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    元スレ向日葵「もう、終わりなんですの?」

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    52 = 8 :

    ・ある日の英語の授業

    櫻子「くぅ……ぐぅ」.zZ

    向日葵「…………」ハァ


    向日葵(あの子ったら、ホントにやる気あるのかしら……)


    先生「大室さん?大室さーん?」

    櫻子「……ぐー……」

    先生「大室さん、授業中ですよ?起きてねー」

    53 = 8 :

    櫻子「フガ?……ハッ、ご、ごめんなさい!」

    先生「いいのよー。じゃあ眠気覚ましに、黒板に答え書いてもらってもいい?」

    櫻子「あ、あー、えと、その、ど、どこの問題だろ」アセアセ

    あかり「櫻子ちゃん、56ページの問3だよ」ボソボソ

    櫻子「ありがとうあかりちゃん……!」

    櫻子「えーと……」スラスラ

    54 = 8 :

    先生「ハイ、正解です。大室さん、勉強しているみたいですね」

    櫻子「え、えへへ、まあ……」

    先生「でも、居眠りは感心しないわよー?」

    櫻子「ご、ごめんなさい」


    向日葵「…………」ポカーン


    向日葵(あ、あの子が問題を解くなんて……それも英語の……!?)

    55 = 8 :

    ・休み時間

    ちなつ「最近櫻子ちゃん問題とか当てられても普通に答えてるよね」

    ちなつ「すごいけど、何かあったのかな」

    あかり「ちょっと前にあかりに勉強のやり方聞いて、自分なりにできるようにしてるんだって」

    ちなつ「へぇ……あれ? 櫻子ちゃんってそんなに器用なことできたっけ?」

    あかり「あはは、それはヒドイよちなつちゃん」

    56 = 8 :

    あかり「でも、櫻子ちゃんなりのやり方見つかってよかったよー」

    ちなつ「確かに。でも、急にどうしたんだろう。向日葵ちゃんじゃなくてあかりちゃんに聞くなんて」

    あかり「うん……何かひまわりちゃんと勝負してるんだって」ボソッ

    ちなつ「あーなるほど……だから向日葵ちゃんを頼れないんだね」

    58 = 33 :

    大将軍支援

    59 = 8 :

    ちなつ「それにしても、櫻子ちゃんがこんなに頑張るなんて……ちょっと意外かなー」

    あかり「あ、あはは……ちなつちゃん、それも失礼だと思うよ」


    向日葵「……」


    向日葵(どうやらあの子、今回は本当に本気みたいですのね)

    向日葵(これは、私も本気を出さなければいけないようですわ……!)ゴゴゴ

    60 = 8 :

    ・テスト直前、古谷さんち

    向日葵(これで、今回のテストはほぼ完璧ですわ)

    向日葵(いつもはここまではしませんが)

    向日葵(櫻子を完膚なきまでに叩き伏して、今度こそ私の方が副会長に相応しいということを証明してみせますわ)


    向日葵「そのためにも……今回は満点を取るつもりでやりますわ……!」ゴゴゴ

    61 = 8 :

    向日葵(……それにしても、あの子があそこまでやるなんて)

    向日葵(ふふ、やればできるんじゃありませんの)


    (お姉ちゃん、なんだか嬉しそうなの)ニコニコ

    62 = 8 :

    ・テスト初日の朝

    櫻子「お」

    向日葵「あら、一人で起きれるようになったんですのね」

    櫻子「はん、そんなの前から余裕だし!」

    向日葵「……正直、いつものあなたになら負ける気がしませんけど」

    櫻子「言ってろ、私だって今回は本気だぞ!」

    向日葵「相手にとって不足無し、ですわね」


    向日葵(絶対に、負けませんわよ!)

    63 :

    向日葵かわいいよ向日葵

    64 = 8 :

    ・そして、英語テスト返し

    先生「Ok, well...先日のテスト返しをはじめまーす。赤座さーん」アッカリーン

    あかり「はーい」


    向日葵(今回の英語は……まあまあ自信ありますわ)

    向日葵(返ってくるのは櫻子が先ですけど、どうなのかしら)


    先生「大室さーん」

    櫻子「はい!」ダッ

    65 :

    向日葵「ほら、しっかりしなさいな。わたしはまだイッてないですわよ。」

    66 = 8 :

    先生「……Wonderful. 前回から随分頑張ったのね」ボソ

    櫻子「ありがとうございます!」ペラリ

    櫻子「……」ムムッ

    向日葵「……」


    向日葵(あの表情は……微妙だったのかしら)

    向日葵(それでも、いつもよりは自信はありそうですわね)

    67 = 8 :

    先生「古谷さーん」

    向日葵「はい」スッ

    先生「Well done. 惜しかったけど、いつもどおり頑張ってるわね」ボソボソ

    向日葵「ありがとうございます」ペラリ


    向日葵(98点……1箇所ケアレスミスを……!)

