元スレ恒一「有田さんがモテまくる現象……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 :
風見めっちゃしゃべっててわろうた
103 :
ほ
104 = 103 :
ほ
105 = 102 :
ほ
106 :
恒一「全身が性感体になる現象?」
110 = 77 :
そろそろ来るか?
111 :
ほ
113 = 111 :
ほ
114 = 102 :
ほ
115 = 1 :
ちくしょうめ、こんなに遅く、なるなんて
ご飯食べ次第再開します
116 :
おかえりいいいい
117 = 102 :
飯なら俺が食ってるからはよ
118 = 116 :
ほ
119 = 69 :
ほ
120 = 1 :
恒一「それにさ、クラスの皆だって、有田さんだって、一つ勘違いをしてると思う」
有田「……勘違い?」
恒一「「始まった」人の考えている事は、全部が全部、呪いの結果なの? 違うよね、呪いは恋をさせるけど、それだけだ」
有田「そ、それこそ、榊原君の妄想かもしれないよ。そんなの、転入してすぐの榊原君にわかるわけが…」
恒一「なら、「始まった」人の言葉なら、納得してくれる?」
121 = 116 :
しえん
122 = 1 :
有田「え……?」
恒一「そろそろ、出てきなよ、江藤さん。先に走って置いてっちゃったけど、そんなに時間はかからないはずだよね」
ガチャ
江藤「…………松子」
有田「悠ちゃんっ!」
125 = 1 :
有田「悠ちゃん、どうして、だって、呪いで……」
江藤「呪いなんて、もう関係ないよっ! 私ね、思ったの。例え呪いのせいだろうと、松子の事が好きになった事を、悪い思い出にしたくないって」
江藤「呪いは怖いし、私だって、どこまで呪いの影響なのかわからないけれど、私は今、心から松子の事が好きなの」
江藤「昨日、松子が休んだ時にね、私、不安で不安でどうしようも無くて、授業が終わったら走って松子の家まで行ったんだよ」
江藤「でも、怖くて中に入れなかった。松子からすれば、松子の事を好きになった私なんて、気持ち悪くてもう友達じゃないのかもって、そう思ったら入れなかった」
有田「そんな事無いよッ! 私だって、私のせいで悠ちゃんが呪われて、勝手に自分の気持ちを変えられたりしたら、きっと嫌われてるって……」
江藤「それこそ、ありえないよぉ……私、私、松子の事が大好きだもん、一緒にいる事が出来なかったのに、嫌いになれなくって……ずっと私、寂しくて……」
有田「悠ちゃん……悠ちゃんっ!」ダキッ
恒一(……やっぱり、こうあるべきだったんだよね。変な形で、引き離す方がおかしかったんだ)
恒一(僕に出来る事があるとしたら、今は、二人をそっとしておいてあげる事だけだ)
恒一(それに、これからやらなきゃいけない事もある)
ガチャン
126 = 1 :
廊下
赤沢「で、榊原君から何の用?」
恒一「有田さんと江藤さんと話したよ」
赤沢「はぁっ!?」
恒一「クラスのルールを破ったのは謝る。ごめん。でも、間違った事をしたつもりは無いよ」
赤沢「あなた、そんな風にッ!」
恒一「君は、率先して有田さんを「いないもの」にして、事態を治めようとしたの?」
赤沢「……「いないもの」は、クラスの中で多数決を取ったわ。票は割れたけど、それでもクラス全体で決めた事よ」
恒一「僕は、君自身の意見を聞いてるんだ」
赤沢「私は……「いないもの」に賛成したわ」
恒一「……他に案は考えなかったの?」
赤沢「考えたわよ。でも、一番可能性があるのが、あの方法だった」
128 = 102 :
ほ
129 = 1 :
恒一「そっか、なら、今からでもいろんな案を試す気はある?」
赤沢「無いわ。事実、4月の「始まった」人は江藤さんただ一人だった。あれは成功しているもの。これ以上変える必要は無い」
恒一「……なら、僕個人でやる」
赤沢「待ちなさい、あなた、一体あの二人と何を話したの?」
恒一「何も、ただ、二人が面と向かって話す機会を作っただけだよ」
赤沢「そんな事をしてっ!」
恒一「そんな事をして、どうなるの? 何の為に、わざわざ廊下に赤沢さんを呼び出したと思う? 二人は今、屋上で話してる。もうすぐ鐘も鳴るし、見つかる事は無いだろうね」
恒一「しいて言うなら、君が「始まる」くらいだよ。でも、君にこの事を伝えないでいるよりは、君にとってマシだと思ったけど、違う?」
赤沢「私の事じゃないわよ! 貴方が「始まったら」どうするつもり?」
恒一「どうもしないよ。ただ有田さんが好きになるだけじゃないかな」
赤沢「それが大問題じゃないの」
恒一「問題なのは、僕だけじゃないかな。その時は、僕も「いないもの」にすればいい。むしろ今からだって江藤さんも「いないもの」にする方が良いくらいじゃないかな」
赤沢「……それは考えていたわ。でも、結果的に12人が「始まる」呪いは、最後には影響が大きすぎるの」
赤沢「数年前の事例はそうしようとして、クラスの1/3が「いないもの」になり、破綻した」
130 = 1 :
赤沢「それだけの人数を「いないもの」にすれば、「始まって」いない生徒も無視する事が出来なくなる。その年の例で言えば、最後の数か月だけで、「始まった」人が増大したの」
