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元スレ男「幼なじみが冷たい」
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………
朝
朝起きるとなぜか家に幼なじみがいた。
幼なじみ「おはよう。こんな時間に起きるということは、あなた昨日私が言ったことを全く覚えていないということよね。なに、喧嘩売ってるのあなた」
男「……なんで居るの」
幼なじみ「そんな汚い寝ぼけ面こちらに向けないでくれない。朝からあなたに会うことすら気が進まないというのに、さらにはそんな顔見せられるのは拷問に近いわ」
男「ああ、すまん。顔洗ってくるわ……」
顔洗えばこれが夢かどうかも分かるだろうしな。
幼なじみ「ほら、早く私も学校行きたいんだから、タラタラしてないで早く朝御飯食べてくれない。昨日の残りで良いわよね、もちろん拒否権は無いわ」
男「……夢じゃなかった」
幼なじみ「もしかして、ついに頭おかしくなっちゃった?病院に行くんなら学校休んだ方がいいわよ。早めに治療してしてくれないとおばさんも可哀想よ」
男「別におかしくねぇ」
幼なじみ「あらそう、だったら少しシチュー温めたから早く食べちゃって。あなたのせいで私まで遅刻したらただじゃおかないんだからね」
俺と一緒に登校する気なのか。
男「なんでお前が朝から家にいるわけだ」
幼なじみ「いいでしょ別に、たまには幼馴染みと登校しようかなっていう気分だっただけよ。あなたと登校したってデメリットはあれどメリットなんて無いのにね」
男「矛盾してないか、それ」
幼なじみ「うるさいわね。黙って朝食くらい取れないのかしら。これだから下等生物は嫌だわ」
男「当然に起こる疑問だろ」
幼なじみ「だからうるさい。あなたに私から接触することなんかめったに無いんだから、あなたは普通にしていればいいの。むしろ感謝の言葉すらいただきたいところよ」
なんか知らないが朝からコイツも調子がおかしいみたいだ。
俺は黙ってシチューを食べ、学校へ行く身支度を整えると、不機嫌そうな顔をしながら待ってた幼なじみと家を出た。
通学路
男「そういえば今日、昔の夢見た。お前がまだ素直で可愛かった時から、どんどん現在に戻る感じで」
幼なじみ「へぇ、気持ちの悪い夢を見るのね。お願いだからあなたの夢に私を出すのやめてくれない。あと、可愛いとか間接的にも私に言うのはやめて、寒気がするわ」
男「お前が夢に出るか出ないか、俺はコントロールできねぇよ」
幼なじみ「今からでも走って学校行こうかしら。あなたの近くにいると何か未知のアレルギー反応を起こしそうだわ」
男「近くっつっても一メートルは離れてるんだがな」
よく分からんところで律儀な奴だ。
男「でよ、それで夢で思い出した昔の話なんだが、なんでお前がこの学校を志望したのか、俺覚えてなくてさ。なんでだっけ」
幼なじみ「なんであなたにそんなことを教えなくちゃいけないの。私がどういう理由でこの学校に来たかなんてどうだっていいでしょ。それにあなた、なんでそんなことが知りたいのよ、気持ち悪い」
男「いや、俺が受験に受かった時にお前が『私は行きたいところに行くつもり』って言ってただろ?」
幼なじみ「言ったかしら。あなたはそんな細かいことまで覚えてるの。これはもう本格的に変質者になってきていて、気持ち悪いどころか恐ろしいわ。とことん最低ね」
男「印象的だったから覚えてるだけなのに、なんでボロクソ言われてるんだ俺……」
実際は夢に出てきたから思い出しただけなんだがな。
まとめにも載った笑あり涙ありの大作
式場で働いてたら片思いしてる女がきた話
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1334417140/
式場で働いてたら片思いしてる女がきた話
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1334417140/
