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元スレ淡「宮永先輩、付き合ってください」 照「しつこい」
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淡「先輩とデート♪ 先輩とデート♪」ガンッ
淡「いったい!! ああ、なんで小指ってこんなに出っ張ってるの……」
淡「そうだ、せっかく休日に先輩と会うんだから、ちゃんと考えて洋服選ばないと」
prrrr
淡「……うーん……はーい」
照『おい、起きろ』
淡「!! えっ、今何時ですか!?」
照『自分の携帯に聞け』
淡「……あっ! すいません!!」
照『そっちから誘ったんだろう。 まぁいい、駅前の喫茶店にいるからな』ガチャッ
淡「……はぁ、色々考えて寝不足だし結局遅刻しちゃうし……」
淡「先輩怒ってないかなぁ……っ、やばっ、泣くな泣くな!」
淡「大丈夫、先輩の優しさは私が一番わかってる! とにかく早く行かなきゃ」
淡「いったい!! ああ、なんで小指ってこんなに出っ張ってるの……」
淡「そうだ、せっかく休日に先輩と会うんだから、ちゃんと考えて洋服選ばないと」
prrrr
淡「……うーん……はーい」
照『おい、起きろ』
淡「!! えっ、今何時ですか!?」
照『自分の携帯に聞け』
淡「……あっ! すいません!!」
照『そっちから誘ったんだろう。 まぁいい、駅前の喫茶店にいるからな』ガチャッ
淡「……はぁ、色々考えて寝不足だし結局遅刻しちゃうし……」
淡「先輩怒ってないかなぁ……っ、やばっ、泣くな泣くな!」
淡「大丈夫、先輩の優しさは私が一番わかってる! とにかく早く行かなきゃ」
>>53
まるで隠れてないだろモモッパイ
まるで隠れてないだろモモッパイ
淡「ご、ごめんなさい!」
照「待ってたぞ」
淡「……あの、怒ってないんですか? 1時間遅刻したんですよ?」
照「? 別にこれくらいで怒る必要もないだろ」
照「待ってる間に朝食は食べたから、淡も何か頼んだらどうだ」
淡「……やっぱり、先輩は優しいですね。 大好きです」
淡「でも、できることなら朝食は待ってて欲しかったですね」
淡「仮にも私は先輩に恋してるんですから、一緒に食べたいと思うのが筋です」
照「なんで後から来てそんなに偉そうなんだ……」
淡「えへへ、でも怒らないんですね」
照「……変なこと言ってないで、早く注文しろ」
淡「やっぱり宮永先輩を好きになってよかったです。 さ、何食べよっかなー♪」
照「……」
照「待ってたぞ」
淡「……あの、怒ってないんですか? 1時間遅刻したんですよ?」
照「? 別にこれくらいで怒る必要もないだろ」
照「待ってる間に朝食は食べたから、淡も何か頼んだらどうだ」
淡「……やっぱり、先輩は優しいですね。 大好きです」
淡「でも、できることなら朝食は待ってて欲しかったですね」
淡「仮にも私は先輩に恋してるんですから、一緒に食べたいと思うのが筋です」
照「なんで後から来てそんなに偉そうなんだ……」
淡「えへへ、でも怒らないんですね」
照「……変なこと言ってないで、早く注文しろ」
淡「やっぱり宮永先輩を好きになってよかったです。 さ、何食べよっかなー♪」
照「……」
照「……」ペラッ
淡「ちょ、ちょっと先輩ってば」
照「何?」
淡「人が食べてて暇とはいえ、読書はやめてくださいよ。 デート中ですよ?」
照「仕方ないだろ、他にすることがないんだから」ペラッ
淡「私の食べてる様子でも見ててくださいよ」
照「そんな趣味はない」
淡「私は先輩の食べてる様子、見たかったですね。 何食べてるかとか」
照「私がさっき頼んだのは、淡が今食べてるそれだぞ」ペラッ
淡「えっ、ほんと?」
照「そんなウソついてどうするんだ」
淡「……えへへ、やった! 最高です♪」
照「そんなに喜ぶことか? 同じものなんて、誰かと食べに行くなら普通に頼んだりするだろ」
淡「先輩はわからなくていいですよ。 どうしても知りたいなら、私と付き合えばわかることです」
照「変なの」ペラッ
淡「ちょ、ちょっと先輩ってば」
