元スレ魔王「夢と現実、お前の選択はどっちだ」
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51 = 2 :
ガチャ<<扉を開く音
騎士長「………」
勇者「何の真似だ」
騎士長「王の命令だ。魔王を殺し、そして魔王を殺さずに人間の国に入らせ、人々を危地に追い込んだ勇者を捕縛せよとのことだ」
勇者「話にならねー」
勇者「お前ら俺がこんな軍勢で来ればはいそうですかと首差し出すと思ったのか?」
騎士長「そんなことはしらない。国の安寧のためだ」
勇者「王の安寧のための間違いだろ」
騎士長「王こそが国だ」
勇者「民こそが国だ」
ペチャッ
騎士長だったもの「」
勇者「そしてお前らはもう俺が守るべき民じゃねえ」
52 = 2 :
>>騎士長が一瞬で!
>>勇者ともあろう方が人を殺したぞ!
勇者「今からこの家に入り込もうとする奴らは憶えておけ!」
勇者「貴様らが自分たちが正義だと思うかはどうで良い」
勇者「だがな、かつてこの世のどの人間も恐れていた魔王」
勇者「そして、その魔王を倒した勇者がここに居る」
勇者「その二人に立ち向かう度胸がある者だけこの家に足を踏み入れろ」
勇者「後、王に首洗って待ってろって伝えろ」
53 = 2 :
ガチャッ
魔王「貴方様!」
勇者「連中をビビらせた」
勇者「しばらくは誰も近づけないだろう」
魔王「…貴方様」
勇者「気にするな」
勇者「俺は勇者以前にお前の夫だ」
勇者「家族を守るためなら、それがどんな外道だろうが歩き抜いて見せる」
魔王「……はい」
カー…カー…
勇者「っ…!こんな時に……」
54 :
魔王が敵の世界と魔王が嫁の世界、両方でそれまでの記憶があるの?
55 = 2 :
勇者「!!」
??「あ、起きた」
勇者「なっ!」
勇者「誰だ、貴様は!」
??「それはこっちのセリフよ」
??「あんた誰?」
??「ここ、私の部屋なんだけど」
勇者「へ?」
56 = 2 :
>>54 基本的な記憶はあると思って欲しい。
どっちも記憶だけでは夢だと疑えない程の知識が頭にある、って考えて欲しい。
ただどっちの世界でも自分が立っている世界が現実だという思いが強くて、向こうの世界でのものは夢だと決め付けやすくなる。
57 = 2 :
勇者「(そういえば、さっきは眠気で周りを見る余裕なんてなかったけど)」
勇者「(ここ、誰かの部屋だったのか)」
勇者「(そして、目の前には魔族の女の子が一人)」
??「ちょっと、私を無視するつもり?」
勇者「え?」
??「あんたが誰か聞いてるじゃないの」
??「無礼な奴ね」
コンコン
58 = 2 :
勇者「!!」
??「何者?」
(外から)魔物「姫さま、報告することがあります」
??「報告?そんなのパパにしなさいよ。私に言ってどうするの?」
魔物「先程、勇者が牢屋から脱出してこの辺りに逃げ込みました」
??「…」
勇者「!!」
??「……へー」
勇者「(不味い。このままだと…どうすれば…!)」
勇者「(そういえば、さっき姫さまとか言ったな。まさかあの魔王の娘?)」
勇者「(いっそこいつを人質にして逃げきるか?)」