男「あの時に『やっぱコイツ将来まで考えてんだな』って、俺、お前に感心したんだ」
幼なじみ「あなたに感心されても、悲しむ以外の返答をどう返せばいいのかしらね」
男「水を差すなって。……それで、将来の指針まで考えてたお前が、どんな理由でうちの学校を選んだのかなって思ってさ」
幼なじみ「……」
男「なんだ、答えにくいのか」
幼なじみ「あなたに教える義理なんて無いし。知られたくもないわ、あなたみたいな最悪の変態には」
相変わらずの減らず口だ。
……そういえば、夢でコイツが好きな人とかの話した記憶もあったな。
男「あ、もしかして、好きな先輩がいるからとかいう、乙女チックな理由だったりするのか」
幼なじみ「えっ」
男「……ま、それはねーか、お前のことだからもっとちゃんとした理由があるんだろ」
幼なじみ「っ!」
男「お前は俺より頭のデキが違うからな、もっと建設的なこととか考えてんだろ」
幼なじみ「……」
男「俺とはかけ離れた大層な理由が……」
「……さい…」
男「えっ」
幼なじみ「うるさい!!なにも分かってないくせにっ!!」
男「あ、え?」
「あなた、本当に最低。バカだバカだとは思ってはいたけど、ここまで救いようのないバカだとは思わなかった! ウザったいのよ。いつもいつも! 幼馴染みだからって何もかも知ってる風にして、一番分かってほしいこと、分かってくれないくせに!!」
男「お、おい……」
幼なじみ「『なんでこの学校に来たか?』あなたに一番気づいてほしかったのに、どうして気づいてくれないのよ!」
男「俺には何が……」
幼なじみ「あなたなんてだいっきらい!!しんじゃえ!ばか!!」
一通り叫ぶと、俺が呆然としている内に学校の方へと走り去ってしまう。
そのとき幼なじみが放った悪態はいつもと違って稚拙で、毅然としていない
涙声だった。
昼休み
学食
昨日と同じ、友ちゃんと昼食をとるアイツを発見した。
遠目からだったのでアイツが泣いているかどうかは分からないが、元気がないのは明らかだった。
今のアイツにこそ最後の晩餐という言葉がピッタリだ。
ふと、目が合う。
アイツは遠目からでもまっすぐこちらを見ていた。
席を立ち学食から去っていく。
あたふたする友ちゃんにも目もくれずに。
混み合った学食でわずかに見えたアイツの顔は、泣き出すのを必死で我慢している顔だった。
放課後
昨日アイツが出てきた昇降口の前で、アイツが出てくるのを待つ。
しかし、どこか予想はしていたがアイツは出てこなかった。
昇降口を出てきた友ちゃんに話を聞いたところ、アイツは昼休みの後早退をしたらしい。
なるほど、待てども待てども出てこないわけだ。
友ちゃんにアイツがどうして泣いたのか、理由を聞いた。
おもいっきし叩かれた。
今日は退散することにする。
コンビニ
一応行ってはみたが、店長さんしかいなかった。
友達なのでと店長さんに頼むと、アイツのシフトを教えてくれた。
プライベートうんぬんの話は一切出てくることはなかった。少し気合いを入れて損した。
アイツのシフトはほとんど俺が買う週刊誌の発売日に入っていた。
なんとなく、おぼろげには事の全容が分かってきた気がする。
>>118
充電しろ
充電しろ
帰宅
夕食はアイツの作ってくれたシチューの残りを食べた。
そういえば、なんでアイツはこれを作りに来てくれたんだ。
シチューの残りが大体あと三食分残っていたことにアイツの気遣いの良さを感じた。
夜
ベッドに潜るとアイツの泣き顔が頭に浮かんだ。
胸が苦しい。
アイツを泣かせた原因、それは確実に俺だろう。きっとアイツの踏み込まれたくない部分に、俺は土足で入り込んでしまった。
自分に対しての怒りが沸く。
同時に、悲しい。
あの悪態が懐かしい。
いや、悪態というよりも、俺はアイツの……。
胸が痛い。
痛い。
ああ、これは。
沈んだ気分の中、いつの間にか俺は眠りに落ちていた。
朝
再び昔の夢を見た。
内容は、ほとんど昨日と同じ。
少しいい気分で起きることが出来た。
夢の中でアイツと普通に話すことが出来たからだろうか。
