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元スレ王「行くがよい勇者」姫「気をつけて」勇者「姫のためなら」

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301 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:02:48.62 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-168)
僧侶「なんのためにそんなことを・・・?あの人狼はどこに!?」

側近「ああ、あの狼でしたらこちらの配下でございますれば、皆様を案内させました」

魔法使い「・・・あれすら罠、だと」

側近「いえいえ、そのようなつもりは。ただ、アレは口が利けませんもので」

勇者「で?俺たちを魔王のところに案内すると?」

側近「そうでございます。すでにお待ちかねでございますよ」

戦士「ど、どうする?」

勇者「・・・行くしかないだろ。ここまで来て逃げるわけにもいかない」

僧侶「あの狼を倒せるなら・・・」

魔法使い(・・・転移呪文の式・・・確か・・・)

側近「こちらです、さあ、ごゆるりとおくつろぎください皆様」
302 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:04:44.39 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-56)
魔王の間 前
側近「魔王様はこの先に。お後は自らの手でお進みください」

戦士「・・・い、いよいよだな」

勇者「ああ。さっさと終わらせて、帰ろう」

魔法使い「・・・最大の警戒を」

僧侶「―――うん」

ゴウン・・・ギギギギギギギギ・・・

魔王の間
303 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:06:32.69 ID:y+uO5NU8O (-4,+2,-2)
追いついた
支援
304 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:09:01.81 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-223)
勇者「・・・お前が魔王か」

魔王「正解だ人間。私が魔王。魔物の王。そしてすべての王」

戦士「女・・・!?」

魔王「極論、私に性別はない。だがこの格好が好きだからこの形でいる。それだけのことだ」

勇者「なんで俺たちをここに転送などした」

魔王「待つのも飽きるのだ。気まぐれに暗殺者を送り込んではみたが、私の退屈しのぎにはならなかった」

僧侶「あの二人は、魔王が・・・」

魔王「人間の男に化けたのは久々だったが、意外とうまくいくものだ」

魔法使い「・・・他の魔物は」

魔王「ほぅ・・・。そなた、懐かしい印を刻んでおるな。邪魔だろう、外してくれる」

魔法使い「!!?」

僧侶「魔法使いちゃん!?」

魔法使い「・・・どういうつもりかしら。自分でかけた呪いを、あっさり解くなんて」

魔王「気まぐれじゃよ。他に何の理由がある」
305 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:12:39.24 ID:CuVvYevu0 (-21,-9,-1)
支援
306 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:13:00.19 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-181)
魔法使い「自分で私を封じておいて、今度は自分でそれを解くの?随分気まぐれね」

魔王「さて?ああ、ほかの魔物か?今頃、お前たちの城を襲っている頃だろうな」

勇者「!!貴様・・・」

魔王「お前たちとて同じだろう?この城を四人で襲っている。同じことだ。違うのは規模だけだ」

勇者「ここでお前を倒せば・・・」

魔王「無論連中も土に還るだろうな。そういう存在だアレらは」

戦士「なら、話は早いじゃねえか。お前を倒すぞ、魔王!!」

魔王「かかってくるのは自由だが、こちらからも提案がある」

魔法使い「提案?」

魔王「私とて屈強な兵がほしい。お前たち、私につかないか?」

勇者「寝言を・・・」
307 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:17:44.98 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-164)
魔王「ふははは、ほらこうなる。やはりそうだ。それを飲んでくれるなら話は早かったのだが」

僧侶「なぜ?なぜ私たちに挑んでくるんですか?人間と戦うのですか!?」

魔王「それは愚問だよお嬢ちゃん。ただそこにあった純粋な殺意、純粋な敵意、純粋な欲、そして明確な歓喜。それが全て」

魔法使い「意味が分からないわ。ま、魔王らしいといえばらしいけれど」

魔王「ふふ・・・。かくして演者は揃い、遅刻したウサギもない」

魔王「あるのは一人の指揮者と、悲鳴のカルテッド・・・。さあ、始めようじゃないか。至福の時を!私を殺して見せるがいい!!」

勇者「行くぞ、みんな」

戦士「ああ、いつでも」

僧侶「はい!!」

魔法使い「消し炭にしてあげるわ」

魔王「ふはは!楽しい!楽しいぞ!!」
308 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:20:30.82 ID:dCn7IiAN0 (+89,+30,-150)
同じ頃
兵士「ダメです!!最終防衛ライン、突破されました!!」

