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元スレやよい「うっうー!新聞配達を始めることにしましたー!!」
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ザワ……
やよい「あれー?みんなどうかしたの?」
P「や、やよい……たしかにウチの給料はそんなに多くないけど、そんなに苦しいのか?生活」
やよい「いえー、ただ近所の新聞屋さんが募集していたので行ってみたんです」
やよい「それで、家のことを話したら明日から来てくれって言われちゃいましたー!」
伊織「や、やよい……それ大丈夫なの……?」
やよい「ん?なにが大丈夫なの?伊織ちゃん」
伊織「やよいの体がよ!」
やよい「だ、大丈夫だよっ!わたし健康には自信あるから!」
伊織「絶対に無理しちゃだめよ、わかった?」
やよい「うんっ!ありがとう、伊織ちゃん!」
やよい「あれー?みんなどうかしたの?」
P「や、やよい……たしかにウチの給料はそんなに多くないけど、そんなに苦しいのか?生活」
やよい「いえー、ただ近所の新聞屋さんが募集していたので行ってみたんです」
やよい「それで、家のことを話したら明日から来てくれって言われちゃいましたー!」
伊織「や、やよい……それ大丈夫なの……?」
やよい「ん?なにが大丈夫なの?伊織ちゃん」
伊織「やよいの体がよ!」
やよい「だ、大丈夫だよっ!わたし健康には自信あるから!」
伊織「絶対に無理しちゃだめよ、わかった?」
やよい「うんっ!ありがとう、伊織ちゃん!」
私の家は貧乏です。
お父さんもお母さんも一生懸命働いていて、私もほんの少しだけお手伝いをしていますがまだ足りません。
でも貧乏でも、私は毎日が楽しいのでそんなに気になりません。
伊織ちゃんはお金持ちだけど、そんなこと気にもせずに私に親切にしてくれます。
時々申し訳なくなって、お返しをしたくなりますが
伊織「そんなこと気にしなくていいの!」
と、言われてしまいます。
そんな伊織ちゃんの為に私は何かお礼をしたいと思いました。
新聞配達を始めたのは実はそのためなのです。
お父さんもお母さんも一生懸命働いていて、私もほんの少しだけお手伝いをしていますがまだ足りません。
でも貧乏でも、私は毎日が楽しいのでそんなに気になりません。
伊織ちゃんはお金持ちだけど、そんなこと気にもせずに私に親切にしてくれます。
時々申し訳なくなって、お返しをしたくなりますが
伊織「そんなこと気にしなくていいの!」
と、言われてしまいます。
そんな伊織ちゃんの為に私は何かお礼をしたいと思いました。
新聞配達を始めたのは実はそのためなのです。
やよい「おはよーございまーすっ!」
私はお店に入ると元気よく挨拶をしました。
挨拶はとても大事で、『したほうもされたほうも良い気持ちになる魔法の言葉なんだよ』って、
お父さんが教えてくれました。
アイドルでも、学校でも、家でも、私はいつも大きな声で挨拶をします。
だけど
店長「お……おはよう、やよいちゃん……」
やよい「はい!よろしくお願いしまーっす!!」
店長「う、うん……。元気なのはいいけどもう少しだけ静かにお願いできるかな。ほらお隣さんは普段から迷惑かけてるし……」
怒られてしまいました。
やよい「ご、ごめんなさ……わわわわむぐっ……」
飛び出しそうになった声を両手で押さえます。
やよい「ご、ごめんなさい~っ……。わたしつい声が大きくなっちゃって……」
店長「はははは……いいよいいよ。やよいちゃんは元気なところが可愛いからね」
やよい「あり……がとうございます」
また大きな声を出しそうになってしまいました。あぶないあぶない。
私はお店に入ると元気よく挨拶をしました。
挨拶はとても大事で、『したほうもされたほうも良い気持ちになる魔法の言葉なんだよ』って、
お父さんが教えてくれました。
