元スレ猫「今日もまた雨か……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 3 :
猫「……」パクッ モグモグ
女「ふふっ」ナデナデ
猫『ごちそうさまでした』
「ニャー」
女「どういたしまして」
女「それじゃ、また明日も来るね」ナデナデ
猫『ニャー』
102 = 49 :
雨のち晴れ
103 = 3 :
猫(俺、t待つよ。アンタが来るのを)
猫(これは約束の証だ)ペロペロ
女「はは、くすぐったいよ」クスクスッ
猫「ゴロゴロゴロ」
女「ふふっ。またね。ムック」バイバイ
猫『またな』
「ニャーォ」
104 = 49 :
心に虹を
105 = 3 :
▼翌日
――ポツリ ポツリ
猫(今朝から降ってた雨もようやくやんだか)
猫(こんなに気持ちが晴れ晴れとしたのは初めてだ)
猫(せっかくだ。今日は外に出てみよう)
猫(この公園を出るのは何年ぶりだろうか)
猫(この耳じゃ外は出るのは危険だから禁止にしていたけど)
猫(今の俺なら何でもできる気がする)
106 = 3 :
猫(街中でふとアイツに出会えたら)
猫(アイツはどれくらい驚くだろうか)
猫(喜んでくれるかな)
猫(いつもみたいに笑ってくれるかな)
猫(何だか気持ちが高揚してきた)
猫(アイツに会ったら、何て話しかけ――)
――キキィッ! ドン!
107 = 3 :
猫(………………)
猫(………………)
猫(………………)
猫(………………)
猫(……今、何が……あったんだ?)
108 = 49 :
紅の雨
109 = 3 :
猫(何かデカイものがぶつかってきて、それで――)
猫(あぁダメだ……わかんねぇ……)
猫(起き上がれねぇ……)
猫(身体が重い……)
110 :
おいやめろよ
111 = 3 :
女「――――!―――――!」
猫(あぁ……アンタか)
女「―――――――!――――!」
猫(本当に、会える、なんてな)
猫(予想以上に、驚いて、るけど)
女「――!――――!―――!」
猫(どうした?また、泣いてんのか?)
猫(アンタ実は、泣き虫、なんだな……)
112 = 3 :
猫(どう、した?また、どっか痛いのか?)ペロ…ペロ…
女「――!――――!」
猫(すまん、な。こんな、ことしか、できねぇ)ペロ…ペロ…
女「――――!――!――!」
猫(悪い……ちょっと……眠く、なって……きた)
女「――!――!――――――!」
113 = 3 :
猫(大……丈夫。寝る……だけ……だよ)
猫(明日も……ちゃんと、待って、から)
猫(俺、ここ、いる……から)
猫(ずっと、傍……いる、か、ら)
猫(アンタ、の傍、に……さ)
114 = 49 :
雨
115 = 3 :
猫(あぁ……今朝まで、雨……降って、のに)
猫(空が、綺、麗――――――――
――――――
――――
――
―
-
116 = 3 :
女「ムック……嘘でしょ……」
女「ヤダよ!ダメだよ!起きてよ!」
女「約束したんだよ!これからずっと来るって!」
女「これからもっと仲良くなろうって約束したじゃない!」
女「死なないで!お願いだよ、ムック!」
女「目を開けて、ムック!お願い!ムック!」
女「ムックーーーー!」
117 :
体がおもいですぞ!
118 :
お…終わり?
