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    元スレ恒一「なんだろう、この黒いネコ」黒ネコ「…」

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    154 = 21 :

    千曳「そんな中、ある生徒が一匹の猫を拾ってきた」

    千曳「しかしそれどころでなかった彼等は何も考えずにその猫を捨てたそうだ」

    千曳「前年の言動を考えれば我々も止めるべきだったんだろうが何分此方も余裕がなかった」

    千曳「捨てに行った生徒によれば、その猫は最後まで生徒に必死に縋り付いていたらしいよ」

    千曳「業を煮やした生徒はあろうことか猫を蹴り飛ばし走って逃げたそうだ」






    千曳「翌日、行方不明だった生徒の死体が見つかった・・・死因は頭部への強い衝撃による脳挫傷だった」

    155 = 24 :

    これは中尾

    156 = 51 :

    ほお

    158 = 21 :

    恒一「それってまさか・・・」

    千曳「そう、その死体は件の生徒が猫を蹴り飛ばした場所だった」

    千曳「あまりにも状況が一致し過ぎていたが流石にこの時点で生徒が猫になったとは思わなかったろうね」

    恒一「だってそんなの・・」

    千曳「あぁ、『あり得ない』」

    千曳「最初は誰もがそう思っていた」

    千曳「しかしそうも言っていられなくなった」

    千曳「翌月、また一人の生徒が行方不明になってね」

    千曳「こう行方不明が続くと警察も動かざるを得なかった」

    千曳「あくる日、ある生徒が下校中に猫の轢死体を見つけたそうだ」

    千曳「・・・・後は話さなくてもわかるんじゃないかな?」

    恒一「・・・翌日、同じ場所で行方不明生徒の轢死体が、見つかった」

    千曳「そういうことさ」

    159 = 20 :

    書ききってくれ

    161 = 21 :

    恒一「・・・・それからもそんなことが?」

    千曳「いや、流石にここまで来ると何かしらの行動を起こさざるを得なかった」

    千曳「その内、さっきも言ったように猫達の住処を蹂躙した犯人が死亡した3-3の生徒だと判明した」

    千曳「大抵の人間はこれを3-3にかけられた『呪い』だとか『祟り』としてね、お祓いを受けたり神社にお参りに行ったりもしたんだが、一向に効果はなかった」

    千曳「クラスの方では『対策係』といってこの異常現象への対策を講じる係も出来たりしたんだがやはり成果は挙げられなかった」

    千曳「一人、一人とクラスから人が消えて行った」

    162 = 21 :

    恒一「でも、猫になってしまった生徒を保護すればいいんじゃないですか?」

    千曳「勿論やったさ。幸い猫になった生徒には元の生徒の特徴が現れてる場合も多かったからね」

    千曳「しかし駄目だった。猫になってしまった生徒を保護していても3日目の晩にふっと何処かへ消えてしまうんだ。いかに厳重に保護していようとね」

    千曳「そして翌日『猫の死体』として発見され、一晩するとその姿は元に戻っている」

    千曳「まるでホラー映画のような話だが実際にあったんだよ。こういう『現象』がね」

    163 = 24 :

    それってマズくね?

    164 = 51 :

    つまりどういうことだってばよ

    165 :

    リトバス思い出した

    166 = 7 :

    シリアスだった

    167 = 21 :

    恒一「つまり一ヶ月に一人、3-3生徒からランダムに選ばれた人間が猫になる。その人間の寿命は3日、3日目の晩には死が確定する、ということですか・・・?」

    千曳「そういうことになるね、もっとも最初の生徒に関してはランダム、という項からは外れるがね」

    恒一「でも勅使河原も望月も、クラスのみんなもそんなことに怯えている素振りはなかったですよ!?」

    千曳「そうだね、彼等にとってこの現象はあくまで『過去のもの』だからね」

    恒一「どういう、事ですか?」

    千曳「現象はね、『止まった』んだよ」

    169 = 21 :

