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    元スレP「雪歩のなつき度が最大になった」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - アイドルマスター + - 未完 + - 萩原雪歩 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 = 118 :

    しえん

    302 = 170 :

    響いい子すぎ泣いた

    303 = 1 :


    千早「……座りましょうか」

    「う、うん……うぇぇえ……えぐっ」

    ポスン

    千早「……」

    「う、うう……ずびびっ」

    千早「泣きたいだけ、泣けばいいわ。私は、ずっとここにいるから」

    「ご、ごべんね、ぢはやぁ……」

    千早「……」

    「う……うわあああああん!!」


    千早(……泣くことなら、たやすいけれど……、悲しみには、流されない)

    千早(未来を信じて、昨日を振り返らない。ひとりじゃない、どんなときだって……)

    千早(それを教えてくれた、大切な仲間のために……今度は、私があなたのそばにいる)

    304 = 170 :

    あ、時系列的にはアニメ終了後なのかな?

    305 = 1 :


    ―――
    ――


    「……ずびっ」

    千早「落ち着いた?」

    「うん……なんか今日、自分、泣いてばっかりだねっ。えへへ……ご、ごめんね」

    千早「いいのよ、気にしないで……それより」

    「……雪歩の話?」

    千早「ええ。あの話し方では、誤解させてしまうのも無理はないけれど……、我那覇さんは、ひとつ勘違いをしているわ」

    「……勘違い?」

    千早「そうよ。萩原さんは……アイドルを辞めたりしない」

    「うえっ、そうなのっ!?」

    307 = 1 :


    「うあうあ~、自分、なんかすっごい恥ずかしいぞ……!」

    千早「仕方ないわよ、あの説明じゃあ」

    「……じゃ、じゃあなんで、雪歩はあんなこと言ったんだろ?」

    千早「……きっと、彼女にとってはそれが理想の形だったから、ね」

    「理想?」

    千早「トップアイドルになって、アイドルを引退して……プロデューサーと結ばれること」

    千早「かいつまんで言ってしまえば、それが萩原さんの、一番の望みなのよ」

    「え……トップアイドルになったからって、そんな、すぐに引退なんて……」

    「それに、それじゃあ、結局いつか……雪歩はいなくなっちゃうんじゃないのっ!?」

    千早「……」

    308 = 170 :

    そりゃさすがに25までには引退しなきゃな

    309 = 1 :


    千早「……いいえ、それでも彼女はアイドルを辞めたりしない」

    千早「何か大変な事情でもない限り……まあとにかく、少なくとも今回の件は、それに関係しないわ」

    「千早……何を言ってるんだ?」

    千早「……これは、当人たち以外には、私しか知らないことだけど」

    「……」

    千早「プロデューサーも、萩原さんも……、それに、律子も。私がこれを知っている、ということは把握していないはず」

    「……律子?」

    千早「……そう、律子」


    千早「律子とプロデューサーは、元恋人同士だったのよ」

    「……え、元……?」

    千早「そう……そして、萩原さんは……、それを知っていながら、プロデューサーに今も思いを寄せている」

    「……」

    千早「その思いを、告白したときに……プロデューサーと律子の関係を建前に、拒絶されたにも関わらず、ね」

    310 :

    良かった
    とりあえず律子とゴールだけはないんだね

    311 :

    雪歩がベテランPに恋してたけど、小鳥さんとPのキューピッド役になった話を思い出すな

    312 = 1 :


    ―――
    ――


    律子「……そう、今は……付き合っていないんです」

    あずさ「……」

    律子「そもそもその、『付き合ってた』っていうのも、偽物で……私は、ちょっとあのとき、勘違いしてしまっていたんです」

    あずさ「勘違い?」

    律子「ええ……。最初は、プロデューサーから、こんな相談を受けたのがきっかけでした」


    『雪歩に、好意を寄せられてしまっている』


    あずさ「……」

    律子「それで、私は……、その相談を聞いてるうちに、その……」

    ツー……

    律子「あ、あれ? お、おかしいな、別にもう、気にしてもいないのに……」

    あずさ「律子さん……」

    313 :

    りっちぇん...

