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    元スレあかり「安価で記憶を取り戻したい」

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    タグ : - ちなあか + - ゆるゆり + - 安価 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    402 = 98 :

    ちなつ「あかりちゃん、私のこと舐めてない? ていうか舐めてるでしょ?」

    あかり「あ、あかりは舐めてなんか……」

    ちなつ「いいや、絶対に舐めてる!」

    ちなつ「あのねぇ! いくら友達だからって、自分のことしか考えてない自己中女に、
         相談なんか持ちかけるかっていうの!」

    ちなつ「しかも、人には聞かれたくないことをべらべら相談するわけないでしょ!?」

    ちなつ「私がそんなことにも気づかない鈍感女だって思ってる事実が舐めてるっていうの!」

    あかり「ご、ごめ……」ビクッ

    ちなつ「それにねぇ、自分の気持ちは自分が一番知ってるって思ってるなら大間違いだからね!?」

    あかり「え?」

    ちなつ「あかりちゃんは私との時間を全部、自分のことばかり考えてたって言ったけど」

    ちなつ「本当に、そう?」

    あかり「だ、だって、本当にそうなんだもん……」

    ちなつ「あかりちゃんと一緒にプレゼント作戦とかいろいろ考えたよね?」

    ちなつ「そういう作戦が成功したとき、自分のことみたいに喜んだあかりちゃんの
         あの笑顔は、単に私のそばにいられるって、それだけの理由だったの?」

    403 = 281 :

    しえん

    405 = 98 :

    ちなつ「私にはそうは思えない」

    ちなつ「あかりちゃんが言ったような部分も、確かにあるんだと思う」

    ちなつ「でも私は、あかりちゃんと、一生懸命、あれやこれや考えたことを」

    ちなつ「笑ったり泣いたり悔しがったりしたことを」

    ちなつ「『妥協で一緒にいられるから』、なんて理由で
         ひとまとめにして後悔されるなんて耐えられない!」

    ちなつ「あかりちゃんはいつも、私なんかのために親身になってくれてた」

    ちなつ「精一杯がんばってくれてた」

    ちなつ「私にはそうとしか見えなかった」

    ちなつ「あかりちゃんがいくら違うって言っても……」

    ちなつ「私のこの気持ちは絶対に否定させないんだからっ」

    ちなつ「ねえ、あかりちゃん。私の感じてきたこの気持ち……、勘違いだと思う?」

    あかり「……」グスッ

    あかり「……っ」フルフル

    ちなつ「ふふっ、だよね」ギュウ

    あかり「ちなつ、ちゃん?」

    406 = 370 :

    しえん

    408 :

    410 = 98 :

    ちなつ「あかりちゃんはいい子過ぎたから、恋して、初めて見る自分にびっくりしちゃって……」ナデ

    ちなつ「これまでの自分と折り合いをつけるのが、ちょっとだけ、難しかっただけ」ナデ

    ちなつ「誰だって恋したら、自分のことばかりになったり、ずるくなったり、
         相手しか見えなくなったりしちゃうものなんだよ?」ナデ

    ちなつ「私を近くで見ておきながら、それがわからないなんて」ナデ

    ちなつ「あかりちゃんも、おまぬけさんだよね?」クスッ

    あかり「ちなつちゃん……!」

    ちなつ「だから、そんなに自分を責めないで?」

    あかり「……」グス

    あかり「きっと……、ちなつちゃんの言うことは正しいんだと思う」

    あかり「でもあかり、やっぱり今の自分が嫌い……」

    ちなつ「嫌な部分ばかり見えちゃうから?」

    あかり「……」コクン

    ちなつ「それはたぶん、あかりちゃんのやっと出てきたわがままな部分が、
         ちょっとだけ、悪目立ちしちゃってるだけだと思うよ?」

    ちなつ「これまでどおりのいいところもいっぱいあるのに、
         今は、つい、その部分にばかり目が行っちゃうだけ」

    411 :

    あっかりん…

    413 = 387 :