アイドルでも、学校でも、家でも、私はいつも大きな声で挨拶をします。
だけど
店長「お……おはよう、やよいちゃん……」
やよい「はい!よろしくお願いしまーっす!!」
店長「う、うん……。元気なのはいいけどもう少しだけ静かにお願いできるかな。ほらお隣さんは普段から迷惑かけてるし……」
怒られてしまいました。
やよい「ご、ごめんなさ……わわわわむぐっ……」
飛び出しそうになった声を両手で押さえます。
やよい「ご、ごめんなさい~っ……。わたしつい声が大きくなっちゃって……」
店長「はははは……いいよいいよ。やよいちゃんは元気なところが可愛いからね」
やよい「あり……がとうございます」
また大きな声を出しそうになってしまいました。あぶないあぶない。
新聞屋さんのお仕事は実はたくさんあります。
朝刊に広告を入れたり
一度に乗せられない新聞を車で運んだり
雨が降ったら機械で新聞をビニールに入れたり
余った新聞を縛ったり……。
まだまだいーっぱいあります。
その中で私のお仕事は新聞を配ることです。
広告を入れられて綺麗に揃えられた新聞は、平たく詰まれた本のようにキチンと並んでいました。
わたしは力がそんなに有るほうではないので、手押し車を使います。
新聞配達用だそうで、昔おばあさんの配達員さんが使っていたそうです。
朝刊に広告を入れたり
一度に乗せられない新聞を車で運んだり
雨が降ったら機械で新聞をビニールに入れたり
余った新聞を縛ったり……。
まだまだいーっぱいあります。
その中で私のお仕事は新聞を配ることです。
広告を入れられて綺麗に揃えられた新聞は、平たく詰まれた本のようにキチンと並んでいました。
わたしは力がそんなに有るほうではないので、手押し車を使います。
新聞配達用だそうで、昔おばあさんの配達員さんが使っていたそうです。
やよい「よいしょっと……」
頑張って手押し車に乗せました
新聞は見た目よりもずっと重くて、中身がしっかりと詰まっています。
落とさないように気をつけないといけません。
店長「じゃあ、やよいちゃん。初日は俺が配るからしっかり覚えてね」
やよい「はいっ」
このくらいの声なら大丈夫なようです。
頑張って手押し車に乗せました
新聞は見た目よりもずっと重くて、中身がしっかりと詰まっています。
落とさないように気をつけないといけません。
店長「じゃあ、やよいちゃん。初日は俺が配るからしっかり覚えてね」
やよい「はいっ」
このくらいの声なら大丈夫なようです。
店長さんの後をついていきながら、もらった地図を見ます。
暗くても大丈夫。
貸してもらった懐中電灯があります。
普段は寝ている時間に、こうして歩いているのはとても変な感じがします。
一軒一軒、名前と、地図と、家の形と、ポストの場所を見て歩きました。
店長さんはすごいです。
地図を見ていないのに、全然間違えずに新聞を入れていきます。
手押し車はドンドン軽くなっていきました。
暗くても大丈夫。
貸してもらった懐中電灯があります。
普段は寝ている時間に、こうして歩いているのはとても変な感じがします。
一軒一軒、名前と、地図と、家の形と、ポストの場所を見て歩きました。
店長さんはすごいです。
地図を見ていないのに、全然間違えずに新聞を入れていきます。
手押し車はドンドン軽くなっていきました。
新聞配達って超絶きついよ
会社クビになって2週間くらい繋ぎにやってたけど
配るルート体にしみこませないといけないし
雨でもお構いなしで配らなきゃなんないし
マジ大変こんな大変な仕事ほかの正社員の仕事でもそうそうないと思う
会社クビになって2週間くらい繋ぎにやってたけど
配るルート体にしみこませないといけないし
雨でもお構いなしで配らなきゃなんないし
マジ大変こんな大変な仕事ほかの正社員の仕事でもそうそうないと思う
新聞が半分ほどになったころです。
店長さんは急に立ち止まって振り返りました。
やよい「?」
次のお家を忘れてしまったのでしょうか?