照「何?」
淡「人が食べてて暇とはいえ、読書はやめてくださいよ。 デート中ですよ?」
照「仕方ないだろ、他にすることがないんだから」ペラッ
淡「私の食べてる様子でも見ててくださいよ」
照「そんな趣味はない」
淡「私は先輩の食べてる様子、見たかったですね。 何食べてるかとか」
照「私がさっき頼んだのは、淡が今食べてるそれだぞ」ペラッ
淡「えっ、ほんと?」
照「そんなウソついてどうするんだ」
淡「……えへへ、やった! 最高です♪」
照「そんなに喜ぶことか? 同じものなんて、誰かと食べに行くなら普通に頼んだりするだろ」
淡「先輩はわからなくていいですよ。 どうしても知りたいなら、私と付き合えばわかることです」
照「変なの」ペラッ
淡「ごちそうさまでした」
淡「先輩、食後にジュースでも飲みませんか?」
照「なんで私に聞くんだ。 もう朝食は済んでる」
淡「いや、ここってメニューに恋人限定のジュースがあるんですよ。 ベタなやつ」
照「ここはよく利用するが、そんなのはないぞ」
淡「あ、じゃあ賭けます? 私が頼んで出てきたら、一緒にそれ飲んでください」
照「まあいいよ。 ないものはないから」
淡「……そうですね。 すみません、このジュースください」
照「普通のミックスジュースだろ」
淡「まあまあ、ちょっと待っててください……えい」プス
淡「さあどうぞ」
照「……これ、ストロー2つ刺しただけ」
淡「細かいことは気にしないでくださいよ! さあ私の勝ちです、一緒に飲んでください」
照「……はぁ」
淡「なんだかんだで付き合ってくれるんですね」
淡「先輩、食後にジュースでも飲みませんか?」
照「なんで私に聞くんだ。 もう朝食は済んでる」
淡「いや、ここってメニューに恋人限定のジュースがあるんですよ。 ベタなやつ」
照「ここはよく利用するが、そんなのはないぞ」
淡「あ、じゃあ賭けます? 私が頼んで出てきたら、一緒にそれ飲んでください」
照「まあいいよ。 ないものはないから」
淡「……そうですね。 すみません、このジュースください」
照「普通のミックスジュースだろ」
淡「まあまあ、ちょっと待っててください……えい」プス
淡「さあどうぞ」
照「……これ、ストロー2つ刺しただけ」
淡「細かいことは気にしないでくださいよ! さあ私の勝ちです、一緒に飲んでください」
照「……はぁ」
淡「なんだかんだで付き合ってくれるんですね」
照「ところで、どこ行くか決まっているのか?」
淡「……あー」
淡(興奮しててすっかり忘れてた……)
照「おい、何も考えてないのか」
淡「……まぁ、そうなりますね」
淡「いや、宮永先輩が悪いんですよ? 私の誘いに即答してくれたせいで、色々舞い上がって忘れちゃってました」
淡「先輩が私のハートを掴んだのが、全ての元凶です」
照「……その図々しさはどこから来るんだ」
淡「愛ですよ」
淡「ま、何もしないんじゃあ、味気ないですよね。 映画でも見に行きましょうか」
照「淡に任せる」
淡「いいんですか? ちょっと危ないところとか連れてっちゃうかもしれませんね」
照「映画」
淡「先輩って二つ条件を出されたら、絶対その中から選択しますよね。 正直扱いやすいです」
淡「そういう生真面目なところも好きなんですよね、これが」
淡「……あー」
淡(興奮しててすっかり忘れてた……)
照「おい、何も考えてないのか」
淡「……まぁ、そうなりますね」
淡「いや、宮永先輩が悪いんですよ? 私の誘いに即答してくれたせいで、色々舞い上がって忘れちゃってました」
淡「先輩が私のハートを掴んだのが、全ての元凶です」
照「……その図々しさはどこから来るんだ」
淡「愛ですよ」
淡「ま、何もしないんじゃあ、味気ないですよね。 映画でも見に行きましょうか」
照「淡に任せる」
淡「いいんですか? ちょっと危ないところとか連れてっちゃうかもしれませんね」
照「映画」
淡「先輩って二つ条件を出されたら、絶対その中から選択しますよね。 正直扱いやすいです」
淡「そういう生真面目なところも好きなんですよね、これが」
淡「先輩、どれ見たいですか?」
照「なんでもいい」
