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    元スレあかり「あ、ねこさんだぁ」QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」

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    みんなの評価 :
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    201 = 160 :

    みんなの反応に首を傾げるマミ。弁当箱の中を見てみると、中身はぐちゃぐちゃになっていた。

    マミ(あ! さっきお弁当箱落としちゃったんだ……うぅ、今日は踏んだり蹴ったりね。こんなものを食べさせるわけにはいかないわ……)

    あかり「あかり、この卵焼きもらうねっ! いただきまーす」パクッ

    マミ「そんな、無理しなくていいのよ赤座さん」

    あかり「おいしーい! マミさんお料理上手だなぁ。あ、こっちのきんぴらも貰っちゃおうかな」

    さやか「ちょ、先輩を差し置いて食べるとは何事だぁ! 私は唐揚げもらっちゃうもんね!」

    京子「ふっ、ならば私はこのラムレーズンを……」

    結衣「入ってるわけないだろ!」

    ちなつ「じゃあ、私はポテトサラダいただきますね」

    ほむら「私は……そうね、野菜炒めでも頂くわ」

    マミ「みんな……」グスッ

    さやか「ど、どうしたんですかマミさん!?」

    あかり「マミさん、ハンカチどうぞ」

    マミ「あ、ありがとう……あはは、なんだか恥ずかしい所を見られちゃったわね」

    ほむら(私はあなたよりも、まどかの恥ずかしい所が見たい……変な意味じゃないわよ?)

    202 = 173 :

    いや普通な意味はありませんよ

    204 :

    いい話だな

    205 = 160 :

    京子「ぷはぁー! 食った食った!」

    さやか「いやぁ、マミさんの料理は最高でした!」

    マミ「ふふ、ありがとう。毎日この量はちょっと無理だけれど、また今度作ってくるわ」

    まどか「本当ですかマミさん!」

    あかり「わぁい、とっても楽しみ!」

    結衣「私ももっと料理してみるかな……」

    ちなつ「結衣先輩の手料理!? 食べに行っちゃってもいいですか?」

    結衣「うん。ちなつちゃんなら大歓迎だよ」

    京子「私はー?」

    さやか「あたしはー?」

    結衣「もちろん歓迎だよ、さやかは」

    さやか「やったー!」

    京子「さやかだけっ!? そんな殺生な……」

    ほむら「やれやれ……」

    207 = 160 :

    まどか「あ、そろそろ教室に戻らないと……」

    さやか「そうだね」

    京子「あとは睡眠タイムかー」

    まどか「寝ちゃダメだよ京子ちゃん……」

    ちなつ「まどか先輩、京子先輩には何を言っても無駄ですよ」

    結衣「うんうん」

    さやか「まぁこんなに食べたなら寝ちゃってもしょうがないって。たはは」

    マミ「そう……なら今度は、美樹さんと歳納さんの分は作るのやめておくわね」

    さやか・京子「!?」

    さやか「や、やだなぁ……私は寝たりしないですよ? しっかり授業受けますって」

    京子「マミさん、私が授業中に寝るような人間に見える?」

    結衣(京子はしょっちゅう寝てるよな……)

    まどか(うんうん。さやかちゃんも結構寝てるよね)

    さやか・京子「何か言った?」

    まどか・結衣(なんという地獄耳……)

    208 :

    ゆるゆりの魔女、その性質は怠惰

    209 = 160 :

    ほむら「あ、マミ。ちょっとキュゥべえと二人で話がしたいのだけれど……いいかしら?」

    マミ「別にいいけど……あ、キュゥべえの意見も聞かないと」

    QB「僕は構わないよ」

    マミ「そう。暁美さん、ちゃんと授業には出るのよ?」

    ほむら「分かってるわ」

    マミ「それじゃ、放課後に会いましょう」

    210 = 164 :

    しえん

    211 = 160 :

    QB「さて……話とは何だい?」

    ほむら「キュゥべえ……あなた、妙にすんなりとまどかやさやかのこと諦めたわよね」

    ほむら「本当に二人に勧誘はしないの?」

    QB「勧誘はしたいけどさ、他に四人も候補がいるからね。まずはそちらを優先するよ」

    ほむら「まどかやさやかの魔法少女としての素質は、ごらく部四人に劣るの?」

    QB「そうだね……というより、あかりの素質がずば抜けてるのさ」

    QB「他の五人には多少の差はあるけど、似たり寄ったりだしね」

    ほむら(え? 一体どういうことなの……)

    ほむら(まどかの素質はずば抜けてるはず……世界線の移動によって何かが起きたのかしら)

    ほむら(まぁありえない話じゃないわね。この世界線は最初からおかしなことばかりだったし)

    ほむら(もしかして、まどかを見ると妙にドキドキするのも、この世界線が異常だから?)