店長「やよいちゃん……、次の家には注意してね」
店長さんがヒソヒソ声で話します
やよい「なんでですかー?」
私も出来るだけ小さな声で聞きます。
店長「次の家にはお爺さんが一人で住んでるんだけど、ちょっと変わってるって言うか……」
やよい「…………?」
よく分かりませんでした。
店長「まぁなんだ、普通にしてれば良いと思うよ。その家だけは絶対に間違えないようにしてくれれば」
やよい「はいっ、わかりましたー」
店長さんは急に立ち止まって振り返りました。
やよい「?」
次のお家を忘れてしまったのでしょうか?
店長「やよいちゃん……、次の家には注意してね」
店長さんがヒソヒソ声で話します
やよい「なんでですかー?」
私も出来るだけ小さな声で聞きます。
店長「次の家にはお爺さんが一人で住んでるんだけど、ちょっと変わってるって言うか……」
やよい「…………?」
よく分かりませんでした。
店長「まぁなんだ、普通にしてれば良いと思うよ。その家だけは絶対に間違えないようにしてくれれば」
やよい「はいっ、わかりましたー」
貧乏少女の物語って良いよな
ssは見ないけどこのスレは見させてもらう
わびしい感じ頼むぞ
ssは見ないけどこのスレは見させてもらう
わびしい感じ頼むぞ
そのお家は、少しだけ離れたところに一軒だけぽつんとありました。
こんな時間だというのにお部屋の電気がついています。
私と店長さんは黙ったまま歩きます。
手押し車がキィキィと鳴りました。
玄関の前に着きましたが、ポストが見つかりません。
店長さんは新聞を一部取ると、庭に通じている門ををそっと開きました。
やよい「あわわっ……!」
びっくりしました。
門を開けるとおじいさんが一人、腕を組みながら立っていたのです。
店長「おはようございます、坂崎さん」
やよい「お……おはようございますっ」
坂崎さんと呼ばれたおじいさんは、黙ったまま頷くと新聞を受け取り、お家の中に入っていきました。
こんな時間だというのにお部屋の電気がついています。
私と店長さんは黙ったまま歩きます。
手押し車がキィキィと鳴りました。
玄関の前に着きましたが、ポストが見つかりません。
店長さんは新聞を一部取ると、庭に通じている門ををそっと開きました。
やよい「あわわっ……!」
びっくりしました。
門を開けるとおじいさんが一人、腕を組みながら立っていたのです。
店長「おはようございます、坂崎さん」
やよい「お……おはようございますっ」
坂崎さんと呼ばれたおじいさんは、黙ったまま頷くと新聞を受け取り、お家の中に入っていきました。
店長「ふぅ……」
店長さんは溜息をつきます。
やよい「あの……」
店長「ん?」
やよい「あのおじいさんはどうして外で待ってたんですか?」
ポストは玄関の周りを見てもありません。
店長「さぁ……年寄りは朝が早いから、暇なんじゃないかなあ」
店長さんにもわからないようでした。
店長さんは溜息をつきます。
やよい「あの……」
店長「ん?」
やよい「あのおじいさんはどうして外で待ってたんですか?」
ポストは玄関の周りを見てもありません。
店長「さぁ……年寄りは朝が早いから、暇なんじゃないかなあ」
店長さんにもわからないようでした。
その後は特に変わったこともなく、全部の新聞を配り終わってお店に戻りました。
他の配達さんもパラパラと帰って来ます。
やよい「おつかれさまでしたーっ」
私は大きく頭を下げて家に帰ります。
家に着くと6時になっていました。
私は朝ごはんを作って、長介とかすみと浩太郎を起こしました。
最近は長介も自分で起きるようになりましたが、まだまだ子供なのでこうして起こすことがよくあります。
高槻家「「「「いただきまーっす!」」」」
家族で食べる朝ごはんはとても美味しいです。
他の配達さんもパラパラと帰って来ます。
やよい「おつかれさまでしたーっ」
私は大きく頭を下げて家に帰ります。
家に着くと6時になっていました。
私は朝ごはんを作って、長介とかすみと浩太郎を起こしました。
最近は長介も自分で起きるようになりましたが、まだまだ子供なのでこうして起こすことがよくあります。
