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元スレQB「僕が主人公のゲーム?」
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>>137
なるほど、主人公が異星人設定ってのは結構アリかもな
なるほど、主人公が異星人設定ってのは結構アリかもな
「杏子、言ったはずだ。 もうそれには関わるなと」
杏子「違うんだ、親父、これは……」
「何故杏子の前に現れた、何故杏子を誑かした、理由を答えろ」
キュゥべえ「前者は、まあ……何となく、とでも言っておこうか」
キュゥべえ「後者は……そうだね、少女のお願いを聞くのが、僕の仕事だからさ」
杏子「親父、こいつは悪くないんだ、アタシが――」
父の手が杏子の頬を打ち、彼女の体が地面に倒れ伏す
杏子「っ……あ……」
「目を覚ましなさい、杏子。 お前は騙されている」
杏子「……」
キュゥべえ「やれやれ……父親がこれでは、現実から目を背ける癖がつくのも仕方ないね」
「娘を誑かす悪魔が……何を言う」
キュゥべえ「悪魔……ね。 その認識はある意味では正しいが、ある意味では間違っていると言える」
キュゥべえ「確かに君の視点から見れば、僕は彼女を惑わせたと言えるだろう。 だけど事実は違う」
キュゥべえ「ただ彼女は自らの本心に気付いただけさ、それ以上でも、それ以下でもない」
「本心だと? 杏子は私の娘だ、父親の私が一番理解している」
「娘も妻も、私が正しいことを知っている」
「私達家族は心を一つにして、この不条理な現実をより良い方向へと変えていかねばならんのだ」
キュゥべえ「家族を犠牲にしてもかい?」
「いずれ報われる」
キュゥべえ「少なくとも、生きている内にはそうはならなさそうだけどね」
キュゥべえ「確かに僕も、君の言っていることは正論ではあると思う。 だけど――」
キュゥべえ「――正論を押し付ける行為は、けして正しいことではない」
キュゥべえ「事実を提示することで人がどのような反応をするか、嫌というほど経験してるからこそ言える」
「正しいことを良しとしないか、悪魔め」
杏子の父親が、胸元から銀装飾の施された短剣を取り出す
杏子「親父……?」
キュゥべえ「はあ……僕はただ、事実をあるがまま伝えているだけなのに」
「自分に都合のいい真実しか提示していないではないか」
キュゥべえ「……ふむ、否定はできないね」
キュゥべえ「まあ、現実を自分に都合のいいように曲解する君よりは、随分とましだと思うけどね」
「……知った風な口を……ッ!!」
「私は常に正しい! 間違ってなどいない!」
鞘から短剣を抜き、大きく振りかぶる
「貴様を消し去ることで、それを証明してやる!」
キュゥべえ「その刃は、何も切り開かないよ――現実も、理想もね」
「黙れええええええッッ!!」
杏子「っ、バッカ野郎……っ!!」
少年を庇うように、杏子が割って入る
同時に、短剣が振り下ろされる
「……っ!!」
迸る鮮血
杏子の足から力が抜け、地面へとへたり込む
「――やれやれ」
白い肌から流れ出した紅い血が、床にシミを作る
「急に飛び出して来たら危ないよ、杏子」
右手で刃を握りしめながら、少年は呟く
「こ、の……っ!」
「娘が飛び出したのを認識しながら、君は迷うことなく短剣を振り下ろしたね」
「くっ……」
ラピュタは嵐の中にいる、聞こえないのか、このまま進むんだ、必ず入り口はある
「……何でだよ、何でこうなるんだよ!?」
杏子の悲痛な叫びが耳を打つ
「アタシはただ、またあの時みたいに、4人でやり直したかっただけなのに」
「……もう、嫌だよ……こんなの……終わりにしてくれよ」
「……佐倉杏子」
少年の声に、杏子が顔をあげる
「――それが、君の願いかい?」
その言葉に、彼女は大きく頷いた
少年が微笑を浮かべ、刃を握りしめたままの右手を振り払う
短剣が地面に転がり落ち、小さな音をたてる
「くっ……」
得物を失った父が後ずさる
「僕はあまり、自分の体に執着しない」
「そして……この行動が、どのような結果を生み出すかもわからない」
「だけど――」
左手を握りしめ、大きく一歩踏み出す
「“人間”として――」
大きく、左腕を振りかぶる
「右手のお礼くらいはさせてもらうよ」
