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    元スレ王「行くがよい勇者」姫「気をつけて」勇者「姫のためなら」

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    301 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:02:48.62 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-169)
    僧侶「なんのためにそんなことを・・・?あの人狼はどこに!?」

    側近「ああ、あの狼でしたらこちらの配下でございますれば、皆様を案内させました」

    魔法使い「・・・あれすら罠、だと」

    側近「いえいえ、そのようなつもりは。ただ、アレは口が利けませんもので」

    勇者「で?俺たちを魔王のところに案内すると?」

    側近「そうでございます。すでにお待ちかねでございますよ」

    戦士「ど、どうする?」

    勇者「・・・行くしかないだろ。ここまで来て逃げるわけにもいかない」

    僧侶「あの狼を倒せるなら・・・」

    魔法使い(・・・転移呪文の式・・・確か・・・)

    側近「こちらです、さあ、ごゆるりとおくつろぎください皆様」
    302 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:04:44.39 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-57)
    魔王の間 前
    側近「魔王様はこの先に。お後は自らの手でお進みください」

    戦士「・・・い、いよいよだな」

    勇者「ああ。さっさと終わらせて、帰ろう」

    魔法使い「・・・最大の警戒を」

    僧侶「―――うん」

    ゴウン・・・ギギギギギギギギ・・・

    魔王の間
    303 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:06:32.69 ID:y+uO5NU8O (-12,-2,-2)
    追いついた
    支援
    304 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:09:01.81 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-224)
    勇者「・・・お前が魔王か」

    魔王「正解だ人間。私が魔王。魔物の王。そしてすべての王」

    戦士「女・・・!?」

    魔王「極論、私に性別はない。だがこの格好が好きだからこの形でいる。それだけのことだ」

    勇者「なんで俺たちをここに転送などした」

    魔王「待つのも飽きるのだ。気まぐれに暗殺者を送り込んではみたが、私の退屈しのぎにはならなかった」

    僧侶「あの二人は、魔王が・・・」

    魔王「人間の男に化けたのは久々だったが、意外とうまくいくものだ」

    魔法使い「・・・他の魔物は」

    魔王「ほぅ・・・。そなた、懐かしい印を刻んでおるな。邪魔だろう、外してくれる」

    魔法使い「!!?」

    僧侶「魔法使いちゃん!?」

    魔法使い「・・・どういうつもりかしら。自分でかけた呪いを、あっさり解くなんて」

    魔王「気まぐれじゃよ。他に何の理由がある」
    305 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:12:39.24 ID:CuVvYevu0 (-22,-10,-1)
    支援
    306 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:13:00.19 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-182)
    魔法使い「自分で私を封じておいて、今度は自分でそれを解くの?随分気まぐれね」

    魔王「さて?ああ、ほかの魔物か?今頃、お前たちの城を襲っている頃だろうな」

    勇者「!!貴様・・・」

    魔王「お前たちとて同じだろう?この城を四人で襲っている。同じことだ。違うのは規模だけだ」

    勇者「ここでお前を倒せば・・・」

    魔王「無論連中も土に還るだろうな。そういう存在だアレらは」

    戦士「なら、話は早いじゃねえか。お前を倒すぞ、魔王!!」

    魔王「かかってくるのは自由だが、こちらからも提案がある」

    魔法使い「提案?」

    魔王「私とて屈強な兵がほしい。お前たち、私につかないか?」

    勇者「寝言を・・・」
    307 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:17:44.98 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-165)
    魔王「ふははは、ほらこうなる。やはりそうだ。それを飲んでくれるなら話は早かったのだが」

