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    元スレまどか「まどか☆オムニバス」

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    みんなの評価 :
    タグ : - 佐倉杏子 + - 巴マミ + - 暁美ほむら + - 美樹さやか + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 鹿目まどか + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    杏子「何とかして金儲けできないもんかね」

    2 = 1 :

    ――さやかの家――

    杏子「なー、漫画読んでいいか?」

    さやか「お好きにどーぞ」

    杏子「おっ、『パーマン』じゃん! 懐かしいな」

    さやか「あんたでも『パーマン』知ってるんだ」

    杏子「うちに置いてあった数少ない漫画の一つだよ。どれ、久しぶりに読んでみるか」

    3 = 1 :

    杏子「……」

    杏子「……」ペラッ

    杏子「お、出た出た。四号。パーやんとか言ったっけ」

    杏子「こいつ頭が良くて毎度毎度美味しいとこ取ってくんだよな」

    杏子「……」

    杏子「……!」

    4 = 1 :

    杏子「な、な、さやか」

    さやか「何よ」

    杏子「このパーやんはパーマンの力を使って運送業をやってるわけだ」

    さやか「そうだね」

    杏子「魔法少女でも似たようなことできねーかな?」

    さやか「はぁ!?」

    5 = 1 :

    杏子「いやー、あたしもATM破壊して生きていくのは結構心が痛むんだよ。あんたに言われたこともあって」

    さやか「むしろまだやってんの……」

    杏子「でもさ、ちゃんとしたビジネスなら悪くねーだろ?」

    さやか「そりゃまあ……。でもあたしらはパーマンみたいに空を飛べるわけじゃないし」

    杏子「だから考えんだよ。あたしたちならではのビジネス!」

    さやか「うーん……」

    6 :

    オムニバス…?

    8 = 1 :

    ――マミの家――

    杏子「と、いうわけで」

    ほむら「待って」

    杏子「何だよ」

    ほむら「確かに魔法少女の力を使っての金儲けは可能かもしれない。でもね、わたしたちがそれをする理由がないの?」

    杏子「はあ? 金欲しくねー奴なんかいねーだろ?」

    ほむら「わたしたちはあなたと違ってお小遣いを貰っているの。まだ中学生だから」

    まどか「(ほむらちゃんもお小遣い貰ってるんだ……)」

    9 :

    まるっ!

    10 = 1 :

    マミ「……そうね。わたしも正義のための力をお金儲けに利用するというのはちょっと……」

    杏子「ばーか、何も詐欺はたらこうってんじゃないんだぜ? 世の中の役に立つからビジネスなんだろうが」

    マミ「世の中の役に……」

    杏子「あんたらだって欲しいもんくらいあるだろ?」

    まどか「(実は新しいぬいぐるみ買うために最近貯金してるんだよね……)」

    さやか「(CD代、結構馬鹿になんないのよね……)」

    マミ「(新しいティーセットが……)」

    ほむら「(ワルプルギス対策の軍資金に全て回したせいで今は極貧生活だとは言えないわね……)」

    11 :

    ふむ

    12 = 1 :

    杏子「よし、決まり! じゃあそれぞれの能力を活かしたビジネスモデルを考えよう」

    ほむら「わたしは時を止められるのと、この盾に何でも収納できることくらいかしら」

    マミ「わたしは回復魔法に、マスケット銃召喚に、リボンの使役ってとこね」

    さやか「あたしは治癒魔法くらいしかないな……」

    まどか「わたしに至っては魔法少女ですらないんだけど」

    杏子「あたしは……何にもねー! 昔は幻惑系の魔法を使えたけど……」

    13 = 1 :

    ほむら「……正直、何も思いつかないわね」

    杏子「くそー! 『力持ちで空が飛べる』だけのパーマンでも宅配の仕事ができるってのに!」

    マミ「暁美さんの盾は金庫とかにならないかしら?」

    ほむら「残念ながら信用がゼロよ。誰も預けたいとは思わないわ」

    さやか「治癒魔法で病院とか!」

    まどか「あ、それいいかも!」

    14 = 11 :

    胡散臭いから病院に行くな
    男子中学生くらいしかこないだろ

    15 :

    引っ越しのほむほむ

    16 = 1 :

    マミ「……でも、本格的に医療って形でやるのはまずいんじゃないかしら。医療制度とか、色々厳しいんじゃない?」

    さやか「そうか……」

    杏子「マミのリボンにしても、ほむらの時間停止にしても、何かの作業効率を上げるのには役立ちそうなんだけどな……」

    まどか「決定打にはならないよね」

    17 = 7 :

    マミさんはお肉屋さんだな
    自分の肉体脂肪を利用して

    18 = 1 :