少年の左拳が顔面へと着弾
「がっ……」
骨と骨がぶつかる音がし、杏子の父の意識がはるか彼方へと吹き飛ぶ
「やれやれ……」
「――こういう時は、技名を叫ぶんだったかな?」
杏子「……」
キュゥべえ「まあ、これで一応の終わりかな」
杏子「……」ハッ
杏子「オマエ、右手大丈夫なのかよ!?」
キュゥべえ「見た目ほど酷くはない、と思うよ」
杏子「バカ野郎!! そんな訳ないだろ! そうだ、病院……」
キュゥべえ「いや……できれば大事にするのは……」
杏子「何言ってんだよ! 痛いんだろ、無理するなよ!」
キュゥべえ「大袈裟だなあ……」
杏子「こんなっ、こんな……アタシのせいで……怪我なんて……」
キュゥべえ「はあ……君が泣いてどうするんだい?」
杏子「だって、だって……っ!」
キュゥべえ「やれやれ……」
やだ、めがほむのを飲もうと提案したべぇさんとは思えないかっこよさ
―――
――
―
結局、病院で手当てをされるはめになった
あと少しで神経まで到達していたらしく、危うく右手が動かなくなるところだったらしい
なんにせよ、しばらく右手が使えないのは事実だ
それよりも問題は……
>>110
ヌッ(迫真)
ヌッ(迫真)
>>39
スレがみにくいったらありゃしない
スレがみにくいったらありゃしない
>>244
長門有希がM37ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタなのでGoogle検索するドラえもんは昨日より
長門有希がM37ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタなのでGoogle検索するドラえもんは昨日より
マミ「……どういうことですか」
「わ、私に聞かれても……」
病室の前で杏子の母親に詰め寄っている彼女たちである
マミ「聞かれても、って……あの子は怪我をさせられたんですよ!?」
ゆま「マミおねえちゃん、ここは病院だよ」
マミ「っ……そうね……」
ゆま「それで、おにいちゃんはどうしてあんなことになったの?」
「だ、だから……」
ゆま「わからないのなら分かる人を連れて来て、そうでないなら邪魔だから消えて」
モモ「……」オロオロ
杏子「……アタシから話すよ」
マミ「あなたは……」
杏子「アタシは佐倉杏子……アイツを怪我させたヤツの娘だ」
マミ「そう、あなたが……私は、巴マミ」
杏子「なるほどね、アンタが……」
ゆま「……名前なんてどうでもいい、何があったの?」
杏子「それは……」
通常ならきゅうべえのせいで首がもぎ取られる運命にあるのに、すごい好感度高いよなこのマミさん
キュゥべえ「少し説得の仕方を失敗しすぎただけさ」ガラッ
マミ「キュゥべえ……」
ゆま「おにいちゃん!」
抱きつき、心配そうな顔でこちらを見上げるゆまの頭を撫でる
ゆま「……大丈夫?」
キュゥべえ「右手がしばらく使えないだけだよ……みんな大袈裟だなあ」
マミ「大袈裟、って……あなたねえ……」
キュゥべえ(……さて、どうやって誤魔化すかな)
ゆま「おにいちゃん」
キュゥべえ「ん?」
ゆま「ありのまま、洗いざらい話して――誤魔化そうなんて、させないよ」
マミ「それくらいは、わかってるわよね」
キュゥべえ「………………はい」
杏子「……ごめんな」
キュゥべえ「今回のことは、明らかに僕の自業自得だけどね……二人とも、少し彼女と話をしていいかい?」
ゆま「……」
マミ「……」
キュゥべえ「……すぐ終わるよ」
―屋上―
キュゥべえ「やれやれ……後が怖いよ、これじゃあ」
杏子「……ごめん」
キュゥべえ「君のせいじゃないよ。 ところで、これからどうするんだい?」
杏子「ああ……実は寮に入ることになったんだ」
キュゥべえ「寮?」
杏子「うん……おふくろがいろいろやっててくれてたみたいで……そこから学校に通うことになった」
キュゥべえ「へえ……学校付属の寮ってことか」
杏子「うん……それでさ、もう会えなくなるかも知れないから、お礼が言いたくて」
キュゥべえ「なるほどね……ところで、どこの学校だい?」
杏子「なんだっけな……」
杏子「見滝原学園、とか言ってたな」
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