119 = 3 :
ムックへ
今日もまた出会った時のような雨が降っています。
そっちの天気はどう?やっぱり雨なのかな。
実を言うとね、キミがあの公園で雨宿りをしているのを見て、私も雨宿りしたんだ。
降りしきる雨を見つめる眼差しが、昔のムックにそっくりで、それで……。
雨を見つめるキミはとても悲しげだった。
昔、悲しい事があったのかな……。
120 :
緑は敵ですぞwww
121 = 3 :
それからは毎日会いに行ったよね。
私ね、キミのその眼差しにある悲しさを吹き飛ばしてあげたかったんだ。
だけど、キミはどう思ってたのかな。少しでも和らげられたかな。
ムックと出会えて本当によかった。楽しかった。
嫌われたと思った時はとても悲しかったけど、それでも最後は許してもらえて、すごく嬉しかった。
122 = 3 :
最後に。
キミのお墓に花を一輪植えたんだ。
キミによく似た小さな真っ白い花を一輪だけ。
どこか悲しげだけど、楽しそうに風に揺れているよ。
いつまでも、いつまでも。
123 :
泣いた。
124 = 49 :
雨のダイアリー
125 = 3 :
-
―
――
――――
猫(………………)
猫(ここは一体何なんだ)
猫(晴れるでもなく、雨も降らない)
猫(その上、周りには門が1つあるだけで他には何も無い)
126 = 3 :
猫(どうやら、ここに来た者は門をくぐって)
猫(その先へと行かなきゃいけないならないらしい)
猫(誘導員が人から動物まで全てを門へ促しているが)
猫(俺は「人を待たなくてはならない」と拒んだ)
猫(そしたら、誘導員は笑顔で了承してくれた)
猫(俺はそれからずっと待っている)
猫(ずっと一人で……)
127 = 3 :
猫(はぁ。今日も退屈だな)
猫(ここまで退屈だと、逆に雨を見たくなるから不思議だ)
猫(まぁ雨を避けるイメトレが俺の唯一の趣味だったからな)
猫(でも、その趣味も実践もここでは不可能)
猫(結局、雨避けは試さず終いになっちまったな)
128 = 3 :
猫(あとどれくらい待てばいいんだろう……)
猫(そもそも、また会えるのかな……)
猫(アイツもここに来るのかな……)
猫(まさかもうアイツとは……)
129 = 49 :
一粒の雨
130 = 3 :
猫(いや……でも俺は約束したんだ)
猫(アイツが来るのをずっと待つって)
猫(アイツの傍にずっといてやるって)
猫(アイツが笑えるように傍にいてやるって!)
131 = 3 :
猫(だから俺はどれだけかかろうとここで待つんだ!)
猫(アイツが来るまで)
――――!
猫(あと何十年、何百年かかろうと!)
――ック!
猫(俺は……ずっと……!)
?「ムック!」
猫「!?」ピクッ
132 = 3 :
女「待たせてゴメンね」ニコッ
133 = 3 :
猫(…………)
猫(…………散々待たせやがって)
猫『来るのが遅ぇよ……』
「ニャー」
猫『俺、どんだけ待ったと思ってんだよ……』
「ニャー、ニャー」
猫『こんな何にもない場所で、俺は!』
「ニャーォ!」
猫『アンタを!アンタをずっと待ってたんだぞ!』
「ニャーォ! ニャーォ!」
134 = 3 :
女「本当にゴメンね」ナデナデ
女「でも約束したでしょ」
女「ずっと一緒にいようって」
女「ずいぶん待たせちゃったけど、もう大丈夫」
女「これからはずっと一緒だよ」ニコッ
135 = 49 :
雨からのプレゼント
136 = 3 :
猫(相変わらずアンタは何て言ってるかわからねぇな)
猫(でも、わかってるよ)
猫(アンタの言いたいことはちゃんと伝わってるぜ)
猫(これからはずっと一緒だってこと)
猫(もう待たなくていいんだってこと)
猫(俺はもう、一人じゃないんだってこと)
猫『ニャーォ!』スリスリ
女「ふふっ」ナデナデ
―― fin.
137 = 49 :
最後に再び出会えてよかったです
乙でした
139 = 3 :
以上です。
昨晩の遅くから今朝方にかけてまで、
ご支援くださった方・読んでくださってた方、
本当にありがとうございます。
お疲れ様です。
とりあえず黙々と打ち込んでいたので、
途中で出た質問に答えようと思います。
140 = 3 :
>>33 これって仕事しろとか書いていた人?
⇒SSを投稿するのは初めてですので、
残念ながら違う方です。
>>37 ムックは猫種はなんだろう
⇒特に決めてませんでしたので、
読む方のイメージにお任せします。
142 :
おちゅ
143 :
ありがとう!
鬱展開かぁ、って残念に思ったけど、また会えて良かったよー
みんなの評価 : ☆
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