淡「……はぁ、先輩こそ、その冷静さはどこから来るんでしょうね」
淡「デートって、もう少しその、ニコニコしながらするものでしょう」
照「淡にとってはそうでも、私にとっては普通のお出かけ」
淡「確かに、私が勝手に興奮してるだけですけどね。 仕方ない、先輩の笑顔は、彼女になるその時までとっときましょう」
淡「じゃ、これにしましょうか。 すみません、チケット2つ」スッ
照「……いい、私が払う」
淡「あの、また先輩後輩って話ですか? 私が遅れてきたんだから、私が持ちます」
淡「それに言いましたよ、そういう立場抜きがいいです、と」
淡「『宮永先輩』と呼んでますけど、私の中では『先輩』ではなく『宮永照』という個人です」
淡「先輩にも『後輩』じゃなくて『大星淡』として扱って欲しいですね」
照「……まぁ、そこまで言うなら」
照「なんでもいい」
淡「……はぁ、先輩こそ、その冷静さはどこから来るんでしょうね」
淡「デートって、もう少しその、ニコニコしながらするものでしょう」
照「淡にとってはそうでも、私にとっては普通のお出かけ」
淡「確かに、私が勝手に興奮してるだけですけどね。 仕方ない、先輩の笑顔は、彼女になるその時までとっときましょう」
淡「じゃ、これにしましょうか。 すみません、チケット2つ」スッ
照「……いい、私が払う」
淡「あの、また先輩後輩って話ですか? 私が遅れてきたんだから、私が持ちます」
淡「それに言いましたよ、そういう立場抜きがいいです、と」
淡「『宮永先輩』と呼んでますけど、私の中では『先輩』ではなく『宮永照』という個人です」
淡「先輩にも『後輩』じゃなくて『大星淡』として扱って欲しいですね」
照「……まぁ、そこまで言うなら」
淡「真っ暗になってきますね。 映画前のこの時間、なんかいいですよね」
照「わからない」
淡「でしょうね。 ま、私は宮永先輩とこうして同じものを見られるだけで幸せです」
淡「こんなに真っ暗だと、もしかしたら先輩に変ないたずらしちゃうかも」
淡「ちゅーとか」
照「? いくら淡が押しが強いとはいえ、さすがにそんなことはしないだろう」
淡「……そうですか」
淡(はぁ、結局何もできなかった……)
淡「宮永先輩のことを言えないくらい、私も単純だなぁ」
照「なんだそれ」
淡「こっちの話ですよ」
照「わからない」
淡「でしょうね。 ま、私は宮永先輩とこうして同じものを見られるだけで幸せです」
淡「こんなに真っ暗だと、もしかしたら先輩に変ないたずらしちゃうかも」
淡「ちゅーとか」
照「? いくら淡が押しが強いとはいえ、さすがにそんなことはしないだろう」
淡「……そうですか」
淡(はぁ、結局何もできなかった……)
淡「宮永先輩のことを言えないくらい、私も単純だなぁ」
照「なんだそれ」
淡「こっちの話ですよ」
淡「これだけ長く座ってると、身体が固まって仕方ないです」
照「そうだな……んーっ」
淡「!」
淡「うわっ、宮永先輩でも、手足伸ばしたりするんですね……」
照「私だって疲れる時は疲れる」
淡「そうですけど、そんなに隙だらけというか、俗っぽいことをするのは意外です」
照「淡、お前も結構ひどいことを言うな。 私のことを言えない」
淡「ちょっとビックリしただけですよ。 でも嬉しいです」
照「?」
淡「長時間麻雀打った後でも、そんなところ見たことありませんしね」
淡「普段見られないところを見られただけでも、私は嬉しいです」
照「……そ」
照「そうだな……んーっ」
淡「!」
淡「うわっ、宮永先輩でも、手足伸ばしたりするんですね……」
照「私だって疲れる時は疲れる」
淡「そうですけど、そんなに隙だらけというか、俗っぽいことをするのは意外です」
照「淡、お前も結構ひどいことを言うな。 私のことを言えない」
淡「ちょっとビックリしただけですよ。 でも嬉しいです」
照「?」
淡「長時間麻雀打った後でも、そんなところ見たことありませんしね」
淡「普段見られないところを見られただけでも、私は嬉しいです」
照「……そ」
淡「さて、次はどこ行きましょう」
照「私に聞くのか?」
淡「私は宮永先輩となら、どこへ行っても楽しむ自信がありますから」
