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元スレQB「僕が主人公のゲーム?」
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ゆま「おかえりー!」
キュゥべえ「ただいま」
ゆま「きょうは早かったんだね」
キュゥべえ「うん、用事にひと段落ついたからね」
ゆま「ほんとう? それじゃあ明日からはやく帰ってこれる?」
キュゥべえ「どうだろうね、もう少しかかるかもしれない」
ゆま「そっか……」シュン
キュゥべえ「……悪いね、一人にさせて」
ゆま「ううん、大丈夫。 さみしくないよ」ニコッ
キュゥべえ「えらいえらい」ナデナデ
ゆま「んふふー♪」
ゆま「そうだ、さっきまでマミおねえちゃんが来てたんだよ」
キュゥべえ「マミが?」
ゆま「うん、ばんごはん作ってくれたんだけど……具合が悪いから、って帰っちゃった」
キュゥべえ「そうか……」
ゆま「泊まっていけば良かったのにね」
キュゥべえ(杏子も気になるけど……マミの様子も気になるな)
キュゥべえ「明日また聞けばいいさ、ところでマミは何を作ってくれたんだい?」
ゆま「肉じゃがだよ!」
キュゥべえ「……そうきたか」
―翌日―
どこまで面倒くさい女なのだろう、巴マミという人間は
そう、自分でも思う
「はあ……」
いくら構って欲しいからと言って、熱を出すなんて
体温計に表示された数字を見て、本日何度目かわからないため息をつく
(学校にも連絡はしたし、今日はゆっくり頭を冷やそう)
当然、彼のところにも連絡はしてある
正確には、彼の妹に
風邪を引いただけだから、気にしないで。あと学校にはきちんと行くように、と
彼のことだから、求めれば学校などほっぽりだして私のもとへ来てくれるだろう
そうしないのは、それが嬉しいと思ってしまう自分がちょっぴり悔しいから
「……はあ」
(今日も行くのかな……佐倉さんって人のところ)
それを考えると、胸が締め付けられるような気がして
「そうよ……行っちゃえばいいんだわ、私のことなんかほっといて……」
自分で言った言葉なのに、泣いてしまいそうになる自分が恥ずかしい
「んー……もー!!」
それらを振り払うように、ベッドの上で手足をばたつかせる
「……バカ」
「君は一人で何をしてるんだい?」
「っひゃあ!?」
突然の声に驚き、飛び起きると、見慣れた彼の姿が目に入る
「な、なんで……」
「様子を見にきたら、なんだか騒がしかったからね」
「そうじゃなくて、学校は……」
「残念ながら、そんな些事を君より優先するような鈍い判断力を僕は持ち合わせていないね」
「……ちゃんと行きなさいって、言ったのに……もう」
布団をかぶり、彼と反対側を向く
「そうもいかないよ」
自分の顔が、とてもにやけているのがわかるから
―――
――
―
キュゥべえ「それで、気分はどうだい?」
下ろしたままの私の髪をいじりながら、彼が問う
その手がこそばくて、気持ちよくて、思わず顔が綻ぶ
マミ「大丈夫よ、あまり熱も高くないし」
キュゥべえ「それはよかった……ちょっと失礼するよ」スッ
マミ「ま、待って!」
身を乗り出し、顔を近づけてくる彼を制する
キュゥべえ「大丈夫さ、熱を測るだけだから」
マミ「ち、違うの……その……あのね」
キュゥべえ「?」
マミ「たぶん、汗臭いと思う、だから……」モジモジ
キュゥべえ「汗臭い、ねえ……」
マミ「今はちょっと……」
キュゥべえ「そうかな……僕は気にしないけれど」ググ
マミ「そ、そういう問題じゃなくて……」グググ
構わず近づいてくる彼を手で押し戻そうとするが、当然力ではかなわずに押し切られてしまう
キュゥべえ「きゅっぷい」ポフン
マミ「ひゃんっ!?」
胸の谷間に顔をうずめ、彼が大きく息を吸い込む
キュゥべえ「……うん」
マミ「な、なな、な……///」
キュゥべえ「大丈夫」ニコッ
マミ「……え?」
キュゥべえ「僕はこの匂い、嫌いじゃないよ」
得意げに話す彼の頬を、力任せに引っぱたいた
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
>>16
巣に帰れ
巣に帰れ
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キュゥべえ「……追い出された」ジンジン
キュゥべえ(さっきの対応……どこを間違ったんだ……)
キュゥべえ「はあ……わけがわからないよ」
このままでは口も聞いてもらえそうにないので、機嫌をとる策について考える
キュゥべえ「あ、そういえばゆまからメモを貰ったんだった」
病人にはお粥だよ!、と言って渡されたメモを見る
キュゥべえ「なるほど……これならできそうだ」
冷蔵庫をのぞき、材料がそろっていることを確認する
キュゥべえ「……卵、それと塩少々……」
キュゥべえ「……」
キュゥべえ「少々?」
キュゥべえ(少々とは具体的に何グラムなんだろうか……)