「ひるむな!!時間を稼げ、あのバカが!あのバカが必ず魔王を倒す!!」

執事「ご主人様、ここは危険です!!お下がりを!!」

「執事!!ここはよい!姫を!!ワシの娘を護れ!!」

執事「しかし!!」

「命令だ!!何があってもアレを護りぬけ!!失敗は許さん!!」

執事「―――はっ!」

「行けい!!あのバカが、必ず成し遂げる!!それまで耐えるのだ!!」
309 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:22:01.17 ID:pamMGG2q0 (+22,+29,+0)
いい感じになってきた
310 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:22:19.76 ID:y+uO5NU8O (+17,+29,-3)
王様・・・
311 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:23:27.19 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-119)
勇者「うおおおおおお!!」

魔王「愚直な前進は嫌いではないが―――」ドンッ!!

勇者「ぐおお!?爆裂呪文・・・!!」

戦士「ならこっちはどうだ!!必殺の鉄拳!!」

魔王「遅い」バチッ!!

戦士「ぐあああっ!」

僧侶「光の精霊よ!顕現せよ!!」

カッ!!

魔王「闇あっての光だ、そして私はその両方を超えている」パチン

ゴッ!!

僧侶「精霊が・・・!!」
312 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:26:31.70 ID:dCn7IiAN0 (+93,+30,-101)
魔法使い「みんな下がって!!あの玉座ごと吹き飛ばす!!」

魔王「ほう・・・?やはり印による制限なしなら、恐ろしい魔力よ」

魔法使い「―――爆ぜろっ!!!」

――――――!!!!!

勇者「す、すごい魔法だ・・・!!」

僧侶「・・・ああ!!?」

魔王「・・・ふははははは!!」

戦士「バカな・・・!!玉座からまだ立ってもいないのに・・・!!」

魔王「こんなに楽しいのは初めてだ。いい、いいぞ、もっと見せてみろ!!」
313 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:27:43.70 ID:fZ46OwVj0 (+22,+29,-2)
魔王の厨二病がひどい
314 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:29:59.40 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-94)
魔王「いい、いいぞ・・・。体の芯が熱い・・・。体中の力が、解放されていくようだ・・・」

勇者「く・・・化け物が・・・!!」

魔王「ハァァァ・・・。いい、いいぞ・・・」

勇者「全員で、もう一度波状攻撃だ!!」

戦士「ああ!!諦められるか!!」

僧侶「行こう、みんな!!」

魔法使い「何度でも、何度でも燃やす・・・!!!」

魔王「ああ・・・。このような感覚は初めてだ・・・。あはははは!!たまらない!!癖になりそうだ!!」

勇者「うおおおおおおおおおお!!!!!」
315 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:33:03.85 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-82)
魔物「キシャアアアアアア!!」
ドスッ!!

「ゴボッ・・・!!?く、ええい!!」
ズバッ!!

魔物「」ごとり

「おい、生きておるか!?」

「・・・申し訳・・・」

「おのれ・・・魔物どもめが!!」

中級魔物「王!!覚悟しロ!!」

「ぬうん!!」ドガアア!!

中級魔物「」

「ハァ、ハァ・・・何をしておるばか者が・・・」

「なにをしておるのだ・・・っ!!」
316 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:36:02.46 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-155)
勇者「ぐはぁぁぁっ!!!」ドシャッ!!

戦士「ぐ・・・」

僧侶「ハァ・・・ハァ・・・」

魔法使い「・・・う・・・」がくり

魔王「・・・そうか・・・そうなのか・・・。この感覚が、いや、もう終わりなのだな」

勇者「ぐ・・・」

魔王「確かに楽しめたが・・・私を殺してくれる存在ではないのか・・・」

勇者「う、おおおおおお!!」

魔王「・・・ふん」
バリッ!!

勇者「ぐ、あああ・・・」

魔王「・・・もう頃合か?お前たちも、そろそろ限界なのだろう?」

勇者「な、に・・・?」

「・・・ええ、そろそろよろしいですかな、魔王様」

「グルルル・・・」

戦士「て、めえらは・・・」
317 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:39:54.14 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-145)
僧侶「あ・・・!!」

