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    元スレ恒一「有田さんが普通じゃなくなる現象……?」

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    251 = 1 :

    恒一「僕、部屋にいるね」

    (同じね、なんだかデジャヴ……)

    (15年前の、あの時と一緒)

    「さぁって、私は私にやれることをしますか!」

    「卒業アルバムの名簿、片っ端から電話してやるんだから!」

    254 = 171 :

    続けろぞな

    255 = 189 :

    サンバ設定が「ん?」ってなったけど、恒一くんの望む人物像であろうとする有田さんは可愛い

    256 = 170 :

    257 = 1 :

    さるさんくらった
    スマホから書いてる
    ついでに風呂入って来るよ

    259 = 53 :

    260 = 1 :

    次の日、恒一宅前

    恒一(今日は、有田さんどんな有田さんなのかな……)

    「待って! 恒一君! 一つ伝えないといけないことが!」

    恒一「れ、怜子さん!? 学校に行ってたんじゃ……」

    「ええっと……有給?」

    恒一「公立中学教諭にあるんですか!?」

    261 = 1 :

    「良いから聞いて、私達の代であったこと」

    恒一「何かわかったんですか……」

    「一度ね、教師が集まって、踊りを止めさせようとした事があったの。強引に捕まえてね」

    「それで、体育教師が彼を抱えるようにして、その踊りを止めた時、彼の雰囲気が変わったわ」

    「「君達が抱きしめたって、彼は変わらないよ?」そう、踊りを止めて、言ったらしいの。驚いた体育教師が放した瞬間、元通り踊り出したんだけど……」

    恒一(抱き締める……)

    262 = 62 :

    シュールwww

    264 = 81 :

    267 = 1 :

    恒一「ありがとう、怜子さん。僕、頑張ります」

    「ええ、行ってらっしゃい、恒一君!」

    恒一「はい!」タタタタ

    「恒一君! 私達の代の彼と彼女!」オオゴエ

    恒一「怜子さん?」トオイ

    「今でもブラジルで元気に暮らしてるから! 子供は二人いるから! 呪いのせいでメチャクチャだったけど、二人とも、後悔してないから!」

    恒一「……ありがとうございます、怜子さん」タタタタ

    269 = 171 :

    アニメ化決定

    271 = 1 :

    「さて、行ったか。ふぁあ~」

    「徹夜はもうきついね……年かな……」

    「二人とも、元気だったしな……結婚かぁ……」

    「まずは、恋人かぁ……はぁ……」

    272 :

    しえん

    273 = 1 :

    教室

    恒一「ねぇ、赤沢さん」

    赤沢「おはよう、榊原君。一応、貴方に報告しなきゃいけない事があるの」

    恒一「報告?」

    赤沢「昨日のクラス会議で正式に決まったわ。有田松子の現象を、貴方に任せる。クラスの皆は、その現象に対しては、通常通り接し、呪いを解くも、このままにするも、貴方次第。ということよ」

    恒一「……わかった、ありがとう」

    赤沢「貴方からの質問は?」

    恒一「あぁ、今日の……午前中の間かな、有田さんと一緒に授業を離れてもいいかな?」

    赤沢「現象絡みなら大丈夫よ。でも、一体何を……」

    恒一「僕に任せてくれるんだろう?」

    赤沢「っ! ……そうね、私ももう対策係では無いんだったわ。好きにしなさい」

    274 = 1 :

    ガラララ

    オトナ有田「おはよう、恒一君」

    恒一「おはよう、有田さん」

    小椋(大人っぽく制服の胸元を開いているけど……松子、貴方には似合わない……)

    綾野(ロリでダメだったから、望月君に言った言葉を元に、オトナにして来たのかな)

    恒一「有田さん、ちょっと大事な話があるんだ。来てくれる?」

    オトナ有田「ええ、いいわよ」

    275 = 1 :

    屋上

    オトナ有田「それで、話は何? 恒一君」

    恒一「有田さんは、僕の事が好きなんだよね」

    オトナ有田「……ええ、そうよ。わざわざ言わせるなんて、酷いのね」

    恒一「そっか、じゃあ、ちょっと失礼するよ」ギュッ

    オトナ有田「えっ!? あ、う……」

    278 = 1 :

    恒一「15年前の、サンバ男の言葉。ただの勘でしか無いけれど、その意味は「アリタの思い人に抱き締められれば、アリタは変わる」違うかい?」

    ??有田「……よく気がついたね。ついでに僕が誰だかわかるかい?」

    恒一「有田さん……じゃない、有田さんはいつも、性格の核は有田さんだった。お前は誰だ?」

    有田岬「岬だよ。有田岬。最初の「アリタ」であり、呪いの根源。そして、「アリタの呪い」だ」

    279 = 277 :

    恐ろしい呪いだ

    280 = 1 :