    僧侶「なぜ?なぜ私たちに挑んでくるんですか?人間と戦うのですか!?」

    魔王「それは愚問だよお嬢ちゃん。ただそこにあった純粋な殺意、純粋な敵意、純粋な欲、そして明確な歓喜。それが全て」

    魔法使い「意味が分からないわ。ま、魔王らしいといえばらしいけれど」

    魔王「ふふ・・・。かくして演者は揃い、遅刻したウサギもない」

    魔王「あるのは一人の指揮者と、悲鳴のカルテッド・・・。さあ、始めようじゃないか。至福の時を!私を殺して見せるがいい!!」

    勇者「行くぞ、みんな」

    戦士「ああ、いつでも」

    僧侶「はい!!」

    魔法使い「消し炭にしてあげるわ」

    魔王「ふはは!楽しい!楽しいぞ!!」
    308 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:20:30.82 ID:dCn7IiAN0 (+89,+30,-150)
    同じ頃
    兵士「ダメです!!最終防衛ライン、突破されました!!」

    「ひるむな!!時間を稼げ、あのバカが!あのバカが必ず魔王を倒す!!」

    執事「ご主人様、ここは危険です!!お下がりを!!」

    「執事!!ここはよい!姫を!!ワシの娘を護れ!!」

    執事「しかし!!」

    「命令だ!!何があってもアレを護りぬけ!!失敗は許さん!!」

    執事「―――はっ!」

    「行けい!!あのバカが、必ず成し遂げる!!それまで耐えるのだ!!」
    309 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:22:01.17 ID:pamMGG2q0 (+22,+29,+0)
    いい感じになってきた
    310 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:22:19.76 ID:y+uO5NU8O (+14,+29,-3)
    王様・・・
    311 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:23:27.19 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-119)
    勇者「うおおおおおお!!」

    魔王「愚直な前進は嫌いではないが―――」ドンッ!!

    勇者「ぐおお!?爆裂呪文・・・!!」

    戦士「ならこっちはどうだ!!必殺の鉄拳!!」

    魔王「遅い」バチッ!!

    戦士「ぐあああっ!」

    僧侶「光の精霊よ!顕現せよ!!」

    カッ!!

    魔王「闇あっての光だ、そして私はその両方を超えている」パチン

    ゴッ!!

    僧侶「精霊が・・・!!」
    312 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:26:31.70 ID:dCn7IiAN0 (+93,+30,-101)
    魔法使い「みんな下がって!!あの玉座ごと吹き飛ばす!!」

    魔王「ほう・・・?やはり印による制限なしなら、恐ろしい魔力よ」

    魔法使い「―――爆ぜろっ!!!」

    ――――――!!!!!

    勇者「す、すごい魔法だ・・・!!」

    僧侶「・・・ああ!!?」

    魔王「・・・ふははははは!!」

    戦士「バカな・・・!!玉座からまだ立ってもいないのに・・・!!」

    魔王「こんなに楽しいのは初めてだ。いい、いいぞ、もっと見せてみろ!!」
    313 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:27:43.70 ID:fZ46OwVj0 (+22,+29,-2)
    魔王の厨二病がひどい
    314 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:29:59.40 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-94)
    魔王「いい、いいぞ・・・。体の芯が熱い・・・。体中の力が、解放されていくようだ・・・」

    勇者「く・・・化け物が・・・!!」

    魔王「ハァァァ・・・。いい、いいぞ・・・」

    勇者「全員で、もう一度波状攻撃だ!!」

    戦士「ああ!!諦められるか!!」

    僧侶「行こう、みんな!!」

    魔法使い「何度でも、何度でも燃やす・・・!!!」

    魔王「ああ・・・。このような感覚は初めてだ・・・。あはははは!!たまらない!!癖になりそうだ!!」

    勇者「うおおおおおおおおおお!!!!!」
    315 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:33:03.85 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-82)
    魔物「キシャアアアアアア!!」
    ドスッ!!

    「ゴボッ・・・!!?く、ええい!!」
    ズバッ!!

    魔物「」ごとり

    「おい、生きておるか!?」

    「・・・申し訳・・・」

    「おのれ・・・魔物どもめが!!」

    中級魔物「王!!覚悟しロ!!」

    「ぬうん!!」ドガアア!!

