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元スレ照「私に妹はいない」
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父「照!」
照「……」ジワ
照「私とお母さんが大好きな麻雀を……あんな言い方…ヒグッ…許せない…」
母「……」
父「分かったから……今日はお母さんの部屋で寝なさい」
照「……」コク
照「……」ジワ
照「私とお母さんが大好きな麻雀を……あんな言い方…ヒグッ…許せない…」
母「……」
父「分かったから……今日はお母さんの部屋で寝なさい」
照「……」コク
こりゃあ後々の「麻雀って楽しいね」に言葉以上の何かが入ってるな
恐ろしい
恐ろしい
母「……」
父「おまえの位置なら照を止められたんじゃないのか」
母「……そうかもしれない……わね」
父「照と同じ気持ちだったのか?」
母「……」
父「咲はまだ中学1年生なんだぞ」
父「たまたま強い才能を持って生まれてきただけで、勝負事が嫌いな優しい子なんだ」
父「勝負ってのがどんなものか分かってないだけで、あの子は本当におまえや照に勝って喜んでほしいと思ってただけなんだよ」
母「……分かってたつもりだった」
父「おまえの位置なら照を止められたんじゃないのか」
母「……そうかもしれない……わね」
父「照と同じ気持ちだったのか?」
母「……」
父「咲はまだ中学1年生なんだぞ」
父「たまたま強い才能を持って生まれてきただけで、勝負事が嫌いな優しい子なんだ」
父「勝負ってのがどんなものか分かってないだけで、あの子は本当におまえや照に勝って喜んでほしいと思ってただけなんだよ」
母「……分かってたつもりだった」
クソみたいな家族のせいでボロボロになった咲の心をのどっちと部長がやさしく包み込んだのか
母「……でもだめね……私には痛いほど照の気持ちがよく分かる」
母「あの子の成長を見てたら、どうしても照に感情移入してしまう」
母「本当に咲と一緒にいないほうがよかったのは、照より私の方だったのかな」
父「……そんなことは」
母「たった二人きりの姉妹なのに……これが最後の夜なのに……こんな別れ方をさせてしまうなんて」
母「やっぱり母親失格だ、私」
父「……俺もだよ」
母「あの子の成長を見てたら、どうしても照に感情移入してしまう」
母「本当に咲と一緒にいないほうがよかったのは、照より私の方だったのかな」
父「……そんなことは」
母「たった二人きりの姉妹なのに……これが最後の夜なのに……こんな別れ方をさせてしまうなんて」
母「やっぱり母親失格だ、私」
父「……俺もだよ」
~別れの日~
母「咲、昨日はごめんね」
咲「……お母さん」
母「でもね、離れ離れになってもずっと咲のこと想ってるから」
母「愛してるから」
母「だから、いつでも東京に遊びにおいで」
咲「でも、お姉ちゃん……一言も口を聞いてくれない」ウルウル
咲「私の顔なんて…ウグ…見たくないに決まってる…」
咲「……謝らなきゃいけないのに」
母「咲、昨日はごめんね」
咲「……お母さん」
母「でもね、離れ離れになってもずっと咲のこと想ってるから」
母「愛してるから」
母「だから、いつでも東京に遊びにおいで」
咲「でも、お姉ちゃん……一言も口を聞いてくれない」ウルウル
咲「私の顔なんて…ウグ…見たくないに決まってる…」
咲「……謝らなきゃいけないのに」
この後弱者を叩き潰す快楽に目覚め
更に弱者を弄ぶ快楽に目覚める咲さん
更に弱者を弄ぶ快楽に目覚める咲さん
母「あなたが悪いんじゃないの」
母「……でもね、咲」
母「これだけは覚えておいて」
咲「……ヒッグ……?」
母「あなたが何かを本当に大好きだと思えたとき……」
母(それが麻雀であればいいと願っていたけれど……)
母「照の気持ちがきっと分かるはず、あなたは優しい子だから」
咲「……うん」グス
母「お父さんをよろしくね」
咲「……」コク
母「……でもね、咲」
母「これだけは覚えておいて」
咲「……ヒッグ……?」
母「あなたが何かを本当に大好きだと思えたとき……」
母(それが麻雀であればいいと願っていたけれど……)
母「照の気持ちがきっと分かるはず、あなたは優しい子だから」
咲「……うん」グス
母「お父さんをよろしくね」
咲「……」コク