勇者「(いや、馬鹿な。そんなことしては勇者としての俺のプライドが…)」
59 :
これはおもしろそうだ
60 = 2 :
魔娘「話はわかったわ。パパが気づく前にさっさと見つけて戻しておきなさい」
魔物「はっ、それでですが…」
魔娘「…あんた、まさか私の部屋にその勇者か何かが入ってきたかも知れないとか言うつもりじゃないでしょうね」
魔娘「私の部屋のドアにその手の垢の一つでも付けてみなさい。パパに言って一番苦しい方法で殺してあげるから」
魔物「ひぃっ!し、失礼しました!」
勇者「!!」
勇者「お前…なんで」
魔娘「あんたが勇者なの?」
勇者「……ああ、そうだ」
魔娘「…ぷっ」
勇者「なっ!」
61 = 2 :
魔娘「なっさけないわね。勇者のくせに負けを認めずに逃げ出すなんて」
魔娘「元々だとパパに負けた時点であんたは屍なのよ?」
魔娘「それがせっかく自分の弱さを恨む時間を残してあげたというのに…」
魔娘「人間ってほんと恩知らずなんだから」
勇者「なっ、ふざけるな」
魔娘「言っておくけど。私に指一本でも触れようとしてみなさい」
魔娘「私がここで叫ぶと、直ぐに十人以上は魔物たちが集まって来るから」
魔娘「武器もないのにそんな状況になったら、どうなるのかしらね」
勇者「ぐぬぬ…」
62 = 2 :
貯め分切れた。
ここから一気に速度が遅くなるよ。
63 = 47 :
見てるよ
64 = 2 :
勇者「ところで、どういうつもりだ」
魔娘「は?」
勇者「お前、魔王の娘なんだろ。何故俺を助けた」
魔娘「暇だったからね」
勇者「は?」
魔娘「ねぇ、何か面白いことないの?」
魔娘「あんた、勇者だったら面白いエピソードの一つや二つぐらい持ってるわよね」
勇者「…俺にお前の話し相手になれってことか」
魔娘「だってこの城にいる魔物たちは皆つまんないんだもの」
魔娘「ぶさいくだし…女の魔物も皆うざいし、まともな奴らが居ないわ」
魔娘「その上に、パパに心配性だから外にもろくに出してくれないし」
66 = 2 :
魔娘「だから暇なのよ」
魔娘「あんたは少なくとも外の豚どもよりは面白そうだし」
魔娘「だから助けたのよ」
勇者「……」
魔娘「…何よ、黙りこんで、なんか喋りなさいよ」
勇者「俺は勇者なんだぞ。お前の父の敵だ」
勇者「悠長に話なんてできると思うのか?」
67 = 2 :
カーカー
魔娘「…やっぱ人呼んだ方がいい?」
勇者「呼ぶのは別に構わんが、それまで自分が無事だろうとは思わないことだな」
魔娘「え、ちょっ!」
魔娘「な、なにする気よ!いきなり押し倒して」
魔娘「ま、まさか…!」
勇者「喋るな」
魔娘「ひっ!」
勇者「……ちぇ…もうダメか」
68 = 2 :
勇者「!」
魔王「貴方様、移動魔法の準備が出来ました」
勇者「外からの動きは」
魔王「判りません。でも、もう時間もあまりないはずです」
勇者「…そうだな」
勇者「取り敢えず、どこにでも逃げよう」
魔王「はい」
魔王「場所は、後で魔法を追跡されても時間が稼げるように、ランダムにしておきました」
魔王「こっちにもリスクはありますけど、こんな状況だとどうなっても仕方がありません」
勇者「わかった」
69 = 2 :
ドーン!!
>>勇者と魔王を探せ!