    中級魔物「」

    「ハァ、ハァ・・・何をしておるばか者が・・・」

    「なにをしておるのだ・・・っ!!」
    316 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:36:02.46 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-156)
    勇者「ぐはぁぁぁっ!!!」ドシャッ!!

    戦士「ぐ・・・」

    僧侶「ハァ・・・ハァ・・・」

    魔法使い「・・・う・・・」がくり

    魔王「・・・そうか・・・そうなのか・・・。この感覚が、いや、もう終わりなのだな」

    勇者「ぐ・・・」

    魔王「確かに楽しめたが・・・私を殺してくれる存在ではないのか・・・」

    勇者「う、おおおおおお!!」

    魔王「・・・ふん」
    バリッ!!

    勇者「ぐ、あああ・・・」

    魔王「・・・もう頃合か?お前たちも、そろそろ限界なのだろう?」

    勇者「な、に・・・?」

    「・・・ええ、そろそろよろしいですかな、魔王様」

    「グルルル・・・」

    戦士「て、めえらは・・・」
    317 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:39:54.14 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-145)
    僧侶「あ・・・!!」

    魔法使い「ぐ・・・!!」

    吸血鬼「我らには我らの目的があるのです。私には私に、この狼にもしかり」

    人狼「グルル・・・」

    勇者「伏・・・兵」

    魔王「違う。こいつらはあくまでお前たちが負けた後に登場する手はずだ。だが、もう良かろう」

    吸血鬼「では・・・!」

    魔王「好きにするがいい。お前はあの魔術師、狼はあの精霊師だったか?」

    側近「勇者ともう一人の男は・・・?」

    魔王「お前の好きに改造するがいい。いい素体ではあろう」

    側近「はは・・・!!」

    勇者「・・・まだ、だ。まだ負けて、ない・・・」ググッ・・・

    魔王「まだ立てるのか。少々おどろいた」
    318 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:41:00.53 ID:wUwrZkY50 (-2,+12,-1)
    し得ん
    319 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:42:54.17 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-127)
    魔王「とはいえ、もういいだろう。もう飽きたのだ」ポゥ・・・

    勇者「何を・・・!!」

    魔王「いい加減死ぬがいい」

    カッ!!

    戦士「勇者!!」

    勇者「く・・・!!」

    ドゴオオオオオ・・・

    勇者「・・・!防護、魔法!!」

    魔法使い「まだ・・・死なせるわけには・・・いかないのよ・・・」ググッ・・・

    魔王「ふん・・・」

    吸血鬼「・・・素晴らしい。それでこそだ」

    魔王「目障りだな。こういうのはどうだ?

    ぐぐぐぐぐぐ!!!

    魔法使い「う、あ、あああああああ!?」
    320 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:45:37.15 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-91)
    勇者「何を!?」

    魔王「重力呪文だ。今あの女の身体には数十倍の重力がのしかかっている」

    戦士「てめえ!!」ダッ!!

    魔王「お前はこうだ」ポッ・・・

    勇者「!!!!避けろ戦士!!」

    魔王「遅い」

    ドスドスドスドス!!

    戦士「・・・ゴボッ・・・」

    魔王「刀剣呪文だ。しばらくそうして悶えているがイイ」

    僧侶「戦士さん!!」

    魔王「お前には、そうだな、絶望をやろうか」
    321 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:48:10.42 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-104)
    魔王「側近!狼の呪縛を一度解け」

    側近「は・・・」

    人狼「・・・」シュウウウウウ・・・

    僧侶「―――――!!!!!」

    僧侶「・・・お、兄・・・ちゃん・・・?」

    「」

    魔王「あの日、人狼と化していたのは、この男よ。そして今も」

    「」シュウウウウウウ

    僧侶「そんな・・・だっておにいちゃんは・・・おにいちゃんは・・・っ!!」

    人狼「」

    僧侶「いやアアアアアアあああああああああああああああああ!!!!!!」
    322 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:50:04.60 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-73)
    勇者「みん、な・・・!!」

    魔王「さて、残ったのはお前だけだが・・・?まだやるか?」

    勇者「く・・・」

    魔王「これ以上はつまらぬ。付き合う気もわかん。だから、早々に死ぬがいい」

    勇者「う、お、おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ダッ!!!!

