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元スレ男「幼なじみが冷たい」
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>>151
臭い
臭い
母「今なら分かるんじゃないの、あんたの疑問。あの子がなんであんたと同じ高校に来たのか」
男「……そっか」
本当にアイツは、好きな先輩……つまり。
男「俺が、いたから。来てくれた……」
母「やっとわかったのね。ほんとにここまで言われないと気づけないなんて、どれだけヒント出さなきゃいけないのよ」
男「俺って、鈍感だったんだな」
母「何その言い方」
そう言いながら、やれやれという感じで、呆れたような笑みを母さんは浮かべた。
>>151
死ねばいいと思うよ
死ねばいいと思うよ
男「……俺、行ってくる」
母「行ってくる、ってどこに!?」
男「アイツのとこっ!」
一刻も早く。
会いたい。会って話がしたい。
謝りたい。
それで、俺は――。
俺はそんな事を考えながら、無我夢中で走り出した。
走りながら、登録された番号でアイツの携帯を呼び出す。
アイツに電話を掛けること自体が久し振りなことだった。
Prrrrr
出てくれ。出てくれ。
Prrr……ガシャ
『……なに』
男「出た!!」
『私、今日体調悪いのだけど。それに、出来ればあなたとは話したくない』
男「そんなこと言わないでくれよ」
『いや……』
男「会って話がしたい」
『無視? 私はあなたと話したくはないの、会いたくもないし。あなたの都合を私に押しつけないでくれないかしら』
男「お願いだ」
『やめて』
男「お願いだから。話したいことがあるんだ」
『お願いだから、やめて』
男「……」
『あなたに、会いたくないの』
>>159
静かに
静かに
男「俺は、会いたいんだ」
『知らない……』
男「今さ、もう家の前にいるんだけど」
『え……』
男「明かりも点けないで、何やってんだよ」
そのとき、目の前の家の、アイツの部屋のカーテンが僅かに開いたのを見逃さなかった。
男「よかった。ここまで来て、お前が家にいなかったらどうしようかと思った」
『何で……、何でいるのよ』
男「そりゃあお前に一刻も早く会いたいからさ」
『知らないわよ。あなたの都合なんて』
男「お前が聞いてきたんだろ」
『じゃあ、なんで私に会いに来たの』
男「話がさ、したくて」
『それだけ? それだけのためだけに来たの? バカじゃないの、話なんて今だってしてるでしょ』
____
/ \ /\ なんだこいつ…
. / (ー) (ー)\ 視界に入れたくないならNGしろよ(キリッ
/ ⌒(__人__)⌒ \
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
/ \ /\ なんだこいつ…
. / (ー) (ー)\ 視界に入れたくないならNGしろよ(キリッ
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\ `ー'´ /
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男「直接話したい」
『だからイヤ、家まで来ても無駄なんだから。しかも、あなた、今日私が体調不良で学校休んだの知ってた? 知らなかったでしょ。知ってたら気を使って、家に来て、ましてや話したいから直接会ってくれだなんて言わないもんね』
男「じゃあ、見舞いだ。見舞いに来た。だから少しだけでも会ってくれ」
『……本当にバカ、取って付けた理由じゃない』
男「とにかく、会ってくれるまで俺は頼み続ける。会ってくれる理由考える」
『だから、私は体調が悪いの、病人なの。なに、あなたは病人に無理してでも、俺が会いたいから会ってくれって言うほど自分勝手な人間なの』
キャラが気持ち悪い
台詞回しが気持ち悪い
地の文入ってるのが最高に気持ち悪い
台詞回しが気持ち悪い
地の文入ってるのが最高に気持ち悪い
男「……」
『……体調がよくなったら、会ってあげなくもないから、それまでは待って。それで今日は帰って』
体調がよくなったら?