照「……」
淡「先輩がなにもないなら、私はゲーセンに行きたいです」
照「ゲームするのに二人で行くのか?」
淡「あらら、先輩ってば無知ですね。 普通ですよ、普通」
照「……私なら構わないが、普通年上にそんな態度を取るもんじゃないぞ」
淡「安心してください。 私がこうやって自然体で接してるのは、宮永先輩くらいのものです」
照「で、なんでゲーセンなんだ」
淡「ゲーセンというか……先輩とプリクラが撮りたいです」
照「最初からそういえばいいだろう」
淡「回りくどい方法を選ばないと、先輩と長く会話できないじゃないですか」
照「私に聞くのか?」
淡「私は宮永先輩となら、どこへ行っても楽しむ自信がありますから」
照「……」
淡「先輩がなにもないなら、私はゲーセンに行きたいです」
照「ゲームするのに二人で行くのか?」
淡「あらら、先輩ってば無知ですね。 普通ですよ、普通」
照「……私なら構わないが、普通年上にそんな態度を取るもんじゃないぞ」
淡「安心してください。 私がこうやって自然体で接してるのは、宮永先輩くらいのものです」
照「で、なんでゲーセンなんだ」
淡「ゲーセンというか……先輩とプリクラが撮りたいです」
照「最初からそういえばいいだろう」
淡「回りくどい方法を選ばないと、先輩と長く会話できないじゃないですか」
淡「もしかして、プリクラとか撮ったことありませんか」
照「ないな」
淡「慣れた手つきの意外な先輩ってのも見たかったですね」
淡「私があれこれ教えるのも、新鮮でまた楽しいですけど」
淡「先輩、笑顔笑顔」
照「……」
淡「ちょっと、下手くそですよ。 雑誌とかでは、いつも営業スマイル完璧じゃないですか」
照「営業スマイルってわけじゃあないんだがな」
淡「……もしかして、雑誌の記者といるよりも、私と一緒にいるほうがつまらないんでしょうか?」
淡「……迷惑かけてごめんなさい」
照「い、いや、そういう意味じゃ……」
淡「ふふっ、冗談ですよ。 そのままでいいですよ、普段の表情が一番です」
照「そうか」
淡(少しだけ、ショック受けたのは本当ですけどね)
照「ないな」
淡「慣れた手つきの意外な先輩ってのも見たかったですね」
淡「私があれこれ教えるのも、新鮮でまた楽しいですけど」
淡「先輩、笑顔笑顔」
照「……」
淡「ちょっと、下手くそですよ。 雑誌とかでは、いつも営業スマイル完璧じゃないですか」
照「営業スマイルってわけじゃあないんだがな」
淡「……もしかして、雑誌の記者といるよりも、私と一緒にいるほうがつまらないんでしょうか?」
淡「……迷惑かけてごめんなさい」
照「い、いや、そういう意味じゃ……」
淡「ふふっ、冗談ですよ。 そのままでいいですよ、普段の表情が一番です」
照「そうか」
淡(少しだけ、ショック受けたのは本当ですけどね)
淡「はぁ、最高です」
淡「少しだけ微笑んでるこの笑顔。 ずっと眺めていたいです」
照「そ、そうか……なぁ、この後に写真が出てくるだけで、この値段なのか?」
淡「複数人で利用するからこそ、こういう値段が許されてるんです」
淡「あと、落書きとかできるんですよね」
照「するのか?」
淡「したいですか?」
照「いや、私はいい」
淡「なーんだ、じゃあ勝手に書いちゃいます」
照「好きにしろ」
照「……なんだこれ」
淡「あれ、見えませんか? 『好きです』って、でかでかと書いたはずですが」
照「そういう意味じゃない」
淡「色んなところに貼っちゃっていいですよ。 本当は私が多めに欲しかったんですが、なんならほとんどあげますよ」
淡「少しだけ微笑んでるこの笑顔。 ずっと眺めていたいです」
照「そ、そうか……なぁ、この後に写真が出てくるだけで、この値段なのか?」
淡「複数人で利用するからこそ、こういう値段が許されてるんです」
淡「あと、落書きとかできるんですよね」
照「するのか?」
淡「したいですか?」
照「いや、私はいい」
淡「なーんだ、じゃあ勝手に書いちゃいます」
照「好きにしろ」
照「……なんだこれ」
淡「あれ、見えませんか? 『好きです』って、でかでかと書いたはずですが」