勇者「!あれは…王の声?」
勇者「自らここに来たのか」
魔王「貴方様」
勇者「あ、始めてくれ」
魔王「はい、魔方陣、発動させます」
70 = 2 :
勇者「ここは…どこだ?」
魔王「わかりません」
魔王「取り敢えず移動する場所を周り50kmから100kmぐらいに限定させたのですが」
魔王「どこかの砦…?それとも…」
勇者「外は森のようだな」
勇者「…恐らくここは山で旅人が休んでいけるように作った小屋みたいな感じだろ」
勇者「当たりを引いたな」
魔王「…しばらくは安心できますね」クルッ
勇者「魔王!大丈夫か」
魔王「だ、大丈夫です。ちょっと…疲れちゃっただけ…です」
勇者「無理をさせたな…済まん。俺のせいだ」
71 = 2 :
魔王「貴方様のせいでは…ありません」
勇者「……休んでおけ」
魔王「では…少しだけ……」
魔王「……」
勇者「……」
勇者「そこにあるんだろ」
鴉「ククク、気づいていたか」
勇者「やっぱ俺をつきまわってるんだな」
勇者「どうやって付いてきた
鴉「お前にかかった呪いの一種…かもな」
鴉「それとも、ここが夢であるからこそ、こうして難もなく移動魔法を使ったお前に付いてきたのかもしれん…」
73 = 2 :
勇者「これもお前の仕業か」
鴉「悠長に悩んでいるだけではつまらないだろ」
鴉「少し緊迫感があった方が、お前も決めやすいと思ってな」
鴉「だが、この状況の原因はお前にあるぞ」
勇者「…そうだな」
勇者「魔王と結婚するために、俺は王の娘、つまり姫君の求婚を断った」
勇者「それとさっきの話が混じったら、王も俺を殺さずには一晩も安心して眠れないだろう」
鴉「そういうことだ」
カーカー
74 = 19 :
しえん
75 = 2 :
勇者「!」
魔娘「あ、起きた」
魔娘「なにあんた、急に押し倒したかと思えば急に倒れちゃうし」
魔娘「そんな病気なの」
勇者「病気…か。ある意味そうかも知れんな」
魔娘「…何なわけ?」
勇者「俺にも分からん」
勇者「ひとまず考えよう」
勇者「向こうでは魔王に子供、こっちは俺が魔王に負けて逃げている…」
勇者「……待て」
勇者「お前、なんで誰も呼ばなかった」
勇者「俺が寝てる間、誰か呼べたはずだろ」
魔娘「い、言ったでしょ?私は暇なのよ。せっかくの玩具をこのままパパに渡しちゃうわけないでしょ」
76 = 2 :
勇者「…そうだ。そもそも魔王に娘なんておかしいだろ」
魔娘「……」ベシッ
勇者「痛っ!なにすんだ、おい!」
魔娘「いきなり人の存在否定しないでくれる」
魔娘「何なのよ。あんた、最悪」
勇者「…はぁ…結局どっちも夢とははっきり言えない」
魔娘「夢?」
77 = 2 :
勇者「取り敢えず、その場でそこが現実であることに集中しよう。そしたら何かわかるかもしれない」
魔娘「ちょっと、それどういうこと?」
勇者「貴様は知らなくて良い」
魔娘「…ちゃんと言ってくれないと人呼ぶわよ」
カーカー
勇者「っ…」
魔娘「あ、ちょっと、寝ないでよ!起きなさいってば!」
勇者「こっちが現実…こっちが現実…」
78 = 2 :
勇者「はっ!」
魔王「……」スー
勇者「…こっちが現実だ」
勇者「いや…それとも…」
勇者「もう早くどっちかを決めないと、両方とも危うくなってしまう」
勇者「早く決めなければ……」
魔王「……う…ん…」
魔王「貴方様…?」
勇者「あ、魔王…まだ寝てもいいんだぞ」
魔王「……」
79 = 2 :
魔王「今日の貴方様は、なんだか少し変です」
魔王「このことじゃなく、別にことについて悩んでいるように見受けられます」
魔王「何をお悩みか、私に言ってはくれませんか」
勇者「べ、別に悩み事なんて…」
魔王「………」
