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    元スレ恒一「携帯の電話帳が見崎とお父さんだけになってる・・・」

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    203 :

    carvipよ大志を抱け

    204 = 174 :

    そろそろ起きなよ

    206 = 205 :


    207 = 205 :




    208 = 156 :

    おはよう

    214 = 205 :

    ほっほ

    215 = 107 :

    寝てしまったこと

    本当にすまないと思う

    219 = 205 :

    今頃だが参考

    220 = 107 :


    ~翌水曜日~


    恒一「!(きたっ)」

    恒一「先生すみません、ちょっとトイレ行ってきます」
    スタスタ…

    …………。

    タッタッタッ…

    恒一「見崎っ」ガラッ

    「榊原くん。見つかったよ、犯人」

    「……」

    恒一「あっ…」

    恒一「――赤沢さん」

    222 = 205 :

    また寝たんか…

    223 = 107 :


    赤沢「……」

    恒一「それ…ぼくの携帯? ど、どうして赤沢さんが…」

    「赤沢さん、答えて」

    赤沢「……はあ、現行犯じゃしょうがないか」

    恒一「赤沢さん…」

    赤沢「いいよ、何でも話す。――でもその前に一つだけいい?」

    恒一「…なに?」

    赤沢「この状況を、教えてほしい」

    恒一「――わかった」

    224 = 205 :

    ってきてたーーー

    225 = 107 :


    ~前日~


    「確かめてみようか」

    恒一「――えっ」

    恒一「確かめる? 見崎って機械に強かったんだ?」

    「ううん、私が言っているのは、故障かどうかじゃなくて、犯人がいるかどうか」

    恒一「犯人って…データを消した犯人? どうやって」

    「明日、体育があるよね。榊原くんはこの時ジャージに着替えて見学しててほしいの」

    恒一「ジャージで見学?」

    「そのとき、携帯電話は制服と一緒に置いていくのを忘れないで」

    恒一「ああ――、囮か」

    227 = 107 :


    「そう。私が隠れて見張っているから、榊原くんは、誰かに携帯を借りて」

    「もし犯人が現れたら、私からそれに合図する」

    恒一「なるほど、ぼくが見張り役だったら意味ないもんね」

    「うん。犯人に榊原くんのジャージ姿を見せなきゃいけない」

    恒一「ま、そんなのがいたとしたら、だけどね」

    「そうだね。――どうかな?」

    228 = 205 :

    ヤンデレアカザー的な?

    229 = 107 :


    恒一「うぅん…。でも、それだと見崎が危険じゃないかな?」

    「私は大丈夫。ここは学校だから、いざとなったら大声を出せば…」

    恒一「あははっ、見崎が大声をねえ」

    「…」

    恒一「あっ、ううん、なんでもないっ。――じゃあその作戦、頼めるかな?」

    「うん、いいよ」

    恒一「ありがとう。でも見崎、本当に気をつけてね」

    230 = 205 :

    鳴ちゃんかわいい

    231 = 205 :

    かわいい鳴ちゃん

    232 = 107 :

    ――――――
    ――――
    ――

    恒一「そんなわけで、これが望月のPHS」スッ

    赤沢「なるほど、私はまんまと罠にはまったってわけか」

    「こんなに簡単に引っかかるなんて思わなかったけど」

    恒一「そうだね。じゃあ今度はこっちの質問に答えてもらえるかな」

    赤沢「どうぞ」

    恒一「――どうしてこんなことをしたの?」

    赤沢「んっ…そこからか」

    恒一「それだけでいいよ。そこが一番知りたかったからね」

    赤沢「一番言い辛いところだったんだけど、仕方ないか」

    233 = 107 :


    「――待って」

    赤沢「?」

    恒一「見崎?」

    「まず、どうやってやったのかを教えて」

    恒一「え…な、なんでそこからなの?」

    「単純に、知りたいから。別にそれを知ったからといって、私が何かしようというわけじゃないの」

    恒一「…」

    赤沢「…」

    「…なに?」

    赤沢「…まあ、いいけど」

    恒一「えぇ…」

    234 = 205 :

    236 :

    鳴ちゃんめいめい

    237 = 205 :

    ペロちゃんめいめい

    238 = 205 :

    鳴ちゃんかわいい
    なでなでしたい

    239 = 107 :


    「それじゃあ一回目のときのことを」

    赤沢「それなら、この現場が答えよ。
        恒一くんが体育をやっている間に適当な理由で抜け出して、ね」

    恒一「まあ、それは何となくわかってたよ」

    「じゃあ、二回目は?」

    赤沢「あのときは…そうね。恒一くんを着換えさせたところから」

    「着換えさせたっ?」ピクッ

    赤沢「ふっ、見崎さんが心配するようなことはないわよ」

    240 = 156 :

    鳴ちゃんペロペロ

    241 = 174 :

    そろそろ鳴ちゃんも着替えようか

    242 :

    鳴ちゃんの体操服姿見たいな

    243 = 205 :

    鳴ちゃんかわいい

    244 = 107 :


    赤沢「恒一くん、あの日の――美術室に移動した時のことは覚えてる?」

    恒一「あ、うん。ぼくが粉まみれになった時だよね」

    赤沢「そう。実はあれをやったの私なの」

    恒一「え?」

    赤沢「野球のピッチャーなんかが使うあの、滑り止め…でいいのかな?」

    恒一「あぁ、えっと…ロジンバッグ、だっけ?」

    赤沢「ん、たぶんそれだと思う。粉を出しやすくするために、さらに自分で穴をあけたやつなんだけどね」

    赤沢「それを廊下の角に隠れて、恒一くん目がけて、こう――ね」ヒョイ

    恒一「赤沢さんだったのか…」

    245 = 205 :

    ふむ

    247 = 174 :

    続けたまえ

    248 = 107 :

    恒一「…あれっ、ちょっと待って」

    恒一「たしか、あの後すぐに赤沢さんはぼくに声をかけてくれたよね。
        そんなものを投げた直後だったら、赤沢さんの手だって……」

    ――いいから後ろ向いて!

    ――い、いたっ、赤沢さんもうちょっと優しくはたいてよ。

    恒一「……そうか」

    ――あーあ、私たちも手洗わないと。

    恒一「ぼくは、服をはたいてもらう前の赤沢さんの手を見ていなかった」

    赤沢「そう。上手く誤魔化せてたみたいね。ま、今となってはどうでもいいけど」

    「でも、それで榊原くんが着替えなかったらどうしてたの?
      そもそも榊原くんが携帯電話をジャージのポケットに移したら…」

    赤沢「別の手を考える予定だった。
        見つかりさえしなければ、何度失敗したって構わなかったから」

    「…そう」

    249 = 107 :


    恒一「じゃあ綾野さんは? あのときは彼女も一緒だったはずだけど」

    赤沢「そこは完全に計算外。私の注意が足りなかったのね。
        後ろから走ってこられた時には驚いたわ」

    赤沢「そのせいで私は、恒一くんに声をかけざるを得なくなったの」

    恒一「――そうか、だからわざわざ……。
        とりあえず、綾野さんが共犯じゃなくてよかったよ」

    250 = 174 :

    綾野「それはどうかな」ニヤリ


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