魔法使い「ぐ・・・!!」

吸血鬼「我らには我らの目的があるのです。私には私に、この狼にもしかり」

人狼「グルル・・・」

勇者「伏・・・兵」

魔王「違う。こいつらはあくまでお前たちが負けた後に登場する手はずだ。だが、もう良かろう」

吸血鬼「では・・・!」

魔王「好きにするがいい。お前はあの魔術師、狼はあの精霊師だったか?」

側近「勇者ともう一人の男は・・・?」

魔王「お前の好きに改造するがいい。いい素体ではあろう」

側近「はは・・・!!」

勇者「・・・まだ、だ。まだ負けて、ない・・・」ググッ・・・

魔王「まだ立てるのか。少々おどろいた」
318 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:41:00.53 ID:wUwrZkY50 (+0,+14,-1)
し得ん
319 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:42:54.17 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-126)
魔王「とはいえ、もういいだろう。もう飽きたのだ」ポゥ・・・

勇者「何を・・・!!」

魔王「いい加減死ぬがいい」

カッ!!

戦士「勇者!!」

勇者「く・・・!!」

ドゴオオオオオ・・・

勇者「・・・!防護、魔法!!」

魔法使い「まだ・・・死なせるわけには・・・いかないのよ・・・」ググッ・・・

魔王「ふん・・・」

吸血鬼「・・・素晴らしい。それでこそだ」

魔王「目障りだな。こういうのはどうだ?

ぐぐぐぐぐぐ!!!

魔法使い「う、あ、あああああああ!?」
320 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:45:37.15 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-91)
勇者「何を!?」

魔王「重力呪文だ。今あの女の身体には数十倍の重力がのしかかっている」

戦士「てめえ!!」ダッ!!

魔王「お前はこうだ」ポッ・・・

勇者「!!!!避けろ戦士!!」

魔王「遅い」

ドスドスドスドス!!

戦士「・・・ゴボッ・・・」

魔王「刀剣呪文だ。しばらくそうして悶えているがイイ」

僧侶「戦士さん!!」

魔王「お前には、そうだな、絶望をやろうか」
321 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:48:10.42 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-104)
魔王「側近!狼の呪縛を一度解け」

側近「は・・・」

人狼「・・・」シュウウウウウ・・・

僧侶「―――――!!!!!」

僧侶「・・・お、兄・・・ちゃん・・・?」

「」

魔王「あの日、人狼と化していたのは、この男よ。そして今も」

「」シュウウウウウウ

僧侶「そんな・・・だっておにいちゃんは・・・おにいちゃんは・・・っ!!」

人狼「」

僧侶「いやアアアアアアあああああああああああああああああ!!!!!!」
322 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:50:04.60 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-73)
勇者「みん、な・・・!!」

魔王「さて、残ったのはお前だけだが・・・?まだやるか?」

勇者「く・・・」

魔王「これ以上はつまらぬ。付き合う気もわかん。だから、早々に死ぬがいい」

勇者「う、お、おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ダッ!!!!

魔王「飛んで火に入る、か」

勇者「ああああああああああああああああああ!!!!!」
323 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:54:00.92 ID:RZu4c60I0 (-27,-15,+0)
324 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:54:11.73 ID:dCn7IiAN0 (+93,+30,-166)
「ヒュー・・・ヒュー・・・」

中級魔物「て、てこずらせやがって。これで終わりだ人間!!」

上級魔物「念には念だ。遠方からの肉体破壊魔法で止めを刺す」

(・・・くそガキが・・・。まったく、あの・・・くそガキが・・・)

「ぬ・・・」

上級魔物「な!?まだ動くのか!?」

「あのくそガキ・・・。最後の最後まで・・・心配かけさせやがる・・・」

中級魔物「こ、攻撃だ!!攻撃しろ!!」

「・・・ふん・・・。だが・・・それでも・・・」ゆらり・・・

中級魔物「!?」

「・・・生きて帰れよ、バカ息子・・・」

上級魔物「や、やれえええええ!!」

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」バキャッ!!

魔物「うわああああああ!!」

「おああああああああああああ!!!!!!」
325 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:56:56.61 ID:/Oq6yf0C0 (+22,+29,-2)
パパス「ぬわーーーーーーーーーーーーー!!!」
326 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:57:46.14 ID:b/+dXKNA0 (+24,+29,-13)
いつのまにか熱い展開になってたでござる
327 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:58:03.58 ID:dCn7IiAN0 (+93,+30,-171)
勇者「・・・」

魔王「・・・」

勇者「・・・ガフッ・・・」ドサッ・・・

魔王「・・・これで終いか」

側近「・・・のようで」

魔王「約束だ。好きにするがいい」

側近「ではそういたしまブッ!!!??」ドゴォォォォォォ!!!