高槻家「「「「いただきまーっす!」」」」
家族で食べる朝ごはんはとても美味しいです。
朝刊配ってると酔っ払った痴女に良い意味で絡まられることがよくある
長介「姉ちゃん、新聞配達どうだった?」
やよい「んー?みんな良い人だったよ?」
長介「そうじゃなくてさ……、やっぱり辞めた方がいいんじゃないかな……。姉ちゃん倒れちゃうよ」
やよい「長介……」
長介「なんだったら俺が代わりに行くからさ、姉ちゃんはもっと……」
私は嬉しくなりました。
長介もいつの間にか少し大人になっていたようです。
でも
やよい「そういうのは自分で起きられるようになってから言おうね」
長介「うぐ……」
やよい「大丈夫!お姉ちゃんに任せなさい!」
弟達に心配はかけられません。
お父さんもお母さんもお仕事が忙しく中々帰ってこられないので、この家は私がしっかりしないといけません。
やよい「でもありがとうねっ!長介」
長介「……うん」
長介は照れてそっぽを向いてしまいました。
少しプロデューサーに似ていると思いました。
やよい「んー?みんな良い人だったよ?」
長介「そうじゃなくてさ……、やっぱり辞めた方がいいんじゃないかな……。姉ちゃん倒れちゃうよ」
やよい「長介……」
長介「なんだったら俺が代わりに行くからさ、姉ちゃんはもっと……」
私は嬉しくなりました。
長介もいつの間にか少し大人になっていたようです。
でも
やよい「そういうのは自分で起きられるようになってから言おうね」
長介「うぐ……」
やよい「大丈夫!お姉ちゃんに任せなさい!」
弟達に心配はかけられません。
お父さんもお母さんもお仕事が忙しく中々帰ってこられないので、この家は私がしっかりしないといけません。
やよい「でもありがとうねっ!長介」
長介「……うん」
長介は照れてそっぽを向いてしまいました。
少しプロデューサーに似ていると思いました。
後片付けをしているとお母さんが帰ってきたので、着替えをして学校に行きました。
学校はアイドルの仕事が忙しいと中々行けませんが、仲のよい友達もいてみんなとても親切です。
教室に入って教科書とノートを机に入れていると、伊藤さんが机の横に立ちました。
伊藤「おはよう高槻さん」
やよい「「伊藤さんおはようございますっ!」
伊藤さんはとても良い人で、私が学校を休んでいる間はノートを取ってくれたりします。
学校では一番のお友達なのです。
伊藤「お仕事どうなの?大変じゃない?」
やよい「あははっ、大丈夫だよーっ」
どうも私は危なっかしく見えるようで、たくさんの人に心配されてしまいます。
だから私は元気良くしないといけません。
伊藤「そう……、頑張ってね。応援してるから」
やよい「ありがとうございまーすっ!」
机に頭がぶつかりそうなくらいお辞儀をしました。
応援してくれる人の為に、家族の為に、私はもっともっと頑張らないといけません。
学校はアイドルの仕事が忙しいと中々行けませんが、仲のよい友達もいてみんなとても親切です。
教室に入って教科書とノートを机に入れていると、伊藤さんが机の横に立ちました。
伊藤「おはよう高槻さん」
やよい「「伊藤さんおはようございますっ!」
伊藤さんはとても良い人で、私が学校を休んでいる間はノートを取ってくれたりします。
学校では一番のお友達なのです。
伊藤「お仕事どうなの?大変じゃない?」
やよい「あははっ、大丈夫だよーっ」
どうも私は危なっかしく見えるようで、たくさんの人に心配されてしまいます。
だから私は元気良くしないといけません。
伊藤「そう……、頑張ってね。応援してるから」
やよい「ありがとうございまーすっ!」
机に頭がぶつかりそうなくらいお辞儀をしました。
応援してくれる人の為に、家族の為に、私はもっともっと頑張らないといけません。
学校が終わると事務所に向かいます。
今日はお母さんのお仕事がお休みなので、たくさん活動が出来るのです。
やよい「おはよーございまーすっ!」
P「お、やよい。おはよう。今日も元気だな」
やよい「はいっ!私は元気なのが取り柄ですから!」