    314 :

    過去っぽく話しても結構最近ですよね

    315 = 1 :


    律子「……あの人が言うには、こうでした」


    『雪歩に、好意を寄せられているけど……それは、本物じゃない』

    『雪歩にとって、俺は……何も怖いことをしない、珍しい男性だから、勘違いしてしまっているんだ』

    『思春期特有の、年上の男性に憧れる、ってやつだよ。本当に好き、というわけでは……きっとない』


    あずさ「まぁ……プロデューサーさん、ヒドイですね」

    律子「ふふ、本当……そうですよね。でも……私も、人のこと言えないかも」

    あずさ「……それは、どういう?」

    律子「雪歩の本当の気持ちはとりあえず置いておいて、その相談をネタに……、プロデューサーと親睦を深めていたんですから」

    316 = 1 :


    ―――

    千早「そう、あれは……今から大体、半年前のこと」

    ―――

    律子「半年前の、あの日……」

    ―――

    雪歩「私は……プロデューサーに、この気持ちを告白したんだ」

    317 = 1 :

    少し休憩します

    318 :

    私怨

    319 = 170 :

    うわぁあああああ、ここで休憩かよぉおおおおおおおおおおお

    321 :

    この>>1話の切り方が上手いなwwww
    ちゃんと完結させてくれよ

    323 = 1 :


    ― 半年と少し前、たるき亭 ―

    P「とうとう、雪歩のなつき度が、最大になった……」

    律子「……いきなりなに言ってるんですか? ついに頭が……」

    P「まあ聞いてくれよ、律子……。俺、もう、どうしたらいいか……」

    律子「はいはい、聞くわよ~。ふふっ、いつもは頼りになるプロデューサー殿がこうなってるなんて、レアですからね!」

    P「ははは……なんだかんだで、律子はちゃんと相談に乗ってくれるんだよな」

    律子「……そりゃ、そうですよ、私は……」

    P「ん?」

    律子「……私はいつだって、あなたの味方ですから」

    324 :

    >>321俺、こういう奴嫌い

    325 :

    はい

    326 = 1 :


    P「……と、その前に……すみません、生おかわりくださーい」

    ハイヨロコンデー!

    律子「ここ最近で、随分強くなりましたね」

    P「まあ、律子と頻繁に飲むようになったからな。律子は、おかわり頼まなくていいのか?」

    律子「私はまだ、お酒飲める年齢になって間もないですから……そんなに強くもないんですよ」

    P「そうか……ああ、すみません、ビールこっちです」

    律子「……やっぱり、アルコールが入ってた方が色んなこと話しやすいですか? 私にはまだ、よくわかんないけど」

    P「うん、まあそうだな……それに、自分に言い訳も出来る」

    律子「言い訳?」

    P「そう、言い訳だ。酒に酔った自分は、いつもの自分とは違う……そう思えば、色々とスムーズに話すことができる」

    律子「……そういうもんですか」

    P「そういうもんです。それじゃあ、改めて……」

    「「かんぱい」」

    カラン……

    327 = 325 :

    ふむ

    328 :

    ちょっと遅筆すぎんよ~(憤怒)

    329 :

    >>324 そっか

    330 = 1 :


    律子「それで……、何があったの?」

    P「ああ、それが……少し前に、雪歩から、こんなメールが来てさ」


    ……………………
    From:萩原雪歩
    Title:お話が…

    雪歩ですぅ。
    あの、プロデューサー…、
    私、プロデューサーに、
    伝えたいことがあるんです。

    大事なことだから、メールとか、
    電話じゃなくて…、
    直接、伝えさせてください。

    来週の××日の、17時に…、
    事務所で待っています。

    雪歩より
    ……………………

    331 = 1 :


    律子(これ完全に告白フラグじゃないですかー! やだー!)

    P「なあ、これを見て、どう思う?」

    律子「あ、いや、その……、雪歩はメールでも、『ですぅ』って言うんだなーって」

    P「ああ、そこな。かわいいだろ?」

    律子「そうですね……って、違います! そういうことじゃなくて……」

    P「……ああ」

    律子「……どうするんですか?」

    P「俺が予想するようなことが起きたら、そのときは勿論……、断るよ」

    律子「……」

    332 :

    >>328
    俺はこういうやつが嫌い

    333 = 324 :

    >>332そうか

    334 = 325 :

    >>332
    ノンケかよぉ!

    335 = 1 :


    律子「……絶対?」

    P「当然だ。プロデューサーとアイドルが恋人同士になるなんて……そんなこと、あってはいけない」

    律子「そうですか……」

    律子(私いま、ちょっとホッとしてる……自分のこういうところが、どうしてもスキになれないわ)

    律子「……でも、それじゃあもう、自分の中で答えは出てるんじゃないですか?」

    P「う……ま、まあ、そうなんだけど……」

    律子「はっきりしない人ね~。そんなんだから、八方美人だ、って言われるんですよ」

    P「えっ、俺そんな風に言われてるのか!?」

    律子「あ。……おっほん! まあ、それは置いといて……」

    P「……」

    律子「私に……どうしてほしいんです?」

    336 = 1 :