    ほむら(それとも単なる欲求不満かしら……だとしたら情けないわね)

    QB「もう話はいいかな、ほむら」

    ほむら「えぇ。時間をとらせたわね」

    QB「それじゃ、僕はこれで……」

    212 = 160 :

    QB「やぁ、遅くなってすまない。思った以上に話し込んでしまってね」

    「構いませんわ。最近、魔法少女の候補が大勢見つかったそうですわね」

    QB「うん。君の知り合いも居るよ」

    「はぁ……困ったものですわ。これ以上魔法少女について知る者が増えてほしくはないのですけれど」

    QB「確かに君にとっては不都合だね。何せ君は……」

    「それ以上言うなら、たとえあなたでも容赦はしませんわよ?」

    QB「おっと、ごめんごめん。それで、どうするつもりだい?」

    「……さて、どうしましょう」

    213 = 177 :

    誰だ誰だ

    214 = 167 :

    一体誰なんだ……

    215 :

    誰だ⁉

    216 = 204 :

    私だ

    217 = 160 :

    ほむら(あれからおよそ二ヶ月が経った)

    ほむら(本来なら一ヶ月前にワルプルギスの夜が現れてるはずなんだけど、この世界線では現れなかった)

    ほむら(マミも死なず、候補者の誰も魔法少女にならずにここまで来れたなんて……感無量ね)

    ほむら(そう言えば佐倉杏子も現れなかったわね。まぁ、きっとマミの死がトリガーになってたんでしょうけど)

    ほむら(キュゥべえはあかりを熱心に勧誘してるけど、あかりには願いが特にないので難航しているみたい)

    ほむら(しかし、問題点がひとつある)

    ほむら(私の能力は、七森中転校直前からワルプルギスの夜との戦いまでの時間を操ること)

    ほむら(ワルプルギスの夜との戦いは本来ならおよそ一ヶ月前……つまり、今の私には時間の操作の能力がないも同然)

    ほむら(正直な所、かなりの戦力ダウンなのよね。マミがフォローしてくれて助かるわ)

    ほむら(このまま、何事もなければいいのだけれど……)

    218 = 215 :

    >>216
    誰だよ

    219 = 160 :

    ごめん
    ちょっと休憩

    220 :

    あかりんかわいいよあかりん

    222 = 215 :

    >>219


    面白いから途中でやめないでくれよ

    223 :

    >>219
    保守するからゆっくりどうぞ。

    224 :

    おりこくらいしか浮かばん

    225 = 166 :

    向日葵とみた

    226 = 177 :

    長時間書いてるもんな
    寝るなら一言下さいな~ある程度保守しますんで

    227 :

    仁美な訳はないから向日葵だよな

    228 :

    ゆるゆり勢からすると向日葵しか思い浮かべない

    しかしこの規模だと書き溜めに何時間かかるんだ

    230 :

    231 :

    頑張るで御座るよ。拙者達が付いてるで御座るよ

    232 = 160 :

    ――お菓子の魔女の結界、最深部

    何かを噛み砕くような音が聞こえる。
    ばりばりぐしゃぐしゃ。ばきぼきごきべきっ。

    魔女は巴マミの身体をおいしそうに食べている。
    最初は首から上を食いちぎり、その次は腰から上。そして最後に残った部分。

    あかり「いやぁあああああっ! マミさん、マミさぁあああああんっ!」

    ほむら「そんな、嘘でしょ……」

    あかりは大声で泣きじゃくり、ほむらは呆然としながらその光景を眺めていた。

    233 = 160 :

    ほむらはこの魔女と何度も戦ったことがあった。
    だが今回の魔女は、そのいずれよりも遥かに強かった。その上ほむらは時間操作が出来ないというハンデがある。
    マミは油断などまったくしていなかったが、それでも歯が立たなかった。

    魔女はマミを食べ終えると、ほむらに狙いを定める。

    ほむら「ひぃっ……!」

    ほむら(やっと、やっと私が求めていたものを手に入れたのに……こんな所で死ぬわけにはいかない!)

    ほむら(なのに、恐怖で身体が動かない……なんて情けないの、私は!)

    ほむら(私がここで死んだら、あかりも死ぬ!)

    ほむら(動いて、動きなさいよ私の身体! 今動かなくて、どうするのよ!)

    ほむらの願いもむなしく、身体はまったく動いてくれなかった。

    ほむら「逃げてっ! あかり、逃げなさい!」

    逃げられないなんていう事は分かっている。
    魔法少女である自分が身動きできないのに、一般人のまどかが動けるはずがない。
    それでも、ほむらには叫ぶことしか出来なかった。

    234 = 160 :

    魔女がほむらの身体に向かって来る。だがどうしようもない。
    もし身体が動いたとしても、勝てる気がしない。
    ほむらはすべてを諦め、目を閉じた。

    ほむら「マミさん、あかり……」

    ほむら「守ってあげられなくて、ごめんね」

    235 = 230 :

    怒濤の超展開ww

    236 = 231 :

    >>234
    はあく

    237 = 160 :

