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    元スレ真尋「猫か」クー子「……猫は好き」

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    353 :

    クー子「……」

    クー子「猫……」

    クー子「こっちおいで……おいで」

    クー子「ねこ、ねこ……にゃー、にゃー……こっちだよ」

    「……」

    クー子「いい子いい子……ほら、にゃー、にゃー」

    「……何やってるんだ? クー子」

    クー子「……少年……いつの間に?」

    「ついさっきからだけど」

    クー子「……実は、ここに、絶滅危惧種である宇宙マフマフの生息地があると聞いて、今日はその調査に……」

    「いや、猫だろそれ」

    クー子「……違う。この子はこれでもれっきとした私の部下……」

    「宇宙マフマフじゃなかったのか?」

    クー子「……宇宙マフマフという名の、部下……」

    「……言い訳としては苦しすぎないか?」

    354 = 353 :

    「それにしても小さい猫だな、ここに居たのか?」

    クー子「……さっき、見つけた」

    「ふーん」

    クー子「……少年は、猫、好き?」

    「嫌いじゃないよ。クー子は……って聞くまでもないか」

    クー子「猫は可愛い、もふもふしてる……だから好き」

    「そうか」

    クー子「……よし、じゃあ帰ろう」

    「もういいのか?」

    クー子「もう、時間も遅い……外に居ると、危ない目に会うかも」

    「いや、お前たちに限ってそんなことは無いと思うが」

    クー子「帰ろう、少年」

    「……ちょっと待てクー子」

    クー子「……何?」

    「なに、じゃなくて……なんでその猫を連れて帰ろうとしてるんだ?」

    355 :

    まだ保守してたのかと思ったら新しいの来てた

    359 = 353 :

    クー子「……外に居ると、危ない」

    「……さっきの、猫の話だったのか……
        って、そうじゃなくて、連れて帰るなって言ってるんだよ」

    クー子「大丈夫、世話はちゃんと見る。文字通り、猫っかわいがり……」

    「世話は見るって言っても、もしかしたら誰かの飼い猫かもしれないだろ。
        それに、猫は何十年も生きるから、それだけ世話も大変だし……可愛いからなんてそんな理由で飼って、飽きたとか言って追い出したら、それこそこの子が可哀想だろ」

    クー子「少年はわたしを見くびってる……ニャル子への愛と、猫を可愛がることに関しては、わたしは宇宙一のスペックを誇る……!
         その凄さ、まるで颯爽と登場して社の命運を託されて戦った、セ○サターンもかくやというほど!」

    「そんなことで胸張られても困る。例えも分かりづらいし。とにかく、駄目なもんは駄目だ」

    クー子「……それは残念……折角、名前もつけたのに……」

    「……なんて言うんだ?」

    クー子「……フサ」

    「それは、フサフサしてるから、フサ?」

    クー子「……ううん。フサッグアの、フサ」

    「ここでその名前か……」

    クー子「フサ、お前もニャル子に会いたいよね?」

    フサ「ニャー」

    360 = 336 :

    続けてください

    362 = 353 :

    クー子「……フサもこう言ってる、少年……お願い……」

    「そう言われたってだなぁ……」

    クー子「……じゃあ、一週間分のお願い……」

    「一生のお願いじゃないのか」

    クー子「残念だけど、わたしの一生のお願いはもう、ニャル子に使うって決めてあるから……
         だから、一週間分のお願い……」

    「……」

    クー子「……なんだったら、少年も撫でていいから……」

    「もしかして、何も言わなかったら僕には撫でる権利すらなかったってことか」

    クー子「……駄目?」

    「……トイレとかどうするんだ? 餌は? 爪とぎ用の道具とか、草とか、色々買わなきゃいけないだろ。
       猫を飼うって言っても、ただじゃないんだ。やる気だけじゃなんともならない問題だってある」

    クー子「……大丈夫……御給金は、いっぱい貰ってるからモーマンタイ」

    (そう言えば、クー子って公務員だったな……)

    クー子「絶対に面倒見続けるから……途中で投げ出したりもしないって、約束する……」

    (というより、なんで僕は『ペットをねだられる父親』みたいな立ち位置になってるんだ?)

    363 = 353 :

    (結局、勢いに負けて連れて帰ってきたけど……)

    クー子「フサ……にゃー、にゃー」

    「……よかったのかなぁ、これで」

    クー子「…………少年」

    「どうした?」

    クー子「……撫でて」

    「……本当にどうしたんだよ、いきなり」

    クー子「少年の右手がお留守になってるから……こっちも、頭が寂しいみたいだし……」

    「……撫でればいいのか?」

    クー子「……左手は、添えるだけ……」

    「……なんだかなぁ……」

        ナデナデ

    クー子「……ん……少年、違う」

    「え?」

    クー子「撫でるのは、フサ。わたしじゃなくて、フサの頭、撫でてあげて」

    364 :

    いいですね。

    365 = 353 :

    クー子「……少年は、少しおっちょこちょい」

    「いや、その……ごめん」

    クー子「別に謝ることじゃない……少年は、猫好き仲間……思う存分撫でてくれても構わない」

    「別に撫でたいわけじゃないけど……」

    クー子「……それはそれで、ちょっと残念」

    「……結局、クー子は僕にどうさせたいわけ?」

    クー子「……フサの頭を撫でてあげてほしい……愛情をこめて……」

    「じゃあ、お言葉に甘えて……」

       ナデナデ

    クー子「……フサも喜んでる……」

    (……喜んでる、のか?)