    魔王「飛んで火に入る、か」

    勇者「ああああああああああああああああああ!!!!!」
    323 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:54:00.92 ID:RZu4c60I0 (-27,-15,+0)
    324 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:54:11.73 ID:dCn7IiAN0 (+93,+30,-165)
    「ヒュー・・・ヒュー・・・」

    中級魔物「て、てこずらせやがって。これで終わりだ人間!!」

    上級魔物「念には念だ。遠方からの肉体破壊魔法で止めを刺す」

    (・・・くそガキが・・・。まったく、あの・・・くそガキが・・・)

    「ぬ・・・」

    上級魔物「な!?まだ動くのか!?」

    「あのくそガキ・・・。最後の最後まで・・・心配かけさせやがる・・・」

    中級魔物「こ、攻撃だ!!攻撃しろ!!」

    「・・・ふん・・・。だが・・・それでも・・・」ゆらり・・・

    中級魔物「!?」

    「・・・生きて帰れよ、バカ息子・・・」

    上級魔物「や、やれえええええ!!」

    「ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」バキャッ!!

    魔物「うわああああああ!!」

    「おああああああああああああ!!!!!!」
    325 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:56:56.61 ID:/Oq6yf0C0 (+22,+29,-2)
    パパス「ぬわーーーーーーーーーーーーー!!!」
    326 : 以下、名無しにか - 2012/02/06(月) 23:57:46.14 ID:b/+dXKNA0 (+24,+29,-13)
    いつのまにか熱い展開になってたでござる
    327 : ◆.zeSrW - 2012/02/06(月) 23:58:03.58 ID:dCn7IiAN0 (+93,+30,-159)
    勇者「・・・」

    魔王「・・・」

    勇者「・・・ガフッ・・・」ドサッ・・・

    魔王「・・・これで終いか」

    側近「・・・のようで」

    魔王「約束だ。好きにするがいい」

    側近「ではそういたしまブッ!!!??」ドゴォォォォォォ!!!

    魔王「・・・ほう。身体に何本も剣が刺さっているというのに、元気じゃあないか」

    戦士「ハァ・・・ハァ・・・」ボタボタ・・・

    戦士「・・・勇者にも、こいつらにも・・・。指、一本・・・触れさせねえぞ・・・」ボタボタ・・・

    魔法使い「戦士・・・っ!!」

    側近「貴様・・・人間風情が!!私に何をしたぁあああぁああああ!!!!」

    戦士「うるせえぞ、金魚の、糞が・・・。黙って流され、やがれ・・・」
    328 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:01:12.10 ID:n1OT9ocA0 (-3,+11,+0)
    329 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:01:49.10 ID:N1ePwil60 (+30,+30,-142)
    勇者「・・・」

    僧侶「」

    戦士「ハァ・・・ハァ・・・。俺は、よ・・・。死に場所を・・・探してた・・・」

    魔王「・・・?」

    戦士「俺が、死ぬのに・・・ハァ、ハァ・・・。ふさわしい、場所を・・・」

    魔法使い「戦、士・・・ぐぅぅあああああ!!」

    戦士「ああ・・・見つけた・・・見つけたともよう・・・。最高の、仲間を、護って・・・俺は・・・」

    ドドドドドドド!!!!!!

    魔法使い「!!!!」

    側近「黙れクソ人間が・・・。私の顔に、貴様は・・・!!」

    戦士「ゴボ・・・。ああ、dめだな・・・。魂が、kもってねえ・・・ぞ化け物・・・」

    戦士「・・・なあ、魔法使い・・・」

    魔法使い「!?」

    戦士「・・・あと、頼んだぞ・・・」
    330 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:04:37.24 ID:tKSL9W7L0 (+5,+17,+0)
    331 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:05:19.78 ID:dCn7IiAN0 (+95,+30,-122)
    魔法使い「!!よ、せ・・・!!」

    戦士「・・・っ、うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ズブズブ・・・ブシャアアアア!!