    杏子「うーん、ネタづまりだ……」

    杏子「ここは再びF先生の力を借りるしかない! ドラえも~ん!」

    さやか「あっ! 何あたしの家から勝手に持ってきてるのよ!」

    杏子「ふむふむ……」

    杏子「……おっ」

    さやか「何か見つかったの?」

    杏子「のび太が『何でもひきうけ会社』というのをやってるぞ」

    さやか「そりゃまた漠然とした……」

    ほむら「いいかもしれないわね」

    さやか「え?」

    19 :

    はいはい死ね死ね

    20 = 1 :

    ほむら「決定打がないというのなら、いっそ何でも引き受けるというのも……」

    マミ「わたしたちにドラえもんほどの能力があるとは思わないけど」

    杏子「ま、やってみようぜ!」

    21 = 1 :

    マギカンパニー㈲

    杏子「とりあえず本社はマミの部屋だ!」

    マミ「本当に人が来るのかしら……」

    杏子「今さやかがビラ配りに行ってるからさ」

    ピンポーン

    杏子「ほら」

    マミ「嘘……」

    22 = 7 :

    「ぬへへ(^ω^)」ガチャ

    23 = 1 :

    まどか「いらっしゃいませ!」

    中沢「ちーっす。うわ、ホントにいたよwwww」

    まどか「な、中沢くん!?」

    中沢「美樹がビラ配ってるもんだから来てみたけど、お前らマジでこんなことやってんのwwww」

    ほむら「……冷やかしなら帰ってちょうだい」

    中沢「まあ待てよ」

    24 :

    中沢北!これでかつる!

    25 = 1 :

    公園

    マミ「ここ?」

    中沢「ういっすwwww帰りふざけて体育袋投げて遊んでたら木に引っ掛かっちゃったんですよwwww」

    マミ「……」シャラーン

    中沢「うわwwww変身したwwwwパネエwwww」

    マミ「おっ!」

    (リボンで体育袋を木から下ろす)

    中沢「あざーっすwwww代金いくらですかwwwww」

    マミ「……十円でいいわ」

    26 :

    中沢? 男子生徒じゃなかったっけ?

    27 = 1 :

    ――マミの部屋――

    杏子「お帰りー」

    マミ「……」

    杏子「10円ね。ごくろーさん」

    マミ「なんだかあまり得した気がしないんだけど」

    杏子「まあまあ、塵も積もれば山となるってね! さ、どんどん行こー!」

    28 :

    変身サービスしてあげなくてもいいのに…中沢の野郎…

    29 = 1 :

    ピンポーン

    まどか「いらっしゃいませー」

    早乙「……」

    まどか「あ」

    杏子「(誰?)」

    ほむら「(うちの担任よ。ちょっとまずいわね……)」

    早乙「鹿目さん、暁美さん。中学生がバイトしちゃ……」

    まどか「ひっ! す、すいません!」

    早乙「……まあそれはいいとして、わたし最近肩が凝ってるの」

    まどか「……え?」

    ほむら「(ダメだこの教師)」

    30 = 1 :

    さやか「ビラ配ってきたよ~」

    まどか「あ、さやかちゃん。ちょうどいいところに」

    さやか「うげっ! 早乙女先生!?」

    まどか「さやかちゃんに先生の肩を揉んでほしいの!」

    ・・・・・・

    早乙「何だか疲れが一気に吹っ飛んだ気がするわ! すごいのね、美樹さん」

    さやか「へへ……(まあ魔法使ったからね)」

    ほむら「4800円です」

    杏子「(高っ!)」

    ほむら「(相手は大人よ。これくらいふっかけないでどうするの)」

    早乙「はい。じゃあ気が向いたらまた来るわ」

    32 :

    >>30
    何分揉んだかによる
    マッサージの標準は10分1000円ぐらい。

    ちとマジレスすまそ。

    33 = 1 :

    ――街頭――

    ほむら「(こんどはわたしがビラ配りか……)」

    ほむら「お願いしまーす」

    ほむら「お願いしまーす」

    ほむら「(……あら、あれは志筑仁美?)」

    仁美「♪~」

    「……」

    ほむら「(あの志筑仁美のそばを歩いている男、なーんか不審な奴ね……)」

    「貰ったぁ!」ダッ

    仁美「きゃっ!」

    ほむら「!」

    34 = 1 :

    仁美「わ、わたしのカバンがひったくられましたわ!」

    ほむら「……お困りのようね」

    仁美「あ、暁美さん?」

    ほむら「ここはひとつ、わたしたちマギカンパニーに任せてみてはどうかしら」

    仁美「あ、あれを取り戻せるならお願いしますわ!」

    ほむら「確かに引き受けた」

    35 :

    マギカンパニー㈲

    36 = 1 :

    「へへっ……ここでバイクに乗ればもう逃げ切ったも同然だぜ……」ブオーン

    ほむら「(時間停止!)」

    「……」ブオオオ

    「……ん? サイドミラーに何か映って……」

    「お、女の子!? このバイク、60km/hで走ってるんだぜ?」

    ほむら「返してもらうわ……!」

    「ひぃぃ!!」

    37 = 6 :