P「うん、いい事だ。今日も頑張ろうな!」
やよい「はいっ!」
プロデューサーはいつも私たちのために、たくさんお仕事をしています。
だから早くトップアイドルになって恩返しがしたいです。
やよい「今日も頑張りまーすっ!」
今日はお母さんのお仕事がお休みなので、たくさん活動が出来るのです。
やよい「おはよーございまーすっ!」
P「お、やよい。おはよう。今日も元気だな」
やよい「はいっ!私は元気なのが取り柄ですから!」
P「うん、いい事だ。今日も頑張ろうな!」
やよい「はいっ!」
プロデューサーはいつも私たちのために、たくさんお仕事をしています。
だから早くトップアイドルになって恩返しがしたいです。
やよい「今日も頑張りまーすっ!」
プロデューサーが持ってきてくれた新曲を今日は練習します。
コーチ「高槻さん、そこはもう少し溜めて」
やよい「は、はいっ!」
コーチ「それとブレスが大きすぎますよ。ここはもっと流れるように」
やよい「はいっ!」
コーチは厳しいけれど、とても良い人です。
根気良く丁寧に教えてくれるので、私はドンドン歌が上手くなっている……気がします。
コーチ「声量は問題ないですね。じゃあ最初から通してもう一度」
やよい「はいっ!よろしくお願いしますっ!」
頑張ります!
コーチ「高槻さん、そこはもう少し溜めて」
やよい「は、はいっ!」
コーチ「それとブレスが大きすぎますよ。ここはもっと流れるように」
やよい「はいっ!」
コーチは厳しいけれど、とても良い人です。
根気良く丁寧に教えてくれるので、私はドンドン歌が上手くなっている……気がします。
コーチ「声量は問題ないですね。じゃあ最初から通してもう一度」
やよい「はいっ!よろしくお願いしますっ!」
頑張ります!
レッスンが終わると外はもう真っ暗でした。
やよい「お疲れ様でした!お先に失礼しまーすっ!」
P「おう、気をつけてな」
プロデューサーに挨拶をして私は急いで家に帰りました。
お母さんは体があまり良くないので、出来るだけお手伝いをしたいからです。
いつもは歩くこの道を、私は思いっきり走って帰りました。
やよい「ただいまーっ!」
最初にすることはやっぱり挨拶です。
家族が相手でも挨拶は大事なのです。
だって
高槻家「「「「おかえりなさーいっ!」」」
こんなにも嬉しいのですから。
やよい「お疲れ様でした!お先に失礼しまーすっ!」
P「おう、気をつけてな」
プロデューサーに挨拶をして私は急いで家に帰りました。
お母さんは体があまり良くないので、出来るだけお手伝いをしたいからです。
いつもは歩くこの道を、私は思いっきり走って帰りました。
やよい「ただいまーっ!」
最初にすることはやっぱり挨拶です。
家族が相手でも挨拶は大事なのです。
だって
高槻家「「「「おかえりなさーいっ!」」」
こんなにも嬉しいのですから。
>>33
グロ中尉
グロ中尉
久しぶりのお母さんのゴハンはとても美味しくて、
まだまだ敵わないなぁと、思いました。
座敷を見ると綺麗に畳まれた洗濯物があります。
更によく見れば部屋はピカピカで丁寧に掃除がしてありました。
…………心配です。
お仕事で疲れているのに、こんなに動いて大丈夫なのでしょうか?
やよい「お母さん……」
お母さんは私と入れ違いでお仕事に行ってしまいました。
いつも「平気なの?」と聞いても、「平気だよ」と笑ってくれるお母さんは私の自慢で、
私はもっともっと「頑張ろう!」って思います。
無理はして欲しくありません。
食器を洗って、みんなでお風呂に入り、寝かしつけたら宿題をします。
私はあまり頭が良くないのでウンウンうなりながら宿題と戦いました。
最後に学校の用意をしてからお布団に入ります。
目覚ましを3時にセットしたところまでは覚えていました。
まだまだ敵わないなぁと、思いました。
座敷を見ると綺麗に畳まれた洗濯物があります。
更によく見れば部屋はピカピカで丁寧に掃除がしてありました。
…………心配です。
お仕事で疲れているのに、こんなに動いて大丈夫なのでしょうか?