    しえん

    414 = 98 :

    あかり「そう言われても……、あかり、どうしていいかわからないよ」

    ちなつ「うーん。そうねぇ」

    ちなつ「こんな風になっちゃった一番の原因は」

    あかり「わ、わかるのっ!?」

    ちなつ「早々に諦めちゃったってことじゃないかなぁ」

    あかり「そう、なの?」

    ちなつ「だって結ばれるのは諦めたのに、好きだって気持ちは捨てられないんじゃ、
         あんな妥協案みたいなことしか出来ないでしょ?」

    ちなつ「あかりちゃんみたいに、それを良しとできない性格なら、
         そりゃ負のスパイラルにもなっちゃうよねぇ」

    あかり「……。じゃ、じゃあ、あかりはどうすればよかったの?」

    あかり「ちなつちゃんには好きな人がいて、あかりはそれを痛いほど知ってて……」

    あかり「なら、諦めるしかないんじゃないの!?」

    ちなつ「狙っちゃえばいいじゃん」

    あかり「え?」

    ちなつ「今日さ、誰かさんに『何もしないで諦めるなんて悲しい』なんて
         お説教されちゃったんだよねぇ」ニヤニヤ

    415 = 330 :

    しえん

    417 = 98 :

    あかり「あっ……///」

    あかり「あ、あれは、その、一年生の頃のあかりだから」

    ちなつ「それじゃあ、今、あの時の気持ちを思い出して?」

    ちなつ「今ここにいるあかりちゃんは、あの時のあかりちゃんが間違ってたと思う?」

    あかり「思わ……ない」

    ちなつ「ふふっ、それなら大丈夫」

    ちなつ「一年生の頃のピュアなあかりちゃんも、今のあかりちゃんの中に、
         しっかりと生きてるってことだから」

    あかり「あ……」

    あかり「そっか……」ポロ

    あかり「昔のあかり……。まだ、いてくれてたんだ……」ポロポロ

    ちなつ「……うん」ナデナデ

    あかり「ちなつちゃん……、ありがとう」

    あかり「あかりに愛想尽かさないでくれて……」

    ちなつ「うんっ! 大切な友達だからねっ!」ニコッ

    あかり「……。そうだね」

    418 = 103 :

    すごくいい

    422 = 98 :

    ちなつ「もうっ! 寂しそうに『そうだね』じゃないでしょ!?」

    あかり「え? え?」

    ちなつ「私のことまだまだ好きなんでしょ?」

    ちなつ「『友達』とか言われちゃったくらいでへこんでどうするのよ!?」

    あかり「だ、だって」

    ちなつ「だってじゃない! 今の私の現状を考えてみてよ?」

    ちなつ「ずっと好きだった人に振られたんだよ? どう?」

    あかり「ど、どうって……、しばらくそっとしておいてあげる?」

    ちなつ「ちーがーうーでしょー!?」

    ちなつ「ここはガッツリ優しくなぐさめて、気の利いたセリフで心の隙につけいるところでしょー!?」

    あかり「えええー!? 心の隙に付け入るなんてダメだよぉ! そんなのずるいっていうか……」

    ちなつ「言ったでしょ? 恋したらずるくなったり自分のことばっかりになったりするって」

    ちなつ「いいよ別に? あかりちゃんは律儀に自然回復を待ってれば」

    ちなつ「でも、私がいつ誰に心を奪わるかなんてわからないんだからね?」

    あかり「え……、そんな!」

    423 = 393 :

    素敵

    424 = 98 :

