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元スレ男「ギャルゲ部……?」

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101 = 1 :

翌週 放課後

部長「ニーハオ」

「あ、ど、どうも」

部長「青春してる?」

「え?」

部長「もう一週間ね」

「そ、そうですね」

部長「友達ができた感想は?」

「えと……嬉しいです」

部長「そっか」

「今、すごく充実してます」

部長「うんうん。いいことだ」

「それじゃあ」

部長「がんばって」

部長「……」

102 = 1 :

部室

委員長「はいはーい。ミザールってなんですか?」

ロリ「キカザル」

幼馴染「イワザル」

委員長「……」

部員「えっと……それはおおくまの―――」

委員長「こっちは真面目にやってるんですー!!」

ロリ「うっせー!!巨乳座でもつくれやー!!」

幼馴染「やれやれー」

部員「……もうみんな嫌い」

「ああ、ほら、部長が拗ねちゃいましたよ!!」

委員長「ごめんごめん」

ロリ「反省」

幼馴染「ごめんよー」

部員「ふんっ……」プイッ

103 = 59 :

部員かわいそす

104 = 1 :

通学路

委員長「いやぁー、今日は悪いことしちゃったね」

「本当だよ」

委員長「なはは」

「……」

委員長「まぁ、明日ジュースでも奢って機嫌を直してもらおう」

(はぁ……なんで、こんなに苦しいんだろう……)

委員長「んー?どうかした?」

「え?いや、なにも」

委員長「そう?」

「うん」

委員長「それじゃ、また明日ね」

「また」

委員長「バイバイ」

「……」

105 = 1 :

自室

「……」ゴロゴロ

「はぁ……」

「俺……やっぱり……」

「はぁ……」

「どうしよう……」

「このままでいいような気もするけど……」

「そもそも彼女が俺のことなんて……」

「はぁ……」

「俺のこと……どう思ってるんだ……」

「気になる……」

「はぁ……」

「……」

「寝るか……」

「はぁ……」

106 = 1 :

翌日 教室

委員長「おはよう」

「おはー」

「おはよう」

委員長「おはよ!」

「ねえねえー」

委員長「なんじゃらほい?」

「……」

「はぁ……」

(気持ちを知りたい……)

(でも、聞いたら……もう……友達でいられないような気がする……)

「……」

委員長「……」

「どうかしたの?」

委員長「ううん。なんでもないよ」

107 :

部長いい…

108 = 1 :

放課後 通学路

委員長「うーん……はぁ」

「……」

委員長「ちょっと暑くなってきたよね」

「うん」

委員長「地球温暖化だぁー」

「……あの」

委員長「なに?」

「……」

委員長「なにぃ?」

「お、俺のこと……どう思ってる?」

委員長「へ?」

「あ、ごめん……なんでもない!!」

委員長「どうって……一番の男友達だけど」

「え……?」

109 :

うわあ・・・

110 = 1 :

委員長「なに?」

「友達……?」

委員長「うん」

「そ、そうなんだ……」

委員長「どうしたー?」

「な、なんでもないよ」

委員長「そう?」

「うん」

(嫌われているわけじゃない……そう思おう……)

委員長「そうだ。今週末も天体観測やるのかな?」

「ど、どうだろうね」

委員長「楽しみだよね?」

「そ、そうだね」

委員長「今度は木星とかみたいよねー」

「……」

111 = 39 :

ふむ

112 = 1 :

113 :

いい

114 = 1 :

週末 夜 観測地

幼馴染「みるぜー」

ロリ「これ金星?」

委員長「木星だっていってるじゃないですか!」

ロリ「金木犀がなんだって?」

「はぁ……」

部員「あの……」

「え?」

部員「最近、お元気がないようですけど。なにかあったのですか?」

「ちょっとね……」

部員「なんでも相談してください。貴方は私にとって大切な友人です」

「……」

部員「大抵のことならお手伝いします」

「ありがとう……」

部員「はい」

115 = 1 :

委員長「ここまでありがとう」

「ううん。じゃあ、また」

委員長「バイバイ!」

「うん」

「……」

「友達かぁ……」

「そうだよな……」

「うん。このままでいい」

「友達でいれたら……それで……」

「帰ろう」

「また、明日も部活だし」

「……」

「はぁ……」

116 = 1 :

週明け 学校

「……」

部長「ボンジュール」

「どうも」

部長「おつかれさま」

「え?」

部長「今日で共通ルートは終わり」

「はい?」

部長「そしてあなたが選んだのは友達ルート。これって、ギャルゲ的にはバッドエンドなんだけど」

「……」

部長「あなたはそれでいいって言ったから、いいわよね?」

「あの……」

部長「それじゃあ、またね」

「あ……」

「ど、どういう……こと……?」

117 = 109 :

うわあ


うわあ

118 :

やはりか…

アチャー

119 = 35 :

なんかよくわかんないけど
前にもギャルゲのヒロインたちが家族になるやつも書いたか?

