元スレやよい「私ももう二十歳かぁ…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
565 = 370 :
お前らありがとう
まだ家には帰ってないけど、とりあえず用事の合間に書いた分投下するわ
566 = 370 :
美希「プロデューサーには、私からメールしておくの」
やよい「私、最後までご迷惑を…」
美希「いいってことなの!ミキ、やよいには目の前の幸せだけを見てて欲しいって思うな!」
やよい「美希さん……」
…本当に、この人は。
どこまでかっこ良く、秀麗であれば気が済むのだろう。
568 = 370 :
美希「そうだ、やよい!最後にアレやろうよ!」
そう言うと美希さんは、右手を挙げて、私を見た。
やよい「…あー、アレですか……」
それは、私が大人になるに連れて自然とやらなくなった、アレだ。
569 = 434 :
きたか・・・!
570 = 370 :
けれど、今だけは。
あの頃に戻って、目の前にいる素敵な人の "またね" を受け取ろう。
やよい「…わっかりましたっ!それじゃ、行っきますよ~っ!」
私も右手を挙げ、美希さんの目を見て息を合わせ、
美希「……はいっ!」
振りかぶった手の平を、小気味良く合わせる。
美希・やよい「「ターーーッチ!!」」パンッ!!
571 = 367 :
きてた
572 = 370 :
そして。
美希さんとの "またね" を終え、私は今。
やよい「…………ぅー…」
再び、プロデューサーの家の前まで来ていた。
やよい「(緊張がマッハでヤバいですぅ…)」
しかしだからと言って、逃げ帰るわけにはいかない。
美希さんから連絡もいってるだろうし……何より私自身が、それを絶対によしとしない。
やよい「(………よーし…!)」
緊張を振り切り、インターホンを押す。
573 = 377 :
待ってたぜ
574 = 370 :
書き溜めこれで終わりなんだけどどうしよう
575 :
>>411
たしかに
やよいがニコに似てる
576 = 376 :
書こうぜ
577 = 370 :
ピンポーン
P「はい……あぁ、やよい。さっきぶりだな…」
やよい「は、い。こんばんは、プロデューサー」
P「……あぁ」
さっきの美希さんの一件が尾を引いて、上手く喋れない。
578 = 370 :
P「……あー、まぁとりあえず上がってくれ。さっきの今で、まだ少し散らかってるが」
やよい「あ、はいっ。お邪魔します…」
雰囲気が、どこか重い。
そりゃそうだろう。美希さんのあんな劇的な告白の後だ。
579 :
おかえり
580 = 370 :
断ったとは言え……いや、断ったからこそ、なのか。
プロデューサーも、思うところがありそうな顔だった。
P「美希から連絡は受けてたが……どうしたんだ、やよい?」
けれどプロデューサーはそんな顔を隠して、私に用件を聞く。
…これからする "話" の内容を考えると、気が重い。
P「なんだかよくわからないが、大事な話見たいじゃないか?」
…けれど、そう、大事な話だ。
581 = 370 :
私が今ここに居れるのは、美希さんのお陰なんだから。
ここまで来て、当の私が、気後れしてるわけにはいかない。
やよい「はい。大事な、話です。…とっても」
P「ははっ、なんか怖いな…なんだ?」
…プロデューサー、真面目な顔してる。
586 = 370 :
でも、その前に。
"私" の大事な話を、始める前に。
やよい「えと、まず……さっきの美希さんとの電話、ごめんなさい、私も聞いてました」
聞かなくちゃいけない。
P「…なんだ、やよいもそこにいたのか……」
やよい「…はい。それで、プロデューサーに聞きたいことがあります」
プロデューサーが美希さんを、振った理由を。
589 = 370 :
やよい「どうして、プロデューサーは…美希さんを、振ったんですか?」
P「………!」
プロデューサーの顔に驚きが浮かぶ。
P「それが、お前の "大事な話" か?……いや、それより、やよいがそれを聞いてどうする…?」
やよい「私の大事な話に、必要なんです。お願いします、教えてください、プロデューサー…」
590 = 386 :
ほ
591 = 386 :
落ちるぞ
592 = 370 :
P「俺が…美希を振った理由…」
プロデューサーが迷ってるのが分かる。
でも、聞かなくちゃ。
美希さんのために。
私の、ために。
P「……俺と美希はプロデューサーとアイドルだ…それに」
プロデューサーが真剣な顔で、けれどどこか遠くを見て、言う。
P「好きな人…いるんだよ。俺」
593 = 402 :
俺か
594 = 370 :
……私だと、いいな。
美希さんの事は分かっているけれど、私は素直にそう思った。
思って、しまった。
やよい「…そう、ですか。…わかりました。ありがとうございます」
595 = 370 :
P「……俺の理由はこれだけだ。次は、やよいの "大事な話" だぞ?」
そして、この時が来た。
やよい「(緊張する…)」
心臓がバクバク言ってるのが分かる。
やよい「…はい、そうですね。私の、大事な話……」
596 = 434 :
いよいよだな
597 = 370 :
やよい「えと、あの……」
ぷ、プロデューサーの顔が見れない…!
そして私今絶対顔赤い…!
プロデューサーの部屋が暑いとかじゃ、なくて…。
やよい「実は私、私は……」
緊張と恥ずかしさの極みの私がその時思い出したのは、さっきの美希さんの言葉。
美希『ミキ、やよいには目の前の幸せだけを見てて欲しいって思うな!』
そう、だよね。
…頑張らなくちゃっ。
598 = 582 :
アハッ☆
599 :
振られるとうれしいかなーって
600 = 370 :
やよい「私は…じゃないです。 "私も" 、プロデューサーが……好きなんです」
P「………っ!」
プロデューサーが見れない。
顔が熱い。
胸がドキドキしてる。
P「……それは…知らなかった、な」
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