元スレ恒一「有田さんがモテまくる現象……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
352 = 1 :
恒一「つ、疲れた……途中から、二対一でぼこぼこにされた……」
有田「もう無理……今日だけで痩せた気がする……」
江藤「明日筋肉痛になりそう……」
怜子「はーいじゃあ皆、着替えてバーベキューするわよー」
恒一「あ、あれ? 待ち合わせた人は……?」
怜子「貴方達がきゃっきゃっしてた間に、一通りの話は聞いたわよ?」
恒一(楽しみすぎたかな……)
353 = 1 :
怜子「お肉頂戴」
恒一「それなら、もう焼けてますよ」
江藤「恒一、お肉とって」
恒一「僕は使い魔か、ほら、野菜も」
有田「恒一君、どのお肉がおいしいかな?」
恒一「うーん、この辺りのなら、もう焼けてるから良いと思うよ」
怜子「次は次は?」
恒一「僕にも食べるタイミングをくださいっ! あとみんな、野菜も食べてっ!」
江藤「野菜……あーん」
恒一「それ僕が悠にあげたやつじゃ……あーん」モグモグ
354 = 216 :
羨ましい
355 = 1 :
有田「……あーん」
恒一「お肉……いいの? あーん」モグモグ
怜子「あ、私はやらないからお肉とって」
恒一「まったく……」
有田「あーん」
恒一「あ、あーん」モグモグ
江藤「あーん」
恒一「モグモグ……あーん」モグモグ
有田「あーん」
恒一「両極端だよっ!」
356 = 1 :
帰りの車内
有田「……くー、くー」モタレェ
江藤「んん……だめだよぉ……松子も恒一もそんな……えへへ……」モタレェ
怜子「行きは両側から抱きつかれて、プールでは水のかけ合いをして、バーベキューではあーんってして、帰りは眠った二人にもたれ掛かられる……中尾君あたりが聞いたら、我を忘れて暴れそうだねモテ一君」
恒一「そ、そんなんじゃ無いですよっ!」
怜子「そういうのはね、客観的にみた判断の方が、結局正しかったりするからね」
恒一「……それで、今日の目的は、どうなったんですか?」
怜子「彼から聞いた話だけどね……」
357 = 267 :
中尾・・・
358 = 307 :
中尾も見た目だけは良いのに
359 = 199 :
中尾は漫画のツラと死に方でネタキャラ定着したからな
361 = 1 :
恒一「旧校舎の三年三組、ですか」
怜子「そゆこと、あんまり目立って入られても困るから、自習の時にでも探してもらえる?」
恒一「わかりました」
怜子「ごめんね、もっと核心に迫れると思ったんだけど……」
恒一「いえ、手がかりの在処がわかるだけで、充分です」
怜子「……頑張ってね」
恒一「はい」
362 :
あの死に方はギャグ展開に行っても違和感ない死に方
363 = 1 :
江藤宅前
恒一「それじゃ、おやすみ、えとうさ……」
江藤「悠」
恒一「……悠」
江藤「うん、おやすみ。松子は……まだ寝てるか、今日ははしゃいだから、仕方ないかな。ちゃんと王子様が、家までエスコートしてくれるし」
恒一「そんな良いもんじゃないよ」
江藤「またまた」
恒一「でも、お姫様をエスコートはするけどね」
江藤「……なら、いいよ。ちゃんと連れてってあげてね」
恒一「もちろんだよ。じゃあ、おやすみ、悠」
江藤「おやすみ、恒一」
364 = 1 :
有田宅前
恒一「松子ー、家についたよー?」ユサユサ
有田「う、うーん……ぐぅ……」
怜子「中まで運んであげたら? 部屋の場所はわかるんでしょ?」
恒一「うん、じゃあそうするね。松子、ちょっと失礼するよ!」グイッ
怜子「大丈夫? 荷物くらいは持って行こうか?」
恒一「ううん、大丈夫だよ、怜子さんは車で待ってて」
365 = 206 :
有田さんと江藤さんのちゅっちゅはよ
366 :
恒一「ふぅ……さすがに着替えさせるわけにもいかないしなぁ……」
有田「恒一、くん……本当に、好き?」
恒一(寝言か……本当に、好き……僕も、そうであってほしいよ)
有田「私……は、本当に好き、だよ)
恒一(っ!?)
