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    元スレP「真美が、俺にキスをねだってくる……」

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    タグ : - アイドルマスター + - ロリコン + - 真美 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    代行ID:1TzYgdVk0

    2 :

    ありがとう! めっちゃ長いオナニーするね、ごめんね

    3 :

    人のオナニー見るの大好きやで
    アイドルならなおさら

    4 :

    遅漏の書き手さんがいると聞いて

    5 = 2 :



    ちゅる……ぴちゃ、 ちゅぶぶ……。


    お互いの唇が離れるほんの小さな瞬間だけに響く音と、熱くぬるぬると濡れた感触だけが、俺の感じられる全てだった。
    真っ暗で、世界の色彩がきちんと働いていないような、そんな冷たい部屋の中。
    そのとき俺と真美は、ただお互いを慰めるだけの、“ごまかし”のキスを繰り返していた。


    「ん、兄ちゃん……」


    少し鼻にかかる、甘えた高い声でそう言って、真美は俺に再びキスをねだってくる。
    いつものことだ。

    6 :

    ロリコンの定義っておかしいよな
    普通は12~3才って生殖も可能になって一番美味しい時期だろ
    昔はロリであるのが普通だったんだぞ

    7 = 2 :


    初めてのキス。

    その言葉は多くの子供たちにとっての憧れで、甘くて、嘘のようにロマンチックな響きだ。
    しかしながら真美にとっての初めてのキスは、それが行われたのがあまりにも色気のない場所であったこともあり、
    決してそんな夢の言葉で表すようなものではなかったように思える。

    俺がこう言うと、ファースト・キスを捧げたばかりの真美はこんなことを言っていた。


    「兄ちゃん、真美は夢の言葉なんていらないよ。だって、夢は朝になれば、光になって空に解けてしまうんでしょ?」


    たしかに彼女には、夢みたいな言葉は必要なかったのかもしれない。
    いたずら好きで、いつまでも子供だと思っていた真美は、いつの間にかひとりの大人の女になってしまっていたのだ。
    俺はそのときまでそんなこと知らなかった。そんなこと、誰も教えてくれなかった。

    大事なことに気付くのはいつだって手遅れのタイミングだ。ほとほと自分が嫌になる

    8 :

    期待
    でも寝ます

    10 = 2 :

    ――――――――――――
    ――――――
    ―――

    「兄ちゃ~ん……元気だしなよ」

    「そうだよそうだよ、兄ちゃんは悪くないってー!」


    真美と亜美が、ふたりで俺を囲んで慰めてくれている。
    俺のせいだと言うのに、最も迷惑がかかった当人たちはどこ吹く風だ。


    俺はあの時、とても大きなミスをしでかしてしまった。

    律子のプロデュースする多方面に人気のユニット、竜宮小町。
    悲しみの過去を乗り越えた歌姫、如月千早。
    溢れる才能を努力で昇華させる喜びを覚えたカリスマ、星井美希。

    765プロにも看板と言えるアイドルがようやく生まれ、ニューイヤーライブも大成功に終わり、よしこれからだというときに。

    11 :

    ならば亜美は俺がもらう。

    12 = 3 :

    じゃあ俺は春香さん

    13 = 2 :


    俺のミスによって、765プロがコツコツと積み重ねてきた信頼は少しだけ崩れてしまった。
    しかし当たり前のことではあるけれど、一度失ってしまった信頼を再び取り戻すのは非常に難しい。
    その大きさに関わらずだ。

    信頼はいつだってプラスかマイナス。
    それが減るときは例外なく、ゼロではなくマイナスになるのだ。
    間違いなく、今表面上に見える変化以上の損害が未来に起こる。

    とんでもないことをしてしまった、という思いが当時の俺の全てだった。

    14 :

    じゃあ俺はお尻ちん

    15 :

    コソコソ

    春香(ホッ・・・良かったぁ小鳥さんプロデューサーさんのこと狙ってなかった)

    春香(でもこのチョコどうしよう・・・撫でられたのが嬉しくて逃げちゃって渡しそびれちゃったよー!)

    春香(・・・明日渡しても意味ないしー!)