    恒一「え・・・・・?」

    千曳「さっき言った対策係が最後に講じた策が『彼女達の住処の復元とお参り』だった」

    千曳「順当に考えれば一番最初にやるべきことなんだが、そんな事があった以上誰もそこには近づきたくなかったし、最早そんなことで解決するとは誰も思ってはいなかった」

    千曳「でも住処を整備し、毎日縋るような気持ちでお参りを続けた結果、現象はぱたりと止んだ」

    171 = 21 :

    千曳「それからは生徒が一定のペースで住処の整備とお参りを繰り返すことで現象が起きることはなかったんだよ」

    千曳「最も止められるのはそれを続けていた場合に限る」

    千曳「長年の内に現象の事実が風化しその『義務』を怠った場合、現象が起きることはあった」

    千曳「といっても最後に現象が起きたのは9年前、更に現象による死とは断定し辛いものだったからね・・・」

    千曳「何しろ突拍子もない話だ、君のクラスメイト達が信じずに都市伝説のようなものだと思っていても何の不思議もない」

    172 = 40 :

    がんばれ

    173 = 21 :

    千曳「さて、話を元に戻そう」

    千曳「君が拾ってきた猫は恐らく見崎くんと赤沢くんだろう」

    千曳「過去に2人同時になったという事例はなかった筈だが・・・例外ということもあり得る」

    千曳「腑に落ちないのは今年現象が起こってしまったと言うことだ」

    千曳「今年の『お参り役』の役長は赤沢くんだった筈なんだよ」

    千曳「責任感の強い彼女が役目を放棄するとは考えにくいのだが・・・」

    千曳「兎に角時間がない。一刻も早くお参り場所を訪ねるのがいいだろう」

    174 = 21 :

    恒一「分かりました、失礼します!」ダッ

    千曳(タイムリミットまでは後一日・・・)

    千曳(生徒ではない私にはこうして伝えることしか出来ない・・すまん榊原くん)

    176 = 21 :

    ~~~お参り場所

    恒一「はぁっ、はぁっ・・・・」

    恒一「これって・・・」


    お参り場所、とされていた場所は「何も問題はなかった」
    お供え物と思われる食べ物はしっかりと供えられていたし整備もきちんとされていた

    恒一「そんな・・・一体どうしたら・・・」

    整備がされていないから、もしくは何かの理由で破壊されるなりしたから現象が起こったのだと思い込んでいた
    しかしそれは全くの見当違いだった
    僕は、どうすればいいというのだろう・・・

    177 = 21 :

    ~~~その日の晩

    恒一(結局何も分からず帰ってきてしまった・・・・)

    恒一(このままじゃ見崎と赤沢さんが・・・)

    恒一(何か!何かないのかよ!)

    黒猫「にゃあ・・・・」

    ペルシャ「・・・・・」






    178 = 51 :

    どうなるんだ

    179 = 51 :

    180 = 21 :

    「榊原くん、榊原くん・・・」

    恒一「ッ!見崎!?」

    「やっと起きt」

    恒一「見崎っ!!」ガバッ

    「きゃっ!?」

    恒一「見崎、見崎・・・ごめん・・!!」

    「榊原、くん・・・?」

    恒一「僕の、僕のせいで・・・見崎は・・・ッ!!」

    「・・・まだ死んだ訳じゃないんだけど」

    181 = 21 :

    恒一「でもっ、分からないんだ!!何でこうなったのか、どうすればいいのか!このままじゃ見崎が・・・!」

    「・・・大丈夫、だよ。榊原くんなら」ギュッ

    恒一「見崎・・・?」

    「・・貴方が入院してた病院の、○○○号室」

    恒一「え・・・?」

    「其処へ、私と『彼女』を連れて其処へ行って?」

    「多分、貴方なら『彼女』の願いを叶える事が出来るから・・・・」

    恒一「それはどういう意m」

    182 = 24 :

    紫煙

    183 = 21 :

