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元スレ夜神月「囲碁界の神に僕はなる!」
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月「まったく……つまらない……」
月「毎日が同じ事の繰り返し……この世は腐ってる」
ゴトン!
月「ん、なんだ今の音?」
月「あれは……碁盤?」
月「なぜ校庭に……」
‐放課後‐
月「誰も気づいていないのか」キョロキョロ
月「ふぅん。そういえば、確かうちには囲碁部があったな。届けてやるか」
月「にしてもずいぶんと汚れているな」
月「あれ? 拭いてもとれない」
???「聞こえるのですか?」
月「!!」
???「私の声が、聞こえるのですか?」
月「だれだ!! 死神か!?」
???「神よ……感謝いたします」
月「うわ! うわー!!」
月「誰も気づいていないのか」キョロキョロ
月「ふぅん。そういえば、確かうちには囲碁部があったな。届けてやるか」
月「にしてもずいぶんと汚れているな」
月「あれ? 拭いてもとれない」
???「聞こえるのですか?」
月「!!」
???「私の声が、聞こえるのですか?」
月「だれだ!! 死神か!?」
???「神よ……感謝いたします」
月「うわ! うわー!!」
・・・
月「……なるほどね。だいたい事情は察したよ」
月「つまり君は平安時代に死んだ碁打ちで、僕につく以前は寅次郎とか言う奴に取り憑いていたわけだ」
月「そして何の因果か、時代を経てこの僕に巡りあった」
佐為「ありがとうございますライト!」
月「待て佐為。まだお礼を言うのは早いよ」
佐為「え……」
月「僕は事情を察しただけであって君に付き合って囲碁をする気はない」
佐為「そんな……うぅ……そんなぁ……」シクシク
月「う゛っ、オエ」
月(なんだ!? 急に吐き気が……?)
月「佐為!! お前、ぼ、僕を取り殺す気なのか!?」
佐為「そんなつもりはありませんが。うぅ、碁を打てないなら私は一体なんのために」シクシク
月「オエ、わかった。泣き止んでくれ」
佐為「打たせてくれるのですか!」
月「……悪いけど、僕は受験生でね。わかる? 勉強に忙しい身なんだ」
月「これから塾にいって夜まで勉強だ」
佐為「忙しいのですか……いえ、わがままは言いませんライトに時間があるときで良いので」
月「おとなしくしてるならそれでいい」
佐為「はい♪」
【塾】
佐為「何を読んでいるのですか」
月「囲碁のルールブックだよ。さっき書店で買ってたろ?」
佐為「ライトは碁の打ち方を知らないのですか?」
月「全くね。いくら東大A判定余裕の天才の僕でも、興味のないものはさすがに知らない」
月「だいたい現代には娯楽なんていくらでもあるからね。ゲームとか漫画とか、まぁ僕はそっちも興味ないけど」
佐為「そうですか……」
月「それよりも」パタン
月「ざっと本に目をとおした感じだと、恐ろしく時間を食いそうなボードゲームだな」
月「オセロとくらべて手の数が多すぎる」
佐為「そうなんです」ニコニコ
月「さすがの僕でもルールを覚えるのに三十分かかった」
佐為「もうすべて覚えたのですか!」
月「あぁ。といってもルールを覚えただけであって、実際に打つのは君だけどね」
佐為「ライトは打たないのですか?」
月「まさか。片手間に勉強でもしているよ」
佐為「……」シュン
月「そうだ佐為」
佐為「はい」
月「この講師の授業は退屈だから平安や江戸時代のウラ話でも聞かせてくれ」
佐為「もちろんです!」
月「ククク、佐為は運がいいよ。僕のような、要領が良くて物分りの早い人間にとり憑けて……」
佐為「神に感謝しております」
月「ただし僕は自分の限られた時間は有効に使う。あくまで君の相手をするのは暇つぶしだ」
月「それを忘れなければ、存分に碁を打たせてやると約束する」
佐為「ありがとうございますライト!」ギュム
月(幽霊のくせに感触があるとは……)
月「まさか。片手間に勉強でもしているよ」
佐為「……」シュン
月「そうだ佐為」
佐為「はい」
月「この講師の授業は退屈だから平安や江戸時代のウラ話でも聞かせてくれ」
佐為「もちろんです!」
月「ククク、佐為は運がいいよ。僕のような、要領が良くて物分りの早い人間にとり憑けて……」
佐為「神に感謝しております」
月「ただし僕は自分の限られた時間は有効に使う。あくまで君の相手をするのは暇つぶしだ」
月「それを忘れなければ、存分に碁を打たせてやると約束する」
佐為「ありがとうございますライト!」ギュム
月(幽霊のくせに感触があるとは……)
月「さて、役にたたない授業もおわったし帰るとするか」
月「ん、雨か。めんどうだな。傘をもってきておいて良かった」
月「佐為、見てろ」
佐為「はい?」
バサッ
月「……」ドヤッ
佐為「……?」
月「……おかしい何故驚かない……お前は唐傘しか知らないだろ?」
佐為「え? あぁ、傘ですか。すごいですよね時代は知らず知らず進むものです」
佐為「私が生きていた時代からは考えられない進歩です」
月「……」
女「あ、夜神君。傘もってきたんだ偉いね」
月(えっと……誰だ?)