前に似たような質問をした時、ゆまはこう答えた
『てきとー!』
キュゥべえ(適当……だって? それはつまり風邪で味覚が鈍くなっているマミの舌に合わせた塩の量を今ここで検算しなければならないということか……)
キュゥべえ(いや……そもそも普段のマミがどれほどの塩をお粥の生成に使用しているかもわからない)
脳内でさまざまな計算式を組み立てては壊していく
もしかしたらこの星ではその計算式が確立されていないのかもしれない
そう思い、人間の体では発音不可能なものまで手を伸ばす。 しかし
キュゥべえ(駄目だ……ぜんぜん予測もつかない)
ガクリ、と膝から崩れ落ちる
キュゥべえ「……まさかこんなところで詰むとはね」
メモの裏に『材料がなかったら市販のでもいいと思うよ!』と書いてあったのでコンビニまで買いに行くことにした
―――
――
―
キュゥべえ「マミ、お粥ができたよ」
マミ「……ん」モゾモゾ
キュゥべえ(……見るからに悪化してる……さっきのはやはり失敗だったか)
キュゥべえ「食べられるかい?」
マミ「……」コクン
キュゥべえ「はい、あーん」
マミ「……熱くない?」
キュゥべえ「はいはい……」フーフー
キュゥべえ「これでいいかな?」
マミ「ん」パクッ
キュゥべえ「どうかな?」
マミ「普通」
キュゥべえ「まあ……だろうね」
キュゥべえ「さて、お粥も食べ終わったことだし……何かして欲しいことはあるかい」
マミ「んー……着替える」
キュゥべえ「はいはい」スッ
マミ「ストップ、自分で取ってくるわ」
キュゥべえ「いいよ、それくらいなら」
マミ「……下着とかも?」
キュゥべえ「僕は気にならないけど……ああ、君が気にするのなら仕方ないね」
マミ「そういうこと。 デリカシーのない男の子は嫌われちゃうぞ」コツン
キュゥべえ「……肝に銘じておくよ」
着替えるために部屋に一人になる
ブラを外し、その上から換えのパジャマを着る
(暑いから、とか言って途中までしかボタンを止めないでおこうかしら)
(……もしかしたら、もしかするかもしれないし)
思わず手にとってしまった、“それ用の”下着と睨めっこをする
「はあ……そんなことあるわけないじゃない」
(何期待しちゃってるのかしら……)
結局、最後までボタンを閉めることにした
「キュゥべえ、もういいわよ」
―――
――
―
キュゥべえ「まだ何かあるかい?」
マミ「……ねえ」
キュゥべえ「なんだい?」
マミ「さっきの、あれ……本当?」
キュゥべえ「何の話かな?」
マミ「その……匂いがどうのって……」
キュゥべえ「もちろんさ、僕は嘘をつかないからね」
マミ「だったら……はい」
両手を彼に差し出す
キュゥべえ「ん、いきなりなんだい?」
彼が不思議そうにその手を取ったのを見て、思い切り引き寄せる
マミ「どーんっ」
キュゥべえ「っとと」
そのまま彼を下敷きにするように折り重なってベッドに倒れこむ
二人分の体重がかかったベッドが軋み音をあげる
キュゥべえ「……マミ、重いよ」
マミ「むー、女の子に重いは禁物なんだぞー」
覆いかぶさるように、彼の薄い胸板にバストを押し当てる
ブラをはずした乳房が押しつぶされ、形を変える
キュゥべえ「ごめんごめん、悪かったよ」
マミ「だーめ」
キュゥべえ「やれやれ……」
彼の肩に頭を乗せ、手のひらを指でなぞる
マミ「あのね……私、いま熱があるから、変なこと言っちゃうね」
キュゥべえ「……?」
マミ「えっと……昨日は、ごめんなさい……」
キュゥべえ「別にこれといって気にしてないけどね」
マミ「……あなたが、ほかの女の子のところばっかり行くから、寂しくなっちゃって」
キュゥべえ「……君らしいね」クスッ
苦笑する彼と目が合い、顔が急に熱くなる
その紅い視線から逃れるように、彼の胸に顔を埋める
マミ「……うー、やっぱり、今のは聞かなかったことにして……///」
キュゥべえ「それはできない相談だね」
マミ「いじわる……」
ぽん、と彼が頭に手を載せる
マミ「……そんないじわるなキュゥべえに、マミからひとつ命令があります」
キュゥべえ「はいはい、どうぞ」
彼の手が、優しく私の頭を撫でる
私が眠るまで、頭を撫で続ける――そんな無理難題を、彼は嫌な顔一つせずにしてくれる
もっとも、今はその手は止まってしまっているけど
マミ「……先に寝ちゃったらダメじゃない」
そもそも、ここまで無防備な少女を前にこの反応はないと思う
別に、期待してたわけじゃないけれど
穏やかな寝顔を見て、少しばかり悪戯心が湧き上がる
マミ「風邪……うつしちゃうもん」
白い肌に生える彼の唇に、自身の唇をそっと重ねる
こんなことをしたのは――きっと、熱に浮かされたから
◇◆◇
両親を目の前で事故によって失った私
両親を目の前で殺害された妹
二人の人生を背負って、彼が潰れることはないのだろうか
ふと、そう思った
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