    チュンチュン

    恒一「・・・・はっ」

    恒一「寝てた、のか?僕は」

    恒一「時間がないのに・・・ッ!!」

    黒猫「にゃあ・・・」

    ペルシャ「・・・・・・」

    恒一「僕が入院していた病院の○○○室・・・・」

    185 = 21 :

    恒一(水野さんに頼み込んで通して貰ったけど・・・○○○号室・・・ここか)

    バッグ「ガサゴソ」

    恒一「ちょ、ちょっと静かに!」


    ○○○号室 ミサキ

    恒一「ミサキ・・・?」

    187 = 21 :

    ピッ----ピッ-----

    その女性はいくつもの機械を繋がれて一定の拍を打ち続けていた

    ミサキ、という名前のその女性はまるで元からそうであったかのように、身動き一つ取らずそこで眠っていた

    ~~~~~~

    188 = 51 :

    未咲ちゃん!

    189 = 21 :

    ちょっと風呂入ってくる

    192 = 21 :

    水野「○○○号室?」

    恒一「はい、そこの患者さんとどうしても面会したいんですが・・・」

    水野「いいけど・・あそこの患者さん、寝たきりよ?」

    恒一「え・・・?」

    水野「確か私がここで働き始める前からいる患者さんなんだけどね?・・・14年前くらいに起きた交通事故かなんかで意識不明になってしまったらしいの」

    恒一「14年前の・・交通事故・・?」

    ~~~~~

    千曳「その帰路でね、彼女は交通事故にあってしまったんだ」

    千曳「彼女はその時から14年間意識不明のまま病院で眠っているよ」

    ~~~~~

    恒一(まさか・・・・・・)

    194 = 21 :

    水野「で、そんな患者さんとどうして面会したい訳?」

    恒一「えっ?えぇと・・それは・・・」

    水野「・・・何か訳ありってことね。分かった。何とかとりあってみる」

    恒一「本当ですか!?」

    水野「でも、そのかわりあとでちゃんと理由、教えてね?」

    ~~~~~~~~~

    195 = 21 :

    眠っているミサキさんのそばにおいてある写真を見て僕は確信した

    恒一「ミサキさん、やはり貴方は・・・・」

    ペルシャ「にゃおん!」ピョン

    恒一「わあっ!駄目だよ赤沢さん!」

    ペルシャ「・・・・・・」ピョン

    恒一「患者さんの上に乗ったりしたら駄目だって・・・」

    ペルシャ「・・・・・・」

    恒一「赤沢、さん・・・?」

    黒猫「・・・・・・」

    ペルシャ(赤沢?)「初めまして、ね。榊原恒一くん」


    196 :

    ふむ

    197 = 24 :

    どういうことだ

    198 = 21 :

    ~~~~~~
    プルルルルガチャッ

    赤沢「はい、もしもし赤沢ですが・・・」

    杉浦「あ、やっと出たわね」

    赤沢「あら、多佳子じゃない・・・」

    杉浦「もう、赤沢泉美ともあろう者が2日も無断欠席なんてどうしたの?」

    赤沢「悪いわね、どうも酷い風邪をひいたみたいでね・・・ゲホッゲホッ」

    杉浦「ちょっと大丈夫?ならすぐに学校なり私なりに連絡すればいいものを」

    199 = 21 :

    赤沢「それが急に電話線が繋がらなくなるわ携帯落として壊れるわで大変だったのよ・・・」

    杉浦「それは災難だったわね・・・・」

    赤沢「そっちはどう?」

    杉浦「みんな心配してたわよ?・・・あぁ、榊原くんなんか私のところに直接聞きにきたくらいだったわ」

    赤沢「!!・・・・それ本当?」

    杉浦「本当も本当よ・・・あぁ、榊原くんといえばなんか教室で猫連れてたりもしたわね」

    赤沢「猫・・・・ね」

    赤沢(まさかとは思うけど・・・・)

    杉浦「じゃ、由美と彩でも連れてお見舞い行くわね」

    赤沢「え、えぇ」

    ~~~~~~

    200 = 93 :

    ひょ!?


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