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元スレ恒一「小椋さんの家族にご挨拶に行く」
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―下校時―
見崎「…」テクテク
恒一「…」スタスタ
見崎「…そういえばお昼休みの話し合いはうまくいった? 小椋さんに何か頼まれてたんでしょ?」
恒一「うん。なんとか役に立てそうだよ」
見崎「…そう」
恒一「いい子だよね、小椋さん。正直嘘を吐くのは気が引けるけど…」
「でもそれ以上に家族に心配かけたくないって気持ちもわかるしね。がんばらなきゃ」
見崎「…そうね。(彼氏役が榊原君である必然性については疑問に思ってないのか…榊原君らしいけど)」
恒一「ただやっぱりちょっと…バレちゃったらどうしようってね」
見崎「…不安?」
恒一「そうだね。失敗したら小椋さんにも迷惑かかっちゃうし」
見崎「…じゃあこれ。当日使って。私たちがサポートする」スッ
恒一「なにこれ。小型の無線機?」
見崎「…そう。これで適宜指示を出す」コクリ
>>35
スレタイ
スレタイ
恒一「それはありがたいけど、なんでこんなの持ってるの?」
見崎「…いつもこれで美咲とスパイごっこして遊んでるの。(…ということにしておこう)」
恒一「ふーん。それじゃお言葉に甘えてちょっと貸してもらうね。ありがとう」ニコッ
見崎「うん。当日がんばってね」
恒一「うん。こっちこそ、よろしくね」
見崎「…それじゃ、今日はこのへんで。じゃあね、サ・カ・キ・バ・ラくん」
―日曜日 小椋家前―
小椋「…じゃあ今日は宜しくね。極力私が話すようにするけど、何かあったらお願いしていい?」ウワメヅカイ
榊原「うん、了解。見崎たちも指示くれるし、大丈夫だとおもう」
小椋「…(泉美達め…何かしてくるとは思ったけど、私にまで堂々と無線機渡してくるとは)」
(…まぁでも、ばれないように協力してくれるって言ってたし、変な邪推しちゃ悪いよね)
恒一「じゃ、そろそろ行こうか」
小椋「そうだね。…うう、緊張するなぁ」スーハースーハー
「…」
「…よし! ただいまー!」ガチャッ
恒一「お邪魔します」
小椋母「あらあら、いらっしゃい。はじめまして、由美の母です。今日はゆっくりしていらしてね」ニコニコ
恒一「初めまして、榊原恒一です。こちらこそお休みのところお騒がせしてすみません」ペコリ
小椋母「あらあら、いいのよ。由美の彼氏さんなら大歓迎だから」
恒一「ありがとうございます」ニコッ
「あ、こちら、お土産です。インドで評判のお菓子で、フェアマカセーロ・ゾナっていうそうです」
「よろしければ皆さんでどうぞ。スライスしてから召し上がるとおいしいらしいです」ズズイ
小椋母「あら、これは結構なものを。お気遣いありがとうございます。ありがたく頂戴しますね」ウフフ
小椋「もうお母さん、玄関なんかで話してもしょうがないでしょ! 恒一くん、どうぞ上がって」
恒一「うん、ありがとう。お邪魔します」
―同時刻 イノヤ 小椋由美対策本部―
恒一『うん、ありがとう。お邪魔します』ザザッ
赤沢「ファーストコンタクトは済んだわね。今のところ障害は無し」
「…由美のこれでもかというほどの彼女ヅラを除いては…!」ギリギリ
多々良「初対面のご家族相手にも爽やかに挨拶できる恒一くんかっこいい…///」