    P「前から言ってるように……雪歩の気持ちは、きっと本物じゃない」

    律子「……思春期特有の勘違い、だって?」

    P「そうだ。でも、だからこそ……思春期だからこそ、乱暴に扱ってはいけない問題なんだ」

    律子「……」

    P「心に跡が残らないように、出来るだけ傷つけず……、それでいて、ちゃんと諦められるような」

    P「そんな振り方って、なんかないか?」

    律子「あなたってホントーに最低ですね」

    P「えっ!?」

    律子「本当……どうしようもないです」

    律子(あなたも……、そして、私も)

    337 = 1 :


    律子「……ひとつ、良いアイデアがあります」

    P「おお、なんだかんだ言って律子は優しいな。それで、それは……、どんな?」

    律子「……それは……仕方がない、って思わせることです」

    P「仕方がない?」

    律子「『プロデューサーは、雪歩と付き合いたくない』じゃなくて……」

    律子「『プロデューサーは、雪歩と付き合えない』って、思わせるんですよ。立場とかの言い訳はしないで」

    P「立場で説得するのは……無駄なのか?」

    律子「無駄かどうかはわからないけど……恋する十代の女の子が、それくらいで納得するとも思えません」

    P「……具体的には、何をどう言ったら、いいんだ?」

    律子「……」

    338 :

    ぽえぇ~

    339 = 1 :


    律子「あなたに、恋人がいることにするんです」

    P「……恋人?」

    律子「そう、恋人……それなら、雪歩だって諦めざるを得ないでしょう?」

    P「だが、そんな嘘を付いても、すぐにバレてしまうんじゃないか?」

    律子「……そうですね」

    P「詳しく聞かれたときに、ちゃんと答えられる自信ないぞ……」

    律子「だったら……、私が……」


    律子「私が、あなたの恋人のフリをします」

    律子「恋人について聞かれたら、プロデューサーは、私のことを答えればいいんです」

    律子「なんなら……私もその日、あなたと一緒に、雪歩の前で……、説明してもいい」

    340 = 325 :

    しえん

    341 = 1 :


    ― 告白の日、16時半、765プロ前 ―

    P「……」

    律子「……いよいよですね」

    P「あ、ああ……律子、本当にいいのか?」

    律子「いいですいいです。これから先のことを考えたら、ちょっと悪者役になるくらい、どうってことないですから」

    P「それじゃあ……行くぞ。打ち合わせ通りに……」

    律子「はい。私は、すぐ近くで待機しています」

    P「……」

    ガチャ……バタン

    律子「……」

    342 = 51 :

    344 = 1 :


    律子「行ったわね……」

    律子(私、何やってるんだろう。馬鹿みたい……本当)

    律子(恋人のフリ……そんなの、私に出来るわけないじゃない。まともな恋愛経験もないのよ?)


    律子「今頃……、雪歩はプロデューサーに、思いを伝えているのかしら」

    律子(雪歩、あなたは凄いわ。私なんかと違って……、ちゃんと自分から、頑張ろうとしている)

    律子(本当に……初めてここに来たときから、いっぱいいっぱい、成長したのね……それに比べて、私は……)


    律子「いつも受け身で、その上……、こんなことまで考えちゃってる」

    律子(たとえウソでも、ほんのひと時でもいい)

    律子(あの人の、恋人になれることを……心のどこかで、望んでいる)

    345 = 81 :

    エビフリャー死ね

    346 = 295 :

    >>345
    てめぇが死ね

    347 = 332 :

    いや俺が

    348 = 115 :

    いや俺が

    349 = 1 :


    ピピピピピ!

    …………………………
    着信:プロデューサー
    …………………………

    律子「……」

    律子「プロデューサーったら、やっぱり私を頼りにしてきたわね」

    律子(とにかくちゃんと自分で説得して、どうしようもなくなったら……、私を呼ぶ、ってことになっていた)

    律子「……仕方ないから、行ってやりますか!」

    律子(こんなダメダメで、情けない私でも……、あなたは、必要としてくれるみたいだから)

    律子(あなたが必要としてくれるなら、私は……魔法をかけられたお姫さまみたいに、どんな役でもこなしてみせる)

    350 = 1 :


    ガチャ

    律子「……おまたせ」

    P「……」

    雪歩「う、ぅう……りっ、律子さん……、ぐすっ」

    律子「どうしたのよ、雪歩? そんなに泣いちゃって。ほら、このハンカチで……」

    バチンッ

    律子「……っ……!」

    P「おい、雪歩っ!?」

    律子「いいんです、プロデューサー……手を軽くはたかれただけですから、抑えて」

    雪歩「ご、ごごごめんなさい……! でも、今は……、近くに来ないでぇ……!」


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