120 = 1 :

昼休み

「……」モグモグ

「一緒にたべよー」

委員長「うん」

「……」

(今日は一緒に食べてくれないんだ……)

「……」モグモグ

(あの人の言ってたことが気になる……)

(共通ルートが終わり……?)

(それって……)

「……」モグモグ

「……そんなわけないよな」

「うん……」

「……」モグモグ

121 = 1 :

放課後 天文部 部室

「こんにちは」

ガラッ

「あれ……?誰もいない……」

「まだなのか……?」

「待ってればそのうちくるよな」

「……」

「ふわぁぁ……」

「本でも読んどこうかな……」

「……」ペラッ

「……」

(遅いなぁ……)

122 = 42 :

どういうことなんだ・・・

123 = 1 :

夜6時

「……こない」

「どうして……」

「……帰ろう」

ガラッ

教師「お前、なにしてるんだ。早く帰れ」

「あ、すいません」

教師「そういえば最近、数人がこの部室を使ってるみたいだけど、なにやってるんだ?」

「え?いや、部活ですけど」

教師「なんのだ?」

「天文部なんで……」

教師「天文部?お前、入部したのか?」

「はい」

教師「ふーん。今年、誰も入部してないってきいてたけど……。そうか、部員がいるなら潰れることはないな」

「え……?」

124 = 1 :

「あの、部員は今年一名いたんじゃ……」

教師「三年が卒業してゼロになったはずだ。誰もいなかったろ?」

「いえ。一人いました」

教師「そんなはずないけどな」

「……」

教師「元々定員割れで廃部寸前だった部だしなぁ……。人気なかったんだ」

「……失礼します」

教師「お、おう。早く帰れよ」

「……」スタスタ

「そんなわけない……」

「初めにいた彼女は……誰……?」

「……」タタタッ

「確かめないと……!!」

125 = 1 :

ギャルゲ部 部室

ガラッ!!

「はぁ……はぁ……」

部長「どうしたの?」

「……」キョロキョロ

部長「みんなはもう帰ったわよ。ここの部室に来る人、あまりいないから」

「あの……全部……ギャルゲだったんですか?」

部長「全部って?」

「この二週間のことです」

部長「ええ。その通りよ」

「……」

部長「あの委員長も天文部の部員も、ギャルゲ部のメンバーなの」

「そ、そんな……」

部長「ちゃんとルートを選んでくれれば三年間、彼女と付き合えたのに。勿体ないわね」

「……」

126 = 109 :

あーあ

127 :

ひでえ

128 = 1 :

部長「まぁ、新しい部員を探さなくてもいいから楽といえば楽なんだけど」

「どういうことですか……」

部長「卒業まで付き合うとなるともう部活に復帰はできないからね」

部長「新しい人を探すの結構、大変なのよ」

「……」

部長「恋愛の経験がしたいって子は稀少だしね」

「全部……演技だったんですか?」

部長「演技……といえばそうかもね。知らないフリをして近づいたわけだし」

「そんなこと……」

部長「そもそも、どんなにお節介な委員長でも何も行動を起こさないクラスメイトにいきなり話しかけるなんてありえない」

「……?!」

部長「突然やってきた見学者に惚れるなんてことも、現実には起こりえない」

部長「その起こり得ないことを体験してもらうのが、ここギャルゲ部」

「そ、んな……」

部長「わたしたちは0と1ではないけれど、シナリオ通りに動いていた。だからこそ、夢の世界が実現したの」

131 :

トラウマ確定ボーナスktkr

132 :

これはトラウマ

133 = 1 :

「……初めから……俺は振られる予定だった……?」

部長「告白したの?そんな報告は受けてないけど」

「……」

部長「まぁ、告白しても『友達としてしか見れない』という台詞を聞くだけになっていたでしょうね」

「う……そ……だ」

部長「さ、夢の時間は終わりよ。貴方はもうエンディグを迎えた。ロードはできない」

「……」

部長「さよなら」

「……っ」

部長「なに?」

「なんで……こんな酷い……こと……」

部長「バッドルートを選んだ人は貴方が初めてではないけど、最初から友達でいいって言ったのは貴方が初だったわ」

部長「途中で飽きちゃって女の子を捨てる人は珍しくないけど」

「……」

部長「そろそろ部室を閉めるから出て行ってくれる?」

134 = 109 :