男「……ああ、帰るよ」
それは、どんなときなんだ。
お前の体調がよくなったとき、お前はこれまでと変わらない気持ちで、俺と会ってくれるのか。
本当になんて鈍感だったんだろうな、俺って。
男「お前が、本当に病人だったらな」
『え……』
男「本当に体調を崩して、寝込むほどの病人なら、俺は帰る。お前に無理なんてさせたくない」
『だから、私は……』
男「嘘だろ。お前は体調崩してなんていない。学校を休んだのは違う理由だ」
『……』
男「……ごめんな」
『……なにが』
男「俺のせいだろ。昨日、俺が無神経なこと言ったから……」
『……』
男「……」
『……ふっ』
突然の笑い声。
『はは……ははは、あはははは』
男「どうした?」
『はっはっは、ふふっ……』
男「おい」
『ばっかじゃないの』
男「え?」
『あなた、自分を買い被りすぎでしょう。自意識過剰っていうのよそういうの。昨日のこと気にしてたの? それで私があなたに会いたくないっていじけてるって思った? とんだお笑い草ね』
男「……」
『ごめんなさいね。妄想だらけの気持ち悪い心配させたみたいで。でも全然違うから。あ、調子が悪いっていうのは本当にウソだけど』
男「……」
『あなたはただの幼馴染みだし、これ以上、気持ちの悪いこと考えられたくないから教えてあげる』
男「……」
『昨日ね、大好きだった先輩に振られちゃったのよ、私。あなたの言ったとおり、その先輩のためにいまの学校を受験して。
先輩の好みの女性になれるように努力もして。何度も何度も、理由を付けてはその人に会おうとしたり。恥ずかしくても、その人にアプローチを仕掛けてみたり……』
ああ……。
『本当に、大好きだったよ。でも大好きだったせいで、目が眩んでたんだろうね』
これは……。
『いつの間にか、気付いてるって思っちゃったのよね、私の精一杯の好意に。気付いていて、わざと鈍感なふりをして、気付いていないふりをして、私をやきもきさせてからかってるんだって、勝手に思ってた』
全部……。
『……結局、気持ち悪い妄想にどっぷりと浸ってたのは、全部、全部、私でした、と。まあ、ね、前々から少しモヤモヤしてたんだよね、なんで先輩が私をこんなにやきもきさせ続けてるのかって、勝手にね』
俺が……。
『当然なのよね。相手は最初から私の好意になんて気付いてなかったのだから』
俺が……。
『もしかしたらって思って、改めてその人を見てたら、気付いちゃった。ああ、この人は私がこの人のためにやってきたことに、何一つ気付いていない、って』
コイツの好意に気付いてさえいればこんな、見え見えの嘘を吐かせないで済んだのに。
誰よりも見ていたと思っていたのに。誰よりも近いと思っていたのに。なぜ……。
なにこれ気持ち悪い
これ支援とか言ってる人はラブコメってればなんでもいいのか
これ支援とか言ってる人はラブコメってればなんでもいいのか
『笑えるでしょ。私、そんな事に絶望しちゃったんだ。あなたのこと笑えないくらい、自意識過剰だったわね』
男「……」
大好きだったせいで、目が眩む。
『わかった? わかったなら、傷心の女の子は放っておいてくれないかしら。それとも、ここまで教えてあげてもまだわからない? ありえるわね、あなたは信じられないほどの鈍感だから』
男「……」
『……ごめんね。根性無しの女の子で』
男「いや……」
『その先輩に……告白する根性も無かったのよ』
男「いや、お前は根性無しなんかじゃない」
『なに? 慰めるの? やめてよ、よりによってあなたに慰められるなんて、どれだけ滑稽なの、わたしは……』
男「会ってくれ」
『……は?』
男「今から」
『なに、言ってるの?』
突拍子のないことを言っているとは重々承知している。
だが、わかったのだ。
男「なんで、先輩がお前に気付いてやれなかったのか」
私はパンを焼いてあげました。
だからあなたも私にパンを焼いてください。
私は誕生日プレゼントをあげました。
だからあなたも私の誕生日にはプレゼントをください。
私はこれだけの事をしてあげました。
だからあなたも私に同じだけの事をしてください。
私はあなたを愛しています。だからあなたも私を愛してください。
だからあなたも私にパンを焼いてください。
私は誕生日プレゼントをあげました。
だからあなたも私の誕生日にはプレゼントをください。
私はこれだけの事をしてあげました。
だからあなたも私に同じだけの事をしてください。
私はあなたを愛しています。だからあなたも私を愛してください。
『え……』
男「確かに鈍感だった、でもそれだけじゃないんだ」
ゴクリと、思わず唾を飲み込む。
男「俺だって、お前のことが好きなんだよ」
『……え?』
そこで俺は通話を切り、そして電源を切った。