赤沢「それよりは、最後まで被害の少ない、呪われた生徒だけを「いないもの」にする方が、ずっとマシよ」
恒一「なら、「いないもの」を別のクラスにすればいいんじゃない?」
赤沢「それは、学校の協力が必要になりすぎるの。そこまでやるには、学校にも大義名分がいる。それに、今の校長は呪いについてはからっきしで……」
恒一「……思ってたより、赤沢さんも考えてたんだね」
赤沢「そうよ……と言いたい所だけど、ほとんどが受け売りよ」
恒一「受け売り? 誰の?」
赤沢「第二図書室の、千曳先生。二十六年前の三年三組の担任で、今は図書室の司書をしているわ。呪いに関しては、誰よりも詳しいと思う」
恒一「第二図書室……美術部のある校舎の方だよね?」
赤沢「ええ、そうよ」
恒一「ちょっと行ってくる」タタタタ
赤沢「はぁっ!? ちょっとっ! 授業っ!」
131 = 69 :
なんてアクティブな恒一君なんだ
132 :
恒一さんマジ有能
133 = 1 :
第二図書室
恒一「はぁっはぁっ……失礼します、千曳先生って……」
千曳「何だいその尋常じゃない焦りっぷりは。君は、たしか……」
恒一「三年三組の転入生の、榊原恒一です」
千曳「あぁ、君が……」
恒一「お願いしますっ! 二十六年前の三年三組の話と、今までの対策について、僕に教えてくださいっ!」
千曳「……まったく、授業中だと言うのに。……だが、その様子だと、事情もありそうだ。教員免許があろうと、今の私は教師では無いからね、注意はしないよ」
千曳「そうだね、何から話せばいいか……」
134 = 70 :
恒一は積極的になるとヤバいよな
135 = 1 :
千曳「二十六年前、私が担任だったのは聞いているね」
恒一「はい、その、ついでと言ってはいけないんですけど……もしかして理津子って生徒は……」
千曳「理津子君? あぁ、いたよ。……君は、もしかして」
恒一「僕の、お母さんです」
千曳「そうか……君のお母さんも、三年三組だったよ。そして、深く関わっていた。夜見山岬君ともね」
恒一「夜見山岬……?」
136 = 2 :
ほ
137 = 1 :
千曳「彼は容姿端麗文武両道才色兼備……その手の言葉が全て入ると言ってもいい子だった。中性的な美男子でもあるが、情に厚く、漢気も持っていた」
千曳「そして、彼の事を好む生徒はたくさんいた」
千曳「悔しいばかりだよ。私も必死で彼の精神面のサポートをしていたが、結局助けてやる事は出来なかった」
千曳「男女問わずに好まれ……いや、恋をされていたと言っても、あの時を知っている人なら、誰も否定は出来ないだろう」
千曳「まぁ、その辺りは、君も知っている通りだ。君のお母さんは、彼の生前に、クラスの中で唯一、恋をしていなかった生徒だ」
千曳「正直な所を言うとだね、彼等の関係を正しく説明するのは、今でも難しい事なんだ。理津子君と岬君の関係は、ある種の愛だったと言っても良い」
千曳「……君のお母さんについて、そんな風に言うべきでは無かったね。すまない。彼女はとても正義感の強い子だったよ。さっき君が、ここに飛びこんで来たように、彼女も走って職員室に来たものだった。そして、私を呼んでくれた」
千曳「そっくりだったよ。彼女は、自分の手でどうにか出来る問題は、必ず自力でどうにかした。彼女のいるクラスで、ささいな問題は、担任の耳に入る必要も無く、無事に片付く」
千曳「だが、彼女の身に余る問題も、あった。特に、岬君の問題なんかがね」
千曳「クラス内の色恋沙汰なら、ある程度彼女もカバーできたが、岬君がらみはそうもいかない」
千曳「狂信的、と言えば聞こえは悪いが、事実、彼の周りに取り囲む色恋沙汰は、そうだった」
138 = 1 :
千曳「本当、悔しい限りだよ。学級写真、見るかい?」
恒一「ええ、お願いします」
恒一(これが……お母さん……怜子さんに、やっぱり似てるな)
千曳「二十六年前は、そんな所だ。今でもはっきり覚えているよ。岬君のお葬式の場で、彼に恋した人が泣き喚いている中、彼女だけが、静かに手を合わせ、その怒りを抑えながら泣いていた姿をね。彼女は自分の不甲斐なさが許せなかったんだと、私は思う」
千曳「その後取られた対策は……「いないもの」を筆頭に、数多くがあるね。だが、呪いを止めたとなると……十五年前、か」
恒一「十五年前、何が有ったんですか?」
千曳「私にも、事実は分からない。だが、あの年は、結果として、「始まった」のは四名だけだった」
139 = 1 :
千曳「夏休みに、生徒達が何かしらをしたらしいが、詳しい所はわかっていないんだ。それこそ、三神君に聞いてみればどうだい?」
恒一「怜子さんに、ですか」
千曳「あぁ。彼女は、十五年前の三年三組の生徒であり、その年の「呪われた生徒」だ」
恒一「怜子さんが……っ!?」
140 = 1 :
お風呂が俺を、呼んでいる
141 = 102 :
>>140
今日は入らなくていいからはよ
142 = 116 :
ほしゅはまかせろー
143 = 2 :
ほ
144 = 91 :
面白い
145 = 2 :
ほ
146 = 91 :
おーちーるー
148 = 69 :
ほ
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