勇者「…わ、わかった。話す、話すからそんな悲しい目で見ないでくれ」
80 = 19 :
さるよけ支援
81 = 2 :
勇者「というわけなんだ…」
魔王「…夢と現実…どっちがどっちか見分けがつかないなんて」
魔王「一体誰がそんなことを…」
勇者「分からない。王の所の魔法使いの仕業かもな」
魔王「それで、向こうに行く時は鴉の鳴き声がするのでしたね」
勇者「ああ、俺にしか聞こえなかったようだが……」
魔王「………」
勇者「…ごめん」
魔王「構いません。一番混乱しているのは勇者さまなはずですから」
魔王「ですが……私にとっては、貴方様と今までの記憶」
魔王「例え今追われてる身だとしても、私にとってはこれだけが現実で、私が知っている全てです」
魔王「少し…寂しいとは思います」
83 = 2 :
魔王「やはり、こっちが夢かも知れないと思っていらっしゃってるのですか?」
勇者「そんなわけでは…!」
勇者「…でも、あっちに行くとまたあっちの世界が鮮明すぎて、また否定できなくなってしまう」
勇者「こっちでもそれは同じだ」
勇者「俺には、どっちも現実のように感じるんだ」
魔王「しかし、現実が二つであるはずはありません」
魔王「どちらかは夢、どちらは現実です」
勇者「…その通りだけど…」
魔王「………」
魔王「勇者さま」
魔王「ここに居てくださいませ」
魔王「ここで、私と一緒に現実に立ち向かってください」
84 = 82 :
魔王可愛いな
85 = 2 :
魔王「貴方様が居たからこそ、私は今まで頑張って来れたのです」
魔王「貴方様が居なければ、私は今までこんな幸せを味わうことなく、ただただ破壊と殺戮ばかりをしていました」
魔王「なのに貴方様に出会って、貴方様に負けて、貴方様の妻になって、貴方様の子を身篭って」
魔王「この全ての幸せ…全部貴方様が居たから得られたのです」
魔王「そして、今この瞬間だって、私は貴方様が居るならそれで良いです」
魔王「貴方様の側ならどんな場所だって一緒に行けます」
魔王「だから…どうか私を夢だと…幻だとは思わないでください」
勇者「……魔王…」
86 = 2 :
>>83 の勇者さま→貴方様に脳内変換して
なんかちょっとパソコンの前に居すぎておかしい。
休んでくるね
87 = 19 :
ふむ
88 = 2 :
休憩終わり。
一時間パソコンに十分休み、
健康のために大事です。
89 = 47 :
お疲れ様
待ってます
90 = 2 :
勇者「…わかった」
魔王「!」
勇者「俺だって、魔王とのこの幸せだった日々を、幻だとは思いたくない」
勇者「こんな幸せを味わって…それが夢だったというのなら」
勇者「僕はきっと壊れてしまうだろう」
カーカー
勇者「っ…」
魔王「…貴方様」
勇者「……魔王」
91 = 2 :
勇者「あっ」
魔娘「…そろそろあんたに馬鹿にされるのも嫌になってきたわ」
勇者「……魔王…」
勇者「…おい、ここに剣はないか」
魔娘「は?あんた馬鹿」
魔娘「あるとしてもあんたにやるわけ…」
勇者「良いから渡せ!」
魔娘「嫌よ!ってか静かにしなさい。パパにバレたらどうするのよ」
勇者「バレて上等だ。どの道ここで死ぬことには変わらないから」
魔娘「死ぬ?!」
魔娘「ちょっと待ちなさい。何いきなり死ぬとか言ってんの?」
92 = 2 :
勇者「早く、あの鴉がまた鳴く前に…」
魔娘「ちょっと落ち着きなさいって!」ベシッ
勇者「へぶっ!」
魔娘「あんた何?いきなりご乱心になったの?」
魔娘「あんた勇者でしょ?最後まで人間のために戦わなきゃなんないでしょ?」
魔娘「なのに何自決しようとしてるわけ?」
勇者「………」
魔娘「さっきなんか一人でぶつぶつ言ってたのも気になるし」
