元スレ男「好きです。付き合ってください!!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 1 :
男「あ、そうだ。文化祭近付いてきたよな。何やるか確定した?」
幼「うん」
幼「そろそろ準備とか始めないといけない。丁度、今日のLHRで話しあおうかと」
男「頑張れ、クラス代表さん」
幼「ふむっ」
女「えっ? 文化祭?」
男「うん、もうすぐ開かれるんだ。模擬店とか出すやつ」
女「…………ふーん、そうなんですか」
幼「女ちゃん、来たばっかりだけど、大丈夫かなぁ」
女「……私、頑張るよっ。仕事とか任せてっ!」
男「お、俺もっ」
幼「ふふっ、頼もしい。頼れる幼なじみさんたちに囲まれて嬉しいなー、あはは」
52 = 1 :
……
…………
幼「今回の模擬店は第一希望だった『喫茶店』に決定しました――」
男(喫茶店か……)
女「……」
幼「――それでは、メニュー班・衣装班・セット班・看板班に分かれます」
幼「それぞれ担当は――」チラッ
男「……?」
幼「ふふっ」ニコッ
…………
……
53 = 1 :
……
…………
幼「――というわけで、男っ、女ちゃんとちゃ~んと仲良くやるんだよ!」バシッ
男「っ、幼……はぁ。はいはい。転校してきたばっかりなんだしな」
男(とは言っても、まさかあの女さんと一緒って……はぁ……)
女「……」
男「……看板班、一緒になったね」
女「……」
男「……えっと、その……よろしく……」
女「……はぁ」
男(うわ……露骨なため息)
女「なぜか私たち二人だけの班になりましたが……もういいです。早く作業しに行きましょう」
男「あ、はい……」
…………
……
55 = 1 :
◆◇第二美術室◆◇
男「…………」ぺたぺたぺたぺた
女「……」ぺたぺた
男「……」ぺたぺたぺたぺた
女「……ふーん……」
男「ん? どうかした?」
女「……男性のくせに、割と上手なんですね」
男「あー、あはは……ごめん」
女「誰も悪いなんて言ってませんよ」
男(言ってるようなもんだったよ)
56 = 1 :
男「……あのさ……幼のこと好きなんだね」
女「当然です。私の親友なんですからっ」
男「そっか」
男「あんなに心を開く幼、見たことないよ。幼も女さんのこと好きみたいだね」
女「ふんっ、当然です」
男「あ、あははー……」
女「……でも、あなたもですよね?」
男「…………さあ、どうかな」ぺたぺた
女「…………チッ、なんですかそれ」
男「……」ぺたぺた
男(今の質問は『俺が幼のことを好き』と、『幼が俺のことを好き』のどっちなんだろう。いや、後者はありえないか)
男(……前者なら正解だ)
…………
……
57 = 1 :
女「……」ぺたぺた
男「……お疲れ様、もうそろそろ帰らないといけない時間だよ、はいっ」
女「ミルクティー……これどうして……」
男「あ、や、たまたま幼が言ってたこと覚えていただけだから! 女さんがミルクティー好きだったって」
男「それに、たまたま一つ買ったら当たりが出て、タダでついてきただけだから! ほんと、たまたまだから!」
女「そっ……そうじゃなくて……えっと、と、トイレだとか言ってましたが、飲み物買ってて遅くなってたんですね!」
男「あー……えっと、急いだつもりだったんだけど、ごめん、あはは」
女「まあ、いいです……別に……」
58 = 1 :
男「教室の皆はもうだいたい帰ってたみたいだったよ」
男「幼からは『先に帰ってて~』ってメール来た」
男「で……あのさ……一緒に帰る?」
男(女さんと仲良く……は無理でも、今の関係は変えたいし)
女「……」
男(でも、やっぱり嫌われてるみたいだし、断られるだろうな)
女「……いいですよ」
男「えっ」
女「ただし、私護身のためのスタンガン持っていますから」
男「あー、はい。わかります。使われないように心がければいいんですよね……」
…………
……
60 = 1 :
◆◇家◆◇
男「……はぁ、疲れた。主に精神面で…………っと、メールだ」
幼『おかえりなさい! 女ちゃんいい子だったでしょ?』
男「いい子? 『そうらしいですね』、っと」
男「…………まぁ、マジメだし、根本的には悪い子じゃないかな……」
男「……」
男「文化祭の班決めも……今日のメールもそう……もしかして、幼……」
男「……はぁ。『級友さんの次』ってことなのかな……」
…………
……
61 = 37 :
何をさせたいんだ
62 :
わくわくさん
63 = 23 :
これ回想なのか?