有田「でも、悠ちゃんの……事も、好き」
恒一(…………)
有田「でも、二人は……私を……」
恒一(僕は、どうなんだろうな……)
恒一「おやすみ、松子」
367 :
有田さん可愛いすぎ
368 :
まだやってんのかよwwww遅筆すぎだろ
369 = 1 :
月曜日、旧校舎元三年三組
恒一「と、いうわけで、うん、これは1日かかりそうだね」
江藤「マスク持ってきて、正解だったね」
有田「へっくしょん! 埃っぽいよ……」
江藤「マスクを鼻までかけないからだよ」
有田「うぅ、そうすると息がしにくいよぉ……」
江藤「くしゃみが止まらないよりは、マシなんじゃない?」
有田「うぅ……」
恒一「とりあえず、手分けして探そうか」
370 = 1 :
恒一(とは言っても……これだけ物があると、どれから手をつけていいか……)
有田(なんか可愛い髪飾りがあるよ! つけたら怒られるかな、学校の備品だもんね……)
江藤(あの窓、割れそうだな、離れとこう)
恒一(そもそも、隠した物が何かわからないんじゃなぁ……)
373 = 1 :
三時間後
恒一「あった!」
江藤「まさしく、って感じだね……表面には「将来このクラスで有り得ない恋をさせられた後輩達へ」か……」
有田「あ、開けてみよう!」
ビリビリペリペリ
恒一「カセットテープ?」
江藤「そんなの、聴ける機械が……」
有田「私の家にあるよ!」
恒一「千曳先生に言って、学校早退しようか」
374 = 367 :
鳴ちゃんの行動がww
375 = 1 :
有田宅
松永「これを聴いてる三年三組の生徒の皆、俺は「始まった」生徒だ。いや、皆が言うには、正確にはだった、らしい。俺は皆と違って、今でも、怜子の事が好きなのに……!」
恒一「だ、大胆だね」
江藤「本当に未来に残す気あるの?」
松永「とりあえず、結果として、呪いは解けた。当事者でも何があったのか、わけがわからないが、それでも、後輩達に、俺がわかる範囲で、何をしたのか伝えたいと思う」
松永「きっかけは、怜子だった。怜子のお姉さんが、提案したらしい」
恒一「お母さんが……?」
松永「○○なら、きっと、とかそんな事を言っていたらしい。よくわからない。とりあえず、夏休みに俺たち五人……怜子と「始まった」四人で、学校に泊まったんだ。三年三組に」
376 :
有田さんがまんま鳴ちゃんポジなんでしょ席とかもだし
377 :
恒一君のブレないモテっぷり
378 = 1 :
松永「その夜の事だった。突然○○が起きていや、○○じゃなくて○○なのか、まぁ、俺にも訳が分からなかったけど、○○だった。俺達は○○と話をした」
松永「悪い、会話の内容は、思い出せないんだ。塗りつぶされたみたいに、わからない」
恒一「なんか、たまに音が聞き取れないね」
有田「古いテープだからね、仕方がないよ」
松永「俺に言える事はこれだけだ、三年三年で、呪われた生徒と始まった生徒が全員集まって夜を迎えると、○○が○て○○○○○○は○○になるんだ。そしてそれが、呪いを解く方法だ」
松永「誰も、あの出来事を覚えちゃいねぇ。いや、俺だけが覚えていることがおかしいくらいだ。理由はわからない、俺だっていつ忘れるかわからない。だから、こうして記録する」
松永「役に立つことを願うよ、頑張ってほしい、後輩達」
プツン
379 :
お泊りとかアレ一択だろ!
380 = 1 :
恒一「重要な所はわからないけど、とりあえず、旧校舎の三年三組に何かがあるみたいだね」
江藤「で、でもさ、本当に信じるの? あの様子だと、何が起きてたのかわからないみたいだったよ?」
有田「……呪いを解く方法は、これしかないんだよね?」
恒一「うん、おそらくはこれしか」
有田「……なら、やろう? 十五年前みたいに夏休みってわけにはいかないから、明日にでも」
江藤「うん……」
381 = 1 :
恒一宅
怜子「三組にお泊まり……うん、もう好きにやりなよ。職員会議だろうと何だろうと、校長がその身をかけて、ねじ伏せてくれるから」
恒一「ありがとう、怜子さん。これで、終わってくれるかな?」
怜子「私には記憶が無いから……でもまぁ、終わるんじゃないかな。姉さんの助言なら、それこそなんとこなりそうだよ」
恒一「うん、そうだね。じゃあ、行ってきます」
怜子「行ってらっしゃい」
382 = 1 :
旧校舎三年三組
江藤「昨日、ある程度は掃除しておいて良かったね」
恒一「でも、もう少し生活出来るスペースが欲しいな」
有田「あ、じゃあ、窓開けてくるね!」
江藤、恒一「危ないっ!」ダッ
パリン
恒一「この窓、割れそうだから、気をつけてね」
江藤「昨日、言っておけばよかったね。ごめん、松子。怪我は無い?」
有田「うん、二人のお陰で無事だよ。ありがとう!」
384 = 1 :
夜
恒一「ふぅ……体育ようのマットとか、何でここにあるんだろう? おかげで寝やすそうだけど……」
有田「実は、前にもこんな事があったのかもね。体育館から持ってきたとか」
江藤「一番の問題は、シャワーを浴びれない事だね。着替えもあるけど……ねぇ」
恒一「僕、向こうを見てようか?」
有田「じゃあ、お願いしよっかな」
385 = 367 :
さるさんだと
387 = 1 :
シュル
恒一(はっ!? 布の擦れる音が……っ! いかんいかん)
シュルルル
恒一(今、二人はどんな学校なんだろうか……)
有田「悠ちゃん、またおっきくなった?」
恒一(何がっ!?)