    側近「!!?こ、こいつまだそんな力が!?腹に刺さった剣をぬくだとぉ!?」

    戦士「うあああああああああ!!!!」

    側近「お、のれ、人間がああああああああ!!」

    ズン!!
    バシャアアア!!

    側近「う、ぎゃあああああああああ!!わわ、私の顔!!私の顔がああああああ」

    側近「貴様!コロス!!殺して殺して殺して殺して!!!!?」

    魔王「・・・いや。すでに・・・」

    戦士「」
    332 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:08:27.59 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-124)
    魔王「・・・しぶといものだな、人間とは・・・」

    吸血鬼「魔王様」

    魔王「・・・今度こそ済んだ。好きにするがいい」

    吸血鬼「では・・・」

    魔法使い「・・・」ギリィ・・・

    人狼「グルルルル・・・」

    僧侶「」ボー・・・

    側近「フー、フー・・・。冗談じゃない、この男、殺しただけじゃ足らぬ!!もっと、もっと・・・!!」

    勇者「・・・ま、てよ・・・」

    魔王「!?」

    勇者「こいつらに、さわんじゃ・・・ねえよ・・・」
    333 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:11:11.73 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-122)
    魔王「まだ生きていたとは・・・」

    勇者「俺はまだ・・・、お前を・・・倒してねえ・・・んだよ」

    勇者「だから、まだ、死ねないんだよ・・・」

    吸血鬼「・・・魔王様」

    魔王「ふうう・・・。去るがいい、世の果てへと」キュィィィィィィイイイイイイ・・・

    勇者「こい、よ、魔王・・・」

    ポッ・・・

    魔王「!?」

    側近「!!あ、あれは・・・!!」

    吸血鬼「転移魔法・・・?勇者の足元に?・・・!!貴様か!?」

    魔法使い「・・・」ニイッ
    334 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:14:57.40 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-178)
    魔王「まさか、一度見ただけで転移呪文を覚えたと・・・?」

    勇者「な、にを・・・?魔法、使いちゃん・・・」

    魔法使い「こ、こでお前を死なせるわけには、いっ・・・いかないんだよ・・・」

    勇者「や、めろ・・・魔、法使いちゃ・・・」ドシャアッ!!

    魔法使い「だ、から・・・ちゃんと、助けに・・・来い、よ・・・。待つ、から・・・」

    側近「待て、そうはいかな、!!」

    魔法使い「もう、遅、いよ!」

    カッ!!

    勇者「ま、ほ―――」・・・

    魔王「ふむ、やってくれた。勇者を取り逃がすとは。だが、その様ではまともに転移できてはおるまい?」

    魔法使い「・・・っ」

    魔王「まあいい。さあ約束だ。好きにするといいぞ」
    335 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:17:07.94 ID:tKSL9W7L0 (+1,+13,-2)
    みてるで
    336 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:20:34.66 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-208)
    吸血鬼「前にも言ったが、私は必ずお前を同族にするといったな?」

    魔法使い「誰、が・・・吸血鬼・・・なんかに・・・っ」

    吸血鬼「口は達者だが、いかんせん体がそれじゃあな・・・」ス・・・

    魔法使い「はな、れろ化け物・・・!!」

    吸血鬼「ハァァァ・・・。綺麗な首筋だ。細く白く、それでいて血管は太い。まさしく理想・・・」

    魔法使い「ぐ・・・ううう・・・」

    吸血鬼「よもや処女でない、等といわないだろうな?散々焦らされてそれはないぞ?」

    人狼「ゴルルルルル・・・」

    魔物「キシャアアア」ガッ

    魔物「キキキキキ・・・」ガッ

    僧侶「」ブラリ・・・

    魔法使い「!!か、彼女に何をするつもりだ!?」

    吸血鬼「さあねえ・・・。獣の基本的な欲求は三つです。睡眠、性、そして、食欲」

    魔法使い「!!!!」

    吸血鬼「なんにせよ、可哀想な子だ」
    337 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:22:15.45 ID:N1ePwil60 (+90,+30,-55)
    人狼「ハァァァァァ・・・」

    ガツ!!グチャパキメキメキ!!