父「体に気をつけるんだぞ、照。東京は空気が悪いからな」
照「お母さんがいるから大丈夫だって。それより自分の心配しなよ」
父「こっちは平気さ。長野は良いところだし、咲は家事が上手いからな」
照「……」
照「ごめんね、お父さん」
父「何がだ?」
照「私の麻雀のために、家族が離れ離れになっちゃって……」
照「お母さんがいるから大丈夫だって。それより自分の心配しなよ」
父「こっちは平気さ。長野は良いところだし、咲は家事が上手いからな」
照「……」
照「ごめんね、お父さん」
父「何がだ?」
照「私の麻雀のために、家族が離れ離れになっちゃって……」
>>125
ワロタ
ワロタ
父「何言ってるんだ?それはお父さんが東京行きたくないから……」
照「分かるよそれくらい。家族だもん」
父「優しい子だね、照は。ちょっとぶっきらぼうだけど」
照「……ふん」
父「やっぱり姉妹だよ、おまえと咲は」
照「……」
照「それじゃあ私もう行くから」
父「ああ、元気でな」
父「おまえの活躍、見守ってるよ」
照「……うん」
照「分かるよそれくらい。家族だもん」
父「優しい子だね、照は。ちょっとぶっきらぼうだけど」
照「……ふん」
父「やっぱり姉妹だよ、おまえと咲は」
照「……」
照「それじゃあ私もう行くから」
父「ああ、元気でな」
父「おまえの活躍、見守ってるよ」
照「……うん」
母「忘れ物はないわね?」
照「さっきから大丈夫だっていってるじゃん」
照「そんな子供扱いしないで」
母「あんたなんてまだまだ子供よ」
母「…それに」
母「あんたがいくつになったって私の子供であることに変わりないんだから」
照「そういうこと言ってるんじゃないでしょ」
母「大人ぶっちゃって」
照「……ふん」
母「ちゃんとさよならはしたの?」
照「したってば」
照「お父さんったらほんとにめそめそして泣きそうになっちゃってるんだもん」
照「私なんかよりよっぽど子供みたい」
照「さっきから大丈夫だっていってるじゃん」
照「そんな子供扱いしないで」
母「あんたなんてまだまだ子供よ」
母「…それに」
母「あんたがいくつになったって私の子供であることに変わりないんだから」
照「そういうこと言ってるんじゃないでしょ」
母「大人ぶっちゃって」
照「……ふん」
母「ちゃんとさよならはしたの?」
照「したってば」
照「お父さんったらほんとにめそめそして泣きそうになっちゃってるんだもん」
照「私なんかよりよっぽど子供みたい」
俺が咲と同じ立場なら雀卓ぶっ壊して焚き火にしてるレベル
こんな環境であんないい子に育った咲はやっぱり天使
こんな環境であんないい子に育った咲はやっぱり天使
母「そういうこと言ってあげないの」
母「子供と別れるのが親にとってどれだけ辛いことか」
母「私だってあの子を置いていくのが……」
照「……」
母「……本当にいいの?」
母「あの子、あんなに泣いてあんたと話したがってたわよ」
照「……いいの」
照「私にはもうあいつのことが理解らない」
母「……そう」
照(……)
照(……咲)
母「子供と別れるのが親にとってどれだけ辛いことか」
母「私だってあの子を置いていくのが……」
照「……」
母「……本当にいいの?」
母「あの子、あんなに泣いてあんたと話したがってたわよ」
照「……いいの」
照「私にはもうあいつのことが理解らない」
母「……そう」
照(……)
照(……咲)
照もかわいそうだろ。結局母親の理想が刷り込まれ押し付けられてる。
なんか福本作品みたいw
なんか福本作品みたいw
この母親咲が麻雀嫌いでさえなければとか思ってそうだな
嫌いにさせたのは自分なのに
嫌いにさせたのは自分なのに
小さい頃から似たもの姉妹だと言われてきた。
顔や髪の毛のハネ具合、外で遊ぶより家で本を読むのが好きなところなんかはなるほど、
周りには良く似た姉妹に見えただろう。
でも、実のところ私と咲は全然似ていない。
私は恋愛小説が好きで、咲はファンタジーが好きだ。
どちらも人付き合いに積極的な方ではないけれど、
私はぶっきらぼうな人見知りで、咲は愛想がよく誰とでもすぐに仲良くなれる。
私は異性の友達はいないけれど、咲は仲の良いクラスメイトの男子がいる。
私はご飯が好きで、咲はパンの方が好きだ。
私は昔からよく大人っぽいと言われるけれど、咲は今でも子供っぽいとからかわれる。