    クー子「…………少年」

    「どうした?」

    クー子「今少年に撫でられて……なんだかわたしもわかったような気がする……『少年ニウム』がどんなものか……」

    「それは別に分からないままでもよかったけどな」

    366 = 336 :

    いいよー

    367 = 348 :

    これはいいマヒクー

    368 = 353 :

    クー子「~~~~♪ ~~~~~~♪」

    (……本当に好きなんだな……鼻歌なんて歌ってるし)

    クー子「……フサ? どこ行くの、フサ……にゃー、にゃー」

    フサ「ニャー」

    「ん?」

       トコトコ   ストン   

    「……へえ、猫って本当に人の膝の上に座るんだな。あれはもっと懐いてからだとばっかり……」

    クー子「……盗られた……」

    「は?」

    クー子「ニャル子に続いて、フサまで……少年に盗られた……!!」

    「いやいや、盗ってない盗ってない!! どっちも盗ってないから!!」

    クー子「そう言って、少年はいつもわたしから大事な物を盗んでいく……!
         あの夜だって……!」

    「どの夜だよ! 何も盗ってないだろ!!」

    クー子「……確か、ダイガンザン攻略戦の前に、十倍返しって約束で……」

    「そんな約束した覚えない。そもそもなんだよ、ダイガンザンって……」

    371 = 353 :

    クー子「少年は一回わたしに誠意をこめて謝るべき……」

    「そうは言っても、厄介事が向こうから飛び込んでくるんだから僕に言われてもだなぁ!」

    クー子「……! 少年、静かに……」

    「えっ、どうして……って……」

    クー子「フサ、寝てる……」

    「……猫って本当に神経が図太いんだな……あれだけ騒いでたのに寝るなんて……

    クー子「……少年ズルい……わたしだって、まだ膝の上に座られてないのに……
         初膝の上だけじゃなく、初添い寝まで……!」

    「……だったら今のうちに抱き上げて場所移動させるか?」

    クー子「それは駄目」

    「えっ、なんで?」

    クー子「……猫はナイーブだから、寝てるところを抱き上げたりしたら、病気になる……」

    「……そうなのか? とてもそうには見えないけど」

    クー子「……たぶん」

    「たぶん、か」

    クー子「……うん。地球種の猫を飼うの、初めてだからよく分からない……」

    373 = 353 :

    「……」

    クー子「……」

    「……なぁ、クー子」

    クー子「なに?」

    「……なんで、当たり前のように隣に座ってるんだ?」

    クー子「……ここからじゃないと、フサがよく見えない……」

    「……だからって、これは近すぎないか? わざわざ肩と肩がぶつかる位置から覗きこまなくても……」

    クー子「……もとはと言えば少年が悪い……わたしのフサを盗ったから……」

    「……だからそれは僕のせいじゃないって……」

    クー子「……」

    (……宇宙人じゃなきゃ、嬉しいんだけどなぁ……)

    クー子「……決めた」

    クー子「少年をわたしの物にしよう」

    「……えっと、どうしていきなり? っていうか、なにがどうしてそうなった?」

    クー子「……簡単なこと……少年が私の好きな物を全部盗ってしまっても、少年がわたしの物なら……
         少年の物は即ち少年の持ち主であるわたしの物……ニャル子も、フサも、結果的にはわたしの物ということに!」

    374 = 336 :

    かわええ

    375 :

    松来さんはかわいいなあ!!

    376 = 353 :

    「……色々と間違ってる気がするけど」

    クー子「……そんなはずはない、わたしの計算は完璧……」

    「そもそもどうやって僕を自分の物にするんだ?」

    クー子「……それは……色仕掛けとか……賄賂とか……」

    「なんか生々しいなぁ。宇宙人らしく『チップを埋め込んで洗脳』とかだと格好もつくのに」

    クー子「少年、少年」

    「ん?」

    クー子「うっふん」

    「……」

    クー子「……」

    「……」

    クー子「……あまりに扇情的すぎて、少年が言葉を失ってしまった。
         でも、ごめんね、少年……わたしはニャル子一筋だから……少年は永遠の二番手……殿馬ポジション……」

    「……それはひょっとしてギャグで言ってるのか?」

    クー子「……わたしの物になりたくない?」

    「今ので『なる』なんて言う奴はそうそういないと思うぞ」

    377 :

    ここにいるぞ!