    魔法使い「や、やめろ・・・やめろ・・・!!!!!」

    吸血鬼「―――人のことを、心配している場合か?」グアッ

    魔法使い「―――!!!」

    ガツッ!!!!
    338 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:22:49.82 ID:VvZ2M+r90 (+6,+18,-1)
    おもしろいな
    339 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:24:26.10 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-154)
    迷いの森 川
    老兵「・・・!あれは・・・」
    ザバザバ・・・

    老兵「やはりこうなったか・・・。しかし、まだ助かるかも知れん」

    勇者「」

    老兵「あの炎・・・。城も陥落したか・・・。魔王の手勢が、この土地を支配する時がきたのか・・・?」

    老兵「・・・いや、まだ分からないか。このガキが生きている限りは」

    勇者「・・・ぅ・・・」
    340 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:24:30.08 ID:mQq7vYIf0 (-19,+29,-5)
    >>126
    結論を言えよゴミ

    >>157
    んでんでんでwwwwwwwwwww
    341 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:24:31.94 ID:Gd/6Z/uR0 (+22,+27,+0)
    >>289
    君ゆとり臭いです
    342 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:27:35.02 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-114)
    執事「お嬢様、お急ぎを!!この先を抜ければ、隠された離宮に着きます!!そこに隠れるのです!!」

    「お父様・・・っ」

    執事「そこで再起をはかるしかありません!すでに城は陥落したやも知れませぬ!!」

    「うわああ!!!」

    執事「く!追いつかれましたか!!」

    中級魔物「見つけた、人間の姫だ!!捕らえろ!!他は食っていいぞ!!」

    「執事!!」

    執事「行ってください姫様!!必ず追いつきます!!」

    魔物「じじい一人か?随分となめられたもんだな・・・」

    執事「・・・!!」
    343 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:31:02.26 ID:N1ePwil60 (+95,+30,-106)
    魔物「キシャアアアア!!」
    ヒュン・・・

    魔物「キシャ・・・?」
    ボンッ!!

    中級魔物「な、にい!?」

    執事「・・・」

    中級魔物「なんだ、何が起きた!?」

    執事「鋼鉄線、の知識はないとみえるな。いかなるものも断裂する最強の糸」

    中級魔物「てめえ、じじい・・・!!」

    執事「王家執事。元先代勇者パーティ戦士・・・。参るぞ」

    一部完、かなあ
    344 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:31:49.01 ID:wPjly2PS0 (+21,+29,-1)
    何部まであるんだ
    345 : ◆.zeSrW - 2012/02/07(火) 00:33:17.01 ID:N1ePwil60 (+99,+29,-26)
    構想は相当長いけど・・・
    不評だし二部で終わりかな、区切りいいし
    勇者がこうも難しいとは思わなかった
    346 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:33:31.29 ID:+l4hAUTH0 (+27,+29,-20)
    ちょいと待てwww

    勝手に一部にするな!

    先が気になるだろうが
    347 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:33:33.99 ID:VvZ2M+r90 (+17,+29,-2)
    俺は好きだぞ
    348 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:34:25.85 ID:DOqcLYJ40 (+22,+29,-4)
    この執事最後に吸血鬼化しそうだな
    349 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:34:41.56 ID:7pCTadg20 (+13,+28,+0)
    続きが気になる
    350 : 以下、名無しにか - 2012/02/07(火) 00:34:57.17 ID:+l4hAUTH0 (+40,+29,-8)
    >>345
    みんな邪魔しないように書かなかっただけで、楽しみにしてたぞ?
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