佐為「可愛いらしい子ですね。ライトの知り合いですか?」
月「……あぁ、念の為にね。参考書が濡れたら困るから」
月「ん、雨か。めんどうだな。傘をもってきておいて良かった」
月「佐為、見てろ」
佐為「はい?」
バサッ
月「……」ドヤッ
佐為「……?」
月「……おかしい何故驚かない……お前は唐傘しか知らないだろ?」
佐為「え? あぁ、傘ですか。すごいですよね時代は知らず知らず進むものです」
佐為「私が生きていた時代からは考えられない進歩です」
月「……」
女「あ、夜神君。傘もってきたんだ偉いね」
月(えっと……誰だ?)
佐為「可愛いらしい子ですね。ライトの知り合いですか?」
月「……あぁ、念の為にね。参考書が濡れたら困るから」
女「それより夜神君! さっきの授業で」
月「!!」
月(こいつ……まさか僕と佐為のやり取りを!?)
女「碁の本よんでたでしょ! 囲碁に興味あるの!?」
月「…………いや、ちょっとね。暇だったから」
月(そうだ思い出した……こいつ、うちの高校の……名前は……)
女「興味があったら囲碁部に来てよ! 次の大会までは三年生も活動してるから!」
佐為「ライト! 行きましょう! ぜひ!」
月(うるさいぞ佐為よくわかってないくせに)
女「って、夜神くんは東大めざしてるんだよね。ごめんね。部活やってる時間なんてないよね」
月「藤崎さん。(で合ってるはずだ)よければバス停まで傘入っていく?」
佐為「優しいんですねライト」
月(まぁね。僕の顔と器量ならこの子もあっという間に僕の虜かな)
女「あ、ううん大丈夫。もう迎えがくるから」
月「そ、そうなんだ……」
月「!!」
月(こいつ……まさか僕と佐為のやり取りを!?)
女「碁の本よんでたでしょ! 囲碁に興味あるの!?」
月「…………いや、ちょっとね。暇だったから」
月(そうだ思い出した……こいつ、うちの高校の……名前は……)
女「興味があったら囲碁部に来てよ! 次の大会までは三年生も活動してるから!」
佐為「ライト! 行きましょう! ぜひ!」
月(うるさいぞ佐為よくわかってないくせに)
女「って、夜神くんは東大めざしてるんだよね。ごめんね。部活やってる時間なんてないよね」
月「藤崎さん。(で合ってるはずだ)よければバス停まで傘入っていく?」
佐為「優しいんですねライト」
月(まぁね。僕の顔と器量ならこの子もあっという間に僕の虜かな)
女「あ、ううん大丈夫。もう迎えがくるから」
月「そ、そうなんだ……」
女「あ、ううん大丈夫。もう迎えがくるから」
月「そ、そうなんだ……」
男「おーいあかりー! わりー検討おもったより長引いちゃってさ、ちょっと出んの遅れた」
女「お疲れ様。じゃあ夜神君、また学校でね!」
月「……あ、あぁ。そっちの彼は、藤崎さんのお兄さん?」
女「えっと、幼馴染……かな?」
男「あかり、この人誰?」
女「同じ学校の夜神君。東大目指してるすっごい頭いい人なんだよ」
男「へーよくわかんねぇけどすげぇな!」
月「君はどこを目指してるの?」
男「俺? 俺は……そうだなぁ」
男「神の一手、かな?」
佐為「!」
月「?」
男「じゃあな! 勉強がんばってな」
>>1
勝ちましたの人?
勝ちましたの人?