リビングに行ってもアイツはいなかった。あたりまえか。
自分でシチューを温めて食べた。
味はいいのだが、何か物足りない気がした。これは昨日の夜も感じたことだ。
昨日の朝も、アイツが作ってくれた日にも、物足りなさなんて感じない最高のシチューだったはずなのに……。
なぜだろう。
アイツのことのせいで忘れていたが、今日は父さんと母さんが帰る日だ。
通学路
一昨日、アイツと会った場所でしばらく待っていた。
来ないと予想はついていたのだが、見事に予想通りすぎてへこむ。
一人悲しく登校する。
学校
休み時間にアイツのクラスを見に行ってみた。偶然通りががった友ちゃんに見つかった。
アイツが今日休んだということを教えてくれたが、ずっと不機嫌そうな顔をしていた。
また叩かれるのか。
身構えたらやっぱり叩かれた。
地味に痛い。
家
家に帰ると母さんがシチューを食べていた。
母「おかえり。これあんたが作ったの?少ししか残ってなかったから全部食べちゃったわよ」
男「現在進行形で食べてるだろ……」
母「それよりも、どういうことよ、このシチュー。あんたもついに幼馴染みと付き合うことになったってことか~?」
男「誰が作ったのか予想ついてんじゃねぇか」
母「あたしが弟子の味に気付かないわけ無いじゃない。それにしても腕上げたわねあの子も。これは先に彼氏の食指を掴んでおこうってことね」
男「何言ってんだよ。そもそも、どうして俺とアイツが付き合ってることで話が進んでんだ」
母「だってぇ、最近うちに来ないあの子が久し振りに、しかも両親のいない日を狙って来るなんて。もうこれは男と女の関係に進んでるとしかお母さん思えない訳よ」
男「ねーよ……」
母「ま、さっきからあんたの態度見てれば嫌でも二人がまだそんな関係じゃないことは分かるわよ。悲しいけどね。それにしてもあの子も可哀想ね、我が子ながらこんな大バカになんて」
男「母親にまでけなされるとは」
母「……ま、あの子の今の態度も問題があるんだけどね」
男「……」
母「まだあの子続けてるの?あんたと話す時にわざわざ言葉端に悪口を付けるやつ」
男「まぁ……いつも顔会わせる度に悪態つかれるな」
母「だめだこりゃ。これじゃあだめに決まってるのぅ。やめりゃあいいのに、素直じゃないんだあの子」
はむっ、と話ながらもシチューを口に運ぶ。
母「食指を掴むのはバッチリなんだけどねぇ……」
そう言えば、母さんは俺よりアイツと仲いいよな。
母さんに相談すれば……。
男「母さん。相談があるんだけど」
母「お?あんたが母さんに相談なんて珍しいじゃない。ほれほれ、話してみんしゃい」
……
母「バカだバカだと思ってはいたけど、ここまでバカだとは思わなかったわ。もう呆れた」
男「アイツにも似たようなこと言われたよ」
母「そりゃあ言いたくもなるわよ。ああぁ、歯がゆい、もういっそのことあんたに本当のこと言いたくなるような気分だわ」
男「本当のことって?」
母「それを私が言っちゃあ意味がないって訳よ。ばーかばーか。そもそも、それは人に頼ってるんじゃいけないことよ、この腐れ鈍感」
「なにそれ」
母「え?あの子の口調真似してみたんだけど似てる?」
男「微妙。アイツのはもっと平然と棘のある言葉を会話中に絡めてくる」
母「そっか。あんた、あの子に相当調教されてるみたいね」
男「調教……、実際は慣れただけなんだがな」
母「まあ調教も慣れもあんまり変わらないことでしょ」
男「誤解を招くようなことを言うのはやめなさい」
母「慣れれば気持ちいいんでしょ」
男「やめなさい」
母「別に私はあんたと調教について話そうとは思ってないわよ」
男「振ってきたのはあんただろうよ」
母「まあいいわ、とりあえずあんたはあの子に信じられない最低最悪のことを昨日言った。それであの子はショックを受けた。オッケー?」
男「……オッケー」
母「九割、鈍感なあんたが悪いわね」
男「残り一割は?」
母「一割は最後まで素直になれなかったあの子ね」
男「わかんねぇな」
母「……十割あんたが悪いかもね」
男「だよなぁ」