    美希「春香何コソコソしてるの?」

    春香「え!?何で美希が?」

    「ん?なんだ春香まだ帰ってなかったのか・・・って何で美希までいるんだ」

    美希「アハ☆」

    「アハ☆じゃねー!今日オフじゃなかったのか」

    美希「今日は何の日でしょー」

    「Valentine day」

    小鳥「発音いいですね」

    16 = 15 :

    悪いミスった

    17 = 2 :


    「よーし真美、亜美たちのせくち→な魅力で兄ちゃんを元気にしてやろうぜ!」

    「がってん亜美! んっふっふ~、兄ちゃん覚悟しといてよね!」


    ええいうるさいうるさい! と言って、俺はわずかに残った元気を搾り出し、腰に肩にとまとわりつく双子を引き剥がした。


    「ははは、いやーすまんすまん! お前らに心配されるようじゃ俺も終わりだな!」


    どうやら自分で思っていた以上に顔に出てしまっていたらしい。
    いかなるときも、彼女たちの笑顔を曇らせてはいけない。
    プロデューサーとして最低限のことを思い出した俺は、あたかも照れ隠しをするかのように笑っていた。


    「元気になった俺がどうなるか、目に物見せてやる! 今夜はトラウマで眠れないぞ!」

    「きゃー! 兄ちゃんのえっち!」

    「セクハラ大魔神~!」

    18 = 2 :


    この件について社長が俺に与えた処罰は、細々とした後処理のすべてを引き受けること。それだけだった。
    社長自ら方々に頭を下げてくれていたことは俺も知っていたので、
    「あまりにも処罰が軽すぎる。本来ならクビにされてもおかしくはない」と思わずにいられなかった。


    「君は実によくやってくれている。君に負担をかけすぎていた私にも責任はある」

    「君がどうしてもここを辞めたいというなら話は別だが」

    「アイドルたちを見たまえ。みんな君のことをこんなにも想っている」

    「君には君の責任の取り方があるのはわかっているだろう」


    社長はこんなことを話してくれていたような気がする。
    よく覚えていないのは、俺があまりにも激しく泣いていたために社長の言葉を正確に聞き取れなかったからだ。
    社長には本当に、感謝してもしきれない。


    音無さん……彼女もそうだ。

    19 = 2 :


    俺と音無さんは恋人同士だった。


    「おかえりなさい、プロデューサーさん」


    音無さんは、いつだって笑顔だった。


    「今日も大変でしたね。お疲れでしょう、いまあったかいコーヒーを淹れますね」


    心ない人の言葉で深く傷つけられてしまった俺の、あまりにもひどい顔を見ても、
    彼女はいつだって柔らかな笑顔を浮かべて事務所で待っていてくれた。


    「ふふ。しゃきっとしてくださいね、あなたが笑顔じゃないと、私も悲しくなっちゃいます」


    そんな彼女に惹かれていくのに時間はかからず、俺はすぐに恋に落ちてしまった。
    そして勇気を振り絞って伝えた俺の思いに、彼女はやはり笑顔で応えてくれた。

    あのミスをしでかしてしまったときも、彼女は変わらず笑顔で俺のそばにいてくれた。
    音無さんは本当に、当時どん底であった俺の心の支えそのものであった。

    20 :

    婆専とはな

    21 = 2 :


    一度、下の名前で君のことを呼んで良いかと尋ねたことがある。
    音無さんはふふ、と小さく微笑み(彼女の笑い方には実に様々な種類があった)、俺に対してこんなことを言った。


    「もう。ダメですよ、“プロデューサーさん”? そんなことをしたら私、きっともうところ構わずあなたに病みつきになっちゃうから」


    社長と律子以外のみんな、つまりアイドルたちに俺たちの関係は明かしていなかった。
    別にやましいことはしていないのだから(もちろんある意味ではしていた。主に仕事が終わったあとの夜に)、
    みんなに俺たちが恋人同士であることを打ち明けてもいいと俺は思っていたのだが、彼女は頑なにそれを拒否していた。
    いわく、


    「あの子たちの中には、あなたに恋をしている子が何人かいます。あの年頃の女の子は、恋が自分の目に見えるすべてなんですよ」


    だからその子たちのモチベーションを下げないように、俺はあくまでフリーの体でいなければならない。
    かいつまんで言うとそれが彼女の意見だったのだが、俺にはそれがいまいちピンと来なかった。
    あいつらが俺に恋?