江藤「ま、松子!? 何でこんな所でそんなっ!?」
有田「え? だってほら、身長が……」
江藤「あ、うん……ゴメン、ちょっと伸びた……」
388 = 1 :
有田「くぅ……」
江藤「これ、で、私の勝ちっ!」
有田「うー、また負けちゃったよー!」
恒一「松子は顔に出すぎなんじゃないかな。どれがジョーカーかすぐにわかるよ」
江藤「ポーカーフェイスの練習の為に、ポーカーでもする?」
有田「トランプはもうやだよぉ……」
389 = 1 :
恒一「さて、そろそろ寝ようか」
江藤「そう、だね。テープの通りなら、目が覚めるらしいけど、その後に記憶を消されてるってことは、これが最後の会話になるのかな」
有田「最後……」
恒一「言いたいことは、今の内に言った方が、良いかもね」
江藤「……私は、松子が好き」
390 = 371 :
恒一いるのわかってるのにこれとは‥‥誘ってやがる
392 = 1 :
江藤「でも、恒一の事もそれと同じくらい好き。呪いだろうと、何だろうと、私は二人の事が大好き」
江藤「……あんまり驚かないね、恒一」
恒一「ちょっとだけ、予想してたから」
江藤「そっか……」
有田「わ、私も!」
393 = 1 :
有田「私も、悠ちゃんの事が大好きだし、それと同じくらいに……恒一君の事が好きだよっ!」
恒一「ええっ!?」
有田「私のは、驚くんだ……」
恒一「ご、ごめん……予想してなかった……」
江藤「松子……」ギュッ
有田「悠ちゃん……」ギュッ
江藤「それで、恒一の返答は? 二人から告白されて、何もいわないとけは無いよね?」
恒一「……うん」
394 = 379 :
この恒一は爆発しなくていいや
395 = 1 :
恒一「僕も、好きだよ。二人のこと、どっちも、かけがえのない、僕の、好きな人だ。二人とも、愛してる」
有田「えへへ」
江藤「……ばか」
恒一「驚かないんだね」
江藤「驚かないよ、私達三人は、こうなる気がしてたもん」
恒一「そっか、なら、これで何事もなく朝が来たら、きっと呪いなんて、関係がなかったってわけだね」
有田「……うん、きっとそうだよ。だから、皆、おやすみ」
江藤「おやすみ、二人とも」
恒一「おやすみ」
396 = 371 :
良いね~
397 = 1 :
深夜
??「ねぇ、起きて」
恒一(誰だ? 松子?)
恒一「松子……?」
??「松子? あぁ違うんだ。今はちょっと、体を借りてるだけ。僕は岬。夜見山岬だ。はじめまして、理津子の息子の恒一君」
恒一「夜見山岬……? 二十六年前の?」
夜見山岬「そう。君は、どことなく理津子のおもかげがあるね」
恒一「……松子の、呪いを解いてくれるの?」
岬「うん? 君はもしかして、勘違いをしてる?」
398 = 1 :
岬「呪われたのは、君だよ、榊原恒一君」
恒一「えっ?」
岬「この二人は、君達の言葉で言えば「始まった」子だよ」
恒一「じゃあ、悠が松子の事を好きになったのは……」
岬「僕の知ったことじゃないね」
恒一「……良かった」
岬「へぇ……何が良かったの?」
恒一「だってそれなら、二人の想いは、呪いのせいで生まれた物じゃないって、断言できるから」
岬「君はつくづく理津子の息子だね。言ってる事がそっくりだ」
400 = 1 :
岬「君たちはそうやって、自分を無視した正義を振りかざして、満足する」
恒一「どういう……」
岬「後の二人の、君に対する想いは、呪いから出来てるんだよ? それでいいの?」
恒一「……良くは無いよ。でも、僕や悠から、松子への想いが消されるよりは、あの二人の間が残るだけ、ずっといいんじゃないかな?」
岬「嫌いだよ、そういう考え。それは、二人の気持ちは考えて無い」
恒一「でも、じゃあ!」
岬「だって、彼女達に記憶は残るんだよ? ただ、恋だけ消え去って。それがどんな気分か想像できる? 出来ないよね? 君達はそういう人達だ」
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