64 :
まだベッタベタだな
65 = 1 :
◆◇学校◆◇
男「おはよ」
幼「おはよっ」
女「……」ペコ
男(昨日でちょっとは前進したのかな)
男「今日も、その、よろしく」
女「まあ、はい」
幼「……ふふっ、ふむふむ、男、しっかりやれているみたいですなっ!」
男「ん?」
幼「二人とも頑張ってね! 立派な看板つくってね!!」
女「うんっ!」
……
…………
……
66 = 1 :
……
…………
男「スースー……」
幼「はぁ、ダメダメだ。この人、授業終わったのにまだ寝ちゃってるよ。昨日の作業がそんなに疲れたのかな」
ガラガラ
「あ、あのさっ、女さんちょっといいかな」
女「はい?」
ざわざわ
ざわざわざわざわ
友「あれは……××……何しにきやがった……っ」
幼「あー、男ピンチっ、ピンチですぞ」
男「……んー……ん?」
幼「ほら、あれ。男がグースカやってる間に、隣のクラスの超絶イケメンが女ちゃんにアプローチしてるよ!」
男「んー、あー、まぁ女さん、顔は良いもんなぁ」
幼「女ちゃんをあんまり気にしてないだとっ!?」
男「……おやすみ……スー」
幼「…………はぁ。やっぱダメダメだ、この人」
67 :
いつものようなのだろ
えんだは激しくやらせもらうけどいいよな
68 :
イケメン死ね
男と女と幼だけでいいんだよ糞が
69 = 1 :
……
…………
◆◇第二美術室◆◇
男「女さん、看板の準備は僕がするから、絵の具とか用意しててくれる?」
女「………………あの、一人で大丈夫ですか?」
男「えっ……あー、うん。平気だよ。絵の具お願いね」
女「……はい」
男「…………っ」
…………
……
70 = 59 :
女ちゃんを信じる
71 = 1 :
……
…………
男「…………」ぺたぺた
女「……」
男「……昼に隣のクラスの男子が訪ねてきてたよね。何かあったの?」ぺたぺた
女「たいしたことは無いですよ。…………前の学校でもよくありましたし」ぺたぺた
男「そっか」ぺたぺた
男(やっぱり告白されたんだろうな)
男(ていうか、転校してそんなに日が経ってないのに、しかも隣のクラスの男子からとは……モテる人って凄いよな)
男「……」チラッ
女「……」ぺたぺた
72 :
73 = 1 :
女「……男君って絵とかやってるんですか?」
男「え? う、うん。確か小学生くらいからかな。まあ下手の横好きだけどね」
男(当時転校してきたばっかりだった幼に、絵を褒められたことがきっかけ……)
男(……なんだけど、これは恥ずかしくて言えないよな)
女「よく続けられ――いえ、ごめんなさい、なんでもないです」
男「……本当に好きになったら、ちょっとしたことじゃあ変わらないもんだよ」
女「……そうですか、変なことを言って本当にごめんなさい」
男(本当に好きになったら……)
…………
……
74 = 1 :
男「……」ぺたぺたぺたぺた
女「……う」ちょこ
男「……あー、そこ塗りにくいよね。ちょっと筆を貸してくれる?」
女「あ、は、はい」
男「ここはこうやって……筆先でこういうふうに――っと、できた。よしっ」ニコッ
女「……ど、どうも」
男「さっきやったようにやれば、上手くいくから、はい」
女「あ、ありがとうございます。………………なるほど、腕前をひけらかしたわけですか」
男「いや、そういうわけじゃなかったんだけど……はは」
女「幼ちゃんは渡さないんだからっ」ボソッ
男「あはは……やっぱり女さんは幼のことが好きなんだね」
女「……ふんっ」
75 = 1 :
……
…………
男「よしっ、今日のところはこれで終わりっと。お疲れ様」
女「おつかれさまです」
男(あー……外が真っ暗だ。今日もまた夜遅くなっちゃったな……)
男「遅くなっちゃったし、今日も一緒に帰ろうか?」
女「…………はぁ。まあ、仕方なくですが」
男「あ、はい……」
…………
……
76 :
支援してやる
77 = 1 :
◆◇学校◆◇
男「おはよう」
友「うっす!」
幼「はよ! ……昨日はどうだった?」
男(昨日のは細かい作業ばっかりだったからな……)
男「んー……ま、ぼちぼちですわ」
男「あ、女さん。おはよう」
女「……おはようございます」
幼「ふふっ……ほんとに『ぼちぼち』なのかなっ?」
…………
……
79 = 1 :
◆◇第二美術室◆◇
男「……じゃあ、今日はプレートを仕上げようか」
女「そうですね」
男「うん、じゃあ取ってくるから、また他の準備とかお願い」
女「……はい、わかりました」
女「えっと、その……一人で――」
男「ううん。今日のも小さいし、大丈夫だよ」
スタスタ
81 = 1 :
スタスタ
「あの、ちょっと女さん?」
「悪いんだけど、来てくんない?」
女「えっ? 私ですか?」
「あんた以外に誰がいんだよ」
「いいからさっさ来いって」
ギュッ
女「……っ、えっ? ちょっと、やめてくださいっ! はなしてくださいっ!!」
ばたっ
「うっざ、いいから来いって言ってんだよっ!!」
…………
……
82 = 1 :
スタスタ
男「……っし、女さん、プレートを――」
男「って、あれ? いないのかな」
男(他のクラスの人達も、まだいないみたいだな)
キョロキョロ
男「……あれ?」
男(用具が散乱してる)
男(それに、布……いや、ハンカチ……これは女さんのかな?)