    22 = 2 :


    「あなたは少し、鈍感すぎます。ちゃんとお仕事してくださいね、“プロデューサーさん”」


    音無さんがプライベートで俺のことをプロデューサーと呼ぶとき、それは俺をたしなめるときだ。
    そんなときの彼女の顔は、まるでわがままを言う子供を優しく叱り付ける母親のようであった。


    「私にとってもあの子たちは大切な宝物です。いたずらに傷つけることはしたくありません。それに……」

    「その方が、なんだかあなたと私だけの秘密みたいで、わくわくするじゃないですか」


    母親のようだと思えば次の瞬間にはこうやって、悪戯をたくらむ子供のような笑顔を浮かべる。
    ころころ変わる彼女の表情は、本当に俺を幸せな気持ちにしてくれた。

    23 = 2 :


    ベッドの上の彼女は、とても可愛らしかった。
    体を重ねるようになってしばらく経ってから知ったことだが、音無さんは多少、いやそれなりに、特殊な性癖を持っていた。


    「今日は私、あなたの犬になります!」


    小鳥なのに犬なのか? と思わずにはいられなかったが、俺はおとなしく音無さんの飼い主になった。
    彼女の出す突拍子のないアイデアは時に俺を驚愕させたが、それに従っていれば概ねお互いに最高の気分を味わえたからだ。


    「小鳥は悪い犬です……。ご主人様、小鳥を、ん……めちゃくちゃに、してください……」


    音無さんの体はとても柔らかく、陽だまりのように暖かかった。
    俺はそんな彼女を抱くことがとても好きだった。


    「私もだいすきです……ずっと、ずーっと一緒ですよ」

    25 :

    いいよ俺得なスレ
    朝まで残ってますように…

    26 :

    話が見えん

    27 = 2 :


    しかしながら、困ったこともないではなかった。
    時折なんの前触れも無く、音無さんはまるで孵ったばかりのひよこのように自分の殻に引きこもってしまうことがあったのだ。


    「ねえ、音無さん……」

    「なんでしゅかぁもっかいですかぁ~……私はもう限界です、賢者タイムですピヨ」


    5回もしたのだから、俺ももうそろそろ限界に近いです。
    それよりこっち向いてくださいよ、寂しいじゃないですか。そして布団を独り占めしないでくださいよ、寒いじゃないですか。
    音無さんは、すっかり何もかも搾り取られてしまった俺の性器を指でつつきながら、ぼそぼそと何やらさえずっていた。


    「……だって、こんな年増の体なんて、元気がないときに見てもしょうがないでしょ~……」


    始まってしまった。たまたまアルコールが入っていたのが失敗だったようだ。
    こうなってしまったらとりあえず、一通り聞くだけ聞くしかない。

    29 = 2 :


    「そぉ、やっぱり年なのよお……いつもはネタにしてるけど、やっぱりこれは抗えないの」

    「アンチ・エイジング……あなたも、ほんとは事務所のみんなのような若くてピチピチした子の方が満足できるのよ」

    「美希ちゃんとか貴音ちゃんとか、あずささんとかぁ……」

    「うえ~~ん……悲しいぃ。でも、不思議……あなたが幸せなら、私も……」

    「はっ! ダメよ小鳥、NTRなんてまだレベルが高すぎて手を出してはいけないわ~!」


    こんなとき俺は、とてもとても長い時間をかけながらあらゆる言葉を重ねて愛を伝え、
    しくしくとウソ泣きを続ける彼女を慰めなければならなかった。
    愛の言葉はもちろんすべて本心からのものであったが、ときには面倒だなと思う日もなくはなかった。
    しかし、


    「えへへ……だいすき~」


    彼女はいつだって、最後にはお日様のように笑ってくれた。正直ずるい、と思う。

    今でもはっきりと言える。
    俺は音無さんのことを、本当に心から愛していた。

    それこそ真美が言ったように、最初から、最後まで。

    30 :

    小鳥さん最高や!

    32 = 2 :

    ――――――――――――
    ――――――
    ―――

    音無さんの葬式は恙無く終わり、俺は彼女の遺影の前で何をするでもなくひとりで座っていた。
    朝から降り出した雨はそのときにはとても強くなっており、俺がいるこの場所にもその大きな雨音は響いていた。


    「兄ちゃん……」


    ふと顔を上げると、喪服姿の真美が俺のことをじっと見つめながら立っていた。

    どうした、真美。
    と声を発したつもりでいたが、うまく喉が動かなくて、ぼそぼそとした俺の言葉は
    ざあざあと斎場の屋根を打ち付ける雨粒の音にかき消されてしまった。どうやら俺も少し疲れてしまっていたらしい。

    真美はそっと俺の隣に腰を下ろす。
    彼女の目は、意外なことに赤くはなかった。いつもの真美の、とても綺麗に澄んだ瞳だった。

    33 = 20 :

    いええええええええええええ!?

