元スレ杏子「先輩杏子ちゃん」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
151 = 143 :
あんあん
152 = 139 :
杏子「…ほら、ケーキだ。食おうぜ」
ほむら「は、はい…」
モモ「お姉ちゃん…」
マミ「……ほら、私の自信作よ!仲良く食べてね?」
杏子「ああ、サンキューな、マミ」
マミ「ふふっ」
モモ「えと…」
ほむら「……」
ほむら(不味いこと聞いちゃったのかな…?)
ほむら(どうしよう…謝った方がいいよね?)
153 = 139 :
ほむら「あの…」
杏子「ほむら」
ほむら「は、はいっ!」
杏子「さっきの答えはさ…ただ、あたしのプライドが高いからだよ」
杏子「他人からモノもらうのが恥ずかしくってさ」
モモ「お姉ちゃん…」
マミ「……」
杏子「だからそのことは気にしないでさ、ケーキ食おうぜ!」
杏子「マミの自信作らしいし、きっと旨いよ」
マミ「ええ、美味しいと思うわ」
155 = 139 :
杏子「ほらっ、モモもさ」
モモ「う、うん!マミちゃん、食べていい?」
マミ「うん、美味しく食べてね」
モモ「ありがと、いただきまーす」
マミ「めしあがれ」
ほむら「……」
杏子「ほむら、食べないならあたしが食うぞ?」
ほむら「あ…ど、どうぞ」
杏子「ははっ、冗談だよ冗談!ほむらも食べなよ」
ほむら「……」
杏子「なっ?」
156 = 143 :
ほむほむ
157 :
あんあん
158 :
ほ
159 = 139 :
ほむら「は、はい…いただきます」
杏子「いただきます」
マミ「どうぞ、めしあがれ」
―――
杏子「ごちそうさま、旨かったよ」
モモ「おいしかったー」
マミ「ふふっ、ありがとう」
ほむら「……」
マミ「暁美さん、どうだった?」
ほむら「あっ…おいしかったです!」
マミ「そう、よかった」
杏子「んじゃ、片付けてくるよ」
160 = 139 :
ほむら「わ、わたしも手伝います」
杏子「サンキュー。でもいいよ、3人で話してな」
ほむら「だけど…少しくらい役に立ちたくて…」
杏子「気にすることねぇのにな…ま、仕方ねぇ」
ほむら「…?」
杏子「ほむら、この食器あらうの手伝ってくれない?」
ほむら「あっ…はい!」
杏子「そこが台所だよ、散らかっててごめんな」
ほむら「いえ、そんな」
162 = 139 :
ほむら「えと…」
ほむら(食器…全部でこれだけ?少ないよ…)
杏子「はは、やっぱ少ないよね」
ほむら「あ、その…」
杏子「ま、2人分しか必要ないから、こんなもんさ」ボソッ
ほむら「2人…分…」
杏子「っと!これじゃ湿気た話しになっちゃうよね」
杏子「さっさと終わらせよーぜ」
ほむら「は、はいっ!」
ほむら(やっぱり、親とは離ればなれで暮らしてるのかな…?)
163 = 139 :
ほむら「あれ…?」
ほむら(このお皿だけ場所が違う?)
ほむら(なんでだろう?)