    378 = 336 :

    ここにもいるぞ!

    379 = 353 :

    クー子「……何が悪かったの? ……ポーズ?」

    「……いや、ポーズとかじゃなくて、なんていうか、もっとこう……言葉じゃ伝えられない名伏し難いなにか、かな」

    クー子「……それは、オカルト的な……」

    「いや、もっと単純なものだと思う」

    クー子「……ホモ……?」

    「お前の目に僕はどんなふうに映ってるんだよ」

    クー子「……恋のライバル……」

    「ああ、そうなるのか」

    クー子「だったら……もう、賄賂しか……」

    「送られても僕は態度を変えないぞ」

    クー子「……我儘」

    「そもそも、他人を自分の物にしようっていうのが我儘だろ」

    クー子「……それを言われると、ちょっと困る……」

    「正論だからな」

    クー子「……じゃあ、どうしよう……」

    380 :

    クー音さんなにしてんすか

    381 = 358 :

    >>376
    クー子かわええええええええええええ

    382 = 353 :

    クー子「……うーん……」

    「……」

    クー子「……」

    (そこまで真剣に考えることなのか?)

    クー子「……少年、少し右に身体ずらして」

    「右? 右って、こう?」

    クー子「違う、上半身だけ……膝は揺らしちゃ駄目、起きちゃうから……」

    「……ってことは、こんなかんじか」

    クー子「ベネ(良し)……」

       ナデナデ

    クー子「……フサ、可愛い」

    「……僕を自分の物にする作戦はもういいのか?」

    クー子「とりあえず、今は、保留……フサについては、まだ挽回可能なはず……」

    「そうか。頑張れ」

    クー子「うん、頑張る」

    383 = 353 :

    クー子「……少年、もう少しじっとして」

    「そうは言われても、ずっとこうしてると、なんだか疲れてきてさ。
        クー子の方にやっちゃ駄目か? 僕、そろそろトイレに……」

    クー子「……男の子は我慢が大事」

    「……はぁ」

       ナデナデ

    クー子「……ふふ、気持ち良さそう……」

    「……分かるのか?」

    クー子「……なんとなく、動きとか、感触とか……さわり心地で……分かる気がする」

    「気がする、か……」


       ナデナデ


    ニャル子(あ、ありのまま今起こったことを話すぜ……『驚かそうと思って静かに部屋に忍び込んだら真尋さんとクー子がぴったり寄りそっていかがわしい会話をしていた』……
          見間違いとか夢落ちとか朝チュンエンドとかそんなチャチなもんじゃあない、もっと恐ろしいなにかの片鱗を味わったカンジだ……
          しかもクー子のあの手の位置、手の動き、もしかして、メイク・ラブ・ナウ!?)

    ニャル子(クー子めぇえええ……よりにもよって私の真尋さんに手を出すたぁいい度胸してるじゃないですか!!
          こりゃあ地獄すら生ぬるいほどのオシオキが必要ですねぇ……)

    384 = 380 :

    NTRっていいよね

    385 = 353 :

    ニャル子「はい、失礼しまああああああああああす!!!」

    「わっ!? にゃ、ニャル子!? いつの間に!!」

    ニャル子「そりゃあ私、這い寄る混沌ですから、こんな風な登場もしますよ! それより……
          なーに二人で面白そうなことしてんですかー、私も仲間に入れてくださいよ~(キチスマ)」

    クー子「ニャル子も……触る?」

    ニャル子「触りますよ、ええそりゃもう、隅々まで余すところなくしゃぶりつくす勢いで触ります!!
           でもその前に!! クー子ぉ!! アンタ誰に断ってソレに触ってんですかぁ!?」

    クー子「断るって……この子、わたしの……」

    ニャル子「アンタのなワケないでしょう!! 真尋さんの真尋さんは私だけのもの!! クー子なんかが気安く触れていいもんじゃあ断じてありません!!
          真尋さんも真尋さんです!! 私というものがありながら、クー子なんかに!!」

    「……ニャル子……お前なんか勘違いしてないか?」

    ニャル子「いくら真尋さんの頼みとあれど今回ばかりは問答無用!! あの世で侘び続けるクトゥグアァァァ――――!!!」

    フサ「ニャー」

    クー子「……ああ、起きちゃった……」

    ニャル子「……にゃあ?」

    クー子「……おはよう、フサ」

    ニャル子「えっと、何がどうなってんです?」

    386 = 353 :

    るとろを打ち間違うとか相当疲れてるな
    今日はもう寝よう

    387 :

    許さんぞ

    388 = 361 :

    完結させてくれよう

    389 :

    仕方ない
    保守だ

    390 = 380 :

    392 :

    393 = 375 :

    もう寝るとは貧弱な

    396 = 392 :

    にゃー


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