魔王「・・・ほう。身体に何本も剣が刺さっているというのに、元気じゃあないか」

戦士「ハァ・・・ハァ・・・」ボタボタ・・・

戦士「・・・勇者にも、こいつらにも・・・。指、一本・・・触れさせねえぞ・・・」ボタボタ・・・

魔法使い「戦士・・・っ!!」

側近「貴様・・・人間風情が!!私に何をしたぁあああぁああああ!!!!」

戦士「うるせえぞ、金魚の、糞が・・・。黙って流され、やがれ・・・」
328 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:01:12.10 ID:n1OT9ocA0 (-2,+12,+0)
329 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:01:49.10 ID:N1ePwil60 (+30,+30,-142)
勇者「・・・」

僧侶「」

戦士「ハァ・・・ハァ・・・。俺は、よ・・・。死に場所を・・・探してた・・・」

魔王「・・・?」

戦士「俺が、死ぬのに・・・ハァ、ハァ・・・。ふさわしい、場所を・・・」

魔法使い「戦、士・・・ぐぅぅあああああ!!」

戦士「ああ・・・見つけた・・・見つけたともよう・・・。最高の、仲間を、護って・・・俺は・・・」

ドドドドドドド!!!!!!

魔法使い「!!!!」

側近「黙れクソ人間が・・・。私の顔に、貴様は・・・!!」

戦士「ゴボ・・・。ああ、dめだな・・・。魂が、kもってねえ・・・ぞ化け物・・・」

戦士「・・・なあ、魔法使い・・・」

魔法使い「!?」

戦士「・・・あと、頼んだぞ・・・」
330 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:04:37.24 ID:tKSL9W7L0 (+5,+17,+0)
331 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:05:19.78 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-122)
魔法使い「!!よ、せ・・・!!」

戦士「・・・っ、うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ズブズブ・・・ブシャアアアア!!

側近「!!?こ、こいつまだそんな力が!?腹に刺さった剣をぬくだとぉ!?」

戦士「うあああああああああ!!!!」

側近「お、のれ、人間がああああああああ!!」

ズン!!
バシャアアア!!

側近「う、ぎゃあああああああああ!!わわ、私の顔!!私の顔がああああああ」

側近「貴様!コロス!!殺して殺して殺して殺して!!!!?」

魔王「・・・いや。すでに・・・」

戦士「」
332 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:08:27.59 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-124)
魔王「・・・しぶといものだな、人間とは・・・」

吸血鬼「魔王様」

魔王「・・・今度こそ済んだ。好きにするがいい」

吸血鬼「では・・・」

魔法使い「・・・」ギリィ・・・

人狼「グルルルル・・・」

僧侶「」ボー・・・

側近「フー、フー・・・。冗談じゃない、この男、殺しただけじゃ足らぬ!!もっと、もっと・・・!!」

勇者「・・・ま、てよ・・・」

魔王「!?」

勇者「こいつらに、さわんじゃ・・・ねえよ・・・」
333 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:11:11.73 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-122)
魔王「まだ生きていたとは・・・」

勇者「俺はまだ・・・、お前を・・・倒してねえ・・・んだよ」

勇者「だから、まだ、死ねないんだよ・・・」

吸血鬼「・・・魔王様」

魔王「ふうう・・・。去るがいい、世の果てへと」キュィィィィィィイイイイイイ・・・

勇者「こい、よ、魔王・・・」

ポッ・・・

魔王「!?」

側近「!!あ、あれは・・・!!」

吸血鬼「転移魔法・・・?勇者の足元に?・・・!!貴様か!?」

魔法使い「・・・」ニイッ
334 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:14:57.40 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-178)
魔王「まさか、一度見ただけで転移呪文を覚えたと・・・?」

勇者「な、にを・・・?魔法、使いちゃん・・・」

魔法使い「こ、こでお前を死なせるわけには、いっ・・・いかないんだよ・・・」

勇者「や、めろ・・・魔、法使いちゃ・・・」ドシャアッ!!

魔法使い「だ、から・・・ちゃんと、助けに・・・来い、よ・・・。待つ、から・・・」

側近「待て、そうはいかな、!!」

魔法使い「もう、遅、いよ!」

カッ!!