ほむら「ん…」スッ
杏子「あっ、それは!」バッ
ほむら「きゃっ?」ポロッ
杏子「あっ!」
ほむら「あ…」
ガシャーン
杏子「……!?」
ほむら「あぁ…」
マミ「大丈夫?」
モモ「割れた音がしたよ?」
ほむら「あ、え、え、えっと…」
モモ「あっ?」
164 = 158 :
ほ
165 = 139 :
杏子「……」
モモ「お、お母さんが最後に―」
マミ「!」
杏子「っ!」バッ
モモ「もごもご」
ほむら「あ…あの、わ、わたし…」
ほむら「ご、ごめんなさい…」
杏子「………」
ほむら「杏子さん…んと、べ…弁償します!」
杏子「………」
ほむら「だから…あの、んっと…」
ほむら「ごめんなさい…」
杏子「……」
166 :
ほむぅ…
がんばれ
167 = 139 :
ほむら「杏子さん…」
杏子「……いいよ、気にしなくて」パッ
モモ「ぷはっ」
マミ「杏子ちゃん…」
ほむら「で、でも…」
杏子「皿なんだ、割れる時は割れるよ」
杏子「それに、ちゃんと閉まってなかったあたしが悪いんだ」
杏子「ほむらは何も悪くないよ」
ほむら「そ、そんな…」
杏子「…片付ける、破片が刺さったら危ないから3人は向こうに行ってな」
168 = 143 :
あんあん…
169 = 139 :
モモ「お姉ちゃん…」
杏子「ほら、行きな」
マミ「ええ、わかったわ…モモちゃん」
モモ「うん…」
ほむら「あの…」
マミ「暁美さん?大丈夫だから…行きましょう?」
ほむら「……杏子さん」
杏子「いたっ」
杏子「いてて…指切っちまった…」
杏子「いたいなぁ…」ウルウル
ほむら「……」
マミ「暁美さん」
ほむら「……はい」
170 = 139 :
杏子「……」
杏子「…行った?」
杏子「……うぅ…」
杏子「ぐすっ…くそっ…お母さん……」
杏子「……」ゴシゴシ
杏子「……!」キッ
杏子(こんなんで泣いてたまるか…!)
―――
ほむら「どうしよう…どうしよう…」オロオロ
モモ「お姉ちゃん……」
マミ「大丈夫よ、杏子ちゃんもそう言ってたでしょ?」
ほむら「だけど…」
杏子「もう大丈夫だ、片付いたぜ」
171 = 139 :
杏子「あの皿はさ、前にお袋が買ってきたやつなんだけど」
ほむら「!」
杏子「しまうの忘れてたんだよね」
ほむら「えと…」
杏子「別にたいしたもんじゃねぇから気にするんじゃねーぞ?」
杏子「皿ならまた買えばいいんだしさ」
ほむら「な、なら!わたしが買います」
杏子「あはは、いいって。んじゃ捨ててくる」
杏子「ちょっと時間かかるけど、気に寸なよなー」スタスタ
172 = 139 :
ほむら「あっ…」
モモ「お姉ちゃん…やっぱり…」
マミ「……」
マミ「さーて、私たちは何かして遊んでましょう?」
ほむら「……」
マミ「遊ぶのが嫌なら、勉強でもいいのよ?」
マミ「暁美さんは宿題ある?あるなら教えてあげるわ」
ほむら「…宿題は…大丈夫…です」
マミ「そう?なら…」
ほむら「わ、わたし…やっぱり謝ってきます!」タタッ
マミ「あっ?」
173 :
マミかわいいよマミ
174 = 143 :
あんあん…
175 = 166 :
いつもほむだが…
あんあん…
177 = 166 :
あほむ♪あほむ♪
178 = 143 :
さる?ねた?
179 = 158 :
寝たか?