見崎「…榊原君がくれたフェアマカセーロ・ゾナおいしい。ローストしたらさらにおいしそう」モグモグ
綾野「お前ら…。まーここまでは予定調和っていうか、問題が起きるほうが珍しいよね」
「指示することも今はなさそう。…ん、なに見崎さん。お菓子くれるの?」
見崎「…こないだのお弁当のお礼。あとでサンドイッチも頼むからそれも分けてあげる」モグモグ
綾野「ありがと。…うん、おいひい」モグモグ
有田(この恒一君の声で爽やかイケメン彼氏CD作ったら夜のジョブが捗りそうだなあ)フヒヒ
(泉美たちにも売りさばけそうだし、ほかのクラスの子も欲しがりそう。高音質で録音しなきゃね)
小椋母『じゃあそこに座ってくださる? 今お茶をお持ちするわね』ザザッ
赤沢「…ん。しばらくはリビングでご家族と話すつもりみたいね」
見崎「…オムライスとサンドイッチと激辛カレーとスコーンと紅茶を」チュウモン
―再び小椋家 リビング―
小椋母「はい、どうぞ。お口に合うといいけれど」
恒一「ありがとうございます、頂きます。 …うん、おいしいです」ズズッ
小椋「恒一君のこと話したらお母さん舞い上がっちゃって。すぐにお茶とお菓子買ってきちゃったんだ」
恒一「あはは。 …ところで、今日は他の皆さんはご在宅だとお聞きしていたんですが、お休み中ですか?」
小椋母「あらあらごめんなさいね。長男の敦志はちょっと出ちゃってるの。じきに帰ってくると思うわ」
「それと主人はその…ちょっとね」チラッ
小椋「えっとその、お父さん今ちょっと寝込んじゃってて」アセアセ
恒一「えっ。だ、大丈夫なの? うるさくしちゃいけないんじゃ…ぼ、僕もう帰ったほうがいいかな」
(無線機からもそれ帰れやれ帰れってうるさいし)
(赤沢・多々良・綾野・有田「…! …!」)※ここぞとばかりに解散を勧める対策本部面々
小椋「だ、大丈夫大丈夫! ちょっとその、虫の居所が悪いみたいで! ごめんね気を使わせちゃって」アセアセ
(娘に彼氏いるのがショックで、今度は父親が引きこもったなんて絶対言えない…あと泉美たち煩い!)
恒一「そうなんだ。なんかすみません、大変な時にお邪魔してしまったみたいで…」キョウシュク
>>15
どこのさんかれあだよ
どこのさんかれあだよ
小椋「気にしないで! 恒一くんが悪いわけじゃないんだから!」
小椋母「そうそう、お気になさらないで。 …そんなことより、二人のお話をきかせてくださる?」
「そうね…付き合うようになったきっかけとか教えてくださらない?」ウキウキ
小椋「ちょっとおかあさん!」
小椋母「あらいいじゃない。ねぇ、榊原さん」
恒一「は、はあ…。えっと、きっかけですか」チラッ
小椋「(…しょうがないな…)…え、えっとね! 五月に恒一くん転校してきたばっかりで!」
「それでえーと、私が演劇部に誘ったのがきっかけなの!」
小椋母「あらあらそうなの。じゃあ榊原君も演劇部なのね」
恒一「いえ、僕は。せっかく誘ってもらったんですけど…ちょっと体の問題があって」
小椋「あんまり部活とかできないんだって」
小椋母「あらそうだったの、ごめんなさい。…じゃあ次はそうね、どっちから告白したのか聞きたいわ」ワクワク
恒一「えっと、い、いちおう僕から…(っていう設定なんだよね)」
小椋母「あらそうなの! 榊原君みたいに素敵な男の子に告白されるなんて、由美も隅に置けないわね」ニヤニヤ
小椋「お、おかあさんてば…///」モジモジ
(赤沢『ウソカノのくせにモジモジすんなや!』ザザッ)
小椋(泉美うっさい!)