後は、彼女が現れるまで……。
男「卑怯だったかな、押し付けがましく自分だけ好きとか言っちゃって」
………。
数秒後
幼なじみ「はぁ、はぁ」
ガタンと勢いよく玄関が開くと、息を切らした彼女が姿を現した。きっと、自室から走ってきたのだろう。
その格好はなぜか制服だった。
幼なじみ「それ、で、どういう、はぁ、ことなのよ」
男「とりあえず落ち着いてくれ」
幼なじみ「落ち着けるわけないでしょ!! いきなり、す、好きとかいう捨て台詞残して電話切られたら」
男「……すまんな」
幼なじみ「ホントにそうよ。家の中で息を切らすなんて思わなかったんだから」
男「そうじゃなくてさ、ずっとアプローチしてくれてたお前に、あんな事言った俺が好きなんて言っちゃって」
幼なじみ「……いいわ。でも、言い訳だけは聞かせなさいよ。その鈍感男が、鈍感ということ以外で私の気持ちに気付いてくれなかった理由」
男「鈍感女にもわかるように説明してやるよ」
幼なじみ「なに? 突然意味分からないこと言い始めてどうしたの。十中八九鈍感なのは私ではなくて……」
男「俺はな、ずっと前からお前のことが好きだったんだ。たぶん、お前と同じくらい」
幼なじみ「ふぇ……う、嘘を吐かないでくれないかしら、この期に及んで……」
男「いや、本当だ。ずっと恥ずかしかったし、片思いだと思ってたんだ。お前はいつも俺に悪口ばっかり言ってたから」
幼なじみ「そ、そんな、悪口は、だって、あなたが……」
男「でもな、だから気付いてやれなかったんだ」
そう、好き合っていたからこそ、見えなかったんだ。
幼なじみ「私は、あなたが、あなた、が……す、す……」
男「お前は俺が好きだったから、俺にアプローチしてくれた、でも俺はお前が俺を好きだなんて思ってなくて、さっき言ったとおり片思いだとずっと思ってた。だから、どうしても……」
幼なじみ「……私が、すき、って言いたかったのに……」
男「お前だって、俺がお前のことが好きだなんて考えてもいなかったから、妄想をしたり、アプローチをしたりしていた。でも、俺の心は動かなかった」
幼なじみ「すでに、あなたは、私のことがす、好き、だったからか……」
男「……これ以上、お前が好きなれないほど、好きだったのか」
幼なじみ「……嘘ぉ」
いや、実際鈍感だったからという線もあり得る。
男「ごめん」
幼なじみ「……ホント、幼馴染みでお互いがお互いをよく分かっていると思ってたのに、なんで肝心の部分だけ分からないのよ。あなただけじゃなくて、私も近年稀に見るほどの鈍感だったわ」
男「いや、元を辿れば、やっぱり鈍感だった俺の方が非はあるだろ」
幼なじみ「そうかもね。いっつも悪口言ってたのに、あなたは全く私の気持ちに気付かないんだもの」
男「そうだよな……ん?」
なんだろう。今まさに丸く収まろうという時に違和感のある言葉が聞こえたような。
男「……『悪口言ってたのに』?」
幼なじみ「え?」
男「俺が片思いだと思ってたのは、お前がいつもつく悪態のせいでもあったんだが」
幼なじみ「え、え? だって、だって……嘘ぉ」
男「絶対俺のこと嫌ってるんだと」
幼なじみ「だって、あなたが言ったのよ。前に、こういうのが好きなタイプだって。だから私、わざとあなたに冷たくしたのに……」
男「はぁ!? 嘘だろ!?」
幼なじみ「そりゃあ、最近はあなたが私の気持ちに気付いてないのか疑い始めてたから、少しイライラして強く当たってたところもあるけど、もともとはあなたが……」
男「いつだ、いつ俺はそんなことを」
幼なじみ「えっと、たしか、中学二年生くらいだったかしら?」
………
中二期
中幼なじみ「ねえねえ、あなたはさ、中学で好きな人とか居るの?」
邪気男「ふん、想い人なんて作る気はない、それに恋人なんて以ての外、今くらい俺は孤独でいたいんだ。社会の歯車の一つになってしまえば、ただがむしゃらに、他の歯車とぶつからないといけなくなるからな」
中幼なじみ「えっと、いないの?」
邪気男「ああ」
中幼なじみ「じ、じゃあさ、好きな女の子のタイプとかってある?」
邪気男「そうだな。俺は強い奴が好きだ」
中幼なじみ「強い?」
邪気男「ああ、ただ腕力とかの力ではない、頭脳や、心が強い女が、俺には相応しい」
中幼なじみ「頭がいい人が好きなんだ」
邪気男「強いて言えば、主人にも噛みつくような猫のように、素直じゃない所もあり、それに冷静な所もある女なら、退屈しないだろうな」
中幼なじみ「悪口言われたいの?」
邪気男「ああ、お前には少し難しかったかな。だが、それくらい認識していれば大丈夫だろう」
中幼なじみ「そっか、ふふ、わかった。私頑張るからね」
………
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