「ははっ、なんだ私がいなくてもよろしくやってるじゃないか」
結衣「結構結構」
結衣「あの調子だと、私がいなくても大丈夫そうだな」
結衣「……でも、もう少しだけ」
「ほらほら、あと1枚で最後ですよ。頑張れ」
京子「おーし、ラストスパートォッ」ビシ
京子「……ふぅ、目標達成だぜ」
「ふふふ、お見事です。やっぱりやればできるじゃないですか」
京子「いや~、手伝ってもらわなきゃさすがの私でも無理だったって」
京子「ありがとね」ニコ
「……は、はい///」
「っと。そ、それでですね」
「この前のお話の続きですけど」
京子「あぁ、そうだったね」
京子「おーし、ラストスパートォッ」ビシ
京子「……ふぅ、目標達成だぜ」
「ふふふ、お見事です。やっぱりやればできるじゃないですか」
京子「いや~、手伝ってもらわなきゃさすがの私でも無理だったって」
京子「ありがとね」ニコ
「……は、はい///」
「っと。そ、それでですね」
「この前のお話の続きですけど」
京子「あぁ、そうだったね」
京子「今なら手伝いのお礼になんだって聞いちゃうよ~」
「なんでも……。そ、そんなに大げさなことじゃないんですけど」
「私の家に泊まりにきてくれないかな~って」
京子「ほうほう、なるほど」
京子「なんだ、余裕でokだよん」
結衣(と、泊まる。京子が私の部屋以外に?)
「なんでも……。そ、そんなに大げさなことじゃないんですけど」
「私の家に泊まりにきてくれないかな~って」
京子「ほうほう、なるほど」
京子「なんだ、余裕でokだよん」
結衣(と、泊まる。京子が私の部屋以外に?)
「……ありがとうございます!」
京子「ふふ、毎度毎度そんなにガチガチに固まらなくていいのに」
「だって、緊張するんだから仕方ありません」
京子「おうおう、かわいい奴よのう」
結衣(これが初めてじゃないのかよ?……私の知らない間に京子も変わったんだな)
結衣(はは、そうだよな。私とちなつちゃんみたいに、京子には自分の時間があるんだから)
結衣(なんで京子が一人だなんて思いこんでたんだろ)
結衣(あーあ、京子のことは杞憂だったし、ちなつちゃんと合流するか)
結衣(そうそう、恋人を待たせるなんて最低だよ)
結衣(……なんだ、このもやもやした感じ)
京子「ふふ、毎度毎度そんなにガチガチに固まらなくていいのに」
「だって、緊張するんだから仕方ありません」
京子「おうおう、かわいい奴よのう」
結衣(これが初めてじゃないのかよ?……私の知らない間に京子も変わったんだな)
結衣(はは、そうだよな。私とちなつちゃんみたいに、京子には自分の時間があるんだから)
結衣(なんで京子が一人だなんて思いこんでたんだろ)
結衣(あーあ、京子のことは杞憂だったし、ちなつちゃんと合流するか)
結衣(そうそう、恋人を待たせるなんて最低だよ)
結衣(……なんだ、このもやもやした感じ)
結衣(いつもみたいにちゃんとしないと)
ちなつ「あ、結衣せんぱーい!」
結衣「ごめん、まった?」
ちなつ「いえいえ、今来たところですから」
結衣「じゃ、帰ろっか」
ちなつ「……」
結衣「ちなつちゃん?」
ちなつ「なにか嫌なことでもありましたか?」
結衣「え、そんなのないって。気のせいだよ」
ちなつ「……うん、それならいいです」
ちなつ「テヘ、ごめんなさい。結衣先輩のことになると心配しすぎちゃうんです」
ちなつ「あ、結衣せんぱーい!」
結衣「ごめん、まった?」
ちなつ「いえいえ、今来たところですから」
結衣「じゃ、帰ろっか」
ちなつ「……」
結衣「ちなつちゃん?」
ちなつ「なにか嫌なことでもありましたか?」
結衣「え、そんなのないって。気のせいだよ」
ちなつ「……うん、それならいいです」
ちなつ「テヘ、ごめんなさい。結衣先輩のことになると心配しすぎちゃうんです」
ちなつ「もぅ、チーナってば心配性♪」
結衣「でも、そこまで思ってもらえるなんて私は幸せ者だよ」
ちなつ「キャー、うれしいです結衣先輩っ!」
ちなつ「そうだ、帰りに何か買って食べましょうよ」
結衣「それはいいね、そうしよう」
ちなち「はい、オススメのお店が━━━━━━━━━━」
結衣「でも、そこまで思ってもらえるなんて私は幸せ者だよ」
ちなつ「キャー、うれしいです結衣先輩っ!」
ちなつ「そうだ、帰りに何か買って食べましょうよ」
結衣「それはいいね、そうしよう」
ちなち「はい、オススメのお店が━━━━━━━━━━」
深夜 結衣の部屋
結衣(なんだろう、また胸がもやもやしてきた)
結衣(漫研を覗いて、二人の話を聞いてからだ)
結衣(なんでかな、もう京子にはずっと会ってなかったのに)
結衣(京子のことなんてほとんど忘れてたくらいだし)
結衣(結局さ、京子が私以外の人の家に泊まるってだけだろ)
結衣(京子は京子、私は私。それでいいじゃないか)
結衣(なんだろう、また胸がもやもやしてきた)
結衣(漫研を覗いて、二人の話を聞いてからだ)
結衣(なんでかな、もう京子にはずっと会ってなかったのに)
結衣(京子のことなんてほとんど忘れてたくらいだし)
結衣(結局さ、京子が私以外の人の家に泊まるってだけだろ)
結衣(京子は京子、私は私。それでいいじゃないか)
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