    ちなつ「ふふっ、焦った?」

    あかり「う、うんっ」

    ちなつ「恋はお行儀よくやっててもしょうがないよ」

    ちなつ「あかりちゃんのいいところはもちろん、あかりちゃんが嫌ってる部分も、
         ぜーんぶ駆使して口説き落とさなくちゃ」

    ちなつ「気を抜いてると、誰かに持ってかれちゃうんだから!」

    ちなつ「ね?」

    あかり「……うん」

    あかり「そうだね!」

    ちなつ「しっかし……、ほんとに疲れた」ハァ

    ちなつ「今日は部屋に引きこもって、真っ暗な部屋で失恋ソング聴きまくる予定だったのに」

    ちなつ「あかりちゃんのせいで、失恋のほろ苦い気分がどっか飛んでちゃったよ……」

    あかり「ご、ごめんね? ほんとにごめんね?」

    ちなつ「ふふっ。いいよ。あかりちゃんだから許してあげるっ」

    ちなつ「ま、そんなわけだから、いつでもきなさいあかりちゃん」

    あかり「え? それって……」

    425 :

    しえーん

    427 = 97 :

    バカ(なんかよくわからんけど真面目なSSだなしえんっと)カタカタ

    428 = 98 :

    あかり「も、もしかして、あかりの恋人さんになってくれるって意味じゃ……///」

    ちなつ「あまーい!」ペシ

    あかり「いたっ! ち、違うのぉ?」

    ちなつ「当たり前でしょー? そう簡単に乗り換えられますかっての」

    ちなつ「遠慮しないでがんがんアタックしにてきいいですよってこと!」

    ちなつ「……ま、そう簡単に口説かれるつもりはないんだけどね?」

    あかり「そ、そういうことかぁ。はやとちりしちゃったよぉ///」

    あかり「……えへへ」

    ちなつ「どしたの?」

    あかり「こんな日が来るなんて思わなかったから」

    あかり「あ! 結衣ちゃんに振られてよかったね、みたいな意味じゃないよ!?」

    ちなつ「……はいはい」

    あかり「隠さず全力でちなつちゃんに想いをぶつけられるなんて、本当に素敵だなって」

    ちなつ「ま、まあ、ほどほどでお願いしますね……?」

    あかり「それじゃさっそく」

    429 :

    ハッピーエンドにしてあげてねっ
    あかりんはしなせちゃだめなんだよ!

    430 = 235 :

    >>429
    おまえがいうな
    ってやっぱ死んでるんじゃないですかやだー

    431 = 330 :

    しえん

    432 :

    あかり「あかりとキスの練習してみません?」

    ちなつ「え、遠慮しときます!」

    あかり「えぇー! なんでぇ!? あれだけ練習しようっていつも言ってきたのにぃ」

    ちなつ「だってあかりちゃん、絶対練習のつもり無いでしょ!」

    あかり「えへへ、ばれてたかぁ」

    ちなつ「まったくもう……。ふふっ」


    さっそく失敗しちゃったけれど、こんな風にちなつちゃんに
    『好き』って想いを伝えていける、そんな毎日が始まると思うと
    楽しみで仕方ありません。

    この想いごと記憶を無くしてしまいたいなんて思ったけれど、
    取り戻せて本当によかった。

    さようなら一年生のあかり。
    二年生のあかりは、あなたを心に感じながらがんばっていきます。

    そして、ありがとう、ちなつちゃん。
    こんなあかりを一生懸命諭してくれて。
    ちなつちゃんがいなかったら、あかりはきっと……。

    だから感謝とともに、この気持ちを全力で伝えます。

    433 = 98 :







    あかり「大好きだよっ、ちなつちゃん!」







    おわり

    434 :

    お疲れさまでした

    437 = 432 :

    長時間の保守ほんとにありがとう

    マジでモニター前で土下座するくらい感謝してます


    付き合ってくれた人、本当に本当にありがとう

    438 :

    乙様
    やはりあかちなはいいな

    441 :

    乙乙

    よくぞやった

    442 :

    バカ(ほぼ読んでないし、よくわからんけど長いしなんかすごいから乙っと…)カタカタ

    443 :

    やりきることが重要です


    大切なことなので二度言いました

    444 :

    おつおつ
    安価スレからここまでよく頑張ったわ

    445 :

    乙乙

    448 :

    深い…おつ

    449 :

    ゆるゆり乙


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