私は勝負事が好きだけれど、咲は競争や賭けごとが嫌いだ。
ほら、私と咲って全然似ていない。
顔や髪の毛のハネ具合、外で遊ぶより家で本を読むのが好きなところなんかはなるほど、
周りには良く似た姉妹に見えただろう。
でも、実のところ私と咲は全然似ていない。
私は恋愛小説が好きで、咲はファンタジーが好きだ。
どちらも人付き合いに積極的な方ではないけれど、
私はぶっきらぼうな人見知りで、咲は愛想がよく誰とでもすぐに仲良くなれる。
私は異性の友達はいないけれど、咲は仲の良いクラスメイトの男子がいる。
私はご飯が好きで、咲はパンの方が好きだ。
私は昔からよく大人っぽいと言われるけれど、咲は今でも子供っぽいとからかわれる。
私は勝負事が好きだけれど、咲は競争や賭けごとが嫌いだ。
ほら、私と咲って全然似ていない。
ときどき咲の考えや趣味が分からなくなるときもあるけれど、
だからといって咲が私の妹だってことを疑問に感じたことは一度もない。
でも、あの夜
初めて咲のことが本気で分からなくなった。
咲が麻雀を楽しんで打てなくなってることはもちろん気付いていた。
あの子の性格を考えれば当然のことだと思う。
それでも、麻雀が私たち家族にとって特別なものだっていう気持ちはいっしょだと思ってた。
私が強くなれば、咲もそれを嬉しがってまた本気で打ってくれるとどこかで信じていた。
でも、そんな身勝手な私の想いは咲には全然届かなかった。
私が必死に強くなっても、咲はプラマイゼロにすることをやめなかった。
私とお母さんが愛した麻雀は、咲にとっては忌み嫌うべきものにすぎなかった。
そのことがどうしようもなく悔しくて、みじめで、腹が立って、そして、咲のことが理解らなくなった。
私は麻雀が好きで、咲は麻雀が好きじゃない。
だからといって咲が私の妹だってことを疑問に感じたことは一度もない。
でも、あの夜
初めて咲のことが本気で分からなくなった。
咲が麻雀を楽しんで打てなくなってることはもちろん気付いていた。
あの子の性格を考えれば当然のことだと思う。
それでも、麻雀が私たち家族にとって特別なものだっていう気持ちはいっしょだと思ってた。
私が強くなれば、咲もそれを嬉しがってまた本気で打ってくれるとどこかで信じていた。
でも、そんな身勝手な私の想いは咲には全然届かなかった。
私が必死に強くなっても、咲はプラマイゼロにすることをやめなかった。
私とお母さんが愛した麻雀は、咲にとっては忌み嫌うべきものにすぎなかった。
そのことがどうしようもなく悔しくて、みじめで、腹が立って、そして、咲のことが理解らなくなった。
私は麻雀が好きで、咲は麻雀が好きじゃない。
子ども相手に金掛けて勝負始めて負けたら切れてフォローもなし
咲と打たせるのが照の成長に云々言ったくせに近くにいないほうがいいという手のひら返し
これは畜生ですわ
咲と打たせるのが照の成長に云々言ったくせに近くにいないほうがいいという手のひら返し
これは畜生ですわ
母「もうすぐ東京よ」
照「うん」
咲はもう麻雀をしないだろう。
でも、もし再びあの子が牌を握ることがあれば、
勝ちたいと願い、本気で麻雀を打つようになれば、
そのとき私は姉としてどう応えればいい?
いや、やめよう。
そんな可能性の低い話、考えたって無駄なだけだ。
咲のおかげで、咲がいたから私はここまで強くなれた。
でも、もうあの子の麻雀に囚われてる暇はない。
東京で私は誰よりも強くなるんだ。
忘れよう、咲のことは―――
照「私に妹は、いない」
~完~
照「うん」
咲はもう麻雀をしないだろう。
でも、もし再びあの子が牌を握ることがあれば、
勝ちたいと願い、本気で麻雀を打つようになれば、
そのとき私は姉としてどう応えればいい?
いや、やめよう。
そんな可能性の低い話、考えたって無駄なだけだ。
咲のおかげで、咲がいたから私はここまで強くなれた。
でも、もうあの子の麻雀に囚われてる暇はない。
東京で私は誰よりも強くなるんだ。
忘れよう、咲のことは―――
照「私に妹は、いない」
~完~
乙
インハイ後姉妹で仲良く元凶の母親フルボッコ(麻雀的な意味で)ですね二部はよ
インハイ後姉妹で仲良く元凶の母親フルボッコ(麻雀的な意味で)ですね二部はよ
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