    34 = 11 :

    ワッツハップン!?

    35 = 2 :


    音無さんはある朝、交通事故に遭って亡くなった。

    それは早朝の出来事であり、いつもの彼女からすれば少し早すぎる出勤時刻であった。
    しかしながらもちろんそこにはなんのドラマもなく、強いて挙げるとすれば即死ということだけが彼女にとって唯一の救いであり、
    あとにはただ、音無さんが死んでしまったという事実だけが残った。


    「真美は、はくじょーものかな。あんまり、涙が出ないんだよ」


    そんなことを言ったら、俺の方こそ薄情者になる。
    社長も事務所のみんなも、全員が彼女を想いそれぞれの涙を流していた。
    声を上げ泣き叫ぶもの、嗚咽を漏らすもの。
    静かにひとりで涙を流すもの、いまだに信じられないといった顔でその死を受け入れられないもの。

    音無さん、あなたは本当に、みんなに愛されていたんですね。

    36 = 2 :



    「……みんな気付いていないみたいだけど、真美は知ってるもん。
     ピヨちゃんは兄ちゃんの特別で、兄ちゃんもピヨちゃんの特別だったんだよね」


    なぜ真美が俺と音無さんのことを知っているのかわからず、
    鎌をかけているんじゃないかということまで考えが及ばなかった俺は、不覚にも驚愕してしまう。


    「やっぱり」

    37 = 2 :


    長い沈黙があった。耳に入るのは、さらに強さを増していく雨の音だけだ。
    そこには俺と真美しかいなくて、俺たちはそれぞれの考えを、思いを、うまく形にできずに戸惑っていた。
    沈黙は時として、こんなにもはっきりと形と重さを持って存在するものなのだと、俺はこのとき初めて知った。


    「……真美、ピヨちゃんといろーんなこと、お話してたんだ」


    やがて真美はぽつりぽつりと話し始めた。
    真美は、実に様々なことを音無さんに相談していたようだ。

    38 = 2 :


    765プロのみんなのこと。アイドルとしてのあり方のこと。

    日に日に現れる、体の変化のこと。ある日、へんなところから血がでてきてしまったこと。

    ときどき胸が痛くてたまらなくなり、眠れなくなる夜があること。それは恋だと、音無さんが教えてくれたこと。


    真美は少し恥ずかしそうにしながらも、まさに赤裸々そのものである事実を俺に教えてくれた。
    初潮のことまで聞かされ少しばかり居心地が悪くなったが、俺は黙って耳を傾けていた。

    そして最後に、亜美のこと。
    真美は、亜美が竜宮小町としてデビューしてから、今まで知らなかったいろんな思いを胸に抱いたらしい。


    「真美と亜美は、いつも一緒だったんだ」

    39 = 2 :


    「りっちゃんがどうして、竜宮小町に亜美を選んだのかあの時はまだわかんなかった。バランスがどうこう、とか言ってたけど」

    「それだったら、真美でもいいじゃん! 亜美だけずるーい! って正直思ってたんだ。
     あの頃の亜美と真美は、歌もダンスもファッションも、全然差はなかったし……」

    「お前ら全く一緒だな、って言われたら怒るけどね! んっふっふ、乙女心は複雑なのだよ、兄ちゃん」

    「まあ、それはいいとして……」

    「でも、今はわかるんだよ。きっとりっちゃんはなんていうか、真美たちの心のカタチに気付いてたんだよね~」


    心の形?


    「うん。それを真美に教えてくれたのは、やっぱりピヨちゃんだった」

    40 :

    うん?

    41 :

    真美の画像ください

    42 = 2 :


    ――真美ちゃん。あなたたちの心はとっても違っているのよ、だからよく考えてみてね。


    音無さんは、いじいじとしている真美にそんな宿題を出したらしい。
    真美はそれを受けて、たくさん考えた……が。


    ――それってやっぱり! 亜美よりハートが弱いって思われたってことじゃーん!!