男「どうしたんだろ…………よし、女さん探しに行くか」
…………
……
83 = 1 :
……
…………
ドンッ
女「った……」
「あんたさぁ、××くんに気のあるフリして近づいてさぁ」
「そんでもって色目使っといて、フったんだろ?」
女「なんのことですか? そもそも……××って……?」
「……は? 知らないって言うの!?」
「……っ、調子乗るのも大概にしてよねっ!?」
女「……」
「とりあえずさ、あやまんなよ」
「××くんに謝れって言ってんの」
グイッ
女「いや、だから――……っ!」
84 :
ふむ
86 = 1 :
タッタッ
男「……っと、いたいた、女さん」
女「あっ、男くん……」
「……ッチ、他の男かよ……」
「ビッチが……てめぇ、覚えとけよ」
すたすた
女「……」
男「……? あの人たち……どうかしたの?」
女「よくわかりませんが、××君って方を陥れたと因縁をつけられただけです」
男(ああ、隣のクラスの噂のイケメン君か。……モテる人は苦労するんだな)
男「……なんか災難だったね」
女「いえ。前の学校でもありましたし」
男「そうなのか……」
女「…………駆けつけてくれて、ありがとうございます」ボソッ
男「あ、はは、どういたしまして」
…………
……
87 = 68 :
うわーうぜぇ
88 :
>>87
こてはんのお前の方が数千倍うざいよ^^
89 = 1 :
◆◇家路◆◇
女「――ってあの子たちに絡まれてしまって」
男「うわ……女子の嫉妬って怖いんだな」
女「そうですね。本当に困ります」
男「やっぱりな……」
女「男性はみんな嫌いですが、女性のこういう所も嫌いですっ」
男「あはは、苦労が絶えないなぁ」
女「私が可愛いからいけないんですよね」
男「……そういうのを人前で言うからダメなんだろうな……」ボソッ
90 = 1 :
クルッ
女「思ってても、こんなのを人前では言ったことありませんよ!」
男(俺の前で言ったじゃん……)
女「でも幼ちゃんの可愛さには負けちゃいます」
女「久しぶりに会ってびっくりしましたが、やっぱり幼ちゃんは可愛いですね」
男「女さんも負けてないと思うけど……まあ、確かに……幼は可愛い」
女「ですよね、ですよねっ!! ――って、あ……そうだ、この人……敵なんだった……」ボソッ
男(一緒に幼の話をするくらいだから、女さんとそれなりに仲良くなれたのかな)
女「あの……今日のことは幼ちゃんには内緒にしててもらえますか?」
男「えっ、でもどうして――」
女「どうしても、です!」
男「……わ、わかった。そのかわり、何かあったらクラスメートでも……その……例えば俺でも……た、頼りなよ」
女「…………わ、わかりました」
…………
……
91 = 1 :
◆◇家◆◇
男「今日も疲れたなあ、はぁ」
ばたっ
男(女さん大丈夫かな……今日のアレって逆恨みだよな。前にもあったって言ってたけど……)
幼「男ー!」
ガチャ
男「うおっ! ビックリしたー。いつも来るときはメールとか電話とかしてって言ってるだろ」
幼「ん~? ふふっ、いきなり入られたら困るようなことしちゃうんだ~?」ニヤ
男「そ、そうじゃない」
幼「ならいいよね」ニコッ
93 = 1 :
男「……はぁ。まぁいい。今日はどうした?」
幼「久しぶりに描いて欲しいなって」
男「えっ……」
男「……いいのか?」
幼「ううん、お願いしているのはこっちだよっ」ニコッ
男「……わかった」
男「ちょっと待ってて。今すぐ用意するから」
…………
……
95 :
面白いと思うの
96 = 1 :
男「……」
サーサーッ
幼「……」
男「急にどうしたんだ?」
幼「…………うん、頼めるうちに頼まないと、後悔しちゃうかなって……」
男「……?」
幼「それにっ! おとく――男の画力も上がったかなぁ~ってね、ふふっ」
男「……そりゃそうだよ。あれから何年経ったか」
男「きっと幼に満足させることができるさ」
幼「あららー、あはは、たいした自信だね」
97 = 1 :
男「なんたって『十六年分』使い込んだ俺の左手だから」
幼「……そっか……」
男「……だから、俺と――」
幼「あっ、そうそう!」
幼「女ちゃん! 女ちゃんさ、どんな感じ? 最近なんだか仲が良いみたいだよね」ニヤニヤ
男「…………」
男「……はは、そうだな。ここ何日かでようやく女さんが分かってきたような気がする。幼のことが好きみたいだ」
幼「ふふっ、それは嬉しいことだ。女ちゃん可愛いよねっ」
男「んー……ああ、そうかもな……」
98 :
翼ちゃん可愛いよ
みんなの評価 : ★★
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