やよい「お母さん……」
お母さんは私と入れ違いでお仕事に行ってしまいました。
いつも「平気なの?」と聞いても、「平気だよ」と笑ってくれるお母さんは私の自慢で、
私はもっともっと「頑張ろう!」って思います。
無理はして欲しくありません。
食器を洗って、みんなでお風呂に入り、寝かしつけたら宿題をします。
私はあまり頭が良くないのでウンウンうなりながら宿題と戦いました。
最後に学校の用意をしてからお布団に入ります。
目覚ましを3時にセットしたところまでは覚えていました。
働き始めて2週間もすると、新聞配達にもだいぶ慣れてきました。
初めて一人で配ったときは真っ暗な道が怖くて、泣きそうになってしまいましたが……。
歌を歌いながら歩けば大丈夫です。
今はもう地図を頻繁に見なくてもコースくらいならわかるようになりました。
やよい「おはようございまーす……」
でも坂崎のおじいさんだけはまだ慣れることが出来ません。
なぜかいつも怒ったような顔をしていて、ちょっとだけ苦手です。
今日もムスっとした顔のまま新聞を受け取ると、黙ってお家に入ってしまいました。
気を取り直して配り始めます。
まだ太陽も寝ているこの時間は、時折遠くを走る車の音だけが聞こえてきます。
少し湿った空気がひんやりとして、まだ眠気の残る頭をはっきりさせてくれました。
初めて一人で配ったときは真っ暗な道が怖くて、泣きそうになってしまいましたが……。
歌を歌いながら歩けば大丈夫です。
今はもう地図を頻繁に見なくてもコースくらいならわかるようになりました。
やよい「おはようございまーす……」
でも坂崎のおじいさんだけはまだ慣れることが出来ません。
なぜかいつも怒ったような顔をしていて、ちょっとだけ苦手です。
今日もムスっとした顔のまま新聞を受け取ると、黙ってお家に入ってしまいました。
気を取り直して配り始めます。
まだ太陽も寝ているこの時間は、時折遠くを走る車の音だけが聞こえてきます。
少し湿った空気がひんやりとして、まだ眠気の残る頭をはっきりさせてくれました。
>>38
生き返った
生き返った
次の日のことでした。
店長「やよいちゃん、ちょっといいかな?」
やよい「あ、店長。はいっ、どうかしましたか?」
店長「昨日さ、一軒苦情があってさ」
やよい「え……」
やってしまいました。
店長「誤配が合ったよ、三丁目の角のトコ。あそこはスポーツだけだから」
やよい「ご、ごめんなさいっ!」
大きな声が出てしまいました。
店長さんはそれについては何も言わずに
店長「はは……いいよいいよ。今度から気をつけてね」
やよい「はいっ……ごめんなさい」
配達のミスはたいてい次の二種類になります。
入れることを忘れる不配と、違う新聞を入れてしまう誤配です。
ミスをしない人はいませんが、それを言い訳にしてはいけません。
私は悪い意味で慣れてしまわないように、気を引き締めて出発しました。
失敗してもそれを引きずっていてはいけません。
元気に行きましょう。
店長「やよいちゃん、ちょっといいかな?」
やよい「あ、店長。はいっ、どうかしましたか?」
店長「昨日さ、一軒苦情があってさ」
やよい「え……」
やってしまいました。
店長「誤配が合ったよ、三丁目の角のトコ。あそこはスポーツだけだから」
やよい「ご、ごめんなさいっ!」
大きな声が出てしまいました。
店長さんはそれについては何も言わずに
店長「はは……いいよいいよ。今度から気をつけてね」
やよい「はいっ……ごめんなさい」
配達のミスはたいてい次の二種類になります。
入れることを忘れる不配と、違う新聞を入れてしまう誤配です。
ミスをしない人はいませんが、それを言い訳にしてはいけません。
私は悪い意味で慣れてしまわないように、気を引き締めて出発しました。
失敗してもそれを引きずっていてはいけません。
元気に行きましょう。