俺だったらこの先一生女性不信になるレベル

135 :

男、お前ならここから巻き返せる

136 = 1 :

バタン

「……」

「……帰ろう」

「……」トボトボ

ロリ「あれ?なにしてんの?」

「え?」

幼馴染「なんでこんな時間まで残ってんだよ?」

「……」

部員「どうも」

委員長「……」

「なんでも……ありません……」

幼馴染「そうなのか」

ロリ「なーんだ。てっきり部室で私たちのこと待ってるかと思った」

「……」

部員「待っていてくれたんですか?」

137 = 1 :

「……いえ」

部員「そうですか」

ロリ「なんだー」

「帰ります……」

委員長「嘘だ」

「……」

委員長「しっかり六時まで待っていてくれたんでしょ?」

「……それは……」

部員「どうなのですか?」

「……待ってた……バカみたいに……ずっと……」

幼馴染「へえ。待ってたんだ」

「だって……俺の居場所だったし……」

幼馴染「しけた場所を居場所にしたのか!あっはっはっは!!」

ロリ「あんなところで一人でいたら根暗になっちゃうよ?」

「……もう、放っておいてください」ウルウル

139 = 135 :

まだ諦めるな

140 = 1 :

幼馴染「しかたねーなー!!」

「え?」

ロリ「天文部にいてあげるよー。友達が根暗になられても嫌だしー!!」

「……それは……ギャルゲの続きですか……?」

幼馴染「いーや。もうアンタが主人公のギャルゲは終わっただろ?」

「……」

委員長「少し星座に興味でてきたねってみんなで話していたの」

部員「騙していて申し訳ありません。これからはこの5人で天文部を存続させましょう」

「それって……でも……みんなは……」

委員長「ギャルゲ部のメンバーだけど、私たちは都合のいいキャラクターじゃないから。人間だもん」

委員長「部活を辞めるのも自由だし、人を好きになるのも自由だから」

幼馴染「そうだぜ?データじゃなくて、生きてる人間だからな。裏切るのも自由だぜ」

「そ、そうなの……?」

ロリ「うん!」

部員「部長には悪いですが、私もこの5人でいるほうが楽しいですから」

142 :

>>141
やめろぉ!!

143 = 1 :

部長「―――ちょっと!!」

「あ……」

委員長「すいません。退部届けは明日、提出します」

部長「一気に辞められると困るんだけど」

ロリ「ギャルゲ部のメンバー探し、がんばってくださいねー♪」

幼馴染「部長ならできるってー」

部長「他人事みたいに……」

部員「他人ですから」

部長「……」

「あの……やっぱり……なんか悪いから」

幼馴染「そんなこときにすんなってー!!もう私たちは天文部だろ?ギャルゲ部じゃねーんだよ」

ロリ「まぁ、私たちもノリで入ってただけだしねー。思いいれはないっていうかぁ」

部長「もう……これじゃあ、ギャルゲ部は廃部じゃない」

部員「全員を導入しての友達ルートが仇になりましたね」

部長「そうね。そうかもね」

144 = 67 :

部長人望なさすぎワロタ

145 :

もう部長も天文部入っちゃおうぜ

146 :

からの

147 :

そりゃ部長は参加せずに高みの見物だもんな

148 = 1 :

「あの……えっと……」

部長「仕方ない。私も先のない部活に腰を下ろしておくなんて嫌だし……天文部に入る!!」

部員「だめです」

部長「なんでよ?!」

委員長「あはは。天文部部長には逆らえませんよ?」

部長「ぐ……」

ロリ「頭が高いんじゃないですかねぇ?」

幼馴染「おうおう!人に物を頼むときはどうするか、お母さんに教わらなかったのかぇ?」

部長「な、に……を……!!」

「あの……その辺で……」

委員長「ふふ、さぁ、優しい彼は許してくれているようですけど、私たちは貴女の入部を認めません」

部員「もっと丁寧に頭を下げてみてください」

部長「なんでいじわるするのよぉ……」

ロリ「かわいい!かわいい!!」

(なんか怖くなってきた……逃げたほうがよかったかも……)

149 :

でもこいつらも途中までノリノリで騙してたんだよな

150 = 109 :

部長は挫折する男を見るのがたまらない真性サド
でもこの瞬間自分のなかでマゾが開花するのを感じた

そう補完する


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