    怪談かよw

    38 = 1 :

    仁美「あ、ありがとうございました」

    ほむら「礼には及ばないわ。こっちもビジネスでやってるから」

    仁美「あ、そうでしたわね。代金を支払わなくては……これくらいでどうでしょう」

    ほむら「(ゆ、諭吉!?)」

    仁美「少なければもう一枚……」

    ほむら「ふ、普段ならもうちょっと貰っているところだけど、今は開業キャンペーン中だからこれくらいにしてあげるわ」

    39 = 1 :

    ――マミの家――

    杏子「おおー! 儲けたなー!」

    ほむら「ちょっと罪悪感を覚えたわ……」

    杏子「よーし、この調子でいけばあっというまに莫大な利益が出るぞ!」

    さやか「……あのさあ」

    杏子「ん?」

    さやか「杏子さっきから何もしてなくない?」

    杏子「……そ、そうか?」

    40 = 1 :

    ほむら「そうね。……まあ、特殊魔法がひとつも使えない杏子なら仕方ないかもね」

    杏子「な、何をー!? まどかだって何もしてねーじゃねーか!」

    マミ「鹿目さんは受付をちゃんとやってるわ」

    ほむら「まどかを引き合いに出すなんて、殺されたいの?」

    杏子「あ、あたしは社長だからいーんだよ! 社長はどんと構えてなきゃ」

    さやか「いつ社長になったのよ……」

    41 = 1 :

    ピンポーン

    杏子「ほ、ほら。客が来たぜ!」

    まどか「いらっしゃいませ……って」

    詢子「まどか、こんなところにいたのかい」

    まどか「ママ!? それに、たっくん!」

    タツヤ「まろがぁぁぁ!!!」

    マミ「ものすごい勢いで泣いてるけど……」

    43 = 1 :

    詢子「いやー、今日あたしオフでさ。知久は同窓会とやらに行くってんであたしがタツヤの面倒見てるんだけど……。
       全然泣きやまなくってね。まろかまろか言うもんだからあんたに会わせりゃ泣きやむと思ったんだが……」

    まどか「たっくーん。お姉ちゃんだよ~」ベロベロバァ

    タツヤ「まろがぁぁっぁぁぁぁあ!!!!」

    まどか「うーん、ダメみたい」

    さやか「じー」

    ほむら「じー」

    杏子「な、何だよお前ら」

    44 = 1 :

    マミ「佐倉さん……」

    杏子「わ、わーったよ! あたしがなんとかすりゃいいんだろ?」

    タツヤ「びぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

    杏子「こ、こら。そんなに泣くなって! 今なにか考えるから! うーんと……」

    タツヤ「ぎゃおーーーーす!!!!!!」

    杏子「……仕方ねえ。しばらくぶりにアレをやってみるか」

    マミ「アレ?」

    杏子「ロッソファンタズマ!!」

    45 = 1 :

    タツヤ「まろが……ふえ?」

    杏子「ほ、ほーらたっくん。杏子がいっぱいだよ~」

    タツヤ「おぉ! きょーこ、きょーこ!」

    杏子「いないいないばぁー」

    タツヤ「うぉ~! キャッキャ」

    46 = 6 :

    ロッソwwwwファンタズマwwww

    47 :

    知らん奴が突然分身して襲ってきたらむしろ泣くだろ

    48 = 1 :

    ・・・・・・

    まどか「お疲れ様」

    杏子「ったく、あれ疲れる上に恥ずかしいんだよ……」

    マミ「ロッソファンタズマに何か文句でもあるのかしら?」

    杏子「い、いや全然!」

    さやか「でもさすがにまどかのお母さんからお金貰うわけにはいかなかったな~」

    ほむら「まあタダ働きも口コミの材料になるでしょう」

    杏子「そうだな。よーし、この調子で頑張っていくぞー!」

    49 = 26 :

    実はほむほむにもイタイ技名増えたよな、浸食する黒き翼だっけ

    50 = 1 :

    QB「やれやれ。魔法少女の力を商売に転用するとはね」

    まどか「キュ、QB!?」

    QB「ただ君たちは何か大事なことを忘れていないかい?」

    まどか「大事なこと……?」

    杏子「げっ! さっきのであたしのソウルジェムがかなり濁ってる!」

    ほむら「わたしもよ……」

    QB「魔力だって無尽蔵に出てくるわけじゃない。このまま商売を続けたら君たちはすぐに魔女になってしまうだろうね。
      ま、僕としてはそれが望ましいわけだけど」

    杏子「く、くそ……。世の中上手くいかねーもんだな……」


    マギカンパニー㈲ 倒産


    杏子「いや、グリーフシード回収係を作って当番制で……」

    ほむら「あなたも相当諦めが悪いわね」


    おわり


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