照「そういう意味じゃない」
淡「色んなところに貼っちゃっていいですよ。 本当は私が多めに欲しかったんですが、なんならほとんどあげますよ」
淡「こんな細かいものでも、先輩は気を使ってくれるんですね」
照「映画はお前が出したんだろう。 これくらい出さなくてどうする」
淡「はぁ、またそういう……でも、本当は嬉しいんです。 ありがとうございます」
淡「さて、もう1回撮りましょうか」
照「え?」
淡「今のは宮永先輩の奢り。 次は私が個人的に撮りたいだけです。 さ、撮りましょ」
照「……まぁ、構わないが」
淡「♪」
淡「先輩、アイスクリームが食べたいです。 何がいいですか?」
照「抹茶」
淡「渋っ。 じゃ、行ってきますね」
照「いや、私が……」
淡「まあまあまあ、ちょっと待っててくださいよ」グイッ
照「うわっ」
淡「そこにいてくださいねー!」
照「映画はお前が出したんだろう。 これくらい出さなくてどうする」
淡「はぁ、またそういう……でも、本当は嬉しいんです。 ありがとうございます」
淡「さて、もう1回撮りましょうか」
照「え?」
淡「今のは宮永先輩の奢り。 次は私が個人的に撮りたいだけです。 さ、撮りましょ」
照「……まぁ、構わないが」
淡「♪」
淡「先輩、アイスクリームが食べたいです。 何がいいですか?」
照「抹茶」
淡「渋っ。 じゃ、行ってきますね」
照「いや、私が……」
淡「まあまあまあ、ちょっと待っててくださいよ」グイッ
照「うわっ」
淡「そこにいてくださいねー!」
淡「戻りました」
照「……なぁ、一つしかないんだが」
淡「そりゃそうですよ。 二人で食べるんです」
照「本気で言ってるのか?」
淡「先輩に対してはいつだって本気です。 そろそろ振り向いてくれてもいいんですけどねー」
淡「さあ、食べましょうか。 コーンはさっさと食べないと大変ですよ? さあ!」グイッ
照「……これをやるために、自分から買いに行ったのか」
淡「どうでしょうね」
淡(はぁ、正直抹茶はあんまり好きじゃないんだけどなぁ)
淡(宮永先輩と一緒だから食べられる感じ)
照「おいしい」
淡「そうですか、私もです」
照「……なぁ、一つしかないんだが」
淡「そりゃそうですよ。 二人で食べるんです」
照「本気で言ってるのか?」
淡「先輩に対してはいつだって本気です。 そろそろ振り向いてくれてもいいんですけどねー」
淡「さあ、食べましょうか。 コーンはさっさと食べないと大変ですよ? さあ!」グイッ
照「……これをやるために、自分から買いに行ったのか」
淡「どうでしょうね」
淡(はぁ、正直抹茶はあんまり好きじゃないんだけどなぁ)
淡(宮永先輩と一緒だから食べられる感じ)
照「おいしい」
淡「そうですか、私もです」
照「……変な気を使わなくていい」
淡「えっ?」
照「少なくとも好きなものを食べる時のそれじゃないな」
淡「いや、別に私は……」
照「いいから待ってろ。 他のを買ってきてやる」
淡「……」
淡(ずるいですよ、そういうの)
淡(なんでこう、いつも空回りするんだろう。 先輩、相変わらず私の言ったことわかってないみたいだし)
淡(あーあー、こういうのしないでもらいたいなぁ。 これだから、何時まで経っても好きでたまらないんですよね)
淡「……」パクパク
淡「……まぁまぁおいしい、かな」
淡「えっ?」
照「少なくとも好きなものを食べる時のそれじゃないな」
淡「いや、別に私は……」
照「いいから待ってろ。 他のを買ってきてやる」
淡「……」
淡(ずるいですよ、そういうの)
淡(なんでこう、いつも空回りするんだろう。 先輩、相変わらず私の言ったことわかってないみたいだし)
淡(あーあー、こういうのしないでもらいたいなぁ。 これだから、何時まで経っても好きでたまらないんですよね)
淡「……」パクパク
淡「……まぁまぁおいしい、かな」
照「ほら、買ってきたぞ」
淡「あ、ありがとうございます」
照「……おい、抹茶は?」
淡「全部食べちゃいました」
照「お前なぁ」
淡「先輩が私を待たせた罰ですよ」
照「そんなに遅かったか? 一応急いできたんだが」