    向日葵(満点、目指していたのに)ショボン


    櫻子「……」フフン

    68 = 8 :

    ・数学テスト返し

    先生「テスト返すぞー。赤座ー」アッカリーン

    あかり「はーい」


    向日葵(数学は、今までは少し自信なかったけど)

    向日葵(まあ……きっと大丈夫よね)

    69 = 8 :

    先生「大室ー」

    櫻子「はいっ!」ガタッ

    先生「おおう元気いいな。お前どうした、見違えるようじゃないか」

    櫻子「いやー、今回はすっげー頑張りました!」

    先生「そうか、よくやったな」

    櫻子「……」ニヤー


    向日葵(な、なんですのあの嬉しそうな顔!)

    70 = 8 :

    あかり「櫻子ちゃーんどうだっt……えっ!す、すごい!」

    櫻子「えへへー、見たまえ見たまえー!」

    ちなつ「嘘、92点……櫻子ちゃんが……?」マケテル

    あかり「櫻子ちゃんすごいよ、頑張ったんだね」マケテル

    櫻子「ふっふーん」ドヤァ

    向日葵「……まだ、わかりませんわよ」

    71 = 8 :

    向日葵(あ、あの子が92点ですって……!?)

    向日葵(大丈夫かしら私の……負けてないですわよね……?)


    先生「古谷ー」

    向日葵「はい」

    先生「古谷はちょっとがんばったな」

    向日葵「ありがとうございます」

    72 = 8 :

    ペラリ
    向日葵(93点……ギ、ギリギリ勝ちましたわね)


    向日葵(あの子がここまで寄せてくるだなんて)

    向日葵(櫻子……なかなかあなどれませんわ!)

    73 = 8 :

    ・そして、5教科(国数英理社)返却後の放課後

    櫻子「おい、向日葵」

    向日葵「……なんですの?」

    櫻子「なんだよー、僻むなよー」ニヤニヤ

    向日葵「誰も僻んでなんかいませんわよ」

    櫻子「負け惜しみかぁ?」

    向日葵「……大した自信ね。合計点数、見せてごらんなさい」

    74 = 33 :

    しえん

    75 = 8 :

    櫻子「ほれ、平伏せーい」パサッ

     櫻子、5教科合計394点

    向日葵(こ、この子が5教科400点近いだなんて……)

    向日葵(素晴らしいですわ、本当に頑張ったんですのね櫻子!)

    向日葵(……でも)


    向日葵「残念、ですわね……」

    76 = 8 :

    櫻子「ふふーん、どうだ、参ったか?」

    向日葵「違いますわ……櫻子、こんなものだったんですわね」

    櫻子「な、なにぃ!?向日葵はどうだったんだよ、さっさと見せろよ!」

    向日葵「……あなた、私が普段どのくらいできるのか知らないんですのね……」ペラリ

     向日葵、5教科合計482点(平均96.4点)

    櫻子「!?」

    77 = 8 :

    向日葵「ま、今回はちょと頑張りすぎたかしら。どうやら学年トップのようですわね」

    櫻子「な、う、嘘だろ……?」

    向日葵「私の――――勝ち、ですわね――――」

    櫻子「」グラリ


    向日葵(流石に堪えたかしら……でも、あれだけの啖呵をきられたんですもの)

    78 = 8 :

    向日葵「今回あなたが本気なのはわかりましたけど、勝負は勝負」

    向日葵「先日私をコケにしたこと、謝罪してもらいますわよ」

    櫻子「……ぁ」

    向日葵「さぁ」

    櫻子「ん……ごめん……」


    向日葵(や、やけに素直に謝りましたわね)

    79 :

    前作の長さからして朝まで残っていることを推測する

    80 = 8 :

    向日葵「……まぁいいですわ、許してさしあげます」

    櫻子「…………」ショボーン


    向日葵(そ、そんなに負けたのがショックだったのかしら)

    向日葵(……でも、今回本当にがんばりましたものね櫻子)

    向日葵(最近は生徒会にもあまり来ませんでしたものね)

    向日葵(す、少しぐらいなら、ねぎらってあげないこともない、ですわね)

    81 = 8 :

    向日葵「さぁ、帰りますわよ櫻子」

    櫻子「……うん」

    向日葵「テスト休みですし、明日クッキーでも焼こうと思うんですけど、暇だったら来てもいいですわよ」

    櫻子「……うん」


    向日葵(心此処に在らず、ですわね……大丈夫かしらこの子)

    82 = 8 :

    ・古谷さんちの夕食

    向日葵(ちょっと強く言い過ぎたかしら)

    向日葵(いえ、あんな啖呵を最初に切ってきたのは櫻子ですもの)

    向日葵(私にも言い分はありますわ!)