母「もうお節介を言うかもしれないけど、おばさんっていうのはお節介な生き物なわけよ。だから言うわ」
男「何を言い始める気だ?」
母「あんたさ、実際あの子のことどう思ってるわけよ」
男「アイツのこと……」
母「男と女として、好きなの? 何とも思ってないの?」
母「もうお節介を言うかもしれないけど、おばさんっていうのはお節介な生き物なわけよ。だから言うわ」
男「何を言い始める気だ?」
母「あんたさ、実際あの子のことどう思ってるわけよ」
男「アイツのこと……」
母「男と女として、好きなの? 何とも思ってないの?」
こういう展開を見る度鈍感ってわかってるのにちゃんと伝えない方が悪いだろって思う
主人公が人並に空気読めてかつ十分話を引き伸ばせる筆力のない奴ばっかりってだけかと
男「好きだけど?」
母「えっ」
男「だいぶ前から」
母「えっ」
男「でも、アイツは俺のこと嫌いなんだろうな」
母「……あっちも鈍感だったか」
何をうなだれているんだろうか。母さんの考えていることは分からない。
察しろよってのは想ってる側の願望だし、想われてる側は自惚れや勘違いかもって予防線もあるから、一概に言えない
母「まさか双方が鈍感だとは私も思わなかったわ。そんなことより、あんたそんな素振り全く見せなかったじゃないの」
男「だって、恥ずかしいし」
母「なに男がそんな女々しいこと言ってるの」
男「いや、なんかさ、見え見えな片思いとかキモいだろ。それも昔からだぜ」
母「……もうワザと言ってるみたい」
男「アイツは俺のこと嫌いって言ってるのに、俺が好きとか言いだしたら絶対に絶交されるよ」
母「いまも絶交してるみたいなものなのに何言ってるの」
男「……そうだった」
× 主人公が人並に空気読めてかつ十分話を引き伸ばせる筆力
○ 主人公が人並に空気読めてかつ十分話を引き伸ばせるだけの筆力
○ 主人公が人並に空気読めてかつ十分話を引き伸ばせるだけの筆力
オタク達よ、この作品を読んで勇気を持て
式場で働いてたら片思いしてる女がきた話
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1334417140/
式場で働いてたら片思いしてる女がきた話
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1334417140/
母「それにしても、片思い、ねぇ。あんたはそう言ってるけどさ、あの子にも嫌いって言われたことあるの?」
男「言われるもなにも……」
母「明確に『嫌い』って言われたことよ。最低とか、最悪とか、そういう悪口じゃなくて」
男「それは……」
言われたことあるか?
『あらおはよう、偶然とはいえ朝からあなたの顔を見なくちゃならないなんて、今日は不幸だわ』
『出来たけど……なに、何でそんなに驚いた顔しているのよ。理由は分からないけど、なんだか不愉快な気分になるからやめてくれない』
『これから高校生になるのに現役中学生に負けるなんて情けないわね。高校に入ってあなたのような人はやっていけるのかしら』
『あなたなんてだいっきらい!!しんじゃえ!ばか!!』
あれは……。
男「アイツが……怒鳴ってたときに」
母「怒って感情的になった時ね。あの子が」
男「そう。たしかにあの時『だいっきらい』って……」
母「でも話を聞く限り、その時のあの子の言動はあんたの言う『平然と棘のある言葉を会話中に絡めてくる』と違うようなんだけど」
男「……」
母「あの子が、本当の本心であんたに『だいっきらい』って言ったと思う?」
男「だけど」
母「いくら近年稀にみるほどの鈍感であるあんたでも、ここまで言えば分かるでしょ? あの子の隠れた気持ち」
先ほどからの会話の流れ方。
つまりアイツは悪態はつけども俺のことを嫌ってなくて、むしろ母さんが言いたいのは――。
あんなもの言いされたら嫌われてると同義と思ってもおかしくないわw
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