淡「はぁ、そういうところが……」
照「……?」
淡「まぁ、いいでしょう」パクパク
淡「はい、どうぞ」
照「これもか……」
淡「当たり前です」
淡「あ、ありがとうございます」
照「……おい、抹茶は?」
淡「全部食べちゃいました」
照「お前なぁ」
淡「先輩が私を待たせた罰ですよ」
照「そんなに遅かったか? 一応急いできたんだが」
淡「はぁ、そういうところが……」
照「……?」
淡「まぁ、いいでしょう」パクパク
淡「はい、どうぞ」
照「これもか……」
淡「当たり前です」
淡「……ねえ、先輩」
照「なんだ」
淡「肩を貸して欲しいです」
照「……?」
淡「もう、ストレートに言いますね。 先輩に寄っかかりたいです」
照「……」
淡「了承と受け取りますね。 では遠慮なく」
淡「はぁ、最高ですね。 あ、読書とかしてていいですよ? 多分寝ちゃいますから」
照「人を誘っておいて寝るのか?」
淡「先輩にはわかりませんよ、私の気持ちは」
照「……嫌でもわかってはいるよ」
淡「表面上は、ですね。 中途半端な行動は良くないですよ。 さすがにそれはわかりますよね」
照「……お前が頼んでるんじゃないのか」
淡「そうですね、すみません。 ……少し眠ります、おやすみなさい」
照「ああ」
照「なんだ」
淡「肩を貸して欲しいです」
照「……?」
淡「もう、ストレートに言いますね。 先輩に寄っかかりたいです」
照「……」
淡「了承と受け取りますね。 では遠慮なく」
淡「はぁ、最高ですね。 あ、読書とかしてていいですよ? 多分寝ちゃいますから」
照「人を誘っておいて寝るのか?」
淡「先輩にはわかりませんよ、私の気持ちは」
照「……嫌でもわかってはいるよ」
淡「表面上は、ですね。 中途半端な行動は良くないですよ。 さすがにそれはわかりますよね」
照「……お前が頼んでるんじゃないのか」
淡「そうですね、すみません。 ……少し眠ります、おやすみなさい」
照「ああ」
淡「……ぁ、おはようございます」
照「起きたか」
淡「どれくらい経ちましたか?」
照「2時間くらいだな。 寝不足だったのか?」
淡「まぁ、そうなりますね。 主に先輩のせいで」
照「私は何もしてない」
淡「何もしてないのが、なんかしてるんですよ……って、本は?」
照「別に読書とかはしてない。 ずっと壁に寄っかかってただけだ」
淡(……なんでだろう、なんでこんなに嬉しいんでしょうか)
淡(って、別に先輩が私に気があるわけじゃない……)
淡(それを前提に置いておかないと)
淡「はは、マネキンみたいですね」
照「段々辛口がひどくなっていってないか?」
淡「あのですね。 先輩にしたら押しの強い女に見えるかもしれませんが、私だって照れ隠しのオンパレードですよ?」
照「……」
照「起きたか」
淡「どれくらい経ちましたか?」
照「2時間くらいだな。 寝不足だったのか?」
淡「まぁ、そうなりますね。 主に先輩のせいで」
照「私は何もしてない」
淡「何もしてないのが、なんかしてるんですよ……って、本は?」
照「別に読書とかはしてない。 ずっと壁に寄っかかってただけだ」
淡(……なんでだろう、なんでこんなに嬉しいんでしょうか)
淡(って、別に先輩が私に気があるわけじゃない……)
淡(それを前提に置いておかないと)
淡「はは、マネキンみたいですね」
照「段々辛口がひどくなっていってないか?」
淡「あのですね。 先輩にしたら押しの強い女に見えるかもしれませんが、私だって照れ隠しのオンパレードですよ?」
照「……」
淡「昼食とも夕食とも言えない、半端な時間になってしまいましたね」
淡「どこか食べに行きましょうか」
照「ああ」
淡「今の内に決めておきましょう。 何がいいですか?」
照「淡に任せる」
淡「本当に先輩は鈍いですね。 麻雀中の冴えてる先輩はどこにいるんでしょう」
照「おい」
淡「ふふっ、答えを教えてあげますね」
淡「私は先輩の好きなものはなんでも知りたい。 だから聞いているんです」
照「……わかったよ」
淡「で、なにが食べたいですか?」
照「じゃあ、うどんだな」
淡「あらら」
照「不満か?」