坂崎「遅い……」
やよい「ご、ごめんなさいっ……!」
またやってしまいました。
今度は間違えないように一軒一軒地図を見ながら入れてきたので、時間がかかってしまったのです。
おじいさんは門の外まで出て、私を待っていました。
頭を下げながら新聞を賞状のように渡しました。
おじいさんは何も言わないまま新聞を受け取って家に入ってしまいました。
やよい「やっちゃった……」
私は少し悲しくなって、また歌いながら配り始めました。
やよい「な~やんでも、し~かたな~い♪」
小さな声でしたが、元気が湧いてきます。
歌は凄いのです。
やよい「ご、ごめんなさいっ……!」
またやってしまいました。
今度は間違えないように一軒一軒地図を見ながら入れてきたので、時間がかかってしまったのです。
おじいさんは門の外まで出て、私を待っていました。
頭を下げながら新聞を賞状のように渡しました。
おじいさんは何も言わないまま新聞を受け取って家に入ってしまいました。
やよい「やっちゃった……」
私は少し悲しくなって、また歌いながら配り始めました。
やよい「な~やんでも、し~かたな~い♪」
小さな声でしたが、元気が湧いてきます。
歌は凄いのです。
事務所でソファーに座り休憩していると、隣に誰かが座りました。
横を見ると伊織ちゃんがいつものウサギさんを抱いています。
やよい「あ、おかえり……」
伊織「…………」
どうしたのでしょうか。
伊織「やよい……本当に大丈夫なの?」
え?
やよい「大丈夫って何が?」
伊織「鏡見た?……顔色が悪いわよ……」
そうなのでしょうか。
やよい「えへへ……、ちょっと寝不足かも……」
伊織ちゃんは黙ってしまいました。
やよい「だ、大丈夫だよ!ほら、全然元気だもん!」
立ち上がってアピールをします。
横を見ると伊織ちゃんがいつものウサギさんを抱いています。
やよい「あ、おかえり……」
伊織「…………」
どうしたのでしょうか。
伊織「やよい……本当に大丈夫なの?」
え?
やよい「大丈夫って何が?」
伊織「鏡見た?……顔色が悪いわよ……」
そうなのでしょうか。
やよい「えへへ……、ちょっと寝不足かも……」
伊織ちゃんは黙ってしまいました。
やよい「だ、大丈夫だよ!ほら、全然元気だもん!」
立ち上がってアピールをします。
伊織「やよい……あんた新聞配達を辞めなさい」
やよい「えっ……、ど、どうして!?」
伊織「どうしてじゃないでしょ!このままじゃアンタ壊れちゃうわよ!」
やよい「し、心配しすぎじゃないかなーって……」
伊織「そんな訳ないでしょ!アンタいま自分がどんな顔してるかわかってるの!?」
伊織「真っ青で今にも倒れそうじゃない!なんでそこまでするのよ!」
それは……言えません。
言えばきっと伊織ちゃんは無理にでも止めてくるから
やよい「……………………」
伊織「どうして何も言わないのよ!」
やよい「ごめんね、伊織ちゃん……」
伊織「…………ぐっ…………」
悔しそうな顔で歯を食いしばる伊織ちゃんを見ていると申し訳なくてしょうがありません。
やよい「えっ……、ど、どうして!?」
伊織「どうしてじゃないでしょ!このままじゃアンタ壊れちゃうわよ!」
やよい「し、心配しすぎじゃないかなーって……」
伊織「そんな訳ないでしょ!アンタいま自分がどんな顔してるかわかってるの!?」
伊織「真っ青で今にも倒れそうじゃない!なんでそこまでするのよ!」
それは……言えません。
言えばきっと伊織ちゃんは無理にでも止めてくるから
やよい「……………………」
伊織「どうして何も言わないのよ!」
やよい「ごめんね、伊織ちゃん……」
伊織「…………ぐっ…………」
悔しそうな顔で歯を食いしばる伊織ちゃんを見ていると申し訳なくてしょうがありません。
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