これで、おっぱい揉むのが大好きな漫画家志望のサイボーグ爺ちゃんを操り人形にして推理する探偵が出てくれば完璧だな
・・・
佐為「……」
月「どうした、佐為。行くぞ」
佐為「……あの少年……私は……」
月「佐為?」
佐為「……彼もまた、私とおなじ道を往かんとする者」
月「何をいっているんだ佐為。どうみてもただのフリーターだ」
月「前髪だけ染めた奇妙な金髪。おまけに聞くところによると中卒じゃないか」
月「あんな髪型が許される仕事なんてアルバイトくらいしか僕は知らないよ」
月「社会の底辺を垣間見た。僕はああはなりたくないね」
月「学年のマドンナ的存在の藤崎さん、こんな大事な時期にあんなのと付きあうなんて」
月「まぁ、いい。僕には関係ない」
月「あと言っとくけど僕は言い寄られたから女の子の相手をしているだけで、別に女漁りが趣味なわけじゃないからな」
佐為「やけにしゃべりますね悔しかったんですか?」
月「……ッ。今日は帰ったら寝る」
佐為「そんなぁ~! 碁は打たないのですか!」
月「気分が乗らない」
佐為「楽しみにしてたのにシクシクシクシク」
月「うぐ、ォェ……い、一回だけだぞ」
・・・
母「怖いわねぇ」
月「ただいま母さん。どうしたの幽霊でも見た?」
母「物盗りですってー。ライトもさゆも気をつけなさいよ」
月「物盗り?」
母「ご近所にプロの碁打ちの人いるでしょ?」
月「いたっけ。僕は母さんほどご近所話に詳しくないよ」
母「そこのお宅に物盗りがはいったんですって。大事な碁盤を盗まれたそうよ」
月「……へぇ。わかったよ戸締りはしっかりしとく」
・・・
佐為「平和な時代にみえても悪人はいるのですね」
月「まぁね。むしろ見えないところで悪さするやつは増えてる」
月「仮に僕に犯罪者を裁く力があればきっとそういう人間をさばいていただろうな」
佐為「はぁ……それよりもライト!」
月「あぁわかってる。打つんだろ」
佐為「はい♪」
月「とはいっても。僕の家には碁盤は碁石がない。つまりは碁は打てない」
佐為「……ライトの嘘つきー!!」
月「だけど、佐為。よく見ててご覧。時代はここまで進歩したんだ」
月「……」カタカタ カチッカチッ
月「どうだい? いまやインターネットを通じていつでもだれとでも対局ができる!」ドヤッ
月「仕組みを説明しても佐為には理解が及ばないだろうけど。簡単に言えば、これがあれば対局相手に困ることはないってことさ」
佐為「……」
月(おかしい……何故驚かない)
佐為「す、すごいですね! この箱で……碁を……」
月「佐為?」
佐為「すいません……ライトに出会ってからどうも頭の中に霧がかかったような感じがして」
月「幽霊のくせに頭をぶつけでもしたのか?」
月「佐為……まさか碁を覚えてないなんていうんじゃないだろうな」
月「記憶があやふやな幽霊なんてなんの価値もないじゃないか」
佐為「大丈夫です。碁は打てます」
月(打てますといっても結局PCの操作をするのは僕なんだけどな)
カチッ カチッ
月「名前はなんにする? そうだな……K……I……R……A!」ターン!
月「KIRA! なんてどうだろう?」
佐為「?」
月「……冗談。そんな顔しないでくれ。せっかくだから佐為の名前を使おうか」
月「s a i ……sai、っと」カタカタカタ ターン!
月「あれ、結構名前かぶってるな」
月「ややこしいな、変えたほうがいいか?」
【 L・Lが対局を申し込んできました 】
月「な、なんだこいついきなり僕に対局を!」
月「クク……まぁいい。僕の実験台第一号はL・L、お前だよ」
月「そして佐為。僕にどれほどボードゲームのセンスがあるかみせつけてやるよ」
佐為「え、あれ、ライト!? 私に打たせてくれるのでは!?」
月「僕だってルールを覚えるだけじゃまだわからない所があるからね」
月「それに、実際に自分で打ってみないと佐為がほんとに強いかどうかわからないだろ?」
佐為「そ、そうですけど……うそつきーウソツキー……」
月「後ろでみてなよ。僕が華々しく初勝利を飾る瞬間をね」
【 対局を開始しました 】
月「……まずは四隅からだな」カチッ
月「そして辺をかためていく」
月「ふふふ、どうだ。ここは僕の陣地だ。簡単には侵入できないだろう」
月「ははは! なんだ、簡単じゃないか佐為!」
佐為「……」
月「天才の僕に陣取りゲームで勝とうなんて100年早い、いや生まれ変わっても無理だよ」
月「それにしても、対局閲覧者数がものすごいな」
月「世界中が僕の囲碁デビューに注目している……というのは考え過ぎかなw」
月「さてと、なぁ佐為。形成はどうだい」
佐為「投了したほうがいいですね」
月「……ば、ばかな! 本気でいってるのか!? ふざけるなあああ!!」
このサイは記憶が曖昧になってるのかとぼけてるのか
月「まだ対局ははじまったばかりだぞ! 中盤にも差し掛かっていない!!」
佐為「この者の実力、並大抵のものではありません」
月「クッ、コイツ、よくみれば上位クラスのアベレージじゃないか……!! 初心者狩りか!!」ガタッ
佐為「碁をおぼえたてのライトが勝てる相手ではないでしょう」
月「僕が……負ける!?」
月「嘘だ……そんなの……ありえない……」
月「テニスでも勝った。勉強も、チェスも、ゲームもなにもかも!!」
佐為「私が教えてあげます。共に成長しましょう」
月「いやだ……負けたくない……負けたくないいいい!!!」
カチカチカチカチ
佐為「でたらめに置いても勝てませんよ。囲碁は運で決まるものではありませんから」
月「ハァ……はぁ……」
月「ごめん。すこし取り乱しただけだ。ストレスがたまっててね」
【 saiが投了を選びました。L・Lの勝ちです 】
月「……いつのまにか閲覧者たちもいなくなっている……どういうことだこれは!」
佐為「私に聞かれましても……」
そのころ 中国
リ・リンシン「また偽saiか……釣られたよ」
リ・リンシン「やはりsaiは三年前のあの一局以来……ネットの闇に消えてしまったのか……」
リ・リンシン「もう忘れよう……」
リ・リンシン「中国アマNo.1のL・Lともあろうこの私が……これではネットストーカーではないか」
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