淡「いえ。 冗談でも言って欲しかったですね」
淡「どこか食べに行きましょうか」
照「ああ」
淡「今の内に決めておきましょう。 何がいいですか?」
照「淡に任せる」
淡「本当に先輩は鈍いですね。 麻雀中の冴えてる先輩はどこにいるんでしょう」
照「おい」
淡「ふふっ、答えを教えてあげますね」
淡「私は先輩の好きなものはなんでも知りたい。 だから聞いているんです」
照「……わかったよ」
淡「で、なにが食べたいですか?」
照「じゃあ、うどんだな」
淡「あらら」
照「不満か?」
淡「いえ。 冗談でも言って欲しかったですね」
淡「なんでうどんなんですか? 居酒屋の〆じゃあないんですから」
照「うどんくらい、普通に食べるだろう。 それに、好きなものを言え、と言ったのは淡の方だ」
淡「そうですね。 教えてくれて嬉しいですよ」
照「何食べるんだ」
淡「先輩と違うものを食べます」
照「お前は私のことを好きなのか嫌いなのか、どっちなんだ」
淡「好きじゃないです、大好きです。 先輩に対しての最低値は『嫌い』ではなく『好き』、というレベルで大好きです」
淡「まあ、頼みましょうよ。 ほら、はやくはやく」
淡「先輩、それ一口ください」
照「……そんなことだろうとは思ったよ」
淡「やっと私のことをわかってきましたか。 アタックを続けてきた甲斐があります」
照「で、食べるのか、食べないのか、どっちだ」
淡「もちろんいただきますよ。 あーんしてください」
照「……はぁ、全く」
照「うどんくらい、普通に食べるだろう。 それに、好きなものを言え、と言ったのは淡の方だ」
淡「そうですね。 教えてくれて嬉しいですよ」
照「何食べるんだ」
淡「先輩と違うものを食べます」
照「お前は私のことを好きなのか嫌いなのか、どっちなんだ」
淡「好きじゃないです、大好きです。 先輩に対しての最低値は『嫌い』ではなく『好き』、というレベルで大好きです」
淡「まあ、頼みましょうよ。 ほら、はやくはやく」
淡「先輩、それ一口ください」
照「……そんなことだろうとは思ったよ」
淡「やっと私のことをわかってきましたか。 アタックを続けてきた甲斐があります」
照「で、食べるのか、食べないのか、どっちだ」
淡「もちろんいただきますよ。 あーんしてください」
照「……はぁ、全く」
淡「ごちそうさまでした」
照「……で、この後どうするんだ」
淡「そうですね、こう半端な時間じゃあ、逆に身動き取れません」
淡「……ねえ、先輩の家に連れて行ってくれませんか?」
照「自分で言うのもなんだが、私の家は殺風景でつまらないと思うぞ」
淡「お人形だらけのほうがビックリしますよ」
淡「それにですね、私にとっては先輩の家に行くのが本命だったんですよ? つまらないとかなんとか言わないでください」
照「……そうか」
淡「まぁ、物事には順序がありますからね。 朝っぱらからいきなり押しかけては、いくらなんでも迷惑でしょう」
照「淡、お前妙なところで律儀なんだな」
淡「何言ってるんですか。 先輩だって、好きなものは大切にするでしょう。 私もそうです」
照「……とてもそうには見えないけどな」
淡「いつものあれは愛情表現です」
照「……で、この後どうするんだ」
淡「そうですね、こう半端な時間じゃあ、逆に身動き取れません」
淡「……ねえ、先輩の家に連れて行ってくれませんか?」
照「自分で言うのもなんだが、私の家は殺風景でつまらないと思うぞ」
淡「お人形だらけのほうがビックリしますよ」
淡「それにですね、私にとっては先輩の家に行くのが本命だったんですよ? つまらないとかなんとか言わないでください」
照「……そうか」
淡「まぁ、物事には順序がありますからね。 朝っぱらからいきなり押しかけては、いくらなんでも迷惑でしょう」
照「淡、お前妙なところで律儀なんだな」
淡「何言ってるんですか。 先輩だって、好きなものは大切にするでしょう。 私もそうです」
照「……とてもそうには見えないけどな」
淡「いつものあれは愛情表現です」
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