180 = 139 :
テスト
181 = 139 :
マミ「ま、待って!」
ガチャッ
タタッ
マミ「あ、暁美さん…」
モモ「ぐすっ…」
マミ「モモちゃん…大丈夫?」
モモ「お姉ちゃん…絶対無理してるよ…」
モモ「ほんとは一番辛いのお姉ちゃんなんだよ?」
マミ「……うん、でも杏子ちゃんは頑張ってるわ」
マミ「私にも気持ちがわかるもの」
マミ「……親がいない寂しさが」
182 = 143 :
あんあん
183 = 139 :
杏子「………」
杏子「っ…」ウルウル
杏子「お母さん…」
杏子「うぅっ…くそっ…くそっ…」
杏子「ちくしょう…」
杏子「ぅ…うぅっ…」
杏子「うぅぅっ…」ポロポロ
ほむら「……」
ほむら(杏子さん…泣いてるの…)
ほむら(わ、わたしのせいだよ…どうしよう…)
ほむら(そんなに大切なお皿だったんだ…)
184 :
優しいあんこちゃん原作とのギャップがいいね
186 = 139 :
杏子「………」
杏子「っ…」ウルウル
杏子「お母さん…」
杏子「うぅっ…くそっ…くそっ…」
杏子「ちくしょう…」
杏子「ぅ…うぅっ…」
杏子「うぅぅっ…」ポロポロ
ほむら「……」
ほむら(杏子さん…泣いてるの…)
ほむら(わ、わたしのせいだよ…どうしよう…)
ほむら(そんなに大切なお皿だったんだ…)
187 = 146 :
大事なことだからねえ
188 = 139 :
ほむら「うぅ…」ガタッ
杏子「っ?」クルッ
ほむら「あっ…」
杏子「ほ、ほむら?」
杏子「っ…」ゴシゴシ
ほむら「あ、あの!わたし…謝りにきたんです」
杏子「……なに言ってんのさ、ほむらは悪くないって言ったろ?」
ほむら「ううん、わたしが余計なことをしたから…」
杏子「いや、ほむらは悪くないってば」
杏子「…何時までも親の残した皿一枚に頼っていたあたしが悪いんだ…」
杏子「あたしが悪いんだよ…」
191 = 139 :
ほむら「杏子さん…」
杏子「……隠してても仕方ないよね」
ほむら「えっ?」
杏子「いいよ、話すよ…あたしの…私のことをさ」
ほむら「……!」
杏子「あの皿はね…私のお袋…ううん、お母さんが私たちに最後に買ってくれた皿なんだ」
ほむら「…最後に」
杏子「うん、もうお父さんもお母さんもこの世にはいないからね」
ほむら「……えっ?」
杏子「心中だよ、家族4人で死のうとしてね」
杏子「でも私はモモを連れて逃げたんだ」
193 = 139 :
ほむら「……」
杏子「お父さんは神父だったんだ、しかもすっごく優しい人でさ」
杏子「本気で世のことを…命のこと考えてて、毎日新聞見ては泣いてたんだ」
杏子「お父さんは間違ったことは言ってなかった…なのに、誰も話を聞いてくれなくて…」
杏子「気がつけば教会にはいられなくなってさ…安いボロアパートで住むことになったんだ」
杏子「でも私は家族と一緒にいられるならそれで良かったんだ」
杏子「金なんていらない…みんながいればそれでよかった」
194 = 166 :
お前に食わせるさるはねぇ!
あんほむぅ
195 = 158 :
あんこ・・・・・・・
196 :
毎●日新聞なら嘆くことばかりだなぁ
197 = 139 :
杏子「お父さんはバイト掛け持ち、お母さんはパートをしてお金を稼いでたんだ」
杏子「私はモモと一緒に2人の帰りを待って、一緒にご飯を食べるのが楽しみだった」
杏子「私はそれで幸せだったんだ」
杏子「それに神様もちゃんと私達を見てくれてるって信じてた」
杏子「なのに…なのにお父さんはっ…!」
杏子「これ以上みんなを苦しめたくない…全部自分が悪いって」
杏子「来世で幸せになろうなんて言い出して…」
198 :
され竜の、黄金と泥の辺っていう短編
199 = 166 :
魔法少女なの??
200 = 139 :
杏子「お母さんは必死で止めようとしたよ、でも…」
ほむら「あ……」
杏子「でもっ…うぅっ……」
杏子「私がちゃんと幸せだってちゃんと言えてたら…お父さんもおかしくはならなかったのに…」
杏子「…私は、モモを連れて逃げることしかできなかった」
杏子「……それからは私はモモと親戚の家に預けられたよ」
杏子「みんな優しい親戚だと思った…でも、ほんとは違ったんだ」
杏子「どんなに優しい顔してモノくれても…ほんとの狙いは…」
みんなの評価 : ★
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