    (お姉ちゃん、お顔がちょっと怖いの)ブルブル

    83 = 8 :

    向日葵(それにしても、今回の櫻子は本当に頑張っていましたわよね)

    向日葵(……ま、まあ、その努力に免じて、クッキーでも美味しく焼きましょう)

    向日葵(あの子のことだから、それで機嫌が治るでしょ)

    向日葵(それで、また普段通りのあの子戻りますわよね)


    (あ、いつものお姉ちゃんに戻ったの)

    84 = 8 :

    「ごちそーさまでした」

    向日葵「お粗末さまでした」

    「えへへ」トテトテ


    向日葵「?」

    85 = 8 :

    ・翌日の古谷さんち

    向日葵「もう食べないんですの?」

    櫻子「うん」

    向日葵「あなたにしてはずいぶん謙虚ですのね?」

    櫻子「うん」


    向日葵(本当に、らしくないですわね……)

    向日葵(……昨日言い過ぎた事、謝ったほうがいいのかもしれませんわね)

    86 = 8 :

    向日葵「昨日はごめんなさい、櫻子。つい、言い過ぎてしまいましたわ」

    櫻子「ううん、いいよ。そんなに気にしてないから」ニコ

    向日葵「!?」


    向日葵(こ、この子が私からの謝罪を素直に受け止めるだなんて)

    向日葵(流石におとなし過ぎますわ!これは一体どういうことですの……?

    87 = 8 :

    櫻子「……あ、私そろそろ帰るね。クッキーさんきゅー」

    向日葵「えっ、まだ昼過ぎですわよ?もうちょっとゆっくりしていっても」

    櫻子「あんまり長居しても迷惑でしょ。それに、私も晩ご飯の当番だし」

    櫻子「じゃなー」バタン


    向日葵「」ボーゼン

    88 = 8 :

    「お姉ちゃん……櫻子お姉ちゃん、具合でも悪いのかなぁ」

    向日葵「い、いえ……そんなことはないと思いますわ」


    向日葵(そんなことない、ですわよね……?)

    89 = 8 :

    ――――――
    それからしばらく、私と櫻子のギクシャクした関係は続いた。
    櫻子は、話しかければ答えるけれど用がなければ自分からは話かけてこない。
    赤座さんや吉川さんも流石におかしいと心配していたみたいですけれど、
    櫻子「大丈夫」や「何もない」と答えるばかりだったみたい。

    櫻子、一体どうしてしまったのかしら。
    ――――――

    90 :

    なかなかいいですの

    91 = 8 :

    ・クリスマス前

    向日葵(あれから、櫻子とはあまり話せてないですわ)

    向日葵(期末テストでも、また成績が上がったみたいですけど……)

    向日葵(なんだか、本当にあの子らしくないですわ)


    向日葵(……もうクリスマス、ですわね)

    向日葵(たまには、私からあの子を誘ってみましょうか)

    92 = 8 :

    向日葵「えっ」

    櫻子「ごめん、予定入っちゃってて」

    向日葵「そ、そうですの」

    櫻子「うん、ごめんな向日葵」

    向日葵「……ま、まぁそういう年もありますわ……」

    櫻子「んじゃあ」

    向日葵「ええ……」

    93 = 8 :

    向日葵(……予定が入っているんじゃ、仕方ないですわよね)

    向日葵(あの子に限って、こ、ここ、恋人ができたなんてことは、ないでしょうし)

    向日葵(ええ、ないですわよね、ないはず……ですわ)

    向日葵(まあ……お正月なら、きっと時間あるでしょう)

    95 = 8 :

    ・正月

    向日葵「櫻子」

    櫻子「ん……あれ、向日葵。おはよう」

    向日葵「おはよう。今年は寝正月にでもする気ですの?」

    櫻子「ふぁ……そっか、お正月か。あけおめー」

    向日葵「……ええ、あけましておめでとう」

    櫻子「ん。じゃおやすみ」

    向日葵「ちょ、櫻子」

    櫻子「……ぐぅ」

    向日葵「……もう」ハァ

    96 :

    支援なんだよ

    97 = 8 :

    向日葵(なんだか、またお話できませんでしたわ)

    向日葵(この子も無気力というか無関心になりましたわね……)

    向日葵(本当に大丈夫かしら)

    98 = 8 :

    ・三学期、ある日の放課後

    向日葵「大室、櫻子っ!」バッ

    櫻子「うお!な、なんだ!?」

    向日葵「あなた……生徒会を辞めたっていうのは本当のことですの?」

    あかり「えっ!本当なの櫻子ちゃん!?」

    櫻子「……ん」

    100 = 8 :

    ちなつ「ちょ、ちょっと櫻子ちゃん!本当にいいの!?」

    櫻子「んん。だって、もうやる気無いし」

    向日葵「やる気が、ないですって……?」

    あかり「も、もうちょっと頑張ろうよ櫻子ちゃん!」

    櫻子「だってほら、どうせ選挙でも向日葵が副会長に決まるんだろうし」


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