小椋母「告白の時のセリフとか聞きたいな~」ニヤニヤ
小椋「ちょっとあかあさん、さすがに失礼だってば!」ガタッ
恒一「あはは。え~とその普通に…好きです、って…///(ただの役とはいえ、さすがに恥ずかしいな///)」
小椋「こ、恒一くんも答えなくていいのに…///(今の録音しとけばよかった!)」
(有田『大丈夫! 録音したよー!』 ナイスアリタ グッジョブ フェアダワ ワイノワイノ)
小椋母「青春ねーいろいろ若い頃を思い出すわ~ふふふ」ウフフ
「じゃあじゃあ、由美のどんなところを好きになってくださったのかしら?」ワクワクサン
小椋「ちょ、おかあさん! いい加減にして!」バンッ
小椋母「あらいいじゃない。大事なことよ。ねぇ榊原くん」
恒一「あはは、えっと…言わなきゃだめですか?(そんなことまで打ち合わせしてなかったし…)」タジタジ
(対策本部面々「言わなくていいよ! 言っちゃダメ!ゼッタイ!」アセアセ)
小椋母「よければ聞かせてくださらないかしら」ワクワク ズズイ
敦志「俺も聞きたいな、それ」
小椋「あ、あにk…おにいちゃん! 帰ってたの?」
小椋母「あらおかえり敦志」
敦志「ただいま。そっちの君が榊原君? 由美の兄の敦志です。よろしく」
恒一「あ、はい。榊原恒一です、よろしくおねがいします」ガタタッ
小椋母「あんたもちょっと話していったら? 今お茶入れるから」ガタッ
敦志「ん、さんきゅ。で、榊原君。突然現れといて失礼だけど、よければさっきのやつ聞かせてくれないか」
恒一「えっと、僕がおg…由美さんを好きになった理由、ですか」
敦志「そう。単なる興味本位もあるが、兄として是非聞かせてほしいと思ってね。だめかな」
小椋「ちょっとお兄ちゃん! だから失礼だってばもう! どいつもこいつも~!」フンガー
敦志「なんだよ由美、お前気にならないのか」
小椋「そりゃ…気にはなるけど、だからってこんな風に無理に聞きださなくても…」ゴニョゴニョ
敦志「もちろん無理強いはしないけどな、やっぱり妹のことをどう思ってくれてるのか、知りたいんだよ」
小椋「…」チラッ
恒一(…ここは答えたほうがいいのかな。そんなの打ち合わせしてなかったけど)
(今日彼氏役をしてるのだって、小椋さんの、お兄さんに心配かけたくない気持ちに応えたからだし)
(…だったら、とにかく打ち合わせじゃない、思ってる気持ちだけ伝えよう。ウソを重ねないように)
「…わかりました」コクリ
(対策本部面々「…!」ガタッ)
敦志「お、話がわかるね」
小椋「…!」ソワソワ
小椋母「ふふふ。あ、敦志これお茶ね」コトッ
恒一「…えっと。由美、さんですけど」
「実はその、正直はじめは少し怖い子なのかなって、思ってたんです、本当は。…ごめんね」
「でも、その…」
「話してみたらすごく話しやすくて、転校してきたばかりで不安な僕のことも気遣ってくれて」
「あと、さりげなく気をまわして皆のこともフォローしてくれるようなひとで」
「でもちょっと意地っ張りっていうか、頑固なところもあるんですけど」
「それも、例えばそう、“ある人”…に心配かけまいとして、のことだったりして」
「そういう、不器用だけど優しいところを見て、そばで支えてあげられたら、って…」
「そんな感じです。…あはは、なんだか恥ずかしいですね」テレテレ
小椋「…!」
小椋母「はぁ~」タメイキ
敦志「なるほどね。うんうん。よくわかったよ、ありがとう」
恒一「いえ…ははは」
―イノヤ 小椋由美対策本部―
恒一『いえ…ははは』ザザッ
赤沢「…いいなぁ…」フゥ
綾野「…うん、正直すっ………っごいうらやましい」
多々良「…ええ、本当に」
見崎「…(私のことはどう思ってくれてるんだろう。…カレーおいし)」モグモグ
有田「NTRっていうのもアリだな…」ボソッ
赤沢「…なんかちょっと虚しくなってきたわ。ハウェイコナ・イクストラファンスィーでも飲もう…」コクリ
綾野「…ん? あれ今から恒一くんとお兄さんの二人だけで話すんだってよ」キキミミ
多々良「“俺の部屋で男同士で腹割って話そう”って言ってますね。どういうことなんでしょう」
有田「あ、やば。カメラも盗聴器も玄関とリビング、それから由美の部屋にしか仕掛けてないよ」
綾野「え、マジ? じゃあこっから先様子見れなくない?」
赤沢「なんでお兄さんの部屋に仕掛けなかったのよ」
有田「だってまさかホモまつり開催するなんて思わなかったし…」
多々良「ほ、ほ…///」
綾野「じゃあ今から移動しようよ。幸い由美ん家はここから近い(という設定です)し」
赤沢「それしかないみたいね…40秒で支度してちょうだい。ほら、見崎さんも!」
見崎「…まだカレー食べ終わってないのに…」グスッ
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