勇者「ま、ほ―――」・・・

魔王「ふむ、やってくれた。勇者を取り逃がすとは。だが、その様ではまともに転移できてはおるまい?」

魔法使い「・・・っ」

魔王「まあいい。さあ約束だ。好きにするといいぞ」
335 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:17:07.94 ID:tKSL9W7L0 (+2,+14,-2)
みてるで
336 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:20:34.66 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-207)
吸血鬼「前にも言ったが、私は必ずお前を同族にするといったな?」

魔法使い「誰、が・・・吸血鬼・・・なんかに・・・っ」

吸血鬼「口は達者だが、いかんせん体がそれじゃあな・・・」ス・・・

魔法使い「はな、れろ化け物・・・!!」

吸血鬼「ハァァァ・・・。綺麗な首筋だ。細く白く、それでいて血管は太い。まさしく理想・・・」

魔法使い「ぐ・・・ううう・・・」

吸血鬼「よもや処女でない、等といわないだろうな?散々焦らされてそれはないぞ?」

人狼「ゴルルルルル・・・」

魔物「キシャアアア」ガッ

魔物「キキキキキ・・・」ガッ

僧侶「」ブラリ・・・

魔法使い「!!か、彼女に何をするつもりだ!?」

吸血鬼「さあねえ・・・。獣の基本的な欲求は三つです。睡眠、性、そして、食欲」

魔法使い「!!!!」

吸血鬼「なんにせよ、可哀想な子だ」
337 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:22:15.45 ID:N1ePwil60 (+90,+30,-55)
人狼「ハァァァァァ・・・」

ガツ!!グチャパキメキメキ!!

魔法使い「や、やめろ・・・やめろ・・・!!!!!」

吸血鬼「―――人のことを、心配している場合か?」グアッ

魔法使い「―――!!!」

ガツッ!!!!
338 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:22:49.82 ID:VvZ2M+r90 (+7,+19,-1)
おもしろいな
339 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:24:26.10 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-155)
迷いの森 川
老兵「・・・!あれは・・・」
ザバザバ・・・

老兵「やはりこうなったか・・・。しかし、まだ助かるかも知れん」

勇者「」

老兵「あの炎・・・。城も陥落したか・・・。魔王の手勢が、この土地を支配する時がきたのか・・・?」

老兵「・・・いや、まだ分からないか。このガキが生きている限りは」

勇者「・・・ぅ・・・」
340 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:24:30.08 ID:mQq7vYIf0 (-19,+29,-5)
>>126
結論を言えよゴミ

>>157
んでんでんでwwwwwwwwwww
341 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:24:31.94 ID:Gd/6Z/uR0 (+22,+28,+0)
>>289
君ゆとり臭いです
342 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:27:35.02 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-113)
執事「お嬢様、お急ぎを!!この先を抜ければ、隠された離宮に着きます!!そこに隠れるのです!!」

「お父様・・・っ」

執事「そこで再起をはかるしかありません!すでに城は陥落したやも知れませぬ!!」

「うわああ!!!」

執事「く!追いつかれましたか!!」

中級魔物「見つけた、人間の姫だ!!捕らえろ!!他は食っていいぞ!!」

「執事!!」

執事「行ってください姫様!!必ず追いつきます!!」

魔物「じじい一人か?随分となめられたもんだな・・・」

執事「・・・!!」
343 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:31:02.26 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-108)
魔物「キシャアアアア!!」
ヒュン・・・

魔物「キシャ・・・?」
ボンッ!!

中級魔物「な、にい!?」

執事「・・・」

中級魔物「なんだ、何が起きた!?」

執事「鋼鉄線、の知識はないとみえるな。いかなるものも断裂する最強の糸」

中級魔物「てめえ、じじい・・・!!」

執事「王家執事。元先代勇者パーティ戦士・・・。参るぞ」

一部完、かなあ
344 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:31:49.01 ID:wPjly2PS0 (+21,+29,-1)
何部まであるんだ
345 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:33:17.01 ID:N1ePwil60 (+99,+29,-26)
構想は相当長いけど・・・
不評だし二部で終わりかな、区切りいいし
勇者がこうも難しいとは思わなかった
346 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:33:31.29 ID:+l4hAUTH0 (+27,+29,-20)
ちょいと待てwww

勝手に一部にするな!

先が気になるだろうが
347 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:33:33.99 ID:VvZ2M+r90 (+17,+29,-2)
俺は好きだぞ
348 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:34:25.85 ID:DOqcLYJ40 (+22,+29,-4)
この執事最後に吸血鬼化しそうだな
349 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:34:41.56 ID:7pCTadg20 (+13,+28,+0)
続きが気になる
350 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:34:57.17 ID:+l4hAUTH0 (+40,+29,-8)
>>345
みんな邪魔しないように書かなかっただけで、楽しみにしてたぞ?
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