    だがいつまで経っても魔女がほむらを食べることはなかった。
    ほむらがそっと目を開けてみると、そこには身体を真っ二つにされている魔女の姿があった。

    ほむら「一体、誰が……?」

    辺りを見回してみると、そこには巨大な斧を持つ、青髪の魔法少女の背中があった。
    その少女がこちらを向くが、仮面をつけているため素顔は分からない。

    「…………」

    ほむら「助けてくれて、ありがとう」

    仮面の魔法少女はこくりと頷くと、どこかへ去っていった。

    238 = 177 :

    1時間前の平穏はどこへ

    239 :

    向日葵はまだかぁぁぁあ

    240 = 160 :

    あかり「ほむらさんっ!」

    ほむら「あかり、無事だったのね……よかった」

    あかり「でも、マミさんが……」

    ほむら「私が弱いから……マミを、死なせてしまった」

    QB「あかり、マミを助けたいかい?」

    あかり「キュゥべえ!?」

    241 = 167 :

    それでもくらげなら……くらげならなんとかしてくれる……!

    242 = 160 :

    あかり「助けたいに決まってるよ!」

    QB「そうか……なら僕と契約するんだ。マミを蘇らせたいと願ってね」

    あかり「うん。あかり……キュゥべえと契約するよ」

    ほむら(私は止めるべきなの? どうすればいいのか、分からない……)

    QB「分かった。赤座あかり……君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい?」

    あかり「あかりの願いは……巴マミさんを蘇らせること!」

    QB「契約は成立だ。君の祈りはエントロピーを凌駕した。さぁ、解き放ってごらん……その新しい力を!」

    243 = 215 :

    正直別の人かと思ったぐらい急展開

    244 = 160 :

    マミ「あれ、私……?」

    あかり「マミさん! よかった……」

    マミ「きゃっ! いきなり抱きついてどうしたの……って赤座さん、泣いてるの?」

    ほむら「マミ……」グスッ

    マミ「暁美さんまで泣いてるし……」

    ほむら「何があったか覚えてないの?」

    マミ「…………」

    マミ「あれ、私……死んだはずじゃ」

    ほむら「あかりが契約したの。あなたを蘇らせるために」

    246 = 160 :

    マミ「……本当なの、赤座さん?」

    あかり「はい」

    あかりがそう答えた瞬間、マミはあかりの身体を抱きしめ返した。

    あかり「マミさん……?」

    マミ「ありがとう、ありがとう赤座さん……!」

    あかり「やっと、恩返しができたなぁ」

    マミ「恩返し?」

    あかり「あかりがマミさんと出会った時のこと、覚えてる?」

    マミ「えぇ。使い魔に襲われるあなたを、私が助けたのよね」

    あかり「うん。マミさんはあかりの命を救ってくれたから、何とかマミさんに恩返しがしたかったんだぁ」

    マミ「赤座さん……」

    248 = 160 :

    マミ「でもあなたは、これから命をかけた戦いをすることになるのよ」

    マミ「私のせいであなたをこんな危険な世界に巻き込んでしまうなんて……本当に、ごめんなさい」

    あかり「謝っちゃダメだよ。これはあかりが決めたことなんだから」

    あかり「あかりは、マミさんに生きてて欲しかったんだもん。だって……あかりはマミさんのことが大好きだから」

    マミ「……っ!」

    マミ「うっ、ううっ、うわあああああああああんっ!」

    マミは大声で泣き続けた。自分の感情すべてを爆発させるかのように。
    あかりはそんなマミの背中を、あやすように撫で続けた。

    ほむら(結界も解けたし、おじゃま虫は退散するとしましょう……)

    249 :

    暁美ほむらはクールに去るぜ

    250 = 160 :

    ――マミの家

    マミ「うぅ、何だか思い出すだけで恥ずかしくなってくるわ」

    あかり「あ、あかりも恥ずかしいよぉ」

    マミ「あら、そうなの? さっきはあんなに大人っぽかったのに」

    あかり「あはは……」

    マミ「さて、それじゃあ今後について考えて行かないとね。本当は暁美さんにも居て欲しいんだけど、どこか行っちゃったし」

    マミ「メールしたら、二人でごゆっくり……なんて言われちゃうし。もう!」

    マミ「ねぇ、赤座さん……」

    あかり「なぁに?」

    マミ「さっき言った、大好きっていうのは……その、友達とか親友とか以上の意味だったりするのかしら」

    あかり「う、うん。あかりは……マミさんのことすっごく、すっごく好きだよ。その……恋愛的な意味でも」

    あかり「女の子が女の子を好きになるなんて、ちょっとヘンかもしれないけど……好きなものは好きだからしょうがないよね」

    マミ「私も赤座さんのこと好きよ、そういう意味で」

    あかり「っていうことは、今日から恋人同士っていうことなのかなぁ」

    マミ「そうね。ねぇ……キス、してもいいかしら」


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