    という答えしか出なかった。全く持って子供だ。
    なあ真美、きっと音無さんはこう言ったんだろ?


    「ぶっぶー」

    「兄ちゃんすっごーい! よくわかったね!」


    当然だ。そのときの音無さんの表情までわかるぞ。

    43 = 2 :

    ――――――――――――
    ――――――
    ―――

    「ぶっぶー」

    「えー、なんでぇ~……もう、ピヨちゃん! ニヤニヤしてないで答え教えてよー!」

    「しょうがないわねー。じゃあ、ヒントね?」


    「私がもし別のメンバーで竜宮小町を組むとしたら、きっとこうするわ」

    「みんなを引っ張っていけるリーダー、伊織ちゃん」

    「いつも元気! みんなのムードメーカー、亜美ちゃん」

    「そして……真美ちゃんよ」


    「……あずさお姉ちゃんの代わりに、真美なの?」

    「そうよ。はい、ヒント終わりっ! ってこんなこと言ってたの、律子さんには内緒にしてね~」

    44 = 2 :


    音無さんの言わんとしていたことは、俺にも痛いほどよくわかる。
    亜美と真美。ふたりは近頃、どんどん違う方向へと成長してきているのだ。

    ふたりともまだまだ子供で、いたずら好きな悪ガキであることには変わりない。
    しかし亜美は、その元気さにさらに磨きがかかり、みんなをどんどん巻き込んでいけるようになった。
    そして真美はときどき、優しく暖かな瞳でそんな亜美のことを見守っている。

    長いスパンで考えたとき、今のあずささんの役割を務められるのは、きっと真美しかいないだろう。


    「ま、そんなこんなで真美も亜美との心の違いってやつになんとか折り合い? をつけたんだ。
     どーいう結論出したかは聞かないでね!」


    きっとそれは、真美にとって心の奥に大事にしまっておくべき宝物だ。
    俺なんかにそれを詮索する権利は無い。

    45 = 2 :


    再び沈黙が訪れる。だが、さっきまでのような重く暗い沈黙ではなかった。
    俺も、真美も、音無さんとの暖かな記憶の中にいた。

    そう言えば、真美とこうしてちゃんと話をするのはずいぶん久しぶりな気がするな……。
    俺は幾らかの懐かしさを覚えながら、彼女の頭をやさしく撫でた。


    「なあ、真美……音無さんのこと、好きだったか」

    「……ん、んん……あったりまえじゃん! ピヨちゃんは真美の……大好きなお姉ちゃんだったよ」

    「そうか……俺もだ」

    「知ってる」


    ところで、なんで真美は俺たちのことを知っていたのだろう。
    音無さんが自分から、真美にだけは打ち明けたのか? いや今思えば、さっきの言葉は鎌かけだったという可能性も……。


    「ピヨちゃんは兄ちゃんのことは何も言ってなかった。でも、よく見てればわかったよ」


    隠せているつもりだったが、そんなに態度に出ていたのか。参ったな……ははは。

    46 = 2 :


    「他の皆とは、真美は見方が違うからね!」

    「みかた? ああ、見方か」

    「もしかしたら、ミキミキやはるるん、千早お姉ちゃんあたりも気付いていたかも」

    「美希に春香に、千早? あいつら、そんなに鋭いほうか?」

    「少なくとも兄ちゃんよりは鋭いんじゃないかな」


    なぜか、真美がため息をついている。一体何だと言うのだ……。
    真美は深く深くうつむいていたが、やがて何か大切なことを決心したかのように顔をあげると、
    俺の目を真っ直ぐに見ながらこう言ってきた。……真美?


    「兄ちゃん。真美、いろんなことピヨちゃんに相談してたって言ったよね」

    47 = 2 :



    「それはね。こういう……ことも、だよ」


    真美は小さな声でこのようにつぶやくと、俺の頬を両手でつつみ、そのまま自分の顔の方へ引き込んだ。
    そして、真美の小さく柔らかな唇が俺の唇に軽く触れ、すぐに……離れていった。


    「真美は、兄ちゃんのことが、すきなんだ」

    48 :

    なんだこれ面白い

    49 :

    ちょーっとまて!!ギャップで噴き出しそうになったぞwwどうしてくれる

    50 :

    ピヨちゃんとラブラブで俺得だと思ったら死んでたでござる


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