    有田岬「やっと、出てこれたよ。あれだね、「アリタ」が両思いでも、一度普通じゃなくなると、誰も抱き締めてはくれない。思い人相手じゃなければ、僕も長い間は出てこれない。はじめまして、榊原恒一君」

    恒一「お前は、有田さんを元に戻せるのか?」

    有田岬「戻せるよ。そして、「アリタの呪い」自体を消し去る事も出来る」

    恒一「それは、どうやって……!」

    有田岬「そう焦るな。なに、簡単な事さ」

    有田岬「元々僕は、「アリタ」が望む姿になる手伝いしか出来ない。ダンスを上手くなりたいなら、ひたすらダンスをやらせる気にさせる。強気になりたいなら、強気にさせる」

    281 = 1 :

    有田岬「でも、僕に出来るのはそれだけ。気持ちの持ちようは変えられるが、夢を叶えるわけじゃない。人によって意見は変わるけど、僕からすれば大した呪いじゃないんだ」

    有田岬「自分に自信があれば、何も変わりはしない」

    有田岬「元に戻す方法も、簡単だ。呪いの力を逆手に取ればいい。普通な「アリタ」を肯定してやればいい。アリタが望むほどにね」

    有田岬「そして、そうすれば、僕自体も消え去る。有田松子が救われ、アリタの呪いに終止符が打たれる、そんなハッピーエンドさ」

    282 = 1 :

    恒一「でも、それじゃお前は……」

    有田岬「この期に及んで僕の心配までするのかい? そりゃ、女性にモテるわけだ。僕も見習えば良かった」

    有田岬「僕はこうして、普通じゃない呪いとなった。夢は叶ったんだ。最初の数年間は、そりゃ楽しかったよ。自分と同じ「アリタ」を、普通じゃなくせるんだから」

    有田岬「でもね、ある時、「アリタ」が死んじゃった。僕の事を拒絶する余り、卒業式の後に、自殺した」

    有田岬「……自分を見ている気分だったよ。そして気付いた。「普通とは、なんて幸せな日々だったんだ」ってね」

    有田岬「笑えるよね、呪いになってから、そんな事に気づくなんて、遅すぎる」

    有田岬「自分を消し去る方法を知っても、抱きしめてくれなきゃ伝えられない。そもそも普通じゃなくなったアリタには、誰も近寄らない」

    284 = 1 :

    有田岬「随分と、長く、呪い続けてしまった。それでも、こうして君に会えた」

    有田岬「榊原、あの子の息子なんだろ? 顔立ちが似てるよ」

    恒一「まさか、お前の好きだった人って……!」

    有田岬「君のお母さんさ、もう死んじゃったけどね」

    285 = 1 :

    有田岬「さて、君の求める有田さんは、恥ずかしくって出たがってないけど、そろそろこの体を返すよ」

    有田岬「君が何をすればいいか、わかるかい?」

    恒一「わかる、けど……なんて言えば良いか……」

    有田岬「簡単さ、君の言葉で伝えれば良い。僕には出来なかった、ね。それじゃ、お別れだ」シュウウウ

    恒一「そんな、待って!」

    オトナ有田「う、ううん……恒一、君?」

    289 = 57 :

    しえん

    292 = 1 :

    恒一「有田さん……」

    オトナ有田「私、恒一君に、無理をさせてまで、解こうとは……」

    恒一「違うよ。有田さん」

    オトナ有田「え?」

    恒一「僕は、本当の有田さんと一緒にいたいんだ。呪いを解くとか、そんなの関係無しで。だって僕、その状態の有田さんと会話したの、あの階段の時だけなんだもん」

    恒一「いろいろあったし、本当の有田さんに伝えたい事があるんだ。僕の、気持ちを伝えさせて欲しい」

    オトナ有田「何で、私のかぁ…為にそんな……」

    恒一「有田さんが、僕のことを好きでいてくれたから、だよ」

    293 = 122 :

    いいぞ

    294 :

    ドキドキ

    296 = 1 :

    さるさんに襲われてたから、ペースを落とすよ

    299 = 171 :

    300 = 1 :

    恒一「有田さん、もし、僕の気持ちを聞いてくれるなら、明日、本当の有田さんで学校に来て。それ以外の有田さんだったら、僕は、何も言わないから」

    オトナ有田「恒一君はずるいよ……」

    恒一「ずるいのは有田さんだよ。僕の為に僕好みの女性になろうとした事は嬉しいけれど、これじゃあ、僕は本当の有田さんとお喋り出来ないんだよ」

    恒一「一つ、教えてあげる。皆はやれイメージがどうのこうの言っていたけど、僕は階段で会った次の日のお喋り、楽しみにしてたんだよ。皆が大事にする、有田さんが、どんな人かやっとわかる、ってね」


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