魔娘「ちょっと言ってみなさいよ」
勇者「……誰が魔王の娘なんかに…」
魔娘「…」ベシッ、ベシッ
勇者「いて!いてぇって!話すから殴るのやめろ!」
93 = 2 :
勇者「…てなわけで…」
魔娘「………」
魔娘「でここが夢だと思ったわけ」
勇者「そうだ」
魔娘「あんた馬鹿でしょ」
勇者「なっ!」
魔娘「だってあんたをはめる罠なら、夢であなたをそっちに誘って現実で死なせるに決まってんじゃない!」
魔娘「むしろ向こうであんなこと言った時点で、もうあっちが夢よ」
魔娘「ここが夢だなんてありえないわ」
勇者「貴様はそう簡単に言えるだろ。でも俺はほんとにわからねーんだよ」
魔娘「分からないから自分の心行くまま楽な方を選んだわけ?」
魔娘「こっちはもう負けたし詰んだから、パパが女の世界でキャッキャウフフして過ごすって?」
魔娘「誰よ、こんなのを勇者に選んだヘタレ人間は」
勇者「……」
95 = 2 :
勇者「…結局一緒じゃないか」
勇者「あっちではあっちが現実だというし。こっちはこっちで現実だと思っている」
勇者「だからもっと紛らわしいんだよ」
勇者「しかも、ころころと世界が変わるせいでどっちももう絶体絶命」
勇者「もう運に任せてどっちかを選ぶしかない」
魔娘「…だったらこっち選びなさいよ」
勇者「…は?」
魔娘「こっち選んだら、私がパパに勝てるようにしてあげる」
勇者「!!」
勇者「でも、お前は…」
魔娘「さっきあんた、私が魔王の娘というのがありえないって言ったでしょ」
魔娘「それ、あながち嘘じゃないわ」
魔娘「私は、魔王の本当の娘じゃない」
96 = 2 :
勇者「…どういうことだ」
魔娘「魔王はいつも魔族の中で一番強い者がならなければならないから」
魔娘「小さい時から魔力に素質があったら魔王にさせるのよ」
魔娘「私も小さい時に魔王の気に入ってこの城に閉じ込められた」
魔娘「酷いと思わない?」
魔娘「誰も魔王がなりたいなんて言ってないのよ」
魔娘「なのに小さい頃からこの城に閉じ込めて、一度も外に出たこともない」
勇者「一度も!?」
魔娘「しかも、パパは魔族に対してもいい魔王じゃないわ」
魔娘「あんたを殺して、人間どもを滅亡させたら次は魔族たちに自分の欲望をぶつけるでしょうね」
魔娘「パパが強いから誰も文句言わないけど、いざとなったらクーデターでもなんでも起きるわよ」
98 = 2 :
勇者「…そして、お前は時代魔王候補」
勇者「お前が動いたら、一緒に反旗を起こす連中もあるだろうってことか?」
魔娘「確信はできないけど、でもそうでなければ私をこんな長く孤立させる意味がないわ」
魔娘「この年だともっと魔力増強のための修行でも勉強でもさせるはずだわ」
魔娘「私が自分を越えるのを恐れているのよ。パパは…」
魔娘「でも、私だけじゃやっぱ怖いから、今まで黙って居たの」
勇者「……」
魔娘「でも、勇者あんたさえ手伝ってくれたら、あんたと強力して、パパを倒すことを可能かもしれない」
魔娘「あんただって、このまま勇者が負けて人類が滅亡しましたって終わりは嫌でしょ?」
魔娘「だったら、私に協力しなさい」
魔娘「あっちの『夢』なんて捨てて、私のところに来なさい」
100 = 2 :
勇者「……魔王を倒せる…」
魔娘「そうよ。私が魔王になったら人間たちにももう手をつけないって約束する」
魔娘「だから、私に手を貸しなさい」
魔娘「そ、そして、あんたさえ良ければ……」
カー…カー…
勇者「うーっ」
魔娘「あ、ちょっと、寝ないでよ。今大事なこと言おうとしてるのに」
魔娘